動画が身近になった昨今では、さまざまなシーンで役立ち、綺麗な映像が撮れる『ビデオカメラ』の人気が高まっています。ただビデオカメラを買う際は、どういった基準で選べばよいか分からない方が多いのではないでしょうか?
また操作が難しい印象をもっている方もいるかもしれません。そのためこの記事では、ビデオカメラの種類や、重視する点ごとに異なる選び方などを解説します。最後にはおすすめするリーズナブルなビデオカメラも紹介するため、ぜひチェックしてみてくださいね。
おすすめのビデオカメラの種類
使用する目的によって選ぶべきビデオカメラの種類が変わります。どのようなシーンで使うかを想定して、最適なタイプを選んでください。
ハンディカメラ
『ハンディカメラ』は名前の通り、手で持って撮影するビデオカメラで、運動会や家族のお出かけなど家庭用に使うケースが多くみられます。片手で撮影できるため、感覚的に撮影が可能で、動く被写体を撮影する場合に最適です。
片手で撮影することを想定し、たいていの商品に手ブレ補正機能や高画質機能を搭載。また商品のラインナップが多いのも特徴で、プライベートで楽しむための家庭向きなものから高性能なものまで幅広く展開しています。
アクションカメラ
こちらの『アクションカメラ』は、激しいゆれや衝撃を伴うアクティブな撮影に向いています。小型ながら広角撮影が可能で衝撃にも耐えられるタフさが特徴です。そのためアウトドアやスポーツを行いながらでの撮影が可能で、ライブ感のある映像を撮りたい方におすすめ。
手持ち以外でもウェアやヘルメットなどに装着することを想定し、カスタマイズして好みの撮影ができるのもアクションカメラのメリットです。
安いビデオカメラでもできるおすすめの撮影
撮影したいシーンや目的によっては、多くの機能を備えていない安価なカメラでも十分な場合があります。ここからは安価なカメラにもできる撮影を紹介します。
フルHDでの高画質撮影
映像の鮮明さである画素数を表すHD。HDはテレビで放送される映像の画素数のことをいいます。一方でフルHDは画素数の数値がHDからさらに大きくなり、より鮮明でクリアな映像です。高画質なフルHDで撮影を行いたい場合は、動画の滑らかさにかかわるフレームレートの大きさを考慮します。
フレームレートの数が大きくなると動画の動きはスムーズになり、30fpsあればフルHDの撮影は可能です。そのため安価なカメラでも、30fps以上で撮影できる商品を選べばフルHDで撮影できます。
被写体から距離を置いての高画質撮影
安価なカメラに共通するのは、レンズの焦点距離が長く近距離での撮影が向いていないという点です。レンズの焦点距離が長いと画角が狭くなり、被写体との距離を置く必要があります。
そのため被写体から離れた位置で撮影する望遠での撮影を得意とします。ビデオカメラをあまり動かさず定点で撮影するシーンで使うなら、安価なカメラでも高画質な映像が撮れますよ。
安いビデオカメラではおすすめできない撮影とは
反対に以下のような機能を求める方は、ある程度高価なビデオカメラの購入をおすすめします。
手ブレ補正を用いた撮影
手持ちで撮影したいシーンでは『手ブレ補正機能』が必須です。しかし安価なビデオカメラにはついていないものが多いため、三脚や両手でビデオカメラを持つなど、撮影方法に制限が生じてしまいます。
そのため被写体に合わせてビデオカメラを動かさなければならない撮影には不向きといえます。また周囲が暗い場所での撮影だとさらに手ブレを防ぐのは難しく。たとえば運動会や夜景などの撮影をしたい方は手ブレ機能が欠かせません。
逆光での撮影
『逆光』で撮影する場合は光の細かい明暗を表現するために、ビデオカメラのHDR動画撮影で行う必要があります。HDR動画は各メーカーが最新技術を用いて搭載している機能なため、HDR動画を撮影できるビデオカメラはたいてい高額です。
撮影する方がビデオカメラに詳しく、適切に位置取りできるならば安価なカメラでも撮影は可能ですが、そうでない場合は難しいといえます。
安いビデオカメラのおすすめの選び方
どんなシーンで何を撮りたいかによって、機能の選び方は異なります。ご自身の欲しい機能が搭載していれば安価なビデオカメラでも十分ですよね。機能を選ぶ際に注目すべきポイントについて紹介します。
画質で選ぶ
なんといっても画質の美しさを重視したいという方は、『4K対応』のビデオカメラを選ぶことをおすすめします。4Kは一般的なビデオカメラに対応しているフルHDの4倍の画素数があり、被写体の細かい部分まで映し出すため、よりリアルな画質に。
ただ『4K』はまだフルHDほど対応しているモニターやテレビが多くないのが注意点です。また画素数が高くなるということは、そのぶん容量が必要になり編集作業なども重くなるため、周辺機器を4K対応のものにしなければなりません。
フレームレートと解像度で選ぶ
とにかくストレスなくスムーズさを求める場合は、『フレームレート』と『解像度』を重視することをおすすめします。先に説明したように高画質で滑らかな動画を撮るためには、フレームレートが30fps以上で撮影できることが必須です。
30fps以上のフレームレートに加えて、HDの画質を求めるなら1280×720の解像度を、フルHDの画質を求めるなら1920×1080の解像度がそれぞれ必要に。動画のスムーズさを求めるなら、フレームレートと解像度という二つの点を意識してくださいね。
ズーム性能で選ぶ
ビデオカメラの『ズーム機能』は『光学ズーム』と『デジタルズーム』があります。光学ズームは被写体の大きさや距離に合わせてレンズを動かすことで、焦点距離を調整します。一方デジタルズームは、レンズを動かさず撮影したデータを拡大処理してズームする仕組み。
そのため『光学ズーム』だとそのままの画質でズームできるのに対し、『デジタルズーム』は拡大した部分の画質が落ちてしまいます。望遠など被写体との距離が遠い場面で撮影したい場合は、光学ズームがおすすめです。
種類で選ぶ
撮影したいシーンによってビデオカメラの種類を選ぶ方法です。先に紹介したように、主に片手で持って撮影を行う『ハンディタイプ』と、服や自転車・ヘルメットなどに取りつけることが可能な『アクションタイプ』の二種類あります。
運動会や野生動物など被写体が遠くにいる場合は、ズーム機能の性能が高いハンディタイプがおすすめです。一方で撮影者自身がアクティブに動いたり、衝撃が加わるような撮影にはアクションタイプをおすすめします。
SDXCへの対応で選ぶ
安価なビデオカメラはコスト削減のために、内蔵メモリの容量を少なくしている商品が多いです。動画は容量が必要ですし、高画質ともなるとすぐに内蔵されているメモリでは容量が足りなくなるためSDカードが欠かせません。
SDカードは容量の大きさによって三種類に分かれ、機器によって対応するカードが異なります。そこでビデオカメラを選ぶ際におすすめするのが、どの種類のSDカードでも使える『SDXC対応』の機器を選ぶこと。SDXCに対応していれば容量の心配は不要ですよ。
撮影方法で選ぶ
手持ちで撮影者も動きながら撮影するのか、それとも三脚を使って定点撮影するかで選ぶ方法もあります。先に紹介したように、安価なビデオカメラは手ブレ補正機能を搭載していない商品がほとんどのため、手持ちでの撮影をしたい場合にはおすすめしません。
反対に定点撮影で撮るならば手ブレ機能は重視せず、画素数やその他のスペックを考慮できるため、選択肢が広がりますよ。
安いビデオカメラを購入できるおすすめメーカー
手に届くほどの価格帯で、求める機能を搭載しているおすすめのメーカーを紹介します。
Panasonic (パナソニック)
幅広く家電を展開する『Panasonic』は、ビデオカメラの性能も高く、望遠での撮影を得意とします。映像を得意とするPanasonicのビデオカメラは、どの商品も安定感があり、コスパも優秀です。
SONY (ソニー)
機能の高性能さが特徴的な『SONY』のビデオカメラ。価格は他のメーカーと比べると高めな商品が多いですが、そのぶん手ブレ補正機能やオートフォーカス機能など、欲しい機能は標準装備。高品質さで選ぶならソニーをおすすめします。
JVC KENWOOD
オーディオ系の商品を広く展開する『JVC KENWOOD』のビデオカメラは、メーカーの強みを活かした性能が特徴です。特に衝撃・チリ・水などに耐えうるタフさや、バッテリーのもちがいいなど他にはない独自機能を備えています。