家電の中でも高額で、1度購入すればしばらく使うことになる冷蔵庫。価格・スペック・大きさなど重視すべきポイントはいくつかあります。さらに各社独自のユニークな機能を搭載した冷蔵庫も多数発売。
10年前と比べるとその進化は目覚ましく、省エネで電気代を抑えられたり、脱臭機能で匂いが付きにくかったりと年々進化しています。そこで今回は200Lの『冷蔵庫』の選び方を徹底解説。おすすめの商品もあわせて紹介するので、冷蔵庫の購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
200L冷蔵庫のおすすめポイント
自炊をする1人暮らしの方におすすめ
200Lの冷蔵庫は冷凍室だけでなく冷凍室も付いています。そのためドリンクや野菜を冷蔵するだけでなく、アイスや冷凍食品を冷凍することも可能。
1人暮らしで毎日自炊する方にも十分対応できる容量です。週末に食材を買いだめしたり、セール品を大量購入しても収納スペースが確保できるため安心。200Lの冷蔵庫はコンパクトで軽量なタイプが多いため単身赴任の方にも適しています。2人暮らしで週2〜3回程度自炊する方にもおすすめです。
サブ機としての利用も可能
家族が増えてきて、収納力に限界を感じたら200Lの冷蔵庫をサブ機として使用するのもおすすめです。大容量の冷蔵庫へ買い替えるのも一つの方法ですが、200Lの冷蔵庫をサブ機として使った方が購入費や電気代を抑えられることも。
200Lの冷蔵庫を『サブ機』にすれば、野菜は『メイン冷蔵庫』、サブ機にはお肉や調味料を収納するなど整理整頓もしやすくなります。200L冷蔵庫をサブ機に加えれば、食材の買いだめができ、頻繁に買い物に出かける必要も無くなります。
機種が多くデザインが豊富
200Lの冷蔵庫は仕切りのないワンルームのインテリアにも馴染むよう設計されたものが多く、デザインが豊富。
ころんとした丸みのあるタイプから、スタイリッシュなデザインまで自分のお部屋にマッチするデザインを選べます。またカラーバリエーションが多いのも200L冷蔵庫の魅力です。ブラックやブラウンといったシックで大人っぽいカラー、ピンクなど女性らしいカラーも。さらにイエローやオレンジなどキッチンに彩りを与えてくれるカラーも多数発売されています。
上部に電子レンジを設置可能
1人暮らしは電子レンジを置くスペースを確保するのも難しい場合があります。そんな時は耐熱天板を採用した200L冷蔵庫がとても便利。耐熱天板の冷蔵庫なら、上に電子レンジを置くことができます。
200Lの冷蔵庫には比較的多く、スペースが限られた1R・1Kに住む方には嬉しいポイントです。200Lの冷蔵庫はコンパクトなので、電子レンジを上に置いても不自由なく電子レンジの開閉ができます。また電子レンジだけでなく、トースターを置くことも可能です。
電気代が安い
200Lの冷蔵庫は300Lや400Lと比較して収納スペースが狭いため、電気代が安いです。仮に200Lか300Lのどちらかで迷った場合、電気代を重視するなら200Lの方が電気代を抑えられます。
省エネの冷蔵庫ならさらに電気代を抑えることが可能。中には年間消費電力が6,000円台のタイプも発売されています。これは一般家庭でよく使用される冷蔵庫の約1/2程度。200Lの冷蔵庫は電気代が安いのも魅力です。
価格が安い
冷蔵庫は生活家電の中でも高額商品。そのため購入するならなるべく価格を抑えたいというのも本音です。200Lの冷蔵庫は価格の安さもポイント。基本的にスペックや機能がシンプルで、収納スペースが狭いほど価格はリーズナブルになります。
だからといって価格だけを重視するとあとあと後悔することもあるので要注意。200Lの冷蔵庫はだいたい2〜8万円の価格で発売されています。同じメーカーの商品でも家電量販店で購入するか、インターネットで購入するかによっても価格は変動するので、よく比較検討してみてください。
200L冷蔵庫のおすすめの選び方
ドアの開閉方向で選ぶ
右開き
右利きの方や右側に壁やドアがある場合は『右開き』がベター。日本人の約90%は右利きなので、自ずと右開きのドアが多く発売されています。
さらにマンションやアパート、建売住宅の間取りは、右利きの方が使いやすいように設計されている場合がほとんど。こちらも右開きが多く発売されている理由の一つです。また右開きは扉が左から右へ開くタイプ。右開きと聞くと、右から左へ開くと勘違いしている方も結構いるので、購入する際は注意してください。
左開き
左利きの方や左側に壁やドアがある場合にマッチする『左開き』。右開きに比べて出荷台数はがくんと減りますが、200Lの冷蔵庫なら左開きのタイプも比較的多く発売されています。右利きの方でも冷蔵庫を置くスペースや、家具の配置を考慮した場合、左開きの方が適していることも。
さらに最近では左右どちらにも開くタイプも発売されているので、あわせてチェックしてみてください。
観音開き
『観音開き』は『フレンチドア』とも呼ばれ、左利き右利きどちらも使いやすいタイプ。2人暮らしでパートナーが自分と違う利き手の方や、冷蔵庫を置く場所の前方スペースが限られている場合には特にマッチします。
観音開きは現在市場に出回っている冷蔵庫で最も多いタイプ。真ん中から左右に開くため全体が見やすいというメリットがあります。逆に両手を使って冷蔵庫を開けなければならない点がデメリット。料理の最中、お皿や調味料を持ちながら冷蔵庫を開けられないのが難点です。
ドアの数で選ぶ
生活スタイルや冷蔵庫を置くスペースによっては、ドアの数も重要なポイントとなります。200L後半の冷蔵庫だと3ドアタイプも発売されており、野菜や果物、お肉など綺麗に収納したい方には特に嬉しいタイプです。
また作り置きおかずや買いだめした食品もたっぷり収納できるため2人暮らしの方にもおすすめ。自炊をあまりしなかったり、ストックや買いだめをしない方は2ドアでも十分です。
設置場所で選ぶ
冷蔵庫はキッチン家電の中で最も大きく、場所をとります。またコンセントやアースの位置によって設置場所が変わってくることも。冷蔵庫は設置スペースが限定されるため、購入前には必ずどれくらいの大きさを置けるのか把握しましょう。冷蔵庫の設置スペースはカタログなどの『据付必要寸法』を確認すればわかります。
タテ×ヨコ×奥行をチェックするだけでなく、高さも忘れずに。特に耐熱天板の冷蔵庫を購入し、電子レンジを置く場合は高さの確保が重要となります。また購入したはいいものの、玄関のドアから搬入できないなんて場合を避けるために、玄関ドアの大きさを把握するのも大切です。
使用用途で選ぶ
200Lの冷蔵庫をメインで使うかサブで使うかの、使用用途によって選び方は異なります。メインで使う場合によく確認したいポイントは冷蔵スペースと冷凍スペースの容量の違いです。
ほとんどは冷蔵スペースの方が多く作られています。冷凍食品やアイス、ご飯を冷凍してストックしたい場合などは冷凍スペースの容量もチェックしましょう。サブ冷蔵庫として利用する場合は使用目的をはっきりさせるのがポイント。メイン冷蔵庫に入りきらないものを入れるのか、飲み物だけを収納したいのかなど、ニーズによって選び方も変わってきます。
冷却方式で選ぶ
冷蔵庫には主に、『直冷式』と『ファン式』という2つの冷却方式に分けられます。
直冷式
『直冷式』は冷凍能力が高くフリージングにも最適。冷蔵庫の天井部や壁などの庫内に、冷却器を設置し直接冷やすため、電気代が安いというメリットがあります。
ファン式
『ファン式』は冷却器を庫内の奥に設置し、冷気をファンによって循環させる方法。直冷式に比べて電気代は高くなるものの、霜取りの必要はないのでお手入れが簡単です。どちらにもメリット・デメリットがあり、電気代を優先するか、お手入れの楽さを優先するかによって選びましょう。
消費電力で選ぶ
冷蔵庫は10年前に比べて省エネ化が進んでおり、消費電力を抑えてくれるタイプも数多く発売されています。購入時の金額が多少高くても長期的に見れば電気代が抑えられて、結果的にコスパがよくなることも。
冷蔵庫によっては、およその年間消費電力が表示されているためチェックしましょう。購入した冷蔵庫を長く使用する場合は、消費電力も選ぶ上で重要なポイントです。
稼働音で選ぶ
意外と忘れがちな『稼働音』も200Lの冷蔵庫を選ぶ時に大切なポイントです。
最近では大型の冷蔵庫と同じく、冷却のために作動するコンプレッサー音をインバーターで制御するタイプがほとんど。そのため気にならない程度に騒音を抑えてくれます。しかし価格が安い冷蔵庫は作動音が気になる場合もあるので、価格だけでなく機能面も重視して選びましょう。
機能で選ぶ
一般的に機能が充実していると価格が高くなる傾向にあります。
しかし最近では各社便利な機能を搭載した冷蔵庫も数多く発売しており、価格だけを重視すと失敗する可能性が高いので機能面をしっかり確認しましょう。特に自動霜取り機能や消臭機能、製氷室やチルド室の有無は要チェック。
また冷凍能力の値を示すJIS規格も参考にして選ぶのがおすすめです。JIS規格は星の数が多いほど冷凍能力が高く、食品の鮮度も保てます。
使いやすさで選ぶ
ドアの開閉方法や棚の形状、ドアポケットの数などによって、同じ容量の冷蔵庫であっても使い勝手が違います。自炊をすることが多く作り置きおかずや、野菜を収納したい場合は仕切りがない方が便利なことも。
サブ冷蔵庫としてドリンクを冷蔵したい場合は、ポケットの数もチェックすべきポイントです。自分のライフスタイルや、使用目的にあわせて使い勝手のよい冷蔵庫を選びましょう。使いやすさは使ってみないと分からないことも多いため、口コミサイトをいくつか見て利用者の声を参考にするのがおすすめです。
お手入れのしやすさで選ぶ
どんなに機能性に優れた冷蔵庫でも年に数回は、お手入れをしなければなりません。特に価格を重視して直冷式の200Lの冷蔵庫を購入する場合、霜取り作業が必要なタイプがほとんどです。
また食品や調味料が庫内に付着した場合、材質によってはこびりついてしまうものも。特に主婦の方は、お手入れのしやすさも冷蔵庫を選ぶ上でチェックすべき重要なポイントです。
デザインで選ぶ
200Lの冷蔵庫はデザイン性に優れています。使い勝手のよさ・消費電力・扉の開閉など一通りチェックして迷う場合は、デザインで選ぶのもおすすめ。
1Rや1Kなど1人暮らし用に作られたタイプも多く、キッチンの雰囲気やインテリアに馴染みやすいデザインで選べるのは、大容量の冷蔵庫にはあまりない魅力的なポイント。さらに多彩なカラーバリエーションを展開する200L冷蔵庫もあるため、おしゃれなキッチン作りを後押ししてくれます。
価格で選ぶ
200Lの冷蔵庫は約2〜8万円で購入できます。当たり前ですが機能性に優れた商品ほど価格が高くなる傾向です。必要最低限の機能でよい場合は価格を重視して選ぶのもおすすめ。
またインターネットで購入するか家電量販店で購入するかによって、同じメーカーでも価格が違う場合があるので要チェックです。
200L冷蔵庫のおすすめの食材収納法
200Lの冷蔵庫を購入したはいいもの、収納スペースが足りなくなってしまったなんてことも想定されます。しかし収納の仕方や工夫次第でスペースの確保は可能です。
たとえば100円ショップに売っているカゴや容器に食材を収納すれば、スペースが作れるだけでなく、どこに何があるのか把握しやすくなります。キャベツやレタスなど大きくて丸い形状の野菜は庫内のスペースをとるので、ある程度の大きさに切り、ジップロックやタッパに保存するのも一つの方法です。
200L冷蔵庫のおすすめメーカー
三菱
女優の杏さん、オードリーの若林さんが出演するCMでもお馴染みの『三菱』。AI機能を搭載したハイスペックな冷蔵庫も多数発売しています。特に『切れちゃう瞬冷凍A.I.』は解凍いらずでサクッと食材が切れる優れもの。主婦の方には嬉しい機能です。
SHARP (シャープ)
『SHARP』独自の『プラズマクラスター』を搭載した冷蔵庫は、防菌・防臭に優れており、庫内がいつでも清潔です。
また『熱いもの冷凍』スペースは60度までの食材を冷凍することが可能。作りたての美味しさを保ってくれます。
AQUA
200L代の冷蔵庫では珍しい3ドアタイプも充実している『AQUA』。AQUAは中国のメーカーHaierが発売している冷蔵庫ですが、保証もしっかりしているため安心して利用できます。スタイリッシュでコンパクトなデザインも魅力です。