大学生活が始まると、『ノートパソコン』が欠かせません。レポートを書いたり、ゼミの資料を作成したり、就活で使ったりと活躍する場面は多々あります。
しかしノートパソコンによって性能やサイズは異なり、メーカーごとに特徴もさまざま。選ぶ時に悩む大学生は少なくありません。
そこで今回は大学生に向けて、ノートパソコンの選び方やおすすめの使い方、メーカーの特徴をご紹介します。さらに人気でおすすめのノートパソコンをランキング形式でお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
大学生にノートパソコンは必要?
大学生活では履修登録、レポートの作成、論文に関する調査などパソコンを使う機会が多く、大学生にノートパソコンは必要です。
スマホで十分と考える人もいますが、大半の大学ではパソコンを使って課題の提出が求められます。中にはプログラミングの授業や、ゼミの研究でパソコンが必須です。
社会人になるとパソコンを使う機会はさらに増えるため、大学生のうちにノートパソコンを持っておくと就職に有利というメリットもあります。
大学生向けノートパソコンのおすすめの選び方
ノートパソコンは毎年新しいものが発売され、新機能も増加。大学生がノートパソコンを選ぶ時、何に注目すればいいのかご紹介します。
画面の大きさで選ぶ
ノートパソコンのモニターの大きさは『インチ』で表されます。インチ数が大きいと画面が見やすく作業しやすいですが、大きい分重くなるため注意が必要です。
大学で頻繁にノートパソコンを使うなら、持ち運びしやすい13〜15インチがおすすめ。軽さを重視する人は10インチほどのノートパソコンがおすすめですが、画面のサイズは小さくなります。
持ち運びやすさで選ぶ
パソコンが必須の学科やゼミであれば、ノートパソコンを頻繁に持ち歩きます。毎日のようにノートパソコンを使う場合、持ち運びやすさも大切なポイントです。
大学生が使うノートパソコンは1kg前後、重くても1.5kg前後をおすすめします。あまり外で使わないのであれば、画面が大きく重いノートパソコンでも良いでしょう。
CPU・メモリで選ぶ
『CPU』はパソコンの性能に大きく関わる、重要な部分です。CPUの性能が高いほど処理が速く、スムーズに作業できます。
メモリはデータを一時的に保存し、容量が大きいほど作業しやすいのが特徴です。
大学生活が長くなるほど、ノートパソコンを使用する頻度は高くなります。CPUはCore i3またはCore i5以上、メモリは8GB以上がおすすめです。
ストレージの種類で選ぶ
パソコンのデータを保管する記憶装置を、『ストレージ』と呼びます。ストレージには種類がありますが、大学生向けのノートパソコンならSSDがおすすめです。
SSDはパソコンの起動やスリープ後の復帰にかかる時間が短く、さらに衝撃に強いため、持ち運びに向いています。
文系で文章の保存が中心であれば、250GBで十分でしょう。理系で画像や動画を保存したい場合は、もっと容量が多いノートパソコンをおすすめします。
タッチパネル機能で選ぶ
ノートパソコンに『タッチパネル機能』は不要と思う人もいるでしょう。しかし中にはタッチペンの使用が必須の大学もあるため、注意が必要です。
タッチパネル機能付きのノートパソコンは、価格が上がってやや重くなり、液晶画面は光沢があります。
タッチパネル機能があれば授業中にノートをとる際に便利ですが、もし大学が必須にしていないなら、メリットとデメリットを考慮して選びましょう。
タイピングのしやすさで選ぶ
大学でノートパソコンを使う機会は授業中の他、レポートや卒業論文の作成、就職活動など多岐にわたります。主にタイピングして使うため、キーボードにもこだわりましょう。
タイピングのしやすさは、実際にキーボードを触らないと分かりにくいですが、富士通のノートパソコンは比較的タイピングしやすく、おすすめです。
バッテリーの駆動時間で選ぶ
大学生活では度々ノートパソコンを持ち運びするため、バッテリーの駆動時間は長いほうが便利です。
バッテリーの駆動時間は使用状況で異なりますが、10時間以上あると安心して使えます。ただしバッテリーの計測はメーカーが好条件のもとで行なったため、実際には60%ほどしかもちません。
容量は少なくとも35Whが望ましく、40Wh以上あればさらに安心です。
