『ビューラー』は、まつげをカールさせて目元をぱっちりと見せるためのメイクアップアイテムです。目元には一重・二重・奥二重などだけでなく、目の幅や丸みなど人それぞれ異なります。多くの化粧品ブランドから販売されており、デザインや種類のラインナップも豊富です。
たくさんある商品のなかから、自分にぴったりの使い勝手の良いものを見つけましょう。ビューラーの種類別特徴や上手な選び方とともに、おすすめの商品を紹介します。
おすすめのビューラーの種類とは
ビューラーの種類は大きく分けると、昔から使われている定番のオーソドックスタイプのほか、スプリングタイプ・ポイントタイプ・ホットタイプなど異なる形状の4種類です。ほとんどのビューラーは、金属製やプラスチック製でハサミのような形状をしたハンドル部分に指を通し、プレス部分にまつげをはさんでカールします。
なかにはスティックタイプのようなものもあります。形状によっても使い方が変わるので、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
オーソドッグスタイプのビューラー
『オーソドックスタイプ』は、市販の商品のなかでも目元に当たるカーブや幅などのバリエーションが豊富に展開されています。自分の目の形に合った商品が見つけやすいので、初めて購入する人にもおすすめのタイプです。ハサミのようなハンドル部分に指を通し、プレス部分にまつげ全体をはさんでカールをつくります。
指の力加減によってカールの強弱をつけるため、慣れてしまえば好みのカール感がつくりやすい愛用者の多い定番のタイプです。
スプリングタイプのビューラー
『スプリングタイプ』は、本体にスプリングと呼ばれるバネが搭載されています。オーソドックスタイプと使い方はあまり変わりません。スプリングの力を利用するため指にあまり力を入れずにカールをつくれるのが特徴です。またクッション性に優れたゴムが、プレス部分に装着されているのでまつげへの負担が軽減できます。
まつげに力がかかりすぎると、まつげに負担がかかり痛みの原因となるので、まつげケア中の人にもおすすめのタイプです。
ポイントタイプのビューラー
『ポイントタイプ』はプレス部分の幅がオーソドックスタイプやスプリングタイプよりもせまく、ほとんどカーブのついていない点が特徴です。目の幅やカーブ感に左右されず、目尻や目頭などのカーブしにくい部分にもフィットするので、自分の目の形に合ったビューラーが見つからない人にも向いているでしょう。
通常のビューラーでカールしにくい目尻や目頭をカールするだけでなく、目尻・中央・目頭などの部分ごとに使用して全体をカールする使用方法もできます。
ホットタイプのビューラー
『ホットタイプ』は熱を加えてカールをつけるので、長時間美しいカールをキープできるのが特徴です。プレスにまつげ全体をはさめるカーラータイプと、コームでまつげをなでながらカールをつけるスティックタイプの2種類あります。カーラータイプはプレスの力と熱の両方でカールさせるため、凛としたカール感が手軽につけられて便利です。
スティックタイプはコームで押し上げながら使うので、まぶたをはさむなどのまつげに余計な力を加える必要はありません。自分でカール感をつくり出すため、慣れれば手軽にカールがつくれます。
ビューラーのおすすめの選び方
『ビューラー』は、一重用・二重用・奥二重用などのほか、販売するメーカーによってもフレームの幅やカーブ感がまったく違います。くっきりとしたカールにするためには、自分の目の形や大きさに合ったものでなくてはなりません。ビューラーでまつげをはさむときに、まぶたを一緒にはさんでしまう人も目に合っていないのが原因です。
まずは自分の目の丸みや幅を確認して、なるべくサイズに合ったデザインの商品を選びましょう。
自分の目の丸みに合わせる
目の丸みのカーブは、Rという単位で表されます。人によって目の丸みは異なり、日本人は一般的に20R前後の丸みの人が多いことから、市販されているビューラーは18Rから20Rのものがほとんどです。カーブの強さは数値で決まり、数値が低いほどカーブがきつく、大きいほどにカーブがゆるやかになります。
目尻や目頭がカールできるのに中央付近のまつげをカールできない場合は、強すぎるカールが原因です。逆に、目尻や目頭がカールできない場合は、カールが強いものに変えましょう。
目の幅に合ったビューラーがおすすめ
目の丸みと同様に、目の幅も人によってさまざまです。目の幅もビューラー選びには重要なポイントなので、自分の目の幅を測っておくと自分にぴったりのサイズの商品を選べます。日本人は目の幅が30~35mmの人が多いため、一般的に幅広タイプと言われている35~40mmの商品よりも、30~35mmの幅狭タイプのほうが合うでしょう。
幅狭タイプよりも目の幅がせまい人は、ポイントタイプを使うのもおすすめです。
代えのゴムが入っているとコスパ◎
ビューラーを購入するときには、使い勝手だけでなくコスパも考慮しておきましょう。プレス部分にあるゴムは力が加わり、毎日の使用で劣化して弾力がなくなり、きれいに仕上がらなくなってしまいます。定期的な交換が必要なゴムの替えが付属した商品を選べば、コスパが高くお得なのでおすすめです。
商品によっては替えのゴムを別売りしていないものもあり、ゴムが劣化したら本体ごと購入するため結果的にランニングコストがかかるので注意しましょう。
ビューラーを使用する際の注意点
ビューラーは正しい使い方や選び方をすれば、きれいなまつげカールをつくれるアイテムですが、間違った方法で使うとまつげを傷める原因となることがあるので注意しましょう。カールを強くつけようとして、必要以上に力を入れるとまつげが切れる原因や抜け毛の原因となるのでやめましょう。
傷んだ毛は、ビューラーを使ってもカールがきれいに仕上がらず、その状態で使用すれば切れて短くなり、成長するまで時間がかかります。
使いすぎは禁物
目元を美しく印象的に仕上げるためには、カールした上向きまつげがポイントです。ただしまつげの根毛は浅く、髪の毛よりもデリケートなのでビューラーで負担をかけると切れ毛・抜け毛の原因となって、まつげがスカスカになってしまうかもしれません。なるべく使用回数を減らし、使用するときに力を入れすぎないように心がけましょう。
髪の毛を毎日トリートメントするように、まつげにも美容液などを塗ってダメージを受けた部分の補修も大切なポイントです。こまめに栄養を与えながら適度に休ませ、美しいまつげを育てましょう。
古いビューラーは買い替える
プレス部分のゴムは、使用するたびに力が加わるため消耗品です。ゴムの弾力がクッションとなり、まつげへの負担を軽減させる役割があります。ゴムの端が浮いてきたら、弾力がなくなってきたサインです。亀裂が入っていれば、ゴムが劣化しているのですぐに新しいゴムに取り換えましょう。
劣化したゴムを使い続けるとまつげに直接力がかかって切れ毛の原因となるため、替えのサインが良くわからない人は、最低でも3ヶ月ごとの交換がおすすめです。
まつエクをしていたらビューラーは使わない
まつエクの目元にビューラーを使用すると、引っ張る力が加わり取れやすくなるのでやめましょう。まつエクは、まつげの根元から1mmほど離して装着しており、エクステが取れるときにまつげも一緒に抜けてしまうことがあり、まぶたの皮膚にも負担がかかります。
エクステ自体にCカールやJカールなどのカールがあらかじめついているので、ビューラーでクセをつけてしまうと元に戻らず、デザインが崩れてしまうのでやめましょう。
ビューラーのおすすめの使い方
ビューラーは、使うタイミングによってアイメイクの仕上がりが大きく異なります。ビューラーはベースメイクをしたあとの、アイメイク前に使うのがおすすめです。アイメイク後に使うと、せっかく肌にのせたアイシャドーやアイラインなどが崩れてしまうのでやめましょう。
マスカラをつけたまつげに、ビューラーも厳禁です。マスカラがビューラーに付着するだけでなく、マスカラ同士がくっついてまつげが束になってしまいます。くるんとカールしたまつげに仕上げるためには、ビューラーを正しく使いましょう。
1.まつげの根本までビューラーを押しこむ
まつげは、根元からカールすることで美しい自然なカーブに仕上がります。根元からカールをつけないと、角のあるカールになってしまうので注意しましょう。まずビューラーを根元付近のまぶたにセットします。次にフレームをさらに軽くまぶたに押し当ててビューラーを根元まで押しこむようにはさめばOKです。
慣れるまでは目線の下に鏡を置き、上まぶたをビューラーと反対の手で持ち上げながらはさむとまぶたの皮膚をはさむ心配もありません。
2.3回に分けてまつげをカールさせる
自然なカールに仕上げるポイントは、根元・中間・毛先の3回に分けてカールさせることと、手首の向きです。1回でカールさせようとすると、力が入りすぎてまつげに負担がかかり引っ張られて抜け毛の原因となるので気をつけましょう。また手首を上向きにすることで、まつげがカールしやすくなります。
根元を少し強めに力でカールさせたら、ビューラーを中間へ移動させて手首を上向きにしながら根元よりも弱めの力でカールさせ、最後の毛先は軽くはさめばきれいなカールの完成です。
3.目頭と目尻は分けるとやりやすい
2の手順でビューラーをしても目頭・目尻にカールがつきにくい人は、それぞれ分けてみましょう。目頭・目尻ともに放射状に外向きへ広がるようにカールをつけるのがコツです。目頭のまつげを根元からビューラーではさみ、眉間に向けて手首を動かしていきます。目尻も同様に根元からはさんで、外側へ向かってビューラーを動かしていきましょう。
目頭・目尻のまつげが広がることで、より大きなぱっちりとした目元に仕上がります。
4.下まつげもしっかりカールする
上まつげだけでなく、下まつげも忘れずにビューラーを使ってカールさせましょう。下まつげをカールさせると、より印象的な大きな目に見えます。下まつげは、ビューラーを下向きに持つのがポイントです。下まつげは上まつげよりも短いため、3回に分ける必要はありません。
下向きに持つので、ビューラー本体で視界が遮られてしまうので、鏡の位置を下まつげが見えやすい位置にセットしてから行うと上手にできます。