男性にとって必須の身だしなみであるヒゲ剃り。ヒゲ剃りは毎日のことなので、できるだけ手早く済ませたいものです。
そんな方におすすめなのが『電気シェーバー』。カミソリに比べて短時間でシェービングできて、場所も選ばないので非常に使い勝手がよいです。とはいえ電気シェーバーには数多くの種類があり、価格や性能もさまざま。一つに絞ろうにもなかなか難しいと感じている方は多くいらっしゃると思います。
この記事ではそんな方々のために、駆動方式や機能、メンテナンス方法など電気シェーバーの基本情報から選び方まで幅広く解説していきます。おすすめの商品についてもランキング形式でご紹介しますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
おすすめの電気シェーバーの選び方
駆動方式で選ぶ
電気シェーバーの駆動方式には『往復式』『回転式』『ロータリー式』の3タイプがあります。それぞれの特徴をわかりやすくまとめました。
往復式
『往復式』はヒゲの深剃りが得意で、しかもスピーディーに剃ることができます。ヘッドの形状が長方形なので細かい部分を剃りやすく、モミアゲなどの剃りたくない部分との境目が認識しやすいのもメリットです。
一方、往復式は肌への負担がかかりやすいというデメリットがあります。肌がデリケートな方は、往復式の中でも肌にやさしいハイエンドモデルの購入を検討してもよいでしょう。駆動音が大きいほか、オイル差しなど定期的に刃のメンテナンスが必要です。
回転式
『回転式』の電気シェーバーは往復式に比べると深剃りは苦手ですが、刃が肌に深く当たることがないので肌に負担をかけません。また駆動音が静かで刃の剃り味が落ちにくく、メンテナンスが不要な点も大きなメリット。
デメリットは、どうしても剃るのに時間がかかってしまうことです。ヘッドが丸いので小回りがききづらく、鼻の下やアゴの裏など細かい部分が剃りにくいこともデメリットのひとつ。剃りたくない部分まで剃ってしまう危険もあるので、キワを剃る際には注意が必要です。
ロータリー式
『ロータリー式』は日立の一部モデルでのみ採用されている駆動方式です。ヘッドの形状は往復式と似ていますが、らせん状の内刃が回転運動をしながらヒゲを剃る仕組みになっています。往復式と回転式のメリットを併せ持っており、駆動音が静かなのも特徴です。
効率のよい深剃りができるので、カミソリを使ったようなシャープな剃り心地を実感できます。往復式より肌への負担が少ないので、お肌がデリケートでヒゲの生え方が複雑な方におすすめですが、扱いに慣れるのには少し時間がかかります。
自分の肌質で選ぶ
肌がデリケートか丈夫かによって、選ぶべき電気シェーバーが変わってきます。ヒゲの濃い方、敏感肌の方はそれぞれの特徴に見合った電気シェーバーを選びましょう。
乾燥肌の人には
乾燥肌や敏感肌で悩んでいる方におすすめなのが『回転式』のシェーバーです。往復式に比べると深剃りは苦手ですが、肌あたりがやさしくお肌に負担をかけません。
またシェービングフォームやジェルを使ってお風呂で剃れるタイプもおすすめ。お風呂で剃る『ウェット剃り』をすることで、『ドライ剃り』よりもお肌へのダメージをぐっと減らせます。回転式かつウェット剃り可能な機種であれば、肌がヒリヒリしたり赤くなったりすることなくシェービングができます。
肌が強くて深剃りしたい人には
ヒゲの濃さが気になる方、深剃りをしたいという方におすすめなのが『往復式』、または『ロータリー式』の電気シェーバーです。往復式は深剃りを得意としているので、4枚刃もしくは5枚刃シェーバーならしっかり深剃りが可能。
くせヒゲで電気シェーバーだけではヒゲを剃りきれないという方は、ぜひ『ロータリー式』を試してみてください。扱うには少し慣れが必要ですが、カミソリのような切れ味を実感できます。剃ったあとの肌あたりもなめらかになります。電気シェーバーもいいけれどカミソリの爽快感が好きなという方にはイチ押しです。
歯の枚数とヘッドの可動性で選ぶ
電気シェーバーの剃り味にとって重要なのは、『刃の枚数』と『ヘッドの可動性』です。各メーカーの電気シェーバーには3枚、4枚、5枚刃とラインナップがありますが、どの枚数の刃を選ぶべきか、またヘッドの可動性が重要である理由について説明します。
歯の枚数が多いと深剃りできる
刃の枚数が多いほどヒゲをとらえやすくなるので、一度にヒゲを剃れる量が増えます。剃り残しが少なく、スピーディーに剃ることが可能です。電気シェーバーで肌の上を往復する回数が少なくなるので、肌への負担は少なくなるのも大きなメリットのひとつです。
ヒゲの濃い方やくせヒゲの方には、しっかりとヒゲを剃りあげてくれる4枚刃、5枚刃などの枚数の多い電気シェーバーがおすすめです。一方、比較的ヒゲが薄い方は3枚刃でも十分かもしれません。刃が少ない分小回りがきくので、使い勝手もいいのが特徴です。
ヘッドの可動性能が高いと肌にやさしい
