『テレビ』は地上デジタル放送では4K放送が2018年12月から始まり、衛星放送では8K放送がスタートしたことで、より良い画質でテレビを見たいという人が増えています。2020年はオリンピックイヤーということもあり、これを機に買い替えようと考えている人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、テレビはメーカーやサイズなど種類が多く、調べれば調べるほどどれを選べばいいのかわからなくなってしまいます。上手なテレビの選び方と人気のテレビをランキング形式で紹介します。
テレビのおすすめの選び方
テレビの選び方は、種類やサイズ以外にも押さえておきたいポイントがたくさんあります。細かくチェックして、何を重視するか決めてみましょう。
種類で選ぶ
テレビの種類は大きく分けて『有機EL』と『液晶』の2つ。どう違うのが見ていきましょう。
有機EL
『有機ELテレビ』の最大の特徴は、薄く軽いということ。素子ひとつひとつが発光するためバックライトが不要のため、テレビの軽量化が実現しました。薄く軽いだけでなく、映像の鮮明さも魅力のひとつです。パキッとしたコントラストで映像を映し出せるため、黒はより黒く、赤ははっきりとした色彩を表現できます。
はっきりした色使いを表現できるので平面に奥行きが生まれ、臨場感たっぷりの映像を楽しめるのも魅力。値段はやや高めの設定のものが多いです。
液晶テレビ
薄型テレビの主流となっているのが『液晶テレビ』。パネル裏に設置したバックライトを光らせることで映像を映し出します。
サイズのバリエーションが豊富で、小さな部屋にマッチするサイズから大きなリビングに置けるダイナミックなサイズまで、好みに合ったサイズが選べるのも魅力。価格もお手ごろなものが増えてきて、小さいサイズなら2~3万円で買えるテレビも増えました。
技術の進歩によりスポーツ観戦などスピード感のある映像もきれいに表現されています。
画面のサイズで選ぶ
テレビ選びはサイズ感がとても重要。部屋のサイズとテレビを見る距離によって、適したサイズが変わってきます。目安としては、6畳のお部屋なら32型以下、12畳なら50型以下がおすすめです。
もうひとつのポイントはテレビを視聴する距離。フルHDテレビならテレビの高さ×3倍の距離で、4Kテレビならテレビの高さ×1.5倍の距離で見るのが適しているとされています。コンパクトな部屋だけど、大きなテレビでダイナミックな映像を楽しみたいなら、4Kテレビがおすすめです。
解像度で選ぶ
液晶テレビで検討しているなら、解像度をチェックするのもお忘れなく。解像度とは映像の精細さを表すもので、次の3つに分けられます。
・ハイビジョン(1366×768)…90万画素
・フルハイビジョン(1920×1080)…200万画素
・4K(3840×2160)…800万画素
画素数が大きいほどクリアではっきりした映像が楽しめます。ブルーレイで映画を楽しんだりスポーツ観戦をしたりするのが好きな人は、解像度の高いものを選ぶのがおすすめです。
LEDバックライトで選ぶ
液晶テレビの場合、バックライトに使われているLEDの種類もチェックしてみましょう。
直下型
『直下型』は液晶画面の裏側にLEDライトが敷き詰められていて、画面全体を均一に光らせるのが特徴です。画面の光が均一になることで鮮明度がアップし、映像のコントラストがはっきりします。人物はシャープな印象に映り、風景もメリハリのある映像を楽しめます。
明るくはっきりした映像を楽しめる反面、テレビ自体の厚みが出てしまい超薄型とはいえません。以前のテレビに比べたら十分コンパクトですが、大きく感じてしまうことも。
エッジ型
『エッジ型』はLEDライトを上下もしくは左右のどちらかに分けて配置し、さらなる薄型・軽量化を実現しています。LEDライトを全面に配置していない分、消費電力もかなり抑えることが可能になりました。
テレビを壁にかけて使いたい人や、とにかく薄くて軽いものを選びたいという人はエッジ型のテレビを選びましょう。
デメリットとしては、LEDライトが上下もしくは左右に配置されているので、中央部分がやや暗く感じるかもしれません。
録画機能で選ぶ
『録画機能』も大きなポイントになります。最近のテレビは外付けHDD対応のものがほとんどで、レコーダーがなくてもHDDを接続すれば録画することが可能。複数のHDDを接続できるテレビも増えているのでこちらもチェックしてみてください。
レコーダーが内蔵されているテレビもあり、現在はブルーレイに対応しているテレビが増えています。レコーダー内蔵ならHDDを外付けする必要もなく、テレビだけで録画はもちろんブルーレイディスクの再生もできます。
スピーカーで選ぶ
ここ数年のテレビで重要視されるようになったのが、スピーカーの質。今までは音よりもきれいな映像のほうが重視されていましたが、最近は音にもこだわりたいという人が増えています。
