驚くほどキレイな映像が楽しめる『4K液晶テレビ』。各メーカーからたくさんの種類が販売されていますが、どれを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。さらに各メーカーごとの特徴や液晶テレビの基礎を知っておけばより安心です。
今回は4K液晶テレビの選び方とおすすめランキングをご紹介します。購入前に4K液晶テレビに詳しくなり、自分に合ったものを選びましょう。
目次
そもそもおすすめのテレビの種類とは
液晶テレビ
価格帯が比較的低いのが大きな特徴の『液晶テレビ』。サイズも価格も豊富なラインナップから選ぶことができます。安いものなら5万円程度から手に入るので、とにかく安いテレビが欲しい人におすすめです。
ただし液晶テレビには『黒浮き』という、黒色の部分がわずかに明るく見える現象が発生します。これはバックライトの白色の光を液晶パネルを通し、『RGBの三原色』に変えているのが原因。通常楽しむぶんには問題ありませんが、発色を気にする場合は有機ELを選びましょう。
さらに構造上画面に厚みがあることもおぼえておきましょう。これは液晶テレビにはバックライトが付いているのが原因。厚みが気になる・薄手のものがいい場合は有機ELを選ぶことになるので、価格も比較しながら決めてくださいね。
有機ELテレビ
『有機ELテレビ』は液晶テレビとは違いカラーフィルターとガラスを採用、バックライトがなく薄手なのが特徴です。光もRGBの光が各色を発生されるので、液晶テレビよりも発色がキレイでぼやけがありません。
有機ELテレビのパネルは韓国のメーカー『LGエレクトロニクス』がおもに生産しています。そのため日本の大手メーカーの有機ELテレビはLG製のパネルを採用し、各メーカーの画像処理エンジンを搭載するという方法がとられているのです。
有機ELテレビは各メーカーで映りや画像の見え方に微妙な違いがあります。購入時に見え方をくらべてみてください。
4K液晶テレビのおすすめポイント
近年よく耳にする『4K』。聞いたことはあるけれど『映像がキレイ』ということくらいしか分からないという人は多いのではないでしょうか。
4K液晶テレビとは、これまでの『フルハイビジョン(フルHD)』の4倍という高い解像度を持つ液晶テレビのこと。約829万画素という超高画質で奥行きも鮮明に映し出し、近距離での視聴でも迫力のある映像が楽しめるのが特徴です。4K液晶テレビは映像美を楽しみたい人向けといえます。
おすすめの4K液晶テレビの選び方
サイズで選ぶ
一人暮らしのワンルームや子ども部屋におすすめのサイズ
解像度が高い4K液晶テレビ。至近距離から見ても鮮明な映像を楽しめますが、理想的な視聴距離は『画面の高さ×1.5倍』といわれています。
6畳程度の部屋であれば42〜49インチ以下がおすすめ。42インチと49インチでは大きさがかなり違うので、店舗で実際の大きさを見てみるのもおすすめです。
リビングルームにおすすめのサイズ
リビングでも理想的な視聴距離『画面の高さ×1.5倍』を基準に選びましょう。10畳以上のリビングでは60インチ以上、10畳以下のリビングであれば50インチ以上がおすすめです。
ただし画面のサイズが大きくなれば価格も高くなります。まずは欲しいサイズを検討して、そこから価格と相談しながら決めていきましょう。
倍速駆動機能で選ぶ
アクション映画やレーシングといったスピード感がある映像を楽しみたいなら、『倍速駆動』が付いた液晶テレビがおすすめ。従来の60コマの2倍である120コマで表示されます。そのため残像が軽減され、なめらかな動きと迫力のある映像を楽しめるうれしい機能です。
録画機能で選ぶ
テレビを楽しむなら『録画機能』にもこだわりたいもの。録画機能が搭載された液晶テレビは外付けのHDDを付けることで、観たい番組を録画することができます。観たい番組が重なる可能性が高いなら、内蔵されているチューナー数が多いモデルを選びましょう。
HDRで選ぶ
『HDR』は『ハイダイナミックレンジ』の略称で、画面の『白とび』や『黒つぶれ』といった乱れを軽減します。より鮮やかな映像を楽しむことができて表現される色の範囲が広がるのもうれしいポイント。
より肉眼に近い色を再現されて立体感を楽しむことも可、さらにブルーレイや地上デジタル放送・DVDなどの映像もより鮮明に再生されます。
インターネット接続で選ぶ
スマホやパソコンが普及した現代では、液晶テレビでもインターネット接続ができるものが便利。スマホの画面をテレビに映し出すことができるので、YouTubeや動画視聴サービスを大画面で楽しむことができます。
リモコン操作にも対応しているので大人数で楽しむときにもおすすめ。Wi-Fiが内蔵された液晶テレビなら、自宅の無線LANに接続するだけでとても簡単です。
液晶パネルの方式で選ぶ
VA方式
『Vertical-Alignment方式』の略称で、液晶パネルの駆動方式のひとつ。液晶パネルにはとても小さな『液晶分子』に電圧をかけて向きを変えることによって、バックライトからの光の量を調節しています。
VA方式の液晶分子は電圧がオフの状態では垂直で黒くなり、最大になると水平になり白くなります。このため黒色がよりキレイに表現でき、細かいコントラストが表現できるようになるのです。
しかしVA方式は見る方向によって映像の表現に変化がでてしまいます。これは液晶分子の角度が変わることが原因。正面から見た映像が一番キレイなことは事実ですが、横やななめから見ても違いはほんの少しです。少し気になる程度ですがおぼえておいて損はありません。
各メーカーは液晶分子の角度を調節したり、画面の光の量を調節したりして表現の変化に対応する措置がとられているので安心してくださいね。
IPS方式
『In-Plane Switching』の略称で、水平の状態の液晶分子を横向きに回転させてバックライトからの光の量を調節する方式。そのためキレイに見える角度が広く色彩の変化が少ないのが特徴です。
美しく見える角度が広いので光の映り込みが少なく、美しい映像を楽しむことができるIPS方式は広リビングやダイニングにおすすめ。色の変化が少ないのでどこから見ても楽しめます。
しかし『画面の黒色を表現しにくい』というデメリットもあります。これは光の漏れが大きいことが原因でコントラストも低めになるため、暗い映像を楽しみたい場合は注意しましょう。
ただしこちらも各メーカーが少しずつ改善されつつあります。それでも気になる場合はVAとくらべるなど、よく比較してみてくださいね。
LEDバックライトの種類で選ぶ
直下型
テレビの液晶は特殊な液体が入れられたガラスとバックライトで構造されています。
『直下型』は液晶パネルの全面にLEDライトが配置されているタイプのこと。全体が光るため画面すべてを均一の明るさで表現されるのが大きなメリットとなっています。
さらに光量を細かい範囲で調節ができるため、コントラスト比の細かい表現が得意。迫力のある映像が楽しめます。ただしLEDライトが多いとそれだけ消費電力が高くなるのが難点。さらにライトの数が多いため重量も重めになり、テレビ本体の厚みが増すこともデメリットです。
万が一直下型バックライトの液晶テレビを壁掛けとして設置したい場合は、本体の重量と壁の強度の確認をおこなってからにしましょう。
エッジ型
直下型と異なり、液晶パネルの上下(左右)にバックライトが付いている『エッジ型』。以前は光源に蛍光管を使っているものもありましたが、最近ではLEDがほとんど。そのため消費電力が少なくなっています。
エッジ型は本体の薄さが最大のメリット。光源がモニターの端だけにあるので重量も軽く、壁に掛けても心配がありません。直下型とくらべると価格が安いのもうれしいポイントです。
しかし直下型と反対に、画面の映像やコントラストにムラが出てしまうというデメリットも。細かい光のコントロールが難しいため、直下型とくらべると映像がぼやけて見えることも理解しなければなりません。
4Kチューナー内蔵テレビとは
4Kテレビと何がちがうの?と疑問に思う人も多い『4Kチューナー内蔵』とは、4Kの衛星放送を視聴するための『チューナー』が内蔵されたテレビのこと。4Kの衛星放送を視聴するにはチューナーが必要ですが、最初から内蔵されていれば新たに用意する必要もなくなりますね。
通常の『4K対応の液晶テレビ』は『4K映像を映し出すことができる』液晶テレビのこと。通常の液晶テレビでは表現できない解像度の高さが特徴だと説明しましたが、4Kに対応していても衛星放送を楽しむためのチューナーは内蔵されていないのです。
最初から衛星放送を視聴することが目的ならチューナー内蔵のものを買うのをおすすめしますが、後からチューナーのみ購入することも可能。必要なければ重要視しなくてもよいでしょう。
新4K・8K衛星放送を視聴するためのおすすめの準備
新4K・8K衛星放送を視聴するためには『4Kチューナー内蔵テレビ』が必要です。4K対応テレビの場合は『BS/CS 4Kチューナー』や内蔵レコーダーを購入してください。
現在BS・110度CSアンテナやケーブル、周辺機器があれば観ることができます。しかし『4KのWOWOW』や『4Kのスカチャン』といった衛星放送を視聴するには周辺機器やケーブルの更新が必要となる場合があるので、購入時に確認しましょう。
4K液晶テレビの人気おすすめメーカー
Panasonic (パナソニック)
『VIERA(ビエラ)』が液晶テレビのメイン商品である『Panasonic』。IPSパネルを使った画質のよさや、高画質エンジンの評価が高い大手メーカーです。
さらに有機ELを使用したの大型液晶から小型の液晶テレビまで、ラインナップも豊富。最新モデルは音質や画質にこだわった、迫力のある映像と音声が楽しめます。
東芝
『東芝』は『REGZA(レグザ)』がメイン商品。国内で初めて『4Kチューナー内蔵』の液晶テレビを発表したのも東芝です。そのため4K衛星放送に特化したテレビが多いので、4K液晶テレビで衛星放送を楽しみたいなら東芝がおすすめ。
さらに『タイムシフトマシン』といった、過去80時間分の番組を予約せず録画する機能も付いているモデルも。観たい番組の録画予約を忘れても安心ですし、話題になった番組の視聴ができますね。
SHARP (シャープ)
『AQUOS(アクオス)』がメインの『SHARP』は、世界で初めて『8K』に対応した液晶テレビを搭載。さらに8K衛星放送チューナー内蔵の液晶テレビを開発するなど、他メーカーとの差別化が充実しています。
映像のキレイさを求める人におすすめのメーカーです。
SONY (ソニー)
メイン商品は『BRAVIA(ブラビア)』の『SONY』。テレビ内にはスマホ感覚で操作ができる『Android TV』が搭載されています。録画やゲーム・音声検索も楽しめるなど楽しい機能も満載です。
デザインにも特徴があるため、テレビとしてだけでなくインテリア感覚で楽しめるのも魅力のひとつとなっています。
LGエレクトロニクス
有機EL開発を担っている『LGエレクトロニクス』は、4Kチューナー内蔵の液晶テレビが充実しています。さらにAIや音響設備の充実といった特徴もそなえており、8K対応の液晶テレビの開発も進んでいるそう。画質や音質にこだわりたい人におすすめです。
三菱
『三菱』は液晶テレビ『REAL(リアル)』は録画機能に特化しています。HDDやブルーレイなどの機能が小型の液晶テレビでも充実しているので、一人暮らしの人や子ども部屋などにおすすめ。4Kチューナーがなくても新4K衛星放送を楽しめるといった商品も続々と出はじめています。
hisense (ハイセンス)
国外メーカーのなかでも価格が安いため、人気が高いメーカー『hisense』。さらに価格だけでなく、東芝と共同開発された映像エンジンが搭載されているモデルも。安いけれど性能は落としたくないという人におすすめです。