ビデオカメラ市場において、今最も注目されている『4K対応ビデオカメラ』。SONYやPanasonicをはじめ、アクションカメラで有名なGoProなどから次々と最新モデルが発売されています。
今回は、そんな4Kビデオカメラのメリットやデメリット、さらにおすすめの製品をご紹介します。購入を迷っている方も4Kビデオカメラについて知りたい方も、ぜひチェックしてみてくださいね。
4Kビデオカメラとは
4Kビデオカメラとは、高解像度映像を撮影することができるとして注目されているアイテムのこと。これまで人気を博していたフルHDビデオカメラをはるかに上回る美しさで、現時点における家庭用ビデオカメラの中で最高にきれいな映像を残すことができます。
フルHDの解像度は『1920×1080』ですが、4Kは『3840×2160』で、その差は約4倍!ビデオカメラの購入を考えているなら、候補に入れてみる価値がありますよね。
4Kビデオカメラのメリット
大画面でもきれいに映る
4Kビデオカメラのメリットが特にはっきりと感じられるのが、大画面で映像をみたとき。料理や風景、動き回るお子さんの表情の細部まで鮮明に記録することができるので、大画面でもぼやけることなくくっきり鮮やかに映し出します。
最近は、LDKタイプの間取りが増えたことやテレビが薄型になったことなどから、大型テレビを選ぶご家庭が増えていますよね。32型以上のテレビをお持ちなら、きっとその精緻さに感動することでしょう。
光学ズームとの相性がよい
ズームで撮影した時に、画像が粗くなったりぼやけて見えることがないのもメリットの1つです。旅先での風景や運動会でのお子さんの活躍などを記録するとき、ぐっとズームして撮影することも多いと思います。
でもいざ画面に映し出してみると、思ったほどきれいに撮影されておらずがっかりしたことはありませんか?解像度の高い4K対応なら、ズームしてもくっきり鮮やか。お子さんの行動や出先での風景など屋外でズーム撮影することが多い方にとっては、大きなメリットと言えます。
暗所撮影が得意
室内や曇りの日など、暗い場所の撮影に強いのも特徴です。4Kのビデオカメラには、4Kに対応した高速処理できるセンサーが搭載されているものが多くあります。そのためたとえ光量が少ない場所であってもクリアな撮影が可能。
寝ているお子さんの表情や夕暮れ時の撮影など、場所や時間帯に関係なくさまざまなシーンを記録することができます。
写真にしても画質がよい
もちろん、写真にしたときの画質もきれい!動画の中からお気に入りのシーンを静止画として切りだせば、静止画撮影では撮り逃してしまうような瞬間を美しく残すことができます。
画素数が高いので、お気に入りの静止画を引き伸ばしてもきれいなまま。まるでプロに撮影したもらったかのような写真は、お部屋のインテリアとして飾るのにもぴったりです。
4Kビデオカメラのデメリット
光学ズームの倍率が低い
先ほど4Kビデオカメラはズームに強いことをご紹介しましたが、実は4Kでの光学ズームの倍率はフルハイビョンの半分ほど。フルHDが最高で50倍ほどであるのに対して、4Kの場合は最新の機種で20~24倍程度となります。
しかし20倍ほどあれば、運動会で遠くにいるお子さんの顔をズームするのにも困らないレベル。また4KビデオカメラはフルHDに切り替えて撮影することも可能ですので、実際にはそれほどデメリットとはならないでしょう。
高価なモデルがほとんど
ハイスペック家電ならではのデメリットとなりますが、価格が高いモデルが多いのは否めません。具体的には、フルHDの販売価格が5万円前後であるのに対して、4Kはお手頃なモデルで6万円ほど。10~15万円というモデルも珍しくありません。
ただ4K対応はフルHDに代わり今後の主流になっていくことは間違いありませんし、一度購入すればそう買い替えるものではありませんので、自分にとってのメリットと予算のバランスをみながら検討しましょう。
4Kビデオカメラは重い
これもハイスペックがゆえに現時点では仕方のない部分ですが、4Kビデオカメラは少々重たいのがネックです。またフルHDと比較してサイズも大きめ。
一般的に、ビデオカメラは400gを切ると軽量と言われていますが、4Kで400gを切るモデルを探すのは少々困難です。短時間の撮影や三脚を使用することが多い方は気にならないと思いますが、発表会や運動会などで比較的長時間撮影する方にとっては辛いかもしれません。
バッテリー・メモリーの消費が早い
高解像度がゆえに、バッテリーの消費が早い点やメモリ容量を多く必要とすることも理解しておきましょう。本体内蔵メモリに保存できる動画時間にも限界があるため、撮り逃したくないイベントなどでは忘れずに予備のバッテリーやSDカードなどを常備しておいた方がよさそうです。
ちなみに一般的な内蔵メモリの容量は64GBほど。4Kで可能な撮影時間の目安は、70~80分ほどとなります。
