健康的に筋肉を鍛えるためには、ジムでのトレーニングやウォーキングがおすすめです。しかしジムに通ったり、軽い運動をしたりする時間がない方もいます。
そんな方におすすめしたいのが、装着するだけで筋肉を鍛えられる『EMS』。手軽に筋肉が引き締められるのでとても便利です。今回はEMSについて紹介していきます。お気に入りの商品をぜひ見つけてください。
EMSとは
EMSとは『Electrical Muscle Stimulation』の頭文字を使用した医療器具を指します。電気を微量に流して筋肉を刺激させることにより筋トレをしたような効果が得られます。
体型の引き締めや体の痛みを除去できる点がメリットです。操作もかんたんなのでどなたでも扱いやすいです。腹筋ベルトなど一般家庭向けのものも販売されています。
EMSのおすすめの使い方
使う部位を毎日変える
EMSはパッド状やベルトタイプになっているので、使いたい場所に貼り付けることが可能。体の部位により使用できる商品が異なるので、購入の際は使いたい部位に対応しているのか確認する必要があります。
EMSは毎日同じ部位に行わないほうが効果的なので、日によって使用部位を変えるのがおすすめ。理由としては筋肉を鍛えた翌日に休ませると細胞が回復し、筋肉の締まりが良くなるからです。場所を変えることにより筋力トレの効果が上がりやすくなります。
鍛えてる部位を意識する
EMSで鍛えられる部位として挙げられるのは『太もも』や『ふくらはぎ』などの脚の部分。ほかには『腹筋』や『ヒップ』などが代表的です。筋トレを始める際には、自分がどの部位を鍛えたいかをはっきり認識する必要があります。
EMSの効果を上げるには、お尻や太ももなどの大きな筋肉からトレーニングしていくのがポイントです。
EMSを使うメリット・デメリット
EMSを使うメリット
腹筋運動に比べて首や腰のケガが少ない
腹筋運動をすると、無意識のうちに体に余計な負担がかかってしまい、腰や首を痛めてしまう恐れがあります。腹筋が弱い状態なのに無理に動かそうとするからです。最悪の場合ギックリ腰になることも。
首や腰にはたくさんの神経が通っており万が一、痛めてしまうと回復が遅れることもあります。首や腰を傷めにくいのでEMS腹筋ベルトを使うのがおすすめです。
効率よく腹筋を鍛えられる
自力で腹筋をした場合、鍛えたい場所を効率的にトレーニングするのは難しい傾向があります。もともとの腹筋が弱いと起き上がるだけで精一杯だからです。ある程度腹筋が強い人でないと効果が出ません。
腹筋が弱い人が効率よく鍛えるためには、EMS腹筋ベルトを使うのがおすすめです。高品質のEMS腹筋ベルトは科学的データに基づいて製造されており、お腹に付けるだけで腹筋を効果的に鍛えられます。
いつでもどこでも使用できる
筋肉を鍛えるには一度に長い時間行うよりも、毎日少しずつ行った方が効果が出やすいです。しかし頻繁にジムやウォーキングに行ける人ばかりではないのが実情です。
そこで便利なのがEMS腹筋ベルト。自宅にいながら手軽に筋肉トレーニングができるので、小さな子どもがいる人におすすめです。洋服の下に付けるだけなので、テレビを見たり家事や仕事をしながら筋肉を鍛えられます。無理な運動をしなくて済むので、忙しい日々でも継続的に行えるでしょう。
EMSを使うデメリット
質の悪いEMSを購入してしまう可能性がある
EMSの中には、科学的効果のない粗悪品も出回ってるので注意が必要です。ただ震えながら動作しているだけでまったく効果が得られません。購入する際は、効能について明確に表記されているものを選んでください。ネットなどで口コミレビューをチェックするのも良いでしょう。
着目するポイントはどれだけ筋トレ効果があるのかということより、科学的根拠に基づいた理論がきちんと明記されているかという点です。その説明が明確になされていれば正規の商品であることがわかります。
EMSのおすすめの選び方
形状で選ぶ
ベルト型
ほとんどの腹筋EMSは『ベルト型』です。ベルトをするように腹部にくるくると巻いて使います。ベルト状なので外れにくいのが良い点。動きを気にしないで家事や仕事などの作業ができます。頻繁に位置を直さないで済むのでイライラしないでしょう。忙しく動き回る人にぴったりの形状です。
注意点は自分の腹囲のサイズに合った商品を選ぶこと。あらかじめ腹囲を計測しておく必要があります。ちょうどよいサイズでないと緩すぎたりきつすぎる場合があるので、サイズ選びは肝心です。
パッド型
『パッド型』は貼り付けるタイプなのでサイズを気にしないで使えるのがメリット。体を締め付けないのでストレスを感じることなく装着が可能です。ジェルの力で肌に密着させるので、付けているのがわかりにくいほど身軽です。
パッド型のランニングコストとして、ジェルパッドの交換費用がかかります。肌に密着させるため消耗がしやすいので、購入時には交換サイクルを確認するのをおすすめします。続けやすい価格の商品を選ぶと良いでしょう。
グローブ型
『グローブ型』は手袋の形をしたEMSで手に装着して利用。使用方法はグローブを装着した後スイッチを入れて、鍛えたい部位に手を当てて筋トレをします。フェイスラインや足などにも使えるので便利。グローブを付けたまま自在に鍛えたい場所に手を動かせるので、ベルト型やパッド型より自由に使えるのが良い点です。