デザインで選ぶ
大学生ならオシャレなデザインのノートパソコンを使いたい、と思う人も多いでしょう。デザインを重視する人には、MacやSurfaceがおすすめです。
しかしMac非対応のソフトを使う関係で、Windowsを推奨する大学もあります。MacにWindowsをインストールして使うこともできますが、大学が使い方をサポートするとは限りません。
もし大学がMacを推奨していないなら、Windowsのノートパソコンがおすすめです。企業の大半はWindowsのため、大学生のうちから使えば社会人になって困らないというメリットもあります。
Officeソフトの有無で選ぶ
大学では主にWordやExcel、PowerPointなどが入った、MicrosoftのOfficeソフトを使用します。
Officeソフトを使うのはほぼ必須ですが、必ずしもノートパソコンに入っている必要はありません。無償でOfficeソフトを使える大学もあるためです。ノートパソコンを買う前に、大学でOfficeソフトを無償で使えるか確認しましょう。
Officeソフトを学割価格で購入できる場合もあります。無償または学割価格で使えるなら、Officeなしのノートパソコンを選ぶと安く済むためおすすめです。特にOfficeソフトの提供がなければ、付属したものを選びましょう。
大学生向けノートパソコンのおすすめの使い方
大学生活ではさまざまな用途でノートパソコンを使えます。大学生向けに、おすすめの使い方もご紹介しましょう。
レポート・課題の作成で使う
大学生活でもっともパソコンを使用するのは、レポートや課題の作成です。
文系では本を読み、週に1〜2つほどWordでレポートを書くことがあります。理系の場合は実験を行ない、レポートを作成したり、Excelでグラフにまとめたりすることもあるでしょう。
1年生なら教養課程、最終学年なら卒業論文と、ほとんどの大学において1年生から卒業する年までレポートを作成します。
スマホでレポートや課題を作成する大学生もいますが、文字数が多いとノートパソコンのほうが簡単で便利です。
情報収集に使う
スマホを使えば、手軽に情報を収集できます。しかし効率よく情報収集するなら、ノートパソコンがおすすめです。
パソコンのほうが画面が大きいため、スマホよりも見やすく、効率的に情報収集できます。調べものをしながらレポートや課題を書く際も、ノートパソコンのほうがスムーズに進められるでしょう。
プレゼンテーションに使う
大学では文系理系を問わず、ほとんどの学生がプレゼンテーションをします。主にPowerPointで資料を作り、実験の途中経過や卒業論文などを発表。学部によっては、週に数回プレゼンテーションを行ないます。
資料はパソコンで作成するため、毎週のようにプレゼンテーションをするなら、ノートパソコンがあると重宝するはずです。
卒業論文の作成に使う
最終学年の1年間を通し、研究を行なう大学が大半です。研究結果は卒業論文としてまとめ、教授や学生の前で発表します。
理系は実験データをまとめたり、解析したりし、卒業論文を作成。文系は主に書籍を読み、卒業論文にまとめます。
卒業論文の発表時にはPowerPointを使うことが多いため、ノートパソコンがあれば作業がラクです。
講義のノート代わりに使う
講義中、ノートの代わりにパソコンを利用できる大学もあります。中には事前にPowerPointなどで資料を配布する教員もおり、ノートパソコンがあると便利です。
キーボードを打つと手書きよりも速く書け、すぐにメモをとることができます。タッチパネル機能付きのノートパソコンを持っていれば、配布された資料にタッチペンで簡単に書くことが可能です。
ただしキーボードやタッチペンでの入力は、手書きに比べて学習効率が下がるともいわれています。
就職活動のES作成・応募に使う
4年制大学であれば、3年になると就職活動がスタートします。インターンシップのエントリー、会社のリサーチなどでノートパソコンは必須です。
エントリーシートを提出したり、適性検査としてWebテストを受けたりと、希望の会社に応募するためにはノートパソコンを使います。
就職が決まり社会人になると、仕事では主にパソコンを使用。企業はパソコンのスキルも求めています。入学時からノートパソコンを使えば、就職活動を有利に進められるでしょう。