ヘッドの可動性能が高いと、深剃りが可能なだけでなく肌にもやさしいシェービングができます。ヘッドが自在に動くことで、顔の凹凸部分に適切な角度で刃が密着。肌にフィットしつつも、負担をかけることなくやさしい剃り心地を得られます。
ヘッドだけでなく外刃も動くタイプを選ぶとより顔の傾斜部分に対応できるので、さらに肌への圧力が少なく感じられるでしょう。ヒゲが濃く肌がデリケートなタイプの方は、肌に密着しながら圧力を減らしてくれるヘッドの可動性が高い電気シェーバーがおすすめです。
電源タイプで選ぶ
電気シェーバーは『交流電源式』『充電式』『電池式』の3つの電源タイプに分かれます。それぞれの電源タイプを知ることで、自分の用途に合ったシェーバーを選びやすくなります。
交流電源
『充電交流式』とは、コンセントにケーブルを挿しながら使うことも、充電してコードレスで使うこともできるタイプです。バッテリーが切れていたとしても、充電しながら使えるので忙しいときにも重宝します。
直接電源を取りながら使えるので、シェービング中にパワーを一定に保つことができます。自宅で毎日しっかりヒゲを剃りたいという方におすすめです。
充電式
『充電式』は電源コードが不要で蓄電池で駆動するタイプ。使用する前に充電が必要ですが、取り回しがよく使いやすい電気シェーバーです。
このタイプは充電中に使用することはできません。充電が少なくなるとパワーが落ちる場合があるので注意が必要です。お風呂場など電源のないところで使用したい方におすすめです。
電池式
『電池式』は乾電池を使用するタイプです。小型で軽量な機種がほとんどで、充電コードをつなぐ手間もないので出張や旅行などの外出先に重宝します。キャンプや緊急時の備えにも最適です。
電池残量が減ってくるとパワーが落ちてしまうので、予備の乾電池やエネループを常備しておくと安心です。
洗浄方法で選ぶ
電気シェーバーは毎日使っていると刃に細かいヒゲくずや皮脂汚れが付きます。そのままにしていると雑菌が繁殖してしまうので、定期的なお手入れが必要です。長く清潔に使うため、メンテナンス方法の違いをチェックして選びましょう。
お手入れが面倒な方は自動で『洗浄』『充電』『乾燥』を行ってくれる洗浄機をおすすめします。アルコール消毒に対応している製品などもあるので、ご自身の必要性に合った電気シェーバーを選ぶとよいでしょう。
洗浄機タイプ
『洗浄機タイプ』専用の自動洗浄機で洗う電気シェーバーです。使用には専用の洗浄液が必要ですが、スイッチひとつで洗浄・除菌・乾燥・充電まで行ってくれるので断然手間がかかりません。しっかり洗浄することで刃の切れ味も持続し、清潔を保てます。
自動洗浄機を置くスペースが必要となりますが、電気シェーバーのメンテナンスが苦手、自分でお手入れをする時間が惜しいという方にはおすすめです。自動洗浄機は別売りをしていないので、後から買い足すことができません。購入の際は自動洗浄機が付属している機種を選ぶようにしましょう。
水洗いタイプ
『水洗いタイプ』のお手入れは、シェーバーのヘッド部分を外して水洗いして、自然乾燥させます。お風呂で使える防水機能付きの機種であれば、シェーバー本体ごと水洗いが可能。ヘッドを外して本体にも水を流し込み、ヒゲくずを洗い流します。
まるごと水洗いができるタイプであれば、手間はそれほどかかりません。自動洗浄機を置くスペースがない場合や、自分でメンテナンスを行うのが苦ではない方は、水洗いタイプがよいでしょう。
風呂剃りできるかで選ぶ
防水機能付きのシェーバーであれば、お風呂剃りも可能。シェービングフォームやジェルを使用して剃れば、ドライ剃りよりも肌への摩擦が減るためダメージが少なくなります。
フォームやジェルによってヒゲが柔らかくなるので刃に引っかかることなく剃ることが可能で、使用後の肌のヒリつきも少なく快適です。ヒゲが濃く肌がデリケートな方、体調の悪いときに肌の調子が崩れやすいという方は、お風呂剃り対応の機種を選択肢に入れましょう。
おすすめの電気シェーバーメーカー
Panasonic (パナソニック)
『Panasonic』は日本を代表する電気メーカーです。深剃り早剃りに特化したラムダッシュシリーズが有名で、全自動洗浄機付きのモデルもあります。
Philips (フィリップス)
『Philips』はオランダのアムステルダムに本社を置く電気機器関連機器メーカーです。回転式電気シェーバーを採用していて、敏感肌の方におすすめします。自動研磨システムにより切れ味の鋭さを長期間持続可能です。
BRAUN (ブラウン)
『BRAUN』はドイツのクロンベルクに本社を置く電機メーカーです。アルコール洗浄に対応している製品が多く、清潔に保てるでしょう。
日立
『日立』は日本の大手電機メーカーで、唯一ロータリー方式を採用しているメーカーです。除菌防臭機能や乾燥充電機能などさまざまな機能を搭載した製品を多く取り揃えています。
IZUMI
『IZUMI』は日本の電機メーカーです。他のメーカーと比べて低価格の製品を販売しているのが特徴で、電池式シェーバーや全自動洗浄機付きシェーバーなどさまざまな種類のシェーバーをラインナップが揃っています。