食パンを美味しく食べるために欠かすことのできない『オーブントースター』。以前はシンプルな機種がほとんどでしたが、近年のオーブントースターはトーストの仕上がりにとことんこだわったモデルや、自動温め機能のような機能性に富んだモデルが続々と登場してきています。
今回はそんなオーブントースターの中でも今注目の商品をご紹介しながら、実際にオーブントースターを選ぶ際に役立つポイントをご紹介します。ぜひ商品選びの参考にしてみてください。
オーブントースターの種類
オーブン式
『オーブン式』とはオーブンのように手前に扉を引いて開けるタイプで、上下に設置されているヒーターで中身を加熱します。パン以外の食べ物の調理にも利用でき、消費電力は1200W~1300Wと、他のタイプより消費電力が大きいのが特徴です。
ヒーターとパンの距離が遠く、焼き上がるのに時間がかかったり、横に大きい形状から設置スペースをとったりするデメリットもあります。
ポップアップ式
『ポップアップ式』とは食パンを焼くことに特化したタイプのトースターで、基本的にトースト以外の調理はできません。本体に食パンを垂直にセットしレバーを下げて使用します。本体がコンパクトで収納しやすく、焼き上がるのに時間がかからないのが特徴です。
食パン以外の調理が行えない点や、食パンでもピザトーストのような調理パンは焼けない点などのデメリットもあります。
ホットサンドメーカー式
『ホットサンドメーカー式』とは食パンと具材を挟んでプレスすることで、簡単にホットサンドを作れるタイプのトースターです。家にある残り物や消費したい食材を挟むだけでバリエーションに富んだメニューを調理可能。取り替えのプレートを利用して、たい焼きやワッフルなどのメニューも調理できます。
オーブン式ほどさまざまな調理を行えない点や、基本的にパンの耳まで焼けない点がデメリットです。
おすすめのオーブントースターの選び方
加熱方式で選ぶ
電熱式
もっとも多く採用されている加熱方式が電熱線を石英ガラスで覆って放射熱によって食材を加熱する『電熱式』です。
表面に熱を与えるのでトースターに一番向いている加熱方式といえるでしょう。ただ構造上中まで熱を通すことは不得意なので調理の際は注意が必要です。
遠赤外線ヒーター式
近年増えてきている加熱方式が赤外線の熱を用いて食材を加熱する『遠赤外線ヒーター式』です。中までしっかり火を通せるので、電熱式ではできなかったさまざまな調理に挑戦できます。ただ立ち上がりが遅い点には注意が必要です。
コンベクション式
加熱を行うヒーターに加えて熱風を循環させるファンを搭載することで素早く庫内温度を高め、ムラのない調理と素早さを両立させている加熱方式が『コンベクション式』です。機能性に長けているモデルが多く、ノンフライの揚げ物や焼き魚など多種多様な調理ができます。
スチーム式
水蒸気を発生させることで食材の水分をほどよく保ちながら加熱を行う加熱方式が『スチーム式』です。外はサクサク中はふっくらと焼き上げられ、高級モデルに多く採用されています。
1回で焼けるパンの枚数で選ぶ
トースターの使い勝手を左右するポイントとして一度に焼けるパンの枚数も大切です。1人暮らしの方や2人暮らしであれば2枚焼きで不足はありませんが、家族が3人以上いる場合は大型の4枚焼きがあると使い勝手がよいでしょう。
近年では4枚焼きでも本体のサイズ自体はコンパクトなモデルも登場しています。
消費電力で選ぶ
一般的なトースターの消費電力は大体1000W~1300W程度で、低消費電力のモデルだと800W前後の製品もあります。
消費電力が高いほど短時間でパンを焼くことが可能です。しかし消費電力が高すぎるとブレイカーが落ちてしまう可能性があるので、他の家電との兼ね合いで決める必要があります。