サークル活動で使う
ノートパソコンは講義や卒業論文だけではなく、サークル活動で使う機会もあります。
ノートパソコンを使ってイラストを描いたり、プログラミングでゲームを作ったりと、サークルのジャンルはさまざま。
サークル用のWebサイト、活動を紹介するための動画などを作るケースもあります。サークル活動をする上でも、ノートパソコンを持っていると安心です。
大学生向けノートパソコンのおすすめメーカー
大学でどんな使い方をしたいのか分からず、ノートパソコンを決めきれない人はメーカーに絞って探すのもおすすめです。大学生におすすめのメーカーをご紹介します。
Apple (アップル)
普段iPhoneを使っている人ならお馴染みの、『Apple』。Mac OSを搭載したパソコンを製造・販売しています。
ノートパソコンはMacBookシリーズを展開し、スタイリッシュなデザインが人気です。文書の他、動画や音楽を作ることもできるため、ノートパソコンで幅広い作業を行ないたい人におすすめします。
ただし価格は10〜20万円前後と高めです。
富士通
『富士通』は日本のパソコン市場をリードしてきたメーカーの1つ。パソコンのラインナップが豊富で、ノートパソコンはLIFE BOOKシリーズを展開しています。
富士通は保証やサポートが手厚く、初めてノートパソコンを使う人におすすめです。パソコンの使い方が分からなくなったら、電話やメールでサポートを受けられます。
セキュリティソフトを無料で3年間使え、耐久性に優れている点も魅力です。
東芝 (TOSHIBA)
『東芝』は世界で初めてノートパソコンを販売し、現在も高い評価を受けているメーカーです。
ノートパソコンのdynabookシリーズには、東芝のテレビやスピーカーにおける開発技術が活かされています。
優れたモニターやスピーカーが搭載されており、映像や音楽を楽しみたい人におすすめです。5〜6万円前後とお手頃価格のモデルもあるため、大学生でも気軽に購入できます。
NEC
『NEC』は日本屈指の電子機器メーカーです。ノートパソコンのLAVIEシリーズは販売台数ランキングの上位を占めるほど、人気を博しています。
高性能で使いやすさに定評があり、パソコンを初めて購入する大学生におすすめです。
大学で持ち運びしやすい1kg以下のモデルや、タブレットとしても利用可能なモデルなども販売しています。
Panasonic (パナソニック)
生活家電の多くを手がけている、『Panasonic』。ノートパソコンは学生やビジネス向けにLet’s noteシリーズを展開しています。
持ち運ぶことを想定し、頑丈でバッテリーの駆動時間が長いモデルが豊富です。大学生はもちろん、多くの企業やビジネスマンにも支持されています。
価格は15〜20万円と高いですが、高性能なノートパソコンを探している人におすすめです。
大学生向けノートパソコンの注意点
大学生がノートパソコンを選ぶ上での、注意点もチェックしておきましょう。
OSがMac・Windowsで2種類ある
OSとはパソコンのシステム全体の機能に関わる、重要なソフトウェアのことです。
キーボードを打つと文字がモニターに表示される、マウスを動かすと位置が変わるなどの機能はOSによるもので、パソコンの土台を支えています。
さまざまなOSがありますが、ノートパソコンに使われているのは主にMacとWindowsの2種類です。
Windows OSの特徴
『Windows OS』はMicrosoftが開発し、世界各国のメーカーで用いられているのが特徴です。Windowsが搭載されたノートパソコンは数多く販売され、世界中の個人・法人が使用しています。
Windows OSを搭載したノートパソコンは種類が大変豊富なため、価格が安いのも特徴です。機能や性能に関しては、Mac OSと大きな差はありません。
Mac OSの特徴
Appleは『Mac OS』を開発し、自社でパソコンも製造しています。ノートパソコンではMacBookにMac OSが搭載され、スタイリッシュでシンプルなデザインが特徴です。
OS自体の機能や性能にはWindowsと大きな違いはないものの、映像や音楽が制作しやすい点が高く評価されています。マウスの代わりに指で操作できる、トラックパッドも特徴の1つです。