『ヘアオイル』は髪のパサつきを抑え、なめらかな質感にしてくれるアイテムです。各メーカーからいろいろなアイテムが販売されていますが、ここではとくにおすすめの10アイテムを紹介していきます。
またヘアオイルを使う効果やおすすめの使い方、商品ごとの特徴もまとめているため、『ヘアオイル』を始めて使う方にもぴったりです。髪の状態やなりたい髪形によって適した商品が異なるため、ぜひ自分に合ったものを選ぶようにしてみましょう。
ヘアオイルをおすすめする理由
『ヘアオイル』は、髪につけて使用する基礎化粧品です。乾燥やダメージなどでパサついてしまった髪に潤いを与え、美しい状態に保ちます。ヘアサロンでケアすると髪がよみがえったように潤いますが、自宅でケアすることでも同じような効果が得られます。
ヘアオイルは髪の傷みを補修してくれるため、使い続けることでつややかな仕上がりになるでしょう。リーズナブルな製品でも十分な効果が得られるため、毎日のケアにおすすめのアイテムです。
ヘアオイルのおすすめの選び方
ここでは『ヘアオイル』のおすすめの選び方を紹介していきます。メーカーによってさまざまな種類が販売されていてまよってしまいますが、成分によって特徴が違います。髪の傷み具合や仕上がりの好みによってもおすすめの種類は変わるので、ぜひ自分に合ったものを選んでみてください。
植物性オイルを選ぶ
椿油
椿の種子からとれるオイルです。古くから天然の美容オイルとして使われており、自然の成分のため肌に付着しても安心でしょう。テクスチャはさらさらとした黄色いオイルですが、髪につけるとしっとりとまとまります。たくさんつけると髪がべたっとしてしまう原因となるので、ほんの数滴たらすくらいがおすすめです。
髪のダメージがひどい場合や、雨の日に髪が広がってしまうのを防ぎたいときなどに便利に使えます。ドラッグストアや薬局で手軽に購入でき、リーズナブルな価格も魅力です。
オリーブオイル
『オリーブオイル』は食品として使うのが一般的ですが、じつはボディやヘアケアにも使えます。新鮮なオリーブの香りがするのが特徴で、使いながらリラックスできるでしょう。
オリーブは抗酸化作用のあるポリフェノールを多く含むことから、原産の南ヨーロッパではアンチエイジングのアイテムとして重宝されています。使用感はさらりとしており、べたつきが気になるという人にもおすすめです。
ホホバオイル
『ホホバオイル』は肌を保護する機能が高く、赤ちゃんの肌に塗るベビーオイルにも使われています。アメリカ大陸に自生するホホバオイルからとれる油で、自然の保湿剤として使われてきました。
髪や肌につけるとすっと浸透し、すぐになじみます。水分の蒸発を防ぐ効果もあるため、乾燥しがちな季節に使うのにおすすめです。赤ちゃんや肌の弱い敏感肌の方にも使えて、優しい成分構成なのが特徴となっています。
アルガンオイル
『アルガン』の木からとれる植物性オイルです。アフリカのモロッコが原産で、乾燥する地域で保湿のために使われてきました。ビタミンEを多く含むのが特徴で、髪に浸透して内側から潤してくれます。
アンチエイジングに役立つ抗酸化作用があるので、全身の保湿にもおすすめです。比較的価格が効果ですが、その分髪の補修効果はばっちりでしょう。
動物性オイルを選ぶ
馬油
『馬油』はその名の通り、馬からとれる油です。馬の皮下脂肪を加工しており、使うとしっとりするのが特徴となっています。ヘアオイルとして使うとつややかに仕上がり、髪がまとまります。
余計な香りがついていないため、顔や全身のマッサージオイルとしても使えるでしょう。馬油には血行を促す効果もあり、頭皮マッサージに使用すれば健康的な毛髪育成にもつながります。
スクワランオイル
『スクワランオイル』はサメの肝臓からとれるオイルです。髪や肌につけると、即時浸透して保湿します。保湿効果が高いだけでなく、細胞のターンオーバーを促して正常な状態に保つ効果も期待されているのが特徴です。
頭皮マッサージに使用すれば、頭皮の毛穴汚れを落として健康的な髪が育成されるでしょう。成分が安定していて、長期間使っていても劣化しにくくなっています。
鉱物性オイルを選ぶ
『鉱物性オイル』は、石油を原料としたオイルです。工業製品をつくる過程で出た廃油を有効活用しており、比較的安価に手に入ります。使用感はこってりしており、あまり浸透性は高くありません。
そのため時間が経っても肌や髪の表面に残って、しっかりとつやを保ちます。塗ることで肌や髪の表面をコーティングしている状態になるので、乾燥する季節の保湿にぴったりです。
ヘアオイルの質感で選ぶ
ヘアオイルは、製品によって質感がさまざまです。髪のつや感を出したりひどいダメージを補修したりする目的であれば、こってりした油分が多めのヘアオイルがおすすめでしょう。
また髪の毛が細くてボリュームを出したい場合などには、さらっとした使用感のヘアオイルがよいです。使用するシーンや目的によって適した商品が異なるので、複数の種類を持っているとどんな場合でも対応できるでしょう。
ヘアオイルの香りで選ぶ
フレグランス効果のあるヘアオイルは、よい香りで気分を高めてくれるでしょう。フローラル系やフルーツ系など、製品によってさまざまな種類があります。オーガニック系のヘアオイルであれば、天然成分の香りがして気分よく使えると人気です。
ただし製品によっては香りがきついものもあるので、TPOに応じて選びましょう。ビジネスや会食の場面では、あまり香りのついていないものや無香料のタイプを選ぶのがおすすめです。
ヘアオイルの価格で選ぶ
ヘアオイルの価格は、リーズナブルなものから高級ラインまで多種多様に展開されています。高価格な製品は希少なアルガンオイルを使っていたり香りにこだわっていたりと、リッチな使い心地のものが多いです。
しかしリーズナブルな製品の中にも、品質のよいものはたくさんあります。選ぶ際には価格を基準にするのも大切ですが、効果に見合っているかどうかもチェックするのがおすすめです。
利用者の性別で選ぶ
ヘアオイルは、使う人の性別によっても適した製品が異なります。女性向けのアイテムだと、髪につやを与えたりアイロンやコテの熱から保護したりする商品が多いです。ヘアアレンジをする機会も多いため、髪自体の傷みをケアする目的で使われます。
一方で男性向けのヘアオイルは、女性向けよりもさっぱりした使用感のタイプが多くなっています。香りはシトラス系など爽やかなタイプが多く、香水の香りが苦手な男性でも使いやすいのが特徴です。さらに頭皮マッサージができるタイプもあり、毛髪育成に役立ちます。男女それぞれでヘアオイルの目的が異なるため、自分に合ったタイプを選ぶのがおすすめです。
市販のヘアオイルかどうかで選ぶ
ヘアオイルは毎日使うものなので、手軽に購入できるタイプがおすすめです。ヘアサロンで購入するヘアオイルは確かに上質で効果が高いですが、気軽に使うにはハードルが高いでしょう。最近では自宅で簡単にホームケアできる商品が増えているので、初心者にもおすすめです。
ドラッグストアやコスメショップで販売されている商品は基本的にリーズナブルなため、実際に使ってみていろいろと比較してみてもよいでしょう。
ヘアオイルの成分で選ぶ
シリコーン入りのヘアオイル
『シリコーン』は表面を覆ってコーティングする働きがあり、髪につけるとダメージから保護してくれます。比較的安価な素材なので、シリコーン入りのヘアオイルは手軽に使えます。パサついた髪の毛が一瞬でつやつやに仕上がるため、急な外出などの予定にも対応できるでしょう。
ただしシリコーンは、肌に付着すると表面をふさいでしまうというデメリットがあります。それによりニキビ、毛穴の肌荒れなどの原因となってしまうため、使用した後にはしっかりと洗って落とすようにしましょう。
ノンシリコーン・植物油のみのオイル
『ノンシリコーン』で植物油のみのオイルの場合、天然成分のため髪に優しいケアができます。やわらかく細い毛質の方でもべたっとせず、ふんわりと仕上がるでしょう。髪が少なくボリュームを出したい場合にも効果的です。シリコーンのように肌の毛穴をふさいでしまうことがないので、頭皮のマッサージ用としても使えます。オリーブオイルや椿油といった食用にもできるオイルを使えば、健康的に美しい髪を手に入れられるでしょう。
ただしシリコーン入りのヘアオイルよりはまとめる力が弱いため、ひどいダメージヘアやくせっ毛の場合には向いていません。場合によって使い分けるのがおすすめです。
ヘアオイルのおすすめの塗り方
ヘアオイルは正しく使うことで効果が発揮されます。もっともおすすめの塗り方は、シャンプー・トリートメントを行ってタオルドライした後に使う方法です。髪が少し濡れている状態にヘアオイルをつけると、水分を保ったままコーティングできます。ドライヤーの熱は意外と髪にダメージを与えてしまうので、ヘアオイルで保護することでキューティクルの傷みを防げるでしょう。
またつける際には、数滴ずつ手にとるようにするのがおすすめです。たくさんつけすぎてしまうと、べたつきや毛穴汚れの原因となってしまいます。最初は2~3滴つけてみて、足りなければその都度追加するのがよいでしょう。まず毛先に塗り、残った分を根元側につけるのと上手に広がります。乾燥しがちな毛先は、2度塗りするのもよいでしょう。
ヘアオイルのおすすめの落とし方
ヘアオイルが髪や頭皮に残ってしまうと、毛穴が詰まってニオイやかゆみが発生する可能性があります。そのため毎日しっかり落とすようにしましょう。落とし方は、一般的なシャンプーを使えば洗い流せます。
パーティーシーンなど、ヘアオイルをたっぷり使ってヘアセットした場合にはシャンプーで2度洗いするのもおすすめです。ただしヘアオイルと一緒に神の潤いもとってしまうため、洗った後はトリートメントで保護するとよいでしょう。
おすすめヘアオイルを使うときの注意点
風呂上がりに使用する
ヘアオイルはお風呂上りに使用するのがおすすめです。髪が濡れているときにつけると伸びがよく、少量でも髪全体に効率よく行きわたるでしょう。髪が濡れたまま放っておくと、内部の水分が抜けてパサパサになってしまいます。そのため乾く前につけるようにしましょう。
タオルドライ後に使用する
ヘアオイルをつけるのは、お風呂上りにタオルである程度拭いてからにしましょう。拭かずにつけると水滴と一緒にオイルも落ちてしまうので、タオルで軽く乾かすのがおすすめです。
またヘアオイルはドライヤーをする前につけると、熱から髪を保護してくれます。とくに毛先に近い部分は乾燥しやすくすぐにパサついてしまうので、しっかりもみこむようにつけるとよいでしょう。
使用量をきちんと守る
決められた使用量を守って使うと、理想的な髪の状態に仕上がります。とくにヘアオイルは油分で構成されており、ほかのヘアケアアイテムよりも適量が少なく設定されている点に注意が必要です。肩までのヘアスタイルの場合、2~3滴で十分です。
それより短ければ1~2滴、ロングヘアなら4~5滴など、長さや髪の量に合わせて調節してみてください。つけすぎるとべたついて不潔な印象になってしまうので、少しずつつけるようにするのがおすすめです。