スポーツ観戦だけでなく、テレビとネットをつないで動画を見たりライブ映像を楽しんだりする人が増えたのもスピーカーが重視されるようになったひとつの要因です。スピーカーのサイズや配置場所、スピーカーの後付けが可能かなどをチェックしてみてください。
入出力端子で選ぶ
現在販売されているテレビのほとんどは、『入力端子』は『HDMI端子』がほとんど。チェックしたいポイントとしては、入力端子を接続する場所がいくつあるかということです。
プレイステーションやニンテンドースイッチなどのゲーム機は『HDMI端子』で接続しますし、AmazonFireTVなどインターネットに接続するための機器もHDMI端子。接続したい機器の分だけ入力端子があるかチェックしましょう。
また、USB端子があるかもチェックしてみてくださいね。
インターネット接続で選ぶ
最近需要が高まっているのが、インターネット接続ができるテレビ。液晶テレビの中には、テレビのひとつの機能としてインターネット接続ができるタイプもあります。テレビからブラウザを利用できるものが多いですが、スマホのようにアプリを入れて使えるタイプも少しずつですが増えています。
Amazonプライムビデオやネットフリックスなど、すでに動画配信サービスを利用している人は、インターネット接続が簡単にできるテレビを選んでみてはいかがでしょう。
デザインで選ぶ
テレビはリビングなど普段生活している場所に置くことがほとんど。家具などインテリアになじみ、スタイリッシュな空間を演出してくれるか、ということも大きなポイントになります。
毎日目にするものですから、機能が良くてもデザインが気に入らなければ意味がありません。以前はテレビといえば黒一択でしたが、最近はブラウンやホワイトといったカラーも増えました。どれも一緒と思われがちですが、細かいディテールはメーカーによって異なります。
HDR対応の有無で選ぶ
今注目されている機能のひとつが『HDR』。『HDR』とは『High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)』のことで、映像の色彩をよりダイナミックに表現できるようにレンジを拡大する機能のことです。
今までのテレビでは、太陽光の強いシーンや日向や日陰のシーンでは白飛びしたり暗すぎたりするのが気になっていました。HDR対応のテレビならこの問題が解決し、まるで肉眼で見たような立体感のある映像を楽しめます。
倍速駆動機能で選ぶ
従来のテレビでは動きの速いスポーツなどを見た時に、残像として残りやすかったことも問題点のひとつでした。それを解消してくれるのが倍速駆動機能というもの。
『倍速駆動機能』は毎秒60コマで表示するものを、2倍の120コマや4倍の240コマで表現します。コマが少ないことで残像が起こりやすかったのが、コマが作られ滑らかな映像として視聴できるように。
スポーツ観戦が好きな人は、倍速駆動機能もしっかりチェックしてください。
UltraHDプレミアムで選ぶ
現在販売されているテレビの中でも最高級の画質とされているのが、『UltraHDプレミアム』のテレビです。UltraHDプレミアム=高画質のテレビという認識で間違いありません。
あまり聞きなれないという人もいるかもしれませんが、UltraHDプレミアムは『Ultra HD Alliance』によって規格化された新しい取り組み。35社以上の映画製作会社や家電メーカーが参画し、映像文化の国際的な発展や次世代コンテンツの高品質化を目指すプログラムです。
テレビのおすすめメーカー
テレビ選びはメーカーも大きなポイントになります。好きなメーカーや気になるメーカーをチェックしましょう。
Panasonic (パナソニック)
『Panasonic』のテレビといえば『VIERA』。臨場感のある映像と豊かな色彩を得意としています。ヘキサクロマドライブを搭載することにより、リアルな色味を再現することに成功。よりリアルな映像を楽しみたい人におすすめです。
SONY (ソニー)
『SONY』は『BRAVIA』シリーズをラインナップしており、高画質の映像を楽しめるテレビとして人気。薄型で高画質、立体感のある映像と優れた音を楽しめるとして、ブラウン管時代から根強い人気を誇るメーカーです。
SHARP (シャープ)
『SHARP』の『AQUOS』は薄型テレビの先駆けともいえるシリーズで、長年の経験とノウハウを活かした製品を開発しています。リッチカラーテクノロジーにより、広域の色彩ではっきりした色味を表現できるようになりました。
東芝
『東芝』のテレビといえば『REGZA』。コントラストのはっきりした高画質の映像が定評です。ノイズも少なく、ストレスなく映像を楽しめます。録画のし忘れを防ぐタイムシフト機能が便利だと、さらに注目を集めています。
LG Electronics
『LG Electronics』はもともとはテレビのパネルメーカ。低価格なのにHDR機能やドルビービジョンなど、機能面にもこだわっているのが魅力です。厚さ4mmのテレビも登場し、インテリアとなじむシンプルなデザインも人気。