リアルで臨場感のある映像が楽しめるPS4のVRは、大人から子供まで人気が高いゲーム機です。
しかし価格が高くてソフトが少ないというイメージから、なかなか購入までは至らないという方は多いのではないでしょうか?
ここではVR対応のPS4ソフトの特徴や選び方などの基本的な情報から、分かりやすくまとめていきます。おすすめソフトの口コミレビューも併せて紹介するので、これからVRを購入しようと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
PS4のVRソフトを購入する前にVRを体験してみるのもおすすめ
VRは従来のゲーム機よりも高価で、いきなり購入するには勇気が必要です。購入前にデモ体験できる店舗もあるため、一度試してみるのがおすすめです。VRは専用ヘッドセットの中に液晶画面が搭載されており、それをレンズで覗くことで立体的に見える仕組みとなっています。さらにヘッドセットとカメラには、頭の動きを感知して画面内でも追従させる機能も備わっています。そのため乗り物酔いをしやすい体質の方は、VRでも酔ってしまう『3D酔い』の起こる可能性があるため要注意です。せっかく購入しても気分が悪くなっては使えないので、ぜひ購入前にお試しで遊んでみるとよいでしょう。
PS VRはいつ買うのがおすすめか?
VR対応ソフトのラインナップは充実してきている
VRは2016年に発売され、当初はコンシューマゲーム機市場で初のVRということで売り切れ続出の人気ぶりでした。しかし対応ソフトの少なさがネックで、そこからあまり広まらなかったのが実際のところです。『バイオハザード7 レジデントイービル』といった大型の目玉ソフト以外には、いまいちぱっとしないラインナップとなっていました。
しかし最近では数十本以上のゲームが登場し、楽しめるようになってきています。アクションゲームの『ASTRO BOT』は、立体的な世界観を感じられるVRならではの作品です。VRの変換点ともいえる内容で、ゲーム通の間でも人気を博しています。また誰もが知っている『テトリス』を現代的な感覚でアレンジした『テトリス エフェクト』、フロム・ソフトウェアが打ち出す新進気鋭のアドベンチャー『デラシネ』、本格的なサウンドと直観的な操作で人気の音ゲーム『BEAT SABER』など、かなり充実した内容のソフトが揃ってきています。
本体価格は流通の安定とともに下がっている
従来までのVR本体・ソフトは、流通が絞られていることで手に入れにくい状況が続いていました。店頭では売り切れが続出し、オークションでは転売目的の高額なものも多く出品されているような状態です。
しかし2018年10月より本体価格が大幅に値下げされ、初期より1万円以上もお値打ちになりました。現在では家電量販店や通販サイトでの取り扱いも増え、より多くの人が購入可能になっています。VR専用ソフト『PlayStation®VR WORLDS』も同梱されており、初心者でも楽しめるよう配慮されているのが分かります。流通が安定したことで、今後さらにVRが広まっていくでしょう。また品薄で買えない状況が起こることは考えにくく、ソフトの充実も期待されます。
PS VR本体の販売商品の進化
PS VRは、2016年に発売開始されました。それ以降の商品の進化は以下の通りとなっています。
CUHJ-16001 2016年10月13日 初代発売(本体型番:CUH-ZVR1)
CUHJ-16003 2017年10月14日 2代目(本体型番:CUH-ZVR2)低価格化とコード周りがシンプルになった
CUHJ-16004 2018年6月8日 2代目にMoveコントローラーを2本セットにした限定版
CUHJ-16005 2018年9月13日 CUHJ-16004と同内容
CUHJ-16006 2018年10月12日 2代目にPlayStation®VR WORLDSがセットになったもの
PS VRは、おおよそ1年に1回のペースで新しいセットを投入しています。本体以外にも、専用ソフトやコントローラーなど周辺機器のバリエーションも増えました。
PS4のVR対応ソフトのおすすめの選び方
好みのジャンルから探すのがおすすめ
PS VRソフトの種類が増えてきたため、どれを選ぼうか迷ってしまうかもしれません。しかし基本的には一般のゲームと同様に、自分の好みのジャンルから選ぶのがおすすめです。VR体験の強みを最大限生かそうとすると、どうしてもシューティングゲーム系が人気となっています。
しかしホラー、アクション、恋愛、RPGなどの幅広いジャンルがラインナップされており、どれを選んでも十分楽しめます。ぜひ興味のあるジャンルから遊んでみてはいかがでしょうか?
一人でじっくり楽しむか友達とワイワイ遊びたいか
一人でじっくり遊ぶ
一人で遊ぶ場合、VRの世界にどっぷりと浸れます。美少女ゲームやファンタジーのRPGなど、リアルな世界観を満喫するのにおすすめです。3D空間で実際にゲームの世界が現実にあるように見えるので、じっくりと楽しめます。
またファンタジー系のRPGは、美しい自然や魔法の世界といった空間に没入できます。ゲームの世界に入り浸って、日常の生活から離れて楽しみたいという方にはとくにおすすめです。
友達とワイワイ遊ぶ
家族や友人と一緒にワイワイ盛り上がるのであれば、リアクションが楽しめるソフトがおすすめです。今までのゲームにはない没入感が楽しめるので、ゲームの世界に入り込んだような体験ができるでしょう。ホラー系やアクション系など、動きのあるゲームだと盛り上がりそうです。
また、大勢が集まる場面ではミニゲーム系がたくさん入ったソフトもおすすめです。余興として遊べば、みんなで楽しめること間違いなしでしょう。
無料で試せるソフトから探す
SONYが提供する『PS Plus』というサイトでは、期間限定でソフトを無料でプレイできます。新作のゲームからVRまで対象となっているので、次に購入するゲームをお試しで遊んでみるのにおすすめです。無料タイトルは月ごとに変更されるので、ぜひ定期的にチェックしてみてください。
ただしPS Plusの加入には、料金が必要です。インターネットを通してPlayStation Storeから加入(会員権の購入)ができます。一度加入しておけば、所有するすべての機種でサービスが受けられます。ゲームトライアル、ディスカウント価格での購入、先行配信といった特典が付いていてお得です。
CEROレーティングや刺激的な表現を含むソフトに注意
ホラーやアクション系など、通常のゲームでもレーティング(年齢制限)が設けられているものは多いです。VRの場合は世界観に没入できるのがメリットですが、逆に刺激を感じやすく危険な場合があります。もしレーティングをクリアしていたとしても、過激な表現に耐えられるかどうかには個人差があるため注意が必要です。
PS VRは、基本的に12歳以上を対象にしています。発達段階でのVR体験は斜視を引き起こす恐れもあるため、誤った使い方をしないようにしましょう。
VR初心者は酔いにくいソフトを選ぶのがおすすめ
日本人は3D酔いしやすいといわれています。そのためVRに慣れていないと、気分が悪くなる可能性が高いです。最初の1本として選ぶ場合、VR酔いしづらいタイプのソフトを選ぶのがおすすめでしょう。具体的には、『姿勢が固定されており、現実の体勢との乖離が少ないもの』『自分では動かずに何かを鑑賞するタイプのもの』となります。
一方で『キャラクターと自分の体格に不一致があるもの(ほとんどのFPSゲーム)』『自由に動き回れるもの(現実の自分は動いていないため)』『視点移動が激しいもの』などは酔いやすいです。アクションが激しいゲームはスリリングで人気ですが、慣れてからプレイした方がよさそうです。
おすすめのPS VRと他のVR機器との比較
スマートフォン
最近では高画質なスマホが多く販売されており、VRで遊べるゲームも人気です。数千円の専用ゴーグルとスマホ本体さえあれば、いつでもどこでもVRが楽しめます。しかしクオリティの高さで比較すると、圧倒的にPS VRの方が優れています。PS VRはVRに特化しており、画質や現実世界との違和感のなさなど、さすがの完成度です。
初期投資費用にも数万円の差があるので当たり前といえばその通りですが、本格的にVRで遊びたい方はPS VRの購入をおすすめします。ただしお試しでVRを楽しみたい場合や、初期費用を抑えたい場合などはスマホVRの方が手軽に取り入れられます。外出先でもVRを楽しみたいときに、スマホでプレイできるのはメリットといえるでしょう。普段使っているスマホで簡単にVRを楽しみたい方にはおすすめです。
PC
PCで遊ぶVR機器には、『Oculus Rift』や『HTC VIVE』が挙げられます。これらを使用するにはグラフィック性能が高いPCが必要で、仕上がり具合はやはりPCの圧勝です。PCとPSでは情報処理能力がそもそも違うため、PCの方がより高画質なVRを楽しめます。PS VRとは、基本的な性能の部分から差が付いています。
費用に関しては、『Oculus Rift』は約5万円、『HTC VIVE』は約6万5千円が掛かり、さらにハイエンドの『VIVE Pro』になると約16万円になります。PCでのVRは費用が高額なため一般向けではありませんが、よりクオリティの高いVRで遊ぶのであればPCがおすすめです。
PCと比較するとPSのVRは見劣りしてしまいますが、通常のゲームなどを楽しむのであれば十分ハイクオリティです。
スタンドアロン (Oculus Go)
代表的なスタンドアロン端末としては『Oculus Go』が挙げられます。こちらは主にVR動画コンテンツを楽しめるもので、おまけでゲームを楽しむといったタイプです。そのため『Oculus Go』はPS VRよりも解像度が高く、より美しい映像が楽しめるのが特徴です。
逆にPS VRは、モーショントラッキングやリフレッシュレートといった機能が充実しています。ゲーム体験にシビアに影響してくるポイントなので、世界観に没入するためには重要です。Oculus Goは、6DoFのポジショントラッキングに対応しておらず、ゲームには不向きといえるでしょう。
それぞれの機種で得意分野が異なるため、用途に合った方を選ぶのがよいでしょう。ゲームを楽しむのであればPS VR、動画コンテンツならスタンドアロン端末がおすすめです。両社の価格は3万円前後とあまり変わらないため、好きな方を選びましょう。
おすすめのPS4 ProとPS4スタンダードモデルのVRの違い
PS4本体には、『PS4 Pro』と『PS4スタンダード』がラインナップされています。VR器具を購入すればどちらとも接続して使用可能ですが、PS4 Proの方がより鮮明な背景でゲームの世界への没入感を楽しめるでしょう。
PS4 Proは、内蔵HDDインターフェースがSATA 3(最大データ転送速度600MB/s)となっています。そのためPS4スタンダード以上に高速化されているのが特徴です。美しい世界観を楽しむタイプのゲームや、リアルな没入感を楽しみたい場合にはPS4 Proがよいでしょう。ただし、本体価格は約1万円程度高額になってしまいます。そのため少しでも安くしたいのであれば、PS4スタンダードでも十分です。
すでにどちらかの本体機種を持っていれば、VR器具を追加購入すれば楽しめます。ぜひ自分の用途に合った方を使ってみてください。