人間の家族と同じくらいペットをかわいがる家庭も多いのではないでしょうか。家族の一員であるペットを病気から守るため、日々の食事管理に気をつけることが大切です。
本記事では「正しいドッグフードの選び方とおすすめ商品」についてご紹介します。年齢別で与えるご飯をかえる人は多いですが、去勢後・避妊後の食事やドッグフードの原料にこだわっている人は少ないのではないでしょうか。愛犬には末永く健康に生きてほしいと願うなら、ライフステージに合わせた食事を与えていくことが重要です。
ドッグフードのタイプ
おやつ
おやつは嗜好性が高い間食として与えるドッグフードです。おやつは愛犬がとても喜ぶため見境なく与えたくなりますが、栄養のバランスを考慮して1日食事量の10%以下を目安にしましょう。愛犬のご褒美として与えることをおすすめします。
ミルク
生まれたての子犬は3週間までは母乳だけで育ち、最初に与える母乳である初乳は非常に重要です。出産3日以内に初乳を与えることで母犬から「受動免疫」という大事な免疫が得られます。母犬からの授乳が上手くいかない場合はペットショップなどで販売されているミルクを使うとよいでしょう。
離乳食
子犬には発達段階に合わせてミルクだけでなく成長期用の総合栄養食を与えていく必要があります。乳歯が生え始める3~4週齢はぬるま湯を加えた柔らかい総合栄養食を与えます。成長に応じて加えるぬるま湯の量を減らしていき、8週齢頃には固形の総合栄養食を与えられているとよいでしょう。
サプリメント
サプリメントは愛犬の不足している栄養素を補うための健康食品です。医療品である薬とは違い即効性はないものの、継続的に与えることで効果が現れます。愛犬によってサプリメントの合う合わないは異なるので、獣医と相談しつつ利用するとよいでしょう。
おすすめのドッグフードの選び方
ドッグフードを選ぶときに気をつけることは多岐にわたります。年齢はもちろんドライフードにするかウェットフードにするか、アレルギーは問題ないか、肥満気味なのでダイエットを意識すべきかなど悩むポイントは多いです。
まずは愛犬がいま何才か、犬種はどれか、いま健康な状態かを確認して適切なドッグフードを選ぶことが大切です。
またご飯は毎日食べるので、ペットフードの質は愛犬の健康状態に直結します。妥協せずよいものを選択できるように勉強することが重要です。
ドッグフードの種類で選ぶ
ドッグフードを選ぶときに重要なポイントは「ドライフード」「ソフトドライフード・セミモイストフード」「ウェットフード」のどれを選ぶかです。
種類ごとにメリット・デメリットも異なりますし、愛犬がどのドッグフードを好むかも重要な判断材料です。まずは種類別ドッグフードの特徴について解説します。
ドライフード
ドライフードは水分含有量が12%以下のドッグフードを指し、粒状のものやフレーク状のものが多いです。
保存管理がしやすくお求めになりやすい価格ですが、愛犬の嗜好性が強い場合は食べてくれないケースもあるでしょう。しかし水分を含ませればふやかすことも可能で、体調に合わせて加工できるのが魅力的。他の種類と比較して歯石がつきにくいといったメリットもあります。
基本的にはドライフードを与えておけば問題ありませんが、愛犬の体調に合わせて他のペットフードと組み合わせることも大切です。
ソフトドライフード・セミモイストフード
水分含有量25~30%のドッグフードをソフトドライフードもしくはセミモイストフードと呼びます。
これらは加工方法が異なり、ソフトドライフードは加熱発泡処理がされておりにおいが強く、ドライフードに近い見た目と食感です。一方のセミモイストフードは乾燥加工されておらず、しっとりとした弾力のある食感となっております。
これらの共通点は水分含有量が多いことで、傷んでしまうリスクを避けるなら開封後1週間以内を目安にすべて与えてしまうことが大切です。
ウェットフード
水分含有量が75%ほどあるやわらかいドッグフードをウェットフードと呼びます。
他の種類よりも嗜好性の強いものとなっており、ドライフードと混ぜて与えるケースも多いです。しかし最近はウェットフードを主食として与える飼い主も増えており、「総合栄養食」と記載されているウェットフードを選べば水とウェットフードのみで必要な栄養素をとることも可能。
水分含有量は非常に高く、開封後は1~2日以内に与えてしまうことが大切です。
ライフステージで選ぶ
愛犬に適したドッグフードは年齢によって変わります。
子犬のころは胃が小さいので少量でもバランスよく栄養をとれるドッグフードが求められますし、歳を重ねると代謝がおちるので健康に配慮した、消化によいドッグフードがよいでしょう。
年齢にあわないドッグフードは肥満などの病気を招きます。愛犬の健康状態に合わせた食事を選び、幸せに長生きしてもらえるよう心がけるとよいでしょう。
子犬
子犬の時期は消化器官もしっかり発達しておらず、1回で食べる量も多くはありません。ドッグフードを購入時は「1才まで」と記載された、子犬用の商品を購入することが大切です。子犬用ドッグフードは栄養効率が考えられており、少ない食事量でも十分なエネルギーが摂取可能。
一般的には子犬期は1才で終わりますが、大型犬など成長期の長い犬種については1才半ごろまで子犬用の食事を与えた方がよいでしょう。
成犬
成犬用ドッグフードはおもに1才以降の犬を対象にしています。ほとんどは総合栄養食に対応しており、成犬用ドッグフードと水のみで必要な栄養素をとることが可能。成犬用ドッグフードはシニア犬が食べても問題ないようになっていますが、中には「7才まで」と年齢を区切って販売している商品もあります。
注意点としては去勢・避妊後は愛犬の基礎代謝量が減り、成犬用ドッグフードのままだと肥満になるリスクがあります。去勢・避妊後は特に愛犬の健康管理に気を使った方がよいでしょう。
シニア犬
シニア犬は一般的には7才以降の犬を指しますが、大型犬などの一部犬種や個体によって老化の時期が前後することも。代謝や消化能力がおちた状態になるので、他のドッグフードと比べて消化がよく健康に配慮された栄養バランスとなっております。
シニア犬用ドッグフードはブランドによって細かく対象年齢を区切っている商品も多いです。年齢表示も参考にしつつ、できれば獣医師とも相談して納得のいくドッグフードを選択することが大切です。
妊娠・授乳中の犬
愛犬が雌犬であれば、妊娠したり授乳させたりする時期を迎えることもあるでしょう。人間と同じく、犬でも出産・授乳のために普段よりも多くの食事をとる必要があります。妊娠中の母犬用ドッグフードも販売されていますが、白身魚やじゃこといった人間の食べる食材を普段のドッグフードに混ぜることでも代用は可能。ただし調味料などは加えないよう気をつけるべきでしょう。
妊娠中は胃が圧迫されて1回あたりの食事量は減りますが、1日の食事回数は増加します。こまめに食事がとれるように、ドッグフードを切らさないよう飼い主は気をつけることが大切です。
去勢後・避妊後の犬
避妊・去勢後はホルモンバランスの乱れで肥満になるリスクが高まります。食事制限する飼い主さんもいますが、できれば愛犬にストレスは与えたくないもの。最近ではダイエットドッグフードなども販売されていますが、これは犬が消化を苦手とする穀物を使っている商品が多いです。
穀物は炭水化物は少ないですが消化に悪く、軟便を引き起こすリスクがあります。愛犬にストレスを与えずに肥満リスクを抑えるならグレインフリー (穀物不使用)ドッグフードの購入も大切です。
体の大きさや犬種で選ぶ
世の中にはさまざまな犬種が存在し、それぞれ体格も異なります。
ドッグフードも同じで、愛犬の体の大きさや犬種に応じた製品が販売中です。小型犬や大型犬に明確な基準はありませんが、一般的には体重で区別されています。2~3kgは超小型犬、10~12kg以下なら小型犬、10~25kgなら中型犬、25~40kgは大型犬で、それ以上は超大型犬という区別をされる場合が多いです。
まずは体重を測定して適したドッグフードを選びましょう。
小型犬 (チワワやトイ・プードル)
愛犬の体重が10~12kg以下の場合は小型犬向けドッグフードがよいでしょう。小型犬はカロリー消費量がもっとも多く、かつ食欲にムラがある種類なので、ドッグフードもカロリー高めで食欲をそそる原材料を使用しています。小型犬は歯のトラブルも多いので、歯磨き効果のあるドッグフードも販売中です。他にも穀物使用量の多いものを避ける、噛み砕きやすい形状・サイズになっているかの検討も大切です。
中型犬 (柴犬やブルドッグ)
中型犬は活発に活動するため、筋肉量や体重が増えやすい種類です。運動量が多いので、ドッグフードにはたんぱく質やミネラルなどを多く含み脂質を抑えたものが好まれます。食欲増進効果を期待したいなら、肉類を多く含んだ商品もよいでしょう。また中型犬用ドッグフードは「抗酸化作用」をアピールした商品も豊富。中型犬は運動量が多く、老化の原因となる活性酸素を体内で多く発生されます。
老化が進むと病気の原因となりますし、寿命を縮める原因にもなります。ビタミンA・C・Eを多く含んだ中型犬用ドッグフードを選ぶとより健康的な状態を維持できるでしょう。
大型犬 (ラブラドールレトリバーやコリー)
大型犬は頑丈な印象をうけますが、大きな体を支えるために関節に負担がかかり、血液を全身にめぐらせるため心臓にも負担がかかる種類です。また意外と消化器官が敏感で、過剰な栄養摂取は下痢や皮膚疾患の原因となるので、大型犬用ドッグフードはそういった事情に配慮した栄養素が含まれています。
一般的にカルシウムが多く必要と思われがちな種類ですが、過剰摂取は骨格や関節の形成不良を招くでしょう。大型犬用ドッグフードはカルシウムのバランスも考慮されているので、カルシウムを多く含んだ食事の与えすぎには注意することが大切です。
ドッグフードの機能で選ぶ
犬種や体格に合わせてドッグフードを選ぶことと同じくらい、商品の機能性を意識することも大切です。
個体によってはアレルギー反応が強くでる原材料や、その時々の健康状態に応じたドッグフードを選ぶ必要があります。避妊や去勢後、病気のあいだは体重の変化が激しい時期です。少しずつ機能性ペットフードも混ぜていき、ストレスなく健康的な食事を与えるよう心がけることが重要でしょう
アレルギーに配慮
愛犬のトラブルで多いのが食物アレルギーです。これは特定のたんぱく質を摂取したときに皮膚炎などが発生するリスクを高め、多くの飼い主を困らせています。食物アレルギーは離乳食を離れたばかりの時期に摂取した食事に起因するケースが多く、普遍的な原因物質を挙げるのは難しいもの。
食物アレルギーを克服するには原因物質を特定し、できるだけアレルギー反応を含んでいない原料を使った食事を与えることが大切です。獣医師と相談し、健康に配慮したドッグフードを選ぶべきでしょう。
体重管理
去勢や避妊手術後はホルモンバランスが乱れて愛犬が太りやすくなる傾向があり、個体によっても太りやすい体質の犬がいます。運動を意識したり食事制限したりすることによって体重管理にチャレンジする飼い主もいますが、よく考えてダイエットしないと愛犬が栄養不足となるリスクもあり。
自己判断で食事制限をするのではなく、獣医師とも相談し適切な方法をとることが大切です。とはいえ本気で愛犬のダイエットに取り組むなら、体重ケア用ドッグフードの導入は重要です。
健康に配慮
消化に悪い主原料を使用したドッグフードは、愛犬を皮膚や皮毛、関節や内蔵、便通などのトラブルに見舞われるリスクがあります。そうなってしまった場合はすぐに獣医師さんの診察をうけることが大切です。しかしできれば医者とは無縁で、長く健康的な状態を維持してほしいと願っている飼い主も多く存在します。もしアレルギー物質が分かっていたり、便通に悩まされることが多いと分かっているなら健康に配慮したペットフードを選ぶことが重要です。
注意点としては病気でないときから継続的に健康的なドッグフードを使用することが重要です。もしいま愛犬が病気にかかっている場合はドッグフードのみでは治りませんので、すぐに獣医師の診察をうけるべきでしょう。
犬の体調や目的に合わせて選ぶ
総合栄養食
体調が優れる愛犬に普段使いで与えるなら「総合栄養食」がよいでしょう。前述した通り「総合栄養食」は、ペットフード公正取引協議会が定める基準をクリアしていて、これと水を摂取していれば、愛犬の最低限の健康状態を維持できるように作られています。
詳細は後述しますが、さまざまな副次効果がある「総合栄養食」もあるので、目的に応じて選びましょう。
食事療法食
ドッグフードを通して特定の疾患や健康状態を改善したい場合は「食事療法食」がおすすめです。
ペットショップやネット通販でも販売していますが、飼い主の独断で「食事療法食」を与えると適切な効果が現れなかったり病状を悪化させてしまったりすることもあるのでおすすめしません。愛犬に与える際には、動物病院で購入後獣医から指導を受けましょう。
体重管理用
愛犬の肥満が気になる方は「体重管理用」のドッグフードがよいでしょう。「体重管理用」には「ダイエット用」と「体重維持用」の2種類があります。
「ダイエット用」は体重を減らすことが目的のドッグフードで、既に肥満体系の愛犬が対象です。「体重維持用」は愛犬の肥満防止が目的のドッグフードで、現在の運動量が少ないため今後肥満になる可能性がある愛犬などが対象です。現在の愛犬の状態に応じて選びましょう。
食いつきで選ぶ
嗅覚に訴える
犬は非常に嗅覚が強いことで有名で、ご飯を食べる時最初に匂いで判断するので、犬好みの肉の匂いがするドッグフードを選ぶと、愛犬の食いつきがよくなるでしょう。
身体によい成分をふんだんに使用している高価なドッグフードを購入しても、愛犬が好まない匂いだと食べてくれません。
味覚に訴える
食べ物の味はアミノ酸の量で決められるので、アミノ酸の元であるタンパク質の種類が多いほど味に深みがでます。
味の好みは愛犬によって異なるので判断するのは難しいですが、基本的に犬は味覚にも優れています。原材料が「牛肉、豚肉、鶏肉、大豆」などタンパク質の種類が豊富のドッグフードの方が食いつきがよいでしょう。
パッケージの表記や商品説明で選ぶ
原材料の表記の詳しさ
ドッグフードの安心度合いは「原材料表記の詳細さ」で決められます。例えば肉の表記に関して、「肉類」と表記されているドッグフードより「牛肉」「国産豚肉」と表記されているドッグフードの方が安心できるでしょう。
また原材料の含有量が表記されていたり「すべて人間用として認定されている食材を使っています」と表記されていたりするドッグフードの方が安心できます。
こだわりや独自性
ドッグフードの中には特定のこだわりをもつ商品もあり、例えば栄養を逃さない製法で作られたドッグフードや目の健康を考えてブルーベリーを使ったドッグフードなどがあります。数あるドッグフードの中で自身と愛犬の目的に合った独自性のあるドッグフードを選びましょう。
産地で選ぶ
外国産
外国産のドッグフードは安全性が低いと思う方も多いでしょうが、ドッグフードに関していえば外国産の方が安全です。外国産のドッグフードはクリアしなければならない基準が厳しく、肉を例にとると人間が食べられる肉出ないとドッグフードに使用できません。
国産
前述した通りドッグフードに関していえば、国産よりも外国産の方が安全でしょう。外国産のドッグフードは肉がメインの動物性タンパク質を使用しているものが多い一方で、国産のドッグフードは動物性タンパク質の吸収を阻害する穀物をメインに使用しているものが多いです。
おすすめのドッグフードの与え方
子犬の食事 (1歳未満)
1歳頃までの子犬は骨格や筋肉が発達する時期なので、身体の大きさと比べて高い栄養価が必要になります。
生後4か月頃までは離乳食用のドッグフードやぬるま湯やミルクでふやかした子犬用のドッグフードを1日3~4回与えましょう。生後6ヶ月からは固形のドッグフードに移行しつつ1日2~3回与え、生後8か月以降は成犬用のドッグフードを1日2回与えられます。
成犬の食事 (1歳~6歳)
1歳を超えた成犬は身体の成長が完成期に入ります。
朝は多めに夜は少なめに1日2回、成犬用のドッグフードを与えましょう。1日に必要な成犬のエネルギー量は体重が同じ子犬の約半分なので、量を与えすぎると肥満や糖尿病になる可能性があるので注意が必要です。5歳を超えると運動量が減るのでそれに応じて与えるドッグフードの量も減らしましょう。
シニア犬・老犬の食事 (7歳以上)
7歳を超えたシニア犬は成犬よりも運動量が減るので、それに合わせて必要なエネルギー量も減ります。
成犬と同じ食事をしていると肥満や糖尿病の原因になるので、低カロリーのドッグフードを1日2回与えるとよいでしょう。腸などの内臓器官の働きも低下し便秘を引き起こしやすいので、食物繊維を多く含んだドッグフードがおすすめです。さらに年を重ねて1度に食べられる量が減った際には、1日3~4回に食事を分けましょう。
ドッグフードを選ぶときの注意点
これまではドッグフードを選ぶときに考慮するポイントを挙げましたが、ここからはドッグフードを選ぶときの注意点について解説します。
原料に配慮するのはもちろんのこと、購入を続けられる価格帯であること、スーパーなどで手軽に入手しやすいかといった観点も忘れずに。
予算が底をついて入手できなくなった、アレルギー反応がでるドッグフードにあたってしまったとなると飼い主・愛犬ともにストレスとなります。
お互いに負担とならないよう、バランスのよいドッグフードを選択することが重要です。
原料を確認する
ドッグフード選びで大切なことは、愛犬の健康を維持できるかどうかです。
商品によっては犬の消化に悪い穀物を使用したドッグフードも販売されていたり、アレルギー反応を引き起こす可能性のある原料を多く含んだ商品が販売されていたりします。
低品質な原料を使ったドッグフードは安くて経済的には助かりますが、愛犬の健康を損ねてしまっては本末転倒です。愛犬をアレルギーから救うため、原材料は何を使用しているかのチェックが大切です。
主原料を確認
穀物は犬の消化器官に負担をかけるので、ドッグフードは主原料に肉を使用しているものをおすすめします。しかし肉なら何でもよいわけではなく、たとえば「4Dミート」は人間が食べられないレベルの肉をドッグフードとして販売しているのでおすすめできません。粉・エキス・ミールなど体に優しそうな原料を使用した商品もありますが、これらもものによっては品質がよくないケースもあります。
「副産物を使用していません」といった表記を載せているドッグフードを選ぶのもよいですが、できるなら公式サイトをチェックしたりメーカーに問い合わせて確認するとよいでしょう。
穀物の量を確認
犬の消化器官は穀物をうまく消化できないため、与えすぎると消化不良を招くリスクがあります。また小麦やトウモロコシはアレルギー反応の原因となるケースもあり、愛犬の健康を損ねてしまう恐れあり。ドッグフードには穀物不使用 (グレインフリー)の商品を選んだり、グルテンを含まない加熱された穀物を選ぶことが重要です。穀物を含むドッグフードを選ぶ際は質と量に注意が必要でしょう。
添加物や保存料を確認
添加物や保存料まみれの食品が健康に悪いことは想像できるのではないでしょうか。
ドッグフードも同様に無添加をアピールした商品が増えてきましたが、残念ながら完全無添加ドッグフードはほぼありません。なぜならドッグフードは1袋当たりの容量が多いため、開封後にすぐ食べきってしまわないと腐ってしまうリスクがあるからです。
添加物を多く含んだドッグフードは愛犬の健康を損ねるリスクを高めます。危険性の低い添加物を調べてみることも大切でしょう。
購入が続けやすい価格か確認する
愛犬の健康を第一に考える姿勢は大切ですが、それが飼い主の負担となってしまってもいけません。
ドッグフードは必ず定期的な購入が必要ですので、購入しやすい価格であることはもちろん、量販店やネットスーパーで手軽に購入できるかといった点も重要です。
愛犬の健康も大切ですが、飼い主が世話に疲れてしまっては愛犬との触れあいも十分に楽しめません。愛犬・飼い主ともにストレスのない生活を送ることが理想です。
価格の安さ
お金にこだわらないのであれば安全性・信頼性・品質ともに安心できるドッグフードを購入できますが、多くの飼い主はできるだけドッグフード代を抑えたいと考えています。一昔前は安かろうが悪かろうが当たり前でしたが、最近はそこそこのお値段で必要な機能を満たしたドッグフードも多く販売中です。
ドッグフードに求める機能を明確にしておけばコストを抑えつつよい買い物ができるようになります。愛犬の健康状態とドッグフードが備えている機能について調べておくことが大切です。
市販でも購入可能か
大容量品やまとめて複数購入するときなど、ドッグフードは持って運ぶだけでも一苦労です。近くのスーパーやホームセンターにお気に入りのドッグフードが売っていないか、またはネットショップから購入できないかなど、継続して購入しやすいかといった点も重要です。
市販品でも品質の高いドッグフードは多いですが、中には粗悪な穀物を混ぜてかさ増ししている商品もあります。ドッグフード購入時は保存料や調味料の種類に気をつけることが大切です。