グローブ型を使っている間は手が塞がるので家事や仕事をしながらの使用はできません。
お風呂に浸かりながら使用できる商品もあり、リラックスしながら効果的に筋肉を鍛えるのも良いでしょう。
目的に合わせて選ぶ
ダイエット
EMSを利用したい人は、日常生活で運動する習慣がない人が多いです。運動不足になると体の代謝が落ちるので太りやすくなる恐れがあります。ダイエット目的で試してみる人も多いですが、その場合いきなり強い刺激ではなく、弱めの刺激から始めるのがおすすめ。普段運動をしていないと弱めの刺激でも十分効果があるといわれています。
とにかく続けることが重要なので、EMSの使用を毎日の習慣に取り入れることが肝心です。運動不足の人ほど習慣づけた方が良いでしょう。短い時間で良いので継続することで効果が出やすくなります。
トレーニング
普段から運動をしている人がEMSを使う場合は、自分の体をさらに鍛え上げたい人が多いです。そんな方には本格的筋トレができるEMSをおすすめします。
商品価格やランニングコストはやや高めですが、品質も良く効率的に体をグレードアップさせることが期待できます。普段から鍛えている人は弱めの刺激では効果が上がらないので、刺激が強いモードが搭載されているものを選ぶと良いでしょう。
使いたい部位で選ぶ
EMSは鍛えたい部位に直接貼り付けて使用するので、部位によってEMSの形状が異なります。腹筋を全体的に鍛えたい場合は、腹囲をすっぽりと覆うベルトタイプがおすすめ。一度の使用で広範囲にわたり効果が得られます。
集中的に腰や太もも、ふくらはぎなどを鍛えたい場合は、ジェルパッドがおすすめです。一点集中で鍛えたい場所に焦点を当てて刺激をあたえます。フェースラインや二の腕など範囲が広くない部位にはグローブタイプが良いでしょう。自在に動かせるので力の強弱を加減できます。
周波数で選ぶ
EMSでは大きく4つの周波数が使われており、低周波、中周波、干渉波、高周波に分類されます。どの周波数のEMSが効果的かというと、鍛えたい部位によってそれぞれ違いがあります。
一般的に筋肉を大きくして、美しく見せたい場合は低周波のEMSがおすすめです。表面的な筋肉(アウターマッスル)には低周波が届きやすいからです。反対に体の奥にある筋肉(インナーマッスル)には干渉波を使ったEMSが最適でゆっくりと効果が得られます。それぞれの鍛えたい部位にぴったりな周波数のものを選ぶと良いでしょう。
電源のタイプで選ぶ
EMSは電流を使用するので電力の供給が必要です。供給方法は『電池式』と『充電式』の2通りがあり商品によって異なります。EMSの使用中は電流を流し続けるのでバッテリーがすぐになくなります。
電池だと頻繁に交換をしなくてはならないので手間がかかることも。充電式なら使っていないときに充電すればよいだけなので面倒くさくありません。購入後の手間も考えて電源のタイプもチェックして選ぶと良いでしょう。
ランニングコストで選ぶ
EMSのランニングコストは、パッドなどの消耗品と電池代や電気代です。パッドは定期的に交換しないと正常な効果が得られないので、必要に応じて購入する必要があります。
EMSには充電式と電池式があり、充電式の場合は電気代がどのくらいかかるのか、電池式の場合は月にどれくらいの電池を使うのかという点をチェックしたほうがいいでしょう。一般的には電池式の方が充電式よりも電気代が少し高くなるようです。ランニングコストを考えながらの商品選びをおすすめします。
信頼性のあるものを選ぶ
EMSは体に直接貼り付けて電気を流す装置なので、体に安全かどうかも重要なポイント。筋トレの効果だけでなく安全性の面でも信頼の置ける商品を選びたいものです。
EMSを開発販売しているメーカーの中から、一流企業の製品を選ぶのも確実な方法の一つです。価格面だけで選ぶのではなく、商品に科学的根拠がきちんと明記されているか、専門家が監修しているかなども確認すると良いでしょう。説明書に周波数や電気刺激の波形などが記載されているかをしっかりチェックするのも必要です。
EMSのおすすめのメーカー
エムティージー
『エムティージー』は美容や健康機器に重点を置いて開発販売している日本のメーカー。『SIX PAD』のブランドでEMS製品を販売しています。スタイリッシュで高性能な商品が
人気です。
マクセル
『マクセル』は日本を代表する精密機器のトップメーカー。理美容、健康機器でも数多くの製品を開発販売しています。EMS製品では『もてケアEMS運動器』シリーズを展開。信頼性が高いメーカーなので安心です。
スロトレ
『スロトレ』は千葉県でフィットネスクラブを展開している『川辺スタジオ株式会社』が手がけているEMSのブランド。コスパが良くて使いやすいEMSを開発販売しています。本体価格が安いだけでなく、消耗品などのランニングコストが低い商品で人気です。
EMSを使用する際の注意
EMSはダイエットや筋トレにとても効果がありますが、EMSだけに頼らないことも大切です。健康的な生活を送ることを心がけながら、補助としてEMSを使用することをおすすめします。
ダイエットをしたくてEMSを使う場合は有酸素運動との併用が効果的です。EMSは筋肉を鍛える効果はありますが脂肪を燃やすことは期待できません。EMSを使えばダイエットできると安易に考えずに、有酸素運動で脂肪を燃やしながら基礎代謝を上げていくていくのがおすすめです。