DVD・BDにできない
撮影した動画をDVDやBDなどのディスクに保存しておきたいという方も、要注意です。4Kの動画は、そのままブルーレイやDVDに保存することができません。保存する際には一度HDに変換する必要があるので、手間がかかるうえに4Kのメリットが半減してしまいます。
お子さんの成長記録としてディスクに残しておきたい、という方などは、そのデメリットをしっかり理解して選びましょう。
4Kビデオカメラのおすすめの選び方
それでは実際にどんな点に注意して選べばよいのか、ポイントをチェックしてみましょう。
種類で選ぶ
一口に4Kビデオカメラといっても、その種類はさまざまです。自分の使い方に合うものを選びましょう。
ハンディカメラ
片手で簡単に撮影したい方におすすめなのが、ハンディカメラ。最もスタンダードなタイプで、さまざまなシーンで利用しやすい機能が備わっているのが特徴です。
例えば、光学ズームは20〜25倍のモデルが一般的で、被写体との距離を感じさせません。また直感で操作できる動画編集機能なども搭載されており、ビデオ撮影に不慣れな方でも思い通りの動画に仕上げることができます。日常的な場面で、手軽に使いこなしたい方にぴったりです。
アクションカメラ
スポーツやアウトドアシーンといったハードなシーンでの撮影が目的なら、アクションカメラをチェック。スキーやサイクリング、山道でのトレイルといった常に動きをともなう場面でも、手ぶれが少なくダイナミックな映像を撮影することができます。
ハードな場面での使用を目的としているため、防水性や防塵性、堅牢性に優れ、軽量なモデルが豊富。一方で、ズームや手ぶれ補正などの機能は搭載されていないものも多いので、利用シーンがはっきりしている方におすすめです。
手ブレ補正機能で選ぶ
手持ちで撮影するときに必ず気になるのが、手ブレ。最近では、手ブレ補正機能を搭載しているモデルも多いですが、大事な瞬間を美しく撮影するために、手ブレ補正機能が備わっているかどうかは必ずチェックしておきましょう。
手ブレ補正機能の中ても大きく光学式と電子式に分かれますが、最近の主流は光学式。中でもSONYの空間光学式は、あらゆるブレに対応できると人気です。各メーカーごとの特徴をチェックして、自分の撮影シーンに適したものを選びましょう。
撮影モードで選ぶ
よりこだわるなら、撮影モードもチェックしておきましょう。デジカメほどの選択肢はありませんが、ビデオカメラにも被写体や周囲の状況に応じて最適な撮影ができるように、撮影モード機能が備わったモデルがあります。
被写体に焦点を当てて背景をぼかすポートレート機能のほか、情緒あふれる表現を可能にするスロー撮影モードなど、搭載されている機能はメーカーによってまちまち。気になる方は確認しておきましょう。
サウンドシステムで選ぶ
臨場感のある動画を撮影するには、映像だけでなく音質も大切なポイントです。4Kビデオカメラの中には、高音質技術によりクリアな音質で記録できるもののほか、どうしても大きく記録されてしまう撮影者の声や屋外での風の音を抑える機能が備わったものなどがあります。
音質にもこだわれば、成長記録として残しておきたいお子さんの声や、ライブなどの音楽シーンなど、その時々の思い出をさらにリアルに残すことができます。
防水・防塵機能で選ぶ
防水・防塵機能もチェックしておきたいポイントです。屋外でハードに撮影することが多い方はもちろんですが、実はそんなにハードに使用する予定がない方にとってもマストな機能。
プールなどのレジャーや赤ちゃんの入浴シーン、運動会での撮影など、水や砂埃などから守りたいシーンは意外と多いものです。なおアクションカメラの場合は水中で撮影できるほどの防水性能を備えたものもあります。どこまでの性能が必要かを見極めて選びましょう。
ネットワーク機能で選ぶ
どのようなネットワークに対応しているのかも確認しておきましょう。Wi-FiやNFC、Bluetoothなどのネットワークに対応していれば、撮影した動画を簡単に他のデバイスに転送することが可能になります。
撮影した動画を、他の人と共有したいという方も多いですよね。そんな方にとって、スマホやタブレットに手軽に転送できるのは、かなり便利。さらにライブストリーミングに対応したものなら、リアルタイムでYouTubeなどのSNSに動画をアップすることもできます。
4Kビデオカメラのおすすめメーカー
4Kビデオカメラで、人気の高いおすすめのメーカーをご紹介します。
Panasonic
幅広いジャンルを手掛ける総合的電器メーカーとして、世界的に認知されている『Panasonic』。ビデオカメラにおいては、比較的お手頃な価格帯のハンディタイプを多く取り扱っています。
初心者でも使いやすい機能を搭載していて、とても実用的。ファミリーイベントからオフィスでの会議の記録