エアコンは販売されている種類が多く、いざ買おうと思った時にどれを選べばいいのか分からないと思ったことはありませんか。
ここでは、一般的な8畳タイプを例に、エアコンを選ぶ際にポイントとなる特徴、おすすめの機種レビューなどを紹介していきます。価格やメーカーごとの特徴など、初心者にも分かりやすい内容となっています。これからエアコンを選ぼうと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
エアコンの特徴
冷暖房ができる空調家電
エアコンとは、冷暖房ができる空調家電のことを指します。夏に空気を涼しくするイメージがある方も多いでしょうが、冷房機能だけを備えたものは『クーラー』と呼ぶので注意しましょう。エアコンは『エアーコンディショナー』の略語です。
基本的には冷暖房で室内の温度・湿度の両方を調整できます。室内の状態を自動で感知して適切な温湿度に保つモードなど、年々機能が充実しています。
室内機と室外機で構成
エアコンは室内に設置する『室内機』と、室外の『室外機』でセットとなっています。室内機は室内の空気を取り込み、内部で温風や冷風に変換して吹き出しています。その過程で水が生じるため、室外機から放出しているのです。
室外機は外部の見えにくい位置に置かれることが多いため見落としがちですが、購入前に設置スペースが十分確保できるかどうかを確認しておきましょう。
8畳用エアコンのおすすめの使い方
8畳タイプのエアコンは使い勝手が良いですが、特に寝室で活躍します。基本的な機能だけでなく付加機能が充実している機種も多く、ライフスタイルに合わせて選べるのがメリットです。眠る時間は一日の1/3~1/4とも言われているので、エアコンによって快適な睡眠空間を作るのは有意義でしょう。
温度が適しているのはもちろんですが、マイナスイオンによるリラックス効果や、カビを抑えて清潔な空気を作り出す機能などが付いているタイプもおすすめです。
8畳用エアコンのおすすめの選び方
基本性能で選ぶ
エアコンを選ぶ際に重要視すべきなのは、やはり基本的な性能です。冷房能力、暖房能力の数値を見れば、温度調整にかかる時間や効き具合が分かります。おすすめなのは、それぞれの最低数値と最高数値の差が大きいタイプの機種です。数値差が大きいと、気温の微調整から急激な温度変化にも対応可能となります。
さらに風量の調節可能なタイプや、気流が考慮されているタイプであれば、より快適に過ごせるでしょう。
特殊機能で選ぶ
エアコンは空気温度の調整ができるのはもちろんですが、特殊機能が付加されている機種も多いです。メーカーによって機能はさまざまなので、自分のライフスタイルに合ったものを選ぶようにしましょう。
たとえば人の存在を温度センサーで感知して、自動で近くに風を届ける機能や、名のイオンレベルで空気を浄化し、室内を清潔に保つ機能などが挙げられます。付加機能があると価格は高くなりがちですが、毎日使うものなので納得いくものを選びましょう。
クラスで選ぶ
ベーシッククラス
『ベーシッククラス』は、最も低価格でシンプルな機能のエアコンを指します。あまり滞在時間が長くない部屋で使う場合や、初期費用を抑えたい場合などにおすすめです。冷房や除湿などのシンプルな機能のみとなっており、お手頃に購入できるでしょう。ただしフィルター自動掃除機能などは付いていないため、お手入れの手間がかかるのはデメリットです。
ミドルクラス
『ミドルクラス』は、ベーシッククラスと最上位クラスの中間に位置しています。基本的な機能のほか、フィルター自動掃除機能、空気清浄機能などが付いているのが特徴です。使い勝手がいいので、寝室や子供部屋、キッチンなどの部屋におすすめです。フィルター掃除機能などが付加されると少し価格は上がりますが、その分使用時の満足度も高くなっています。
最上位クラス
『最上位クラス』のエアコンは、付加機能が充実しているのが特徴です。センサーで人の位置を感知して適切な気流を作る機能や、フィルターだけでなく熱交換器の汚れも自動除去してくれる機能などが搭載されています。また節電機能が高いものも多いので、毎日使うリビングやダイニングキッチンといった居室におすすめです。付加機能はメーカーによってさまざまな特色があるので、ライフスタイルやシーンによって選び分けましょう。
設置場所で選ぶ
エアコンには、温度調節だけでなく、フィルター自動掃除機能、人感センサー機能、空気清浄機能などの付加価値が付いているタイプも多いです。高機能でハイスペックなモデルが一番良いと思ってしまいがちですが、使う部屋によって最適な機種はさまざまです。
例えばリビングは人が長時間集まるので、省エネ性能があり空気清浄機能があるものがおすすめでしょう。また客間などは使用頻度が少ないので、シンプルで低価格なタイプでも問題なく使えます。このように、部屋に合った機能のタイプを選ぶようにしましょう。
省エネ機能で選ぶ
省エネ性能が高いエアコンは『省エネラベリング制度』のマークを見ればわかります。緑色のeマークが付いていれば、省エネ性能が高く安心です。また『通年エネルギー消費効率(APF)』の数値が大きい製品なら、効率の良い運転が可能です。
意外なポイントですが、対応畳数よりも狭い部屋の空調を行う場合、ぴったりの畳数を使うより電気代の節約になる場合があります。そのため大きめの畳数と価格がそれほど変わらなければ、大きめの機種を選ぶのもおすすめです。
取り付け工事費で選ぶ
エアコン購入の際には、取付工事費用も考慮しましょう。取付工事費込みの価格となっている場合もありますが、別途かかる場合は1~3万円程度が目安です。
また設置する建物によっては、追加費用が掛かる場合もあります。お店に行く前に、室外機の置場、コンセントの場所、エアコンのホース穴の有無などを確認しておきましょう。
8畳用エアコンのおすすめメーカー
Panasonic (パナソニック)
『Panasonic』は、空調家電に『ナノイーX』技術を搭載しているのが特徴です。『アクティブクリーンフィルター』でナノレベルの汚れをキャッチするため、ホコリやたばこの煙、花粉も気になりません。フィルターに溜まったごみは自動で排出されるので、お手入れの手間も掛からないのがメリットです。
ダイキン
『ダイキン』のエアコンは、室内の空気をダイナミックに循環させる『サーキュレーション気流』が特徴です。素早く気温が調整できると評価が高くなっています。また湿度も自動でコントロールする『プレミアム冷房』も搭載しているので、長時間快適に過ごせます。
三菱
『三菱』では『ムーブアイ』を搭載しており、一人ひとりの体温変化を見極めて最適な風を送風します。体感温度によって冷房と送風を自動で切り替える『ハイブリッド運転』も便利です。省エネ効果が高く、家族の多い家庭にもおすすめです。
SHARP (シャープ)
『SHARP』のエアコンは、プラズマクラスター搭載で空気を清潔に保てます。ペットやたばこ、部屋干しのニオイなどもきれいに消えるので、ファミリーに人気です。プラズマクラスター単体でも運転できるので、春や秋にも便利でしょう。エアコン内部のカビを抑制する効果も期待でき、家族の健康を守ります。
日立
『日立』のエアコンの『白くまくん』は、内部の熱交換器を凍らせて一気に溶かすことで洗浄する『凍結洗浄』機能を搭載しています。薬剤を使わずに掃除ができるので、健康にも優しいです。部品にはステンレスを採用しているため、汚れが付きにくく清潔に使えます。
東芝
『東芝』の『大清快』シリーズのエアコンは、PM0.1レベルの汚れも除去できる空気清浄機能が特徴です。フィルター自動掃除機能は、ダストボックスを取り外すことなくごみを掃除機で吸い取れるのが便利です。
8畳用エアコンを購入する前に確認するべきおすすめポイント
対応畳数が建物の材質によって変わる
エアコンには『○畳対応』といった表記がありますが、対応畳数は建築の種類によって前後します。鉄筋コンクリートは木材よりも気密性が高いため、冷暖房の効率が良くなるのです。そのため、『6~9畳対応』の場合、木造は6畳、鉄筋コンクリートは9畳まで対応可能と言う意味になります。合わないタイプを選ぶと効率が悪いので、エアコン選びの際には確認するのがおすすめです。
コンセントの形状
エアコンはほかの家電よりも電圧が大きいため、専用のコンセントが必要となります。100Vと200Vのいずれかがたいてい備わっていますが、無い場合には配線工事やコンセントの切り替え工事を行えば設置可能です。工事は家電量販店や電気工事店でも見積可能なので、ぜひ購入時にはコンセントについても一緒に相談してみましょう。
アンペアブレーカーの容量
一般的には、エアコンの仕様には30A以上の電気容量が必要とされています。電子レンジやドライヤーなども同時に使う可能性があれば、さらに大きな容量が必要です。
またマンションなどの集合住宅では、最大容量が決まっているケースも多いので注意しましょう。電気会社との契約を変更すればアンペアを上げられますが、ライフスタイルに合った容量かどうか事前に確認しておくのがおすすめです。