新4K・8K衛星放送がスタートし4K画質のゲームや動画配信も増え、『4K液晶テレビ』の需要が高まっています。超薄型タイプや大画面タイプとさまざまな種類があり、これから購入しようとしてもどれが良いのか悩んでしまいます。
今回は液晶テレビのおすすめ人気比較ランキングをご紹介。選び方や人気メーカーについても詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてご自宅に適した最高の液晶テレビをみつけましょう。
おすすめの液晶テレビの種類
一般的な液晶テレビ
多くの家庭で使われているテレビは『薄型テレビ』が主流ですが、そのほとんどが『液晶テレビ』です。液晶テレビはLEDパネルの低価格化と各メーカーの販売競争が熾烈なので、価格が安い製品が多いのが特徴です。
国内メーカー海外メーカーともに発売している製品が豊富なので、さまざまな種類から好みの製品を選べます。バックライトで使われているLEDパネルの寿命が長く、製品や使用頻度によっては10年以上の使用が可能です。
液晶テレビの本体には液晶分子があり、電圧で向きを変えてバックライトで照らすことで映像が映し出されます。構造上画面の黒い部分から光が漏れてしまうので、黒浮きといわれる現象が発生して色味が薄くみえてしまうことも。
最近は4K液晶テレビの人気が高まっています。4K液晶テレビは一般的なフルHDテレビよりも、4倍の解像度で映像が高精細なのが特徴です。より高画質の映像を楽しみたい方におすすめできる製品です。
有機EL
『有機ELテレビ』は数年前から発売され次世代テレビとして注目されています。発売されたばかりで種類は多くありませんでしたが、ここ最近増えている傾向。
液晶テレビとは違いバックライトが不要で、小さな素子自身を発光させて映像を映します。バックライトが不要なぶん、液晶テレビの1/10の薄さで重さも軽量化、大型テレビでも壁掛けに強度が必要ありません。
消費電力が低く高精細で綺麗な映像をみることができるのが特徴、応答速度がはやく液晶テレビの約1000倍となっています。スポーツ中継やゲームなどの激しい動きの映像をみるのに向いているでしょう。
各メーカーからさまざまな製品が発売されて種類も増えていますが、まだ価格は高価なものが多いです。価格面で選ぶ際には液晶テレビに比べると劣ってしまうのが現状です。
おすすめの液晶テレビの選び方
画面サイズで選ぶ
液晶テレビを選ぶ際にまず気にするポイントは『画面サイズ』です。画面サイズはただ大きかったり小さかったりすればいいわけではありません。映像をより綺麗に楽しむには、それぞれの画面サイズの最適な視聴距離を知る必要があります。
フルHD液晶テレビの最適な視聴距離は画面の高さ×約3倍、4K液晶テレビは画面の高さ×約1.5倍です。液晶テレビを配置する場所、どこから映像をみるのかを考えて画面サイズを選びましょう。
50インチの液晶テレビは高さが約62cmなので、約1.5m離れた場所が最適な視聴距離。約2m離れた場所からみる場合は、高さが約68cmの55インチ液晶テレビを選ぶのがおすすめです。
ただし実際の液晶テレビの画面サイズは、画面だけではなくフレームの幅もあるので画面サイズに若干のズレも。フレームの幅を計算することで、より正確な視聴距離がわかります。またメーカーによっても画面サイズが異なる場合があります。
解像度で選ぶ
画質にこだわり液晶テレビを選ぶなら『解像度』が重要。『HD』で約90万画素『フルHD』が約200万画素『4K』は約800万画素で、画素数が多いほど解像度が高くなり、より高精細で画質が良くなります。
一般的なテレビを視聴するなら画質にこだわりはいりませんが、スポーツ観戦やゲームなら画質が高い方が迫力もあって楽しむことができます。映像を楽しみたいなら4K液晶テレビを選びましょう。
最近では4K液晶テレビを超えた8K液晶テレビが登場しています。画素数は4K液晶テレビの4倍となる約3300万、かなり高精細で臨場感あふれる映像が楽しめます。
2020年に開催される東京オリンピックは4Kカメラや8Kカメラで撮影される予定。テレビで東京オリンピックを視聴する予定で、より迫力のある映像を楽しみたいなら4K液晶テレビか8K液晶テレビがおすすめです
デザインで選ぶ
液晶テレビをお部屋のインテリアとして考えるなら『デザイン』も重要です。おしゃれなデザインを選ぶことでお部屋の雰囲気も良くなり、スタイリッシュな空間を演出できます。
デザインもさまざまなタイプが発売されているのでお部屋の雰囲気に合ったものを選びましょう。たとえばお部屋の壁が白いなら、液晶テレビもホワイトを選べば自然と壁に馴染むので違和感がありません。
中にはスピーカーがついている製品もあり、画面が大きなタイプのものなら映画館のような雰囲気をだすこともできます。部屋を暗くして映画を楽しめば贅沢な時間を味わうことができるでしょう。
画面が湾曲しているデザインもあり、映像に包み込まれるような印象を受けるタイプもあります。スケルトン素材の支柱でまるで宙に浮いているようにみえ、シンプルな雰囲気をだすことができます。
インターネット接続で選ぶ
インターネット接続に対応している製品も多いので、液晶テレビでインターネットを楽しむ場合にはこのタイプを選びましょう。製品によってはスマートフォンと同じようにさまざまなアプリを追加して利用できるものがあります。
有線LANだけではなくWi-fiに対応しているタイプならワイヤレスで操作ができるので便利です。youtobeも液晶テレビと連動させ操作と視聴が可能、小さなお子様がいる家庭に人気が高いです。
またインターネット接続はできるが、NetflixやAmazonプライムビデオに対応していないタイプもあります。選ぶ際には動画配信サービスにしっかり対応しているのか確認するようにしましょう。
バックライトで選ぶ
液晶テレビは『バックライト』の型によって画質や価格面が異なります。バックライトを上下左右に配置してあるのはエッジ型といわれ、価格面を優先する場合に最適。
メリハリのある映像を重視したい場合は直下型といわれるタイプがおすすめ。直下型にはバックライトが部分駆動するタイプもあり、点灯と消灯を細かく制御して液晶上の黒を引き締めます。
録画機能で選ぶ
ドラマや映画を録画してみる機会が多い場合は『録画機能』も選ぶポイントです。録画機能がついている液晶テレビは、外付HDDがあればテレビ番組の録画が可能になります。
チューナーが複数内蔵されている製品なら、みたいテレビ番組が重なっても同時に録画できます。ブルーレコーダーが内蔵されている製品もあり、HDDやブルーレイディスク、DVDへ直接録画が可能。
4Kチューナーで選ぶ
2018年12月から開始された4Kや8K衛星放送の受信を考えているなら、『4Kチューナー』内蔵の液晶テレビを選びましょう。youtobeやNetflixなどの動画配信サービスでも4K動画の配信がスタートしています。
地デジよりも多くの情報の受信が可能で、高い輝度幅のHDRに対応しており高画質の映像を楽しむことができます。専用アンテナやケーブル接続が必要になってくるので、4Kチューナー内蔵の液晶テレビを選ぶ際には設置環境の確認が必要です。
価格で選ぶ
基本的に液晶テレビは高額製品なので、価格の面から製品を選ぶ場合もあるでしょう。画面サイズによりますが、目安は一般的な『液晶テレビ』で2~7万円、『4K液晶テレビ』は7~12万円が価格の目安となります。
ポイントは性能に価格に見合っているか、単純に価格の安い液晶テレビを選んでも性能が低すぎれば購入を後悔することも。価格に見合った性能を持つ液晶テレビを選ぶことが重要。
人気が高くもっとも売れている32インチの小型液晶テレビは4万円前後が適正価格、40インチ前後は5万円代の価格が性能のわりにお買い得です。4K液晶テレビは40インチ前後のサイズで各メーカーが販売競争をしているのでお買い得な製品が多いです。
大型画面液晶テレビは価格が高い製品で100万円を超えることがあります。価格と性能から考えた場合、価格が20万円を超える製品は、いくら性能が良くてもコスパは悪いので20万円を超える液晶テレビはおすすめできません。
入出力端子で選ぶ
液晶テレビに電子機器を接続するなら『入出力端子』のチェックが必要です。基本的にはHDMI端子が入出力端子になっており、重要なのはHDMI端子がいくつ備えつけられているかです。
HDMI端子で接続する電子機器は多く、ゲーム機ならPlayStation4やNintendoSwitchが該当します。AmazonのFireTVやGoogleのChromecastもHDMI端子なので、接続する電子機器の数を頭に入れて選ぶといいでしょう。
HDMI端子の他にも外付HDD用のUSB端子がついていれば録画した番組を動かすこともできます。映像入力端子は大幅に変化してきて、旧型の入出力端子は減っているので購入前の確認が必要です。
その他の機能で選ぶ
HDR (ハイダイナミックレンジ)
『HDR』は液晶上の白とびや黒つぶれを少なくして綺麗な色を映し出す映像技術、映し出せる色の領域がかなり広いので、肉眼でみたときと変わらない色彩で立体感あふれる映像をみられます。
中にはHDRに対応していない映像もありますが地デジやDVD、ブルーレイの映像は綺麗に再現できます。リアルな映像を楽しみたい方はHDRの有無を確認して選ぶようにしましょう。
Ultra HD プレミアム
『Ultra HD プレミアム』とは映像品質の基準のことで、映像コンテンツの推進を目指している家電メーカーや映像制作会社の35社以上が参画しているUltra HD Allianceによって定められています。
Ultra HD プレミアムが表示されている液晶テレビは高品質な液晶テレビだと認められている証拠。画質や色合いに優れリアルな映像を忠実に再現している特別な製品である証となります。
倍速再生
映像や音声を基本的な速度よりもはやく再生できる『倍速再生』、時間がないけど多くの映像をみたい方におすすめできる機能です。倍速再生で脳を活性化させる学習方法などもあり需要が高まっています。
スポーツ映像や動きの激しいアクションゲームでは、残像を減らせるのですっきりとした映像がみられますし、速度も変えることができるので映像によって調整するとよりすっきりとした映像が楽しめます。
4Kアップコンバート
『4Kアップコンバート』の機能があればフルHDの映像でも4K相当の解像度でみることが可能。高精細な映像を楽しみたい方には4Kアップコンバートの機能は必要になってくるでしょう。
地デジはもちろんブルーレイディスクの画質もアップコンバートが可能で、高性能な4Kアップコンバート機能ならさらにSHARPな映像を映し出せます。4K液晶テレビじゃなくても4K映像をみたい方におすすめ。
液晶テレビの人気おすすめメーカー
Panasonic (パナソニック)
国内大手電機メーカー『Panasonic』の液晶テレビといえば『VIERA』が有名。Ultra HD プレミアムを搭載しているモデルもあるので、高品質な液晶テレビだと認められています。
製品の種類も豊富でラインナップは小型液晶テレビから人気上昇中の有機ELテレビまでと幅広いです。綺麗な映像にこだわっている製品が多く、デザイン性にも優れているので用途に合わせて製品を選べます。
SHARP (シャープ)
『SHARP』が発売している液晶テレビ『AQUOS』は一般的な製品よりも幅広い色を表現できる技術を搭載。独自のリッチカラーテクノロジーが採用されており、鮮やかな色彩美と臨場感あふれるリアルな映像を楽しめます。
人工知能のAIであるココロビジョンを内蔵しているモデルもあり、視聴や録画を学習してくれる機能も搭載。AIによって見逃しや録画のし忘れも減らせるのでうっかりさんには優しい液晶テレビになっています。
東芝
『東芝』は高画質な映像と快適な操作、素早い番組表の表示が魅力の『REGZA』が代表的な液晶テレビです。REGZAエンジンといわれる独自の映像処理技術を搭載しており立体的で細かい映像を楽しめます。
搭載されているタイムシフトマシン機能は、みたい番組を見逃しても遡ってみられるので録画をし忘れる心配がありません。また過去の番組も一定の期間で削除してくれるので手間を省けます。
SONY (ソニー)
『SONY』は画質と音にこだわった『BRAVIA』シリーズを発売、画像処理エンジンの機能性が高く高画質の映像を楽しめます。SONYの代名詞はオーディオ機器、培ったテクノロジーで音質も優秀。
地デジやブルーレイディスクでも臨場感あふれる映像を再現でき、粗のないきめ細やかな色彩美を再現。迫力たっぷりの映画やスポーツを視聴するのに最適な液晶テレビです。
LGエレクトロニクス
『LGエレクトロニクス』は液晶テレビだけではなく、AV機器や有機ELテレビも販売している韓国の電機メーカーです。LGエレクトロニクスの代表的なシリーズは『LGSIGNATURE』、超薄型なフレームが特徴。
壁に掛ければまるで宙に浮いてるようにみえます。スタイリッシュなデザインの液晶テレビを探している方に最適で、お部屋のインテリアとしても重宝します。
日立
操作性にこだわりがある液晶テレビ『Wooo』は『日立』が発売した製品。安価な製品が多く画質や機能性の面だけではなく、スピーカーのデジタルサウンドに対応しているので音質も高いです。
日立はネットダブルウィンドウのWebとテレビ番組を同時に視聴できる画期的な機能を開発しましたが、2012年に自社生産を終了。2018年には販売終了となっています。
三菱
リモコン操作で首振りできるオートターン機能が特徴的な『REAL』を発売しているのは『三菱』。どの角度からみても正面に合わせることができるので比較的遠くから画面をみる方におすすめ。
Bluetooth内蔵の製品が増えてきて、スピーカー代わりに使う方も多いです。本体にはHDDやブルーレイレコーダーが内臓されているので、本体だけで録画できる点が便利です。
マクスゼン
ジェネリック家電メーカーとして格安液晶テレビを販売する『マクスゼン』、高価な4K液晶テレビを格安で購入が可能。低価格なのに品質が良くコスパが最高で人気が高まっています。
マクスゼンの4K液晶テレビには1000日保証といわれる、メーカー保証制度がついています。保証期間内であれば故障しても無料で交換、修理を行ってくれる手厚い保証です。
HISENSE (ハイセンス)
中国大手メーカーの『HISENSE』。機能性も充実し低価格な製品が多いので、4K液晶テレビの販売シェアを伸ばしています。機能性と価格にこだわる方におすすめできるメーカーです。
東芝と共同開発したREGZAエンジンNEOplus内蔵の製品は映像処理能力が高く、古い番組でもはっきりとした画質でみられます。クオリティの高さが抜群で製品の薄さにも定評あり。