腕時計と同じように装着するウェアラブル端末の『スマートウォッチ』。そんなスマートウォッチの代表格といえば「Apple Watch」が真っ先に挙がりますが、日本製スマートウォッチにもナイスな製品が見つかります。
現在スマートウォッチの購入を検討している方は、日本製に目を向けてみてはいかがでしょう。今回の記事では日本製スマートウォッチの特徴や選び方、人気商品をまとめたランキングを紹介しています。
スマートウォッチとは
近年スマートウォッチというワードを目にする機会は増えていますが、具体的な機能までは知らないという方も多いかもしれません。改めてスマートウォッチにできることを紹介してみましょう。
ほとんどのスマートウォッチに備わっている機能といえば、手首に巻くことで歩数や心拍数、消費カロリーといったデータを自動計測してくれるアクティブトラッカーです。製品のグレードが上がると、睡眠中の各種データをスマートウォッチが自動で記録するモデルも存在します。
さらにスマホとの連動を活用すれば、スマートウォッチが記録したデータの管理以外にも、届いたメールの内容をスマートウォッチで確認したり、スマートウォッチをかざすだけで電子マネーが利用できたり、スマホに保存した音楽をスマートウォッチ側から操作して再生など、生活の利便性アップにも大活躍。
最近はリーズナブルなモデルが増えているので、以前よりもスマートウォッチを生活に取り入れるハードルは低くなっています。
日本製スマートウォッチのメリット
スマートウォッチというと、製品が世に出はじめた頃のおもちゃっぽい外見をイメージする方もいるかもしれません。普段遣いに不安を感じても、最近のスマートウォッチなら心配無用。優れたデザインを前面に押し出した日本製スマートウォッチは、ぜひ選択肢に加えてみてください。
最近は一見して腕時計との区別がつかないデザインも多いため、いつでもスマートウォッチを装着して過ごすことができます。
活動量計やウェアラブル端末との違い
活動量計とは、リストバンド型の機器を手首や足首に装着して身体データを計測・記録するアイテムです。つまりスマートウォッチ単体なら、活動量計との違いはほとんどありません。
スマートウォッチはスマホとの連動を重視して開発されているため、上の項目に書いたような機能が充実しているデバイスです。近年はスマートウォッチだけで通話をこなすモデルも登場し、機能は飛躍的なスピードで進化を遂げています。
ただしスマホを持っていない方で日々の生活をデータに残したい場合、活動量計のほうがコスパ良好といえるでしょう。
日本製スマートウォッチでできること
ヘルスケア機能
血圧測定
スマートウォッチでは、血圧測定機能を持ったモデルも選べます。本体裏に配置されたセンサーを通じてスピーディに血圧値を計測できるため、毎日行いたい血圧測定もラクラク。
スマホで日々の血圧値を記録しておくと便利ですが、スマートウォッチは医療機器ではないことに注意してください。もしも健康が気になったときは、病院などにある血圧計で正確な数値を測りましょう。
心拍数測定
スマートウォッチの装着中は、常に心拍数を把握しておけます。自分の健康状態に気がつきやすくなりますし、トレーニングの効率アップにも貢献。
たとえば健康にいいジョギングなどの有酸素運動は、心拍数をピーク時の60~70パーセントにキープしながら30分以上行うことで、最大の効果が得られます。スマートウォッチで心拍数を観察しながらペースを調節すれば、体への負担を軽減して気持ちいいトレーニングが行えるでしょう。
スマートウォッチで測定した心拍数をスマホアプリで管理すれば、運動の記録としても役立てられます。
電子マネー決済
上述のように、スマホとスマートウォッチを連動させておくと、スマホに登録した電子マネー情報をそのまま使えるようになります。ポケットやバッグからスマホを取り出す手間も省けるので、効率にこだわる方におすすめの機能です。
まだ市場に出ている種類は少ないものの、公共交通機関の運賃をカンタンに支払えるモバイルSuica対応のスマートウォッチなら、交通系ICカードを所持する必要すらありません。電子マネー決済のメリットとして、支払い時にクレジットカード情報を相手に通知されることがないため、買い物の安心感もアップ。
スマートウォッチのバッテリーが切れてしまうと、当然ながら電子マネーによる支払いができなくなります。スマートウォッチを日常の買い物に活用したい場合、こまめにバッテリー残量をチェックするようにしましょう。
タスク管理
スマートウォッチでは、あらかじめ登録したスケジュールをディスプレイのホーム画面に表示させられます。予定を頻繁にチェックしておけば忘れることもなく、進行中の作業を終わらせるためのバイタリティも維持できて2重にオトクです。
タスク管理機能をフル活用するには全面ディスプレイタイプのスマートウォッチが必要なので、使用を検討している方は覚えておいてください。
電話やメールの返信
通話機能対応のスマートウォッチを持っている場合、スマホに来た連絡もスマートウォッチで応答することができます。腕時計で会話を楽しむというSF的なガジェットに興味がある方は、通話機能付きモデルを検討してもいいかもしれません。
スマートウォッチの中にはメールやLINEの文章チェックだけでなく、返信もこなせるモデルが存在します。文字入力の操作性はモデルによってマチマチですが、友人とのやり取りには役立つでしょう。
SIMフリーに対応したスマートウォッチがあると、完全なスマートウォッチ単体での通信機能が成立します。通話やメール、ネットサーフィンもスマホなしでこなせてしまうため、もはや未来のアイテムといえるでしょう。
日本製スマートウォッチの選び方
対応のOSで選ぶ
iPhoneなら『Watch OS』
iPhoneユーザーなら、Apple社のWatch OS搭載モデルを購入しましょう。その他のiOS搭載端末とも相性がいいため、Apple愛好家ならWatch OS一択です。
スマホとスマートウォッチ間の情報のやり取りは基本として、音声アシスタントのSiriやApp Storeといった便利な機能を、手首に巻いたウェアラブル端末でカンタンに使いこなせます。
Androidなら『Wear OS by Google』
近年存在感を増しているAndroid端末は、Google社が開発したAndroid OSを搭載しています。Androidスマホに合わせるOSは、Wear OS by Googleが最適です。2018年にAndroid Wearから改称されたOSで、「~by Google」の部分も名前に含まれています。
Wear OS by Googleを搭載するスマートウォッチはデザインが充実しているため、色や形を手持ちのAndroidスマホに合わせやすいことも大きなメリット。どちらもGoogle製OSなので、Googleが提供するさまざまなサービスを活用していけます。
一部の機能が使えないものの、Wear OS by GoogleはiPhoneと接続できることも覚えておきましょう。
サムスンなら『Tizen』
韓国のサムスン電子が販売するGalaxyスマホを使っているなら、スマートウォッチのOSはTizen(タイゼン) で決まり。スマートウォッチに必要な機能はすべてインストール済みの上に、Galaxy Storeでアプリを購入して自分好みのカスタマイズができます。
iOS 9.0、Android 5.0以降のバージョンのiPhoneやAndroidスマホとも接続できるため、汎用性はダントツのOSです。
デザインで選ぶ
ビジネスマンには『アナログ時計型』
ビジネスシーンにも使いやすいアナログ時計型のハイブリッドスマートウォッチは、文字盤が通常の腕時計のような長身と短針を配したデザインになっているので、スーツから浮いて見えることがありません。
ただしハイブリッドスマートウォッチはデザインの都合上、ディスプレイがないorあっても小さい製品が多くなっています。通常のスマートウォッチより機能面は少し不利ですが、バッテリーが長持ちすることを覚えておいてください。
機能が多い『タッチディスプレイ型』
基本タイプであるタッチディスプレイ型なら、スマートウォッチの機能をフルに楽しめます。ディスプレイが表示する情報を読みやすいため、メールやLINEを頻繁にやり取りする方にもおすすめです。
文字盤にあたるウォッチフェイスのデザインは設定で変えられますから、シーンや気分に合わせてカスタムしましょう。
アウトドア向きの『リストバンド型』
スマートバンドとも呼ばれるタイプで、リストバンドにディスプレイを埋め込んだような外見です。手首に巻いている感じがしないほどの軽量モデルが多いため、アクティブに腕を動かすスポーツの際もジャマになりません。
着信通知や音楽の操作など、スマホともバッチリ連動させられます。ハードな使用を想定した防水防塵機能付きモデルも充実。
GPSなどのセンサーで選ぶ
自分を方向オンチだと思う方には、やはりGPSがあると便利です。街中でスマホ片手に歩くと危険でも、ディスプレイが小さいスマートウォッチなら周囲に気を配れます。
GPS内蔵スマートウォッチとスマホで自分が移動したルートの情報を共有すると、スマホの地図アプリ上にも移動ルートをカラフル表示。ウォーキングのコースを決めたり、ランドマークへの行き方を覚えたり、さまざまな用途に活躍します。
人の動きを捉える加速度センサーや、回転のような縦方向の動きに対応するジャイロセンサーなど、スマートウォッチに内蔵されるセンサーは多種多様です。自分も用途に合うセンサーが備わっているかをチェックしておきましょう。
必ずしも高いモデルが高性能とは限りませんが、センサーの精度は価格帯によって異なります。念のために覚えておいてください。
Bluetoothのバージョンで選ぶ
Bluetoothによる無線接続でスマートウォッチとスマホを繋ぐ場合、Bluetoothのバージョンを気にする必要があります。基本的に発売後1年以内の最新モデルであれば問題ありませんが、いわゆる型落ち品を安く入手するときは要注意。
実際にBluetoothのバージョンが原因で繋がらないパターンは稀とはいえ、チェックしておきたい要素のひとつです。
防水防塵機能で選ぶ
手首に装着するスマートウォッチは、防水性能があったほうが便利に使えます。手を洗うとき、不意に飲み物をこぼしたときなど、日常でも手首を濡らす機会は意外と多いです。
スマートウォッチを着けてスポーツやアウトドアに挑むなら、防塵性能も備わっていると安心できます。屋外に漂う細かなチリや砂ぼこりを防いでおけば、スマートウォッチは故障知らず。
防水防塵機能のスペックは「IP67」といった表記になっています。前の数字は防塵性能、後ろの数字は防水性能です。防塵性能は0~6の7等級、防水性能は0~8の9等級で示されます。
「IPX7」といったように表記されるときは、防塵性能の計測はされていなくて、防水性能は7級という意味です。数字は大きいほど性能が高くなるので、スマートウォッチ選びの参考にしましょう。
技術マークの有無で選ぶ
電波を利用する機器を日本国内で扱う場合、技適マークの有無をチェックしなければいけません。技適マークはシンプルにいうと、電波を利用した通信機器全般を日本国内で適正に使うためのお墨付きです。
通販サイトでは、さまざまなスマートウォッチが売られています。その中には輸入品が含まれるため、もしも技適マークがついていない製品を購入して使用すると、気がつかないうちに電波法違反となってしまうことに注意が必要です。
技適マークは目立たない場所にシールが貼られていたり、ウォッチフェイスに直接表示される製品が多いので、通販でスマートウォッチを購入するときは技適マークに関する説明文をチェックしましょう。