『裁断機』といえば、書類をまとめて切るときに学校や会社で使われるのが一般的でしたが、最近では本を電子化する為に裁断機を自宅で使う人も増えています。大きくて重たいイメージの裁断機ですが、自宅で使うならコンパクトサイズを望む方が多いはず。
この記事では、そんな裁断機の種類や選び方を解説していきます。おすすめの裁断機もランキング形式でご紹介しますので、本の収納場所に困っていたり、電子書籍を読むことが多くなったりした方は、ぜひ参考にしてみてください。
自炊用裁断機とは
『自炊用裁断機』とは、本を裁断して電子化する時に使う裁断機のことです。ではそもそも自炊とはどのようなことをいうのでしょうか。
自炊とは
『自炊』とは、簡単に言うと裁断機などで1枚1枚バラバラしてスキャナーで取り込み、画像かもしくはPDF化することをいいます。つまり書籍を自分で電子化することです。
ここで気になるのが著作権の問題ですが、自分で読むだけなら実は著作権の侵害にはなりません。パソコンだけでなく、スマホやタブレットに転送すれば、好きな本がいつでもどこでも気軽に楽しめるようになるので、最近では自炊の人気が高まっています。
おすすめの裁断機のタイプ
裁断機にはいくつかタイプがあるので、用途別に紹介します。
ディスクカッター
『ディスクカッター』は、刃がセットされている部分をスライドさせて、紙を裁断するタイプ。比較的安価で安全性も高いので、初めて自炊に挑戦する方におすすめです。
裁断機の中でもコンパクトなので収納がしやすいというメリットがありますが、コンパクトな分一度の裁断できる紙の量は少なく、分厚い本などには向きません。
大型裁断機
その名の通り、大型で一度に裁断できる紙の量も多いのが特徴の『大型裁断機』。分厚い本やたくさんの本を効率よく裁断し、自炊したい方におすすめです。
ただしサイズや重量が大きいので、設置スペースを取るデメリットがあります。
押し切り型
『押切型』は、レバーと刃が一体になっている、学校や会社などでよく見かけるタイプです。裁断部分がハッキリと確認できるので、端まで印刷された本を、正確に裁断するのに向いています。
手軽に誰でも裁断することができますが、多くの紙を裁断するのには向きません。また刃が剥き出しの商品が多く、安全面にも注意を払う必要があります。
自動裁断機
『自動裁断機』は、とにかく楽に自炊したい方におすすめです。分厚い本でも、ボタン一つで自動で裁断してくれるので、力がない女性やお年寄りでも簡単に、安全に裁断をすることができます。
ただし自動な分、お値段は他の裁断機のタイプよりかなり高めです。サイズも大きいので、自炊だけでなく、他の用途も考えている方にピッタリな裁断機です。
自炊に適さない裁断機
裁断機には様々なタイプがありますが、分厚い本の自炊に適さないタイプもあります。それは刃が紙に垂直に当たらない、『レバータイプ』の裁断機です。
分厚い本を切るのに向かない上に、レバー部分にガタツキや遊びがある場合、裁断がうまくできず紙がグチャグチャになってしまう可能性があります。
おすすめの裁断機の選び方
それでは具体的にどのような裁断機を選べばいいのでしょうか。選ぶときのポイントをお伝えしていきます。
サイズ・重さで選ぶ
まずは裁断機の『サイズ』や『重さ』をチャックしましょう。性能が高いものは便利ですが、それだけサイズや重さも大きくなります。
特に据え置きではなく、裁断する際に移動させて使う場合は、あまり大きいものや重いものは選ばない方がよいでしょう。
商品によっては取っ手付きのものもありますが、予想以上に重たくて収納場所に運べないなんてことになる場合もあります。購入する前にどこで使用して、どこに収納するのかを十分に考えておきましょう。
価格で選ぶ
裁断機は性能で価格もだいぶ変わってきます。
たとえば子供も使えるような『トイタイプ』ですと数百円、大量の大きいサイズの紙を裁断できる自動裁断機なら何十万円もします。裁断可能枚数が増えれば値段もサイズも上がります。
また『コクヨ』や『マツイ』など大手文房具メーカーからも販売されており、それぞれの特徴に合わせて価格も変化します。ご自身でどの程度自炊を行うのか、どこにこだわりたいのか、使用頻度も合わせて価格帯を決めてもよいでしょう。