ビジネスや就職活動、冠婚葬祭に必要不可欠な『ワイシャツ』。ワイシャツの色や形によって、相手に印象づけるイメージは変わります。TPOや自分のスタイルに合ったワイシャツは、相手に清潔感や誠実さを印象づけたり、信頼感を持ってもらえたりする重要なアイテムにもなりえるのです。
今回はそんなワイシャツの生地や色などの種類と、その選び方を解説すると共に、正しいサイズの測り方もご紹介。おすすめのワイシャツもランキング形式でご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ワイシャツの基礎知識
ノーアイロン (形状記憶、形態安定)ワイシャツとは
常にパリッとアイロンをきかせたワイシャツを着たいと思っていても、洗濯の度にきっちりアイロンがけをするのは面倒。
そんな悩みにこたえるために開発されたのが、『ノーアイロンワイシャツ』です。洗濯後、干すだけでシワがのびる形状記憶の素材でできているので、面倒なアイロンがけも簡単にすませられます。
1993年より登場し、当時はポリエステルとコットン混合の素材しかありませんでした。しかし現在は技術が進み、コットン100%素材のノーアイロンワイシャツも販売されており着心地抜群です。
素材の違い
ワイシャツの素材によって、着心地は変わります。ワイシャツの素材は主に『コットン』、『リネン (麻)』、『ポリエステル』の3種類があります。
コットン
『コットン』は天然素材のため肌にやさしく、通気性や吸湿性にすぐれています。ノーアイロンのものも販売されていますが、基本的にシワになりやすいことがデメリット。
リネン
『リネン』は、乾きやすく通気性にすぐれているため、日本の夏のような高温多湿の環境に最適な素材です。肌ざわりがゴワゴワして独特ですが、涼しく過ごしたい時におすすめ。
ポリエステル
『ポリエステル』は最もシワになりにくい素材で扱いやすく、綺麗な光沢が出ることが特徴で、比較的安価なところも嬉しいポイント。そのかわり吸水性や通気性が悪いところがデメリットです。
おすすめのワイシャツの選び方
首まわりサイズで選ぶ
ワイシャツを着る上で、着心地や見た目の印象が左右される最も重要な部分は『首元』です。開きすぎているとだらしなく見えてしまうこともあるため、きちんと首回りのサイズを測り、自分に合ったものを選びましょう。
1番上のボタンをとめた状態で指が2本ほど入る余裕があるものがちょうどよいとされています。
およそ首回りのサイズプラス2~3cmのものを選ぶのがおすすめ。首回りのサイズは、のどぼとけの中心か、やや下を首に対して垂直にメジャーをあわせて測りましょう。
裄丈 (ゆきたけ)と肩幅で選ぶ
次に『裄丈』と『肩幅』を測ります。
『裄丈』とは、ワイシャツの腕の長さのこと。メジャーの0位置を首の付け根の真ん中にあて、肩にそわせて手首の骨まで測ります。首から肩までと、肩から手首までを分けて測るとやりやすいでしょう。購入するワイシャツは、自分の裄丈より2cm~4cm長いものを選ぶのがおすすめです。
一方で『肩幅』は、肩の左端から右端までの距離のことで、首まわりや裄丈とは違い、自分のサイズと同じ寸法のワイシャツを選ぶのがおすすめです。
アームホーで選ぶ
『アームホール』は袖の付け根部分のこと。付け根部分の周囲の長さが広ければ動きやすく、狭ければすっきりとした印象に見えます。
アームホールはスーツを着てしまうと見えないため、あまり注目されない部分ですが、アームホールのサイズにもこだわると、ワイシャツの着心地や印象がかなり変わるので一度注目してみるのもおすすめです。
生地で選ぶ
自分好みの生地を見つけることも、ワイシャツ選びの際に重要なポイントです。先述のように生地の素材は主にコットン、リネン、ポリエステルの3種類ですが、『糸の太さ』や『生地の織り方』でも見た目の印象や着心地が大幅に変わります。
細い糸が使われているほど肌ざわりのよい高級感のある生地に、太い糸ほど下着が透けにくい丈夫な生地になります。最もメジャーな織り方の生地をブロードと言い、縦横同じ太さの糸が密に平織りされていて耐久性があるのが特徴です。
襟元で選ぶ
ワイシャツの襟ひとつとっても、さまざまなデザインがあります。自分にぴったりなものや、着用シーンに合わせた襟を選べば、好印象を持たれること間違いありません。
最もメジャーで多く使われているのは、『レギュラーカラー』と呼ばれるデザインです。TPOを問わないため、ワイシャツ選びに迷った時や、とりあえず1着目を買う際におすすめ。
他にも首まわりがすっきりと見えるやや首元が開いた『ワイドカラー』や、細身のスタイルに似合う襟の開きが狭い『ナローショートカラー』など、襟にはさまざまなデザインがあります。
最近は襟裏もおしゃれ
『襟裏』に表とは違う生地を使った凝ったデザインのワイシャツも販売されていて、おしゃれさを演出するのにおすすめです。ただ柄によっては野暮ったく見えたり、ビジネスシーンには向かなかったりと、襟裏が凝ったものを選ぶ際には注意が必要。
ブランドのワイシャツなど、デザイン性に信頼がおけるものを購入するのがおすすめです。
色で選ぶ
ワイシャツ選びが楽しくなってきたら、ワイシャツの色にこだわるのもおすすめです。白いオーソドックスなワイシャツだけでなく、色のついた生地もワイシャツ選びの候補にしてみましょう。
最初に選ぶなら『薄いブルー』
ワイシャツと言えば、真っ白のものを思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし真っ白のワイシャツは無難な反面、汚れが目立ちやすく、冠婚葬祭のイメージが強い欠点も。
薄いブルーのワイシャツは清潔感もあり、ビジネスシーンにぴったり。白いシャツと同様、さまざまな色味のスーツに合わせやすいところもポイントです。ブルーの色が濃すぎるとカジュアルな印象になってしまうので、『サックスブルー』のような、あくまでも薄い色がおすすめ。
若々しく見せたいなら『淡いピンク』
ビジネス上で、自分の持たれたい印象によってワイシャツの色を選ぶのもおすすめです。白は清潔感があり、フレッシュさや落ち着いた印象を与えるので年齢を問わず幅広く使用できる色。青は信頼のおける誠実なイメージがあり、爽やかさや知的な印象を与えたい時におすすめです。
ビジネスシーンで使用するのは難しいかもしれませんが、ピンクは若々しく元気な印象を演出できます。挨拶で印象付けたいならピンク、大事なプレゼンは青など、使用シーンで色を分けてみるのも面白いのではないでしょうか。