生理中に使用する『サニタリーショーツ』。機能性の高いサニタリーショーツがあれば、生理時のストレスを大きく軽減できます。ですがさまざまなメーカーからサニタリーショーツが販売されていて、どれを選ぼうか迷ってしまうことも。
今回はおすすめのサニタリーショーツ10選を紹介します。合わせて選び方のポイントやサニタリーショーツの種類、人気のメーカーについて解説します。生理中も快適に過ごしたい女性は、ぜひチェックしてみてください。
サニタリーショーツとは
サニタリーショーツは女性が生理のときに着用する下着のこと。別名『生理用ショーツ』『生理パンツ』とも呼ばれます。経血が付着するのを想定して、クロッチには汚れが落ちやすい素材が使用されているのが特徴です。
さらに生理用ナプキンがずれにくかったり、お腹の冷えを防止してくれたりと、女性に嬉しい工夫が施されている商品も。上手に使えば生理時期のストレスを軽減できます。特に経血の量が多い生理1〜2日目には、サニタリーショーツを着用しておくと安心です。
サニタリーショーツのおすすめポイント
生理中のナプキンのズレや漏れを防ぐ
サニタリーショーツと一般的なショーツとの違いは、クロッチが二重になっている点。クロッチのサイド部分が縫われていないため、羽根つきの生理用ナプキンの挟み込みが可能です。普段の生活にはもちろん、就寝時や運動時に経血が漏れやすい女性にもおすすめ。
またサニタリーショーツ自体が体にフィットする作りになっているので、ナプキンがずれる心配が少なくなります。万が一ナプキンがずれてしまっても、汚れるのはクロッチの範囲だけで済むので安心です。
お腹の冷えを防止する
生理時期の女性にとって、お腹の冷えは大敵です。生理痛や腰痛の原因にもなりかねません。サニタリーショーツの中には、そんなデリケートな女性のお腹を守ってくれる商品も。股上が深いタイプや、お腹にカイロを入れられる商品が人気です。
また股上がショーツ部分とは異なる素材になっている商品であれば、寒い時期にも腹巻代わりとしての使用も可能。どうしても見た目がモコモコしてしまいがちなので、気になる人は薄手のものを選ぶと良いでしょう。
サニタリーショーツのおすすめの選び方
タイプで選ぶ
羽根つきナプキン対応タイプ
普段から羽根つきナプキンを使用している女性には、クロッチが二重の『羽根つきナプキン対応タイプ』がおすすめです。一般的なショーツであれば、クロッチ部分は一重なので、ナプキンの羽をショーツの外側に折り返さなけれななりません。
クロッチ部分が二重のサニタリーショーツであれば、ショーツとクロッチの間にナプキンの羽を挟み込むことが可能です。経血が漏れてしまっても衣類に付いてしまう心配がありません。
またナプキンの羽が外側からは見えないというメリットも。羽が肌に当たってゴワゴワすることもないので、生理中の不快感を減らせます。
ロングシート対応タイプ
ロングタイプの生理用ナプキンに対応しているサニタリーショーツもあります。クロッチ部分が大きく作られているのが特徴。お尻まですっぽりと包み込んでくれます。夜用ナプキンや多い日用ナプキンを使用するときにおすすめ。
特に就寝時には、寝返りをうつとナプキンがずれてしまい、お尻側から漏れることがあります。ロングシートタイプのサニタリーショーツは、大きなナプキンもはみ出さず装着でき、経血の漏れを防いでくれます。
形で選ぶ
ショーツ
普段使用しているショーツと同じブリーフ形の、シンプルなサニタリーショーツです。クロッチ以外は一般的なショーツと同じなので、違和感なく着用ができます。経血の量が普通〜少ない日におすすめです。
サニタリーショーツの中でも商品数が多く、比較的価格が安いのが特徴。洗い替え用に数枚セットで販売されている商品も多いです。またデザインや素材もバラエティー豊かなので、自分好みのものを選べます。
ボクサーパンツ
男性のボクサーパンツと同じ形のサニタリーショーツも人気です。『ボーイズレングス』とも呼ばれています。
一般的なブリーフタイプのサニタリーショーツは、生理用ナプキンをフィットさせるとお尻側に食い込んでしまうことも。ボクサータイプは足口が水平にカットされているので、ショーツが食い込みにくいという特徴があります。
また足の付け根からお尻にかけてしっかりと包み込んでくれるので、大きな生理用ナプキンでもずれにくいというメリットも。ナプキンのズレやねじれが気になる女性におすすめです。
腹巻パンツ
ショーツの股上部分が非常に深いタイプです。おへそ辺りまですっぽりと包みこんでくれるため、下腹の冷えを防ぐ効果があります。ショーツとは別に腹巻を着用するより、お腹周りのごわつきが少ないのもポイント。
股上部分にはリブやニットなどの暖かな素材が使われている商品もあります。お腹が冷えてしまうと、生理痛や腰痛がひどくなる女性に最適。気温の低い秋冬にもおすすめです。伸縮性のある素材を選べば、お腹への締め付けが少なくて済みます。
ローライズパンツ
通常のショーツと比べて股上部分が浅いタイプのサニタリーショーツです。ローライズのボトムを着用したときに、ショーツがチラ見えする心配がないのがポイントです。生理中でもファッションを楽しみたい女性や、お腹周りをすっきりと見せたい女性におすすめ。
ですがローライズタイプのショーツは、どうしてもお尻側の漏れが気になってしまうことも。経血の量が多い生理1〜2日目には向いていないと言えます。普通の日〜少ない日の着用がおすすめです。
シームレスタイプ
継ぎ目や縫い目が無く、滑らかな手触りが特徴のシームレスタイプのサニタリーショーツ。縫い目の凸凹が肌に擦れることがなく、体にぴったりと馴染みやすいのが魅力です。生理用ナプキンがずれたりよれたりするのを防ぐ効果もあります。
またシームレスタイプは薄手のボトムとも相性抜群。一般的なショーツだとショーツの凹凸が浮き出てしまいますが、シームレスタイプだと縫い目を気にせず綺麗に履きこなせます。
ハイレグタイプ
足ぐりが非常に深いタイプのサニタリーショーツです。ショーツ自体のフィット感が高く足を動かしやすいため、運動をする女性におすすめ。ですが経血の量が多い日には、ハイレグタイプのショーツだと少し不安に感じることも。経血量が少ない日の着用が良いでしょう。
またインナータイプのハイレグサニタリーショーツも人気を集めています。通常のショーツの下に着用することで、生理用ナプキンのフィット感を高め、経血の漏れやナプキンのよれを防いでくれます。
ポケット付きタイプ
股上が深いタイプのサニタリーショーツにポケットが付いている商品も人気です。ポケットには予備の生理用ナプキンを入れておけます。ポーチなどを持ち歩くのが面倒に感じる女性におすすめ。
寒い時期にはお腹部分を温めるカイロを入れておけます。辛い生理痛の緩和にも繋がります。腰の痛みを緩和したい女性は、ショーツの後ろにポケットが付いているものもあります。何をどこに入れたいかを考慮して、ポケット付きサニタリーショーツを選びましょう。
素材で選ぶ
コットン
サニタリーショーツは肌に直接触れるものなので、なるべく肌触りの良いものを選びたいです。『コットン素材』の商品であれば、ふんわりと柔らかい肌触りで、締め付けが少ないのが特徴。さらに通気性が良いので、生理中の不快な蒸れも軽減できます。
ですがコットン素材はポリウレタン素材に比べて肌へのフィット感が少なく、防水効果も低いため、経血の量が多い日には少し心配な面も。価格も比較的高いというデメリットがあります。
ポリウレタン
多くのサニタリーショーツで採用されている素材が『ポリウレタン』。防水効果が高く、万が一経血が付いてしまっても、落ちやすいというメリットがあります。きちんとお手入れすると綺麗な状態で長く使えます。価格も安く、コストパフォーマンスが良いのも魅力。
またコットン素材に比べて伸縮性が高いので、生理用ナプキンをしっかりと固定できます。経血量が多く漏れが心配な日や、スポーツや買い物でよく動く日におすすめです。
使う時間帯で選ぶ
昼用
昼に使うサニタリーショーツは、生理用ナプキンがずれたり、よれたりしない設計の商品を選びましょう。クロッチが二重になっているのはもちろん、伸縮性がある素材のものがおすすめです。
またお尻から足の付け根までぴったりとフィットするボクサータイプも良いでしょう。スポーツやお買い物で活発に動いても、経血が漏れる心配が少ないです。さらに小さなポケットが付いているショーツなら、カイロや予備のナプキンをしまっておけるので便利です。
夜用
夜は寝ている間に経血が漏れてしまいがち。特に寝返りを打つと、お尻側やサイドから漏れてしまう危険もあります。シーツやパジャマを汚してしまうと大変なので、クロッチ部分の面積が大きい商品を選ぶと安心です。合わせて生理用ナプキンも大きめサイズを選びましょう。
暑い時期の夜は、ナプキンをつけているとお尻周りが蒸れてしまう恐れも。通気性と防水効果を兼ね備えた商品を選ぶと、生理中の不快感を軽減できるのでおすすめです。
機能性で選ぶ
伸縮性
ゆったりとした作りのサニタリーショーツは、締め付けが少ない反面、ナプキンがずれたりよれたりするときがあります。最悪の場合、経血が漏れてしまう恐れも。特に経血量が多い日には、適度に伸縮性のあるポリウレタン生地がおすすめです。
立体的に裁断された3D仕様のショーツであれば、伸縮性の少ないコットン素材でも体にしっかりフィット。通気性が良いというメリットもあります。価格は比較的高いですが、経血量が多い日も快適に過ごしたい人におすすめです。
通気性
通気性の良いサニタリーショーツを選ぶなら、断然コットン素材がおすすめ。吸水性が高く、汗や湿気をしっかり吸収・放散する効果があります。特に汗っかきの女性や、生理中に蒸れてかぶれやすい女性に最適。生理中のストレスを減らしてくれます。
またクロッチ部分に『透湿防水加工』がされている商品であれば、湿気を逃がしつつ経血の漏れを防ぐ効果も。価格は少々高いものが多いですが『蒸れるのも漏れるのも嫌』という人におすすめです。
消臭性
サニタリーショーツの中には消臭効果がプラスされた商品もあります。生理中の経血や汗の匂いが気になる女性におすすめ。特に暑い日には、汗を多くかくので匂いがこもりやすいです。消臭効果が付いていると、匂いを気にせずに快適に過ごせます。
経血の匂いが気になる人にはクロッチ部分に、汗の匂いが気になる人にはショーツ全体に防臭加工がされている商品を選ぶと良いでしょう。さらに吸汗速乾性のある素材だと、より消臭効果を高められます。
サニタリーショーツのおすすめメーカー
ユニチャーム
生理用品や紙おむつなどの衛生用品を販売している日本の大手メーカーです。中でもさまざまな生理製品を取り扱うブランドが『ソフィ』。ショーツはスタイルに合わせて選べる『極ぴたフィット』や、オーガニックコットンの『温活ショーツ』が人気を集めています。
ロリエ
『ロリエ』は花王の生理用品ブランドです。『スリムガード』や『しあわせ素肌』など有名な商品もたくさん販売されています。ロリエのサニタリーショーツは、独自のずれ防止設計がされているのが特徴。お好きなナプキンに合わせて、最適なサニタリーショーツを選べます。
Wacoal
高級感のあるレディース下着で人気を集める日本の衣料品メーカーです。コットン素材やナイトタイプ、子供用など、種類の豊富さが特徴。デザインもシンプルからおしゃれまで、幅広いバリエーションが魅力です。価格は少し高いですが、自分にぴったりの高品質なサニタリーショーツが欲しい人におすすめ。
グンゼ
『グンゼ』はインナーやストッキングなどの繊維製品を取り扱う日本のメーカーです。グンゼのサニタリーショーツはシンプルなデザインが多いので、大人の女性にもおすすめ。匂いや漏れ・蒸れなどに配慮した、機能的なショーツが多いのがポイントです。
ATSUGI
『ATSUGI』は日本の繊維製品の製造販売メーカーです。女性用ストッキングやタイツが有名ですが、サニタリーショーツも数多く販売されています。量が特に多い日にも対応した、サニタリーショーツも豊富。生理中の気分が上がる可愛いデザインもポイントです。