雨の日の必需品『レインウェア』。レインウェアが活躍するのは登山・アウトドアや自転車・バイクに乗るときなどさまざまなシーンがあり、それぞれのシーンに合わせたレインウェアが販売されています。
この記事ではレインウェアを選ぶ際のポイントなどを中心に解説していきます。
おすすめのレインウェアの選び方
タイプで選ぶ
レインウェアには、『上下別タイプ』と『ポンチョタイプ』があります。
『上下別タイプ』は上着とズボンが分かれていて、体を動かしても足元が濡れにくい点です。
一方『ポンチョタイプ』はてるてる坊主のように頭からスッポリと被るタイプです。メリットは手軽でコンパクト、足元にまとわりつきにくい点が挙げられます。
カタログスペックで選ぶ
レインウェアのタイプを選んだら、次は『カタログスペック』から選んでみましょう。カタログには『耐水圧』・『撥水性』・『透湿性』・『素材』などの記述があります。どれもレインウェアを選ぶのに重要な要素です。
耐水圧
『耐水圧』は、レインウェアの生地に水がしみこむ水圧にどれくらい耐えられるかを表す指標です。単位は『mm』で、たとえば5,000mmだと1cm四方のレインウェア生地に5m分の水圧に耐えられることになります。
撥水性
『撥水性』は、レインウェア生地表面の水をはじく加工が施されていることを表す指標です。洗濯をするたびに少しずつ能力が落ちていくので、市販のスプレーで適宜復活させる必要があります。
透湿度
『透湿度』は、レインウェアの内側の水分を24時間でどれだけ外に出したかを表す指標です。単位は『g/m2/24h』で、たとえば10,000g/m2/24hなら、1m四方あたり24時間で10㎏の水蒸気を外に出せることになります。
素材
レインウェアの素材も重要なポイントです。素材は『織物』と『1枚もの』かの2つに大きく分類されます。
『織物』は糸を織って作っているので水が中に侵入しやすい素材です。そこで撥水加工などで水を侵入しないようにしています。
一方の『1枚もの』はビニールなどの穴の空いていない素材です。水を通すことがない代わりに、中に溜まった湿気を逃せません。
用途で選ぶ
これまではレインウェアを能力で見てきました。この章ではレインウェアを用途に応じて選んでみましょう。
自転車に乗るとき
自転車に乗るときのレインウェアは2通りの選択肢があります。1つ目は前籠までカバーする『ポンチョタイプ』、2つ目は自転車の乗りやすさを重視する『上下別タイプ』です。
『ポンチョタイプ』は気軽に着られるメリットがありますが、風の強い日はまくられて足元が濡れることもあります。『上下別タイプ』は濡れにくいものの着脱が面倒です。シーンに応じて選んでください。
徒歩の通勤通学
徒歩の通勤通学では『上下別タイプ』の1択です。ポンチョタイプでは足元のガードが不安です。どうしてもポンチョタイプを選びたい場合は大きめの傘と併用するのがよいでしょう。
バイクに乗るときは
バイクに乗るときは、『バイク専用』のレインウェアを選びましょう。ライディングポジションに合わせた形状になっており、股や脇が突っ張りません。また裾は乗っているうちに上がってくることが多いので少し長めを選ぶとよいでしょう。
アウトドアでは
アウトドアでは、登山やスポーツでなければ『ポンチョタイプ』で十分です。特にスポーツ観戦の場合は上半身が守れればOKのケースもあります。汗を掻くシチュエーションで使うなら、中の湿気を放出する透湿性の数値を重視して選ぶと快適です。