六角形の大きな布を張って屋根にする『ヘキサタープ』。あると便利なアウトドア用品ですが、どういった種類のものがあるのか、何に着目して購入すればよいのか、悩む人も多いのではないでしょうか。
今回はヘキサタープの役割や選び方を初心者でもわかりやすいように丁寧に解説していきます。おすすめのヘキサタープもランキング形式でご紹介していきますので、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
ヘキサタープとは
『ヘキサタープ』はアウトドアをより快適に過ごすために、あると嬉しいおすすめアイテム。テントとは違い1枚の布を張って屋根にするため、アウトドアの開放感そのままに雨や日射しを避けられるすぐれものです。
タープには六角形のヘキサタープの他に、長方形の『レクタタープ』やひし形の『ウィングタープ』などがありますが、ヘキサタープが一番、張る際のアレンジがしやすいとされています。張り方に慣れるまで数回の練習が必要ですが、慣れれば風にも強いしっかりとした屋根が作れます。
おすすめのヘキサタープの選び方
人数に合わせたサイズを選ぶ
ヘキサタープには、さまざまな大きさがあります。1人から2人用の3m四方ほどのものから、大人数用の5m四方以上のものまで幅広いため、用途に応じてサイズを選ぶのがおすすめです。
2人でのんびり景色を楽しむ時の日除けにしたい、複数人で食事をする時の屋根にしたい、2つのテントの入り口同士をつなぐ雨除けにしたい、など、ヘキサタープの用途はさまざま。
大は小を兼ねるとは言いますが、大きければその分持ち運びや設営に労力がかかるので、ヘキサタープではちょうどよいサイズのものを選びましょう。
遮光性で選ぶ
夏など、日差しが強いシーズンには『遮光性』が強いヘキサタープを選ぶのがおすすめです。『UVカット機能』のついたヘキサタープは紫外線から肌を守るだけでなく、太陽の熱を遮り涼しく過ごせるため、熱中症予防にもなります。
日差しが気になる方は、UVカット加工以外にも、色の暗いもの、布の目地が詰まったものを選びましょう。布の目地は、デニールの『D』や、タフタの『T』といった単位で表記されており、デニールならば70、タフタなら190以上のものがおすすめです。
耐水圧で選ぶ
雨除けとしても活躍するヘキサタープ。『防水加工』が施されているものはもちろん、『耐水圧』のあるものなら、使用中の突然の雨でも安心です。『耐水圧』とは生地に水が染み込むのをおさえる力のことで、耐水圧の数値が高いものほど、水が染み込みにくいヘキサタープになります。
通常の傘の耐水圧は450mmほどですが、ヘキサタープは1000mm~3000mmのものがほとんどです。耐水圧の数値の高いものならば、ヘキサタープの上に水がたまってしまっても、すぐに雨漏りしてしまうことはないでしょう。
難燃性で選ぶ
ヘキサタープの下でBBQや焚火をする場合は、火が燃えうつりにくい『難燃性』のあるものを選ぶのがおすすめ。コットンなどの天然素材は比較的燃えにくい素材です。それに対しナイロンやポリエステルなどの化学繊維は、焚火であがる火の粉で穴があいてしまうなど、火に弱い傾向があります。
化学繊維のヘキサタープの中には難燃加工が施されたものもあり、燃えにくい特殊加工がされた糸でできていて安心です。難燃加工済みのものかどうか、購入する時に表示を見て見てみましょう。
ヘキサタープの張り方
ヘキサタープは、上手に張ってこそ本来の機能が発揮されるアウトドア用品。こちらでは、ヘキサタープの張り方をご紹介します。
適切な設置場所を選ぶ
快適にアウトドアを楽しむために、ヘキサタープを設置する場所を正しく見極めましょう。まずヘキサタープを張るために必要不可欠な、『ペグ』が刺せる地面を選ぶ必要があります。岩が多く固い地面はペグが刺さらず、適しません。
また崖の下の設置は、落石がタープを突き破る危険性があるため注意が必要です。そして荒天時に氾濫の危険性がある河原や中洲、落雷の恐れのある場所も避けてください。広い野原に1本だけ立っている木の下などは、木が避雷針になってしまうため最も落雷の危険があります。
綺麗に張るコツ
ヘキサタープを綺麗に張るコツをご紹介します。
まず設置場所にヘキサタープを平らに広げて、メインポールをつなげておき、ロープも伸ばして置きます。風が吹いていたら、メインポール部分を風上に配置しましょう。
ロープの先に、ペグをうちます。ペグは余裕を持たせてやや内側にうつのがコツ。その後ポールを立ち上げます。全体のバランスをみながら1本ずつ立てましょう。最後にゆるみのある部分にテンションをかけてピンとさせていけば完成です。
ひとつずつの工程を丁寧に行うことが綺麗にヘキサタープを張るコツになります。
タープ設営にあると便利なアイテム
タープを設置する際、より簡単で綺麗にタープが張れる便利なアイテムを使うのもおすすめです。たとえばロープが常にしっかり張った状態になるストレッチコード。伸縮性のある素材でできているため、ペグとロープの間に設置すると常にロープをピンと張った状態でキープできます。
人がタープに当たってしまったり、強風にあおられたりした際、ポールからロープやピンが抜け落ちてしまうのを防ぐのは、ポールエンドロック。ポールの先端に付けて使用し、抜け落ちを防止します。
ヘキサタープの張りかたのバリエーション
さまざまな張り方ができるのも、ヘキサタープの魅力です。こちらでは、ヘキサタープの張り方のバリエーションをご紹介します。
スタンダード型
『スタンダード型』は、メインポール2本のみでヘキサタープを設営する張り方です。最も高さが出る張り方で、開放感があります。
大人数で使用する時や、火を使用するBBQ・焚火などでヘキサタープを使いたい時におすすめのやり方です。
サイドポール設置型
メインポールの他に、サイドポールを2~4本使用して、タープの角をさらに支えて設置する『サイドポール設置型』もおすすめ。
サイドポールもメインポール同様、高めに設置して広々とした空間を確保するのもよいでしょう。タープ内外の行き来が多い場合に大変便利です。
テント接続型
テントに接続して、まるでテントの玄関のように使用する『テント接続型』もおすすめです。大きめのヘキサタープを、2つのテントの入り口の間に設置すれば、雨の日でも気軽にテント間を行き来できる通路にも。
テントの真上に設置すれば、雨の音が軽減され、テントに水が染みてくるのを防げます。
片側クローズ型
『片側クローズ型』のように片側を下げて設置して、ヘキサタープでプライベート空間を作るのもよいでしょう。
テントほどの気密性はありませんが、片側が低くなることで他の人の視線をさえぎり、のんびりと空間を使用できます。しっかり日差しを防ぎたい人にもおすすめです。