『4Kテレビを買いたいけど、種類が多くて選べない』『選び方の基準を知りたい』という方。この記事では初心者の方でも安心な、4Kテレビの選び方を詳しく解説しています。
記事の後半では4Kテレビのおすすめ機種をランキング形式でご紹介。どのテレビがお買い得か、ひと目で分かるようになっています。またランキング内では、それぞれの機種やメーカーに特徴的な機能を紹介しています。
価格やスペックも比較しやすくなっているので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも4Kテレビとは
4Kテレビとは、フルハイビジョンの4倍の解像度を持つ『4K映像』に対応したテレビです。
約207万画素のフルハイビジョンと比べ、4Kは約829万画素という高画質。ちなみに『1画素』とは、赤・青・緑の3つの色から構成される最小単位です。
4Kテレビは画面に近づいて見ても従来のテレビのように映像が荒く見えず、なめらかで美しい映像が楽しめます。映画やテレビ番組、インターネット動画などを臨場感たっぷりに味わいたい方には、4Kテレビが断然おすすめです。
4Kテレビのおすすめの選び方
画面サイズで選ぶ
4Kテレビを選ぶ際におすすめなのが、いま使っているテレビよりも『ワンサイズ大きいものを選ぶ』こと。これは家電メーカーの技術改良により、従来の商品よりもテレビの枠 がスリムになってきていることが関係しています。
前と同じサイズのテレビを買うと、画面が小さく感じ、迫力がないように錯覚する場合があります。
また視聴距離も重要です。4Kテレビは映像がより鮮明に見えるので、今までよりも近い距離での視聴が可能になります。つまりは画面が多少大きくてもOKということ。もちろんあまり近すぎると眼精疲労を起こすことがあるので注意が必要ですね。
8畳~10畳程度の部屋なら、43v型~55v型のサイズが一般的です。
種類で選ぶ
直下型液晶テレビ
『直下型液晶テレビ』とは、液晶画面の後ろ側の全面にLEDバックライトを配置しているモデルのことをいいます。画面の奥行きは厚くなってしまいますが、明暗の対比がクッキリ見えるので、4Kの迫力ある映像を存分に楽しめます。また画面全体が均一に明るく、ムラのない映像が特徴です。
直下型液晶テレビは良いことばかりのようにも思えますが、『発熱しやすい』『値段が高め』『電気代がかかる』というデメリットも。ある程度の重さもあるので、壁掛けにするには壁が丈夫かどうかのチェックも必要です。
エッジ式液晶テレビ
『エッジ式液晶テレビ』は、テレビの縁側だけにLEDライトが搭載されているモデルです。LEDの数が少ない分テレビ本体を薄く軽く作れるのが魅力で、壁掛けしたい方にもピッタリです。また消費電力が少ないので省エネにもなります。
ただしLEDライトが少ないため、映像にコントラストや明るさを出すのが苦手です。画面のぼやけや色むらも出やすいので、『最高画質の4Kテレビを探している』という方には向かないでしょう。
エッジ式液晶テレビは、薄型のテレビやリーズナブルなテレビを探している方におすすめです。
有機ELテレビ
『有機ELテレビ』はディスプレイ自体が発光します。LEDのバックライトが不要なので、かなり薄型で軽量化も実現できます。具体的には液晶ディスプレイの8分の1ほど薄さで、重さも3分の2程度です。
完全な『黒』を再現できるのも有機ELテレビの特徴です。画面の美しさを重視したい方には有機ELテレビがおすすめでしょう。
ただし有機ELテレビは、寿命が液晶テレビの半分程度(約3万時間)といわれています。1日8時間見た場合の寿命は10年ほど。値段も液晶テレビの2倍ほどするので、お財布に余裕のある方におすすめです。
機能で選ぶ
倍速駆動
『倍速駆動』は、液晶テレビの弱点である残像の発生を抑える機能です。
例えばスピーディな映像では明るい色と暗い色が目まぐるしく変化します。この場合、人間の目は白と黒の連続としては捉えてくれず、白と黒が混ざった灰色と認識してしまいます。これが残像でぼやけた映像に見えてしまう原因です。特にスポーツ映像や映画のアクションシーンなどで残像が発生しやすい傾向にあります。
こうした液晶テレビのデメリットを改善してくれるのが倍速駆動です。1秒間に表現されるコマ数が2倍の120コマになるので残像が発生しにくくなり、メリハリのあるなめらかな表現が実現できます。
インターネット接続機能
現在ではインターネット接続できる4Kテレビが主流です。しかし接続できないテレビも市販されているので、事前に確認しておくことが必要です。
インターネット接続ができるテレビでは、YouTubeなどの動画を視聴したりネットショッピングしたりできます。月額料金はかかりますが、Netflixなどの動画配信サービスも楽しめます。
『無線LAN』や『Wi-Fi』が内蔵されているテレビなら、自宅に無線LANさえあれば簡単にネットに接続できますよ。
HDR機能
HDRとは『High Dynamic Range (ハイダイナミックレンジ)』の略で、従来のSDRよりも自然な明暗が表現できる機能のことをいいます。
従来の『SDR (スタンダードダイナミックレンジ)』では、明るい部分白く飛んだり、暗い部分がすべて真っ黒になるなど、映像表現に限界がありました。HDRではSDRの10~100倍の明るい色を表現できるようになり、現実の光の表現にかなり近づいています。
ちなみにブルーレイディスクは多くがHDRで収録されています。ブルーレイの映像美を堪能したい方にはHDR機能は欠かせないでしょう。
4Kアップコンバート機能
『4Kアップコンバート』は、地上波デジタル放送やブルーレイなど4Kに対応していない映像を、4Kに近い高精細な映像に変換してくれる機能です。
情報量が少ない映像を、情報量の多い映像に変換してくれるので、4K映像を見たあとにブルーレイなどを見ても違和感がありません。テレビを頻繁に見るという方は、4Kアップコンバート機能はぜひ注目して欲しいですね。
4Kチューナー
4Kチューナーが内蔵されているテレビは、別途で4Kチューナーを用意する必要がありません。電源を入れてすぐに新4K衛星放送が楽しめます。
注意したいのは、テレビが4Kに対応していても、4Kチューナーがないと新4K衛星放送を視聴できないということ。4Kチューナーが内蔵されていないテレビでもネット配信サービスなどの4K映像は見れます。しかしチューナーの購入や接続の手間なく新4K衛星放送を見たい方は、4Kチューナー内蔵のテレビがおすすめです。
動画配信サービスへの対応性で選ぶ
動画配信に対応しているテレビなら、ネット接続するだけで『dTV』や『Netflix』などの動画配信サービスを利用できます。
4Kテレビの多くは動画配信サービスに対応していますが、メーカーによって対応している動画配信サービスが多少異なります。購入を考えている4Kテレビが自分の見たい動画配信サービスに対応しているか、事前に確認しておく必要があります。
4Kテレビのおすすめメーカー
Panasonic
『Panasonic』のVIERAシリーズは映像美に定評があります。『ヘキサクロマドライブ』が搭載された上位モデルでは、通常は赤・青・緑の3原色で表現される色に、さらにシアン、マゼンタ、イエローの3色を加えることで、自然な色の再現を実現しています。(ヘキサとは6という意味)
Panasonicの4Kテレビは映画などの色彩豊かな映像を楽しみたい方におすすめです。
東芝
『東芝』は国内初の4Kチューナー内蔵テレビを発表したメーカーで、全機種に4Kチューナーが内蔵されているのが特徴です。
また上位モデルに搭載されている『タイムシフトマシン』は、放送が終わった過去の番組表から見たい番組を再生できる優れもの。
機能を重視したい方は東芝の4Kテレビがおすすめです。
SONY
『SONY』のテレビブランドである『BRAVIA(ブラビア)』は、高画質かつ高音質なのが魅力です。
画面の裏側に配置されているLEDを部分駆動させることで、映像の暗い部分では不要な発光を抑えて高いコントラストや奥行き感などを表現。高い臨場感が味わえます。
またSONYのBRAVIAは、CDの3倍以上の情報量を誇る『ハイレゾ』にも対応しているので、音にこだわりたい方にもおすすめできます。
LG Electronics
有機ELテレビがほしいなら、『LG Electronics』の4Kテレビがおすすめ。
LG Electronicsは有機ELテレビの世界シェアNo.1で、有機ELテレビの画面サイズも選択肢が豊富です。LG Electronicsは有機ELバネルを量産できる技術を唯一持っているといわれています。一般的な液晶テレビとほとんど値段が変わらない、手頃な有機ELモデルも見逃せません。
HISENSE
リーズナブルな価格がウリの『HISENSE』。HISENSEは中国のメーカーで、2018年に東芝映像ソリューションのテレビ事業を買収し、傘下に収めています。
日本の4Kテレビメーカーと比較すると、半額程度の値段で購入可能。コスパを重視したいならHISENSEがおすすめです。
東芝と共同開発した『REGZAエンジン NEO plus』を搭載したハイスペックモデルにも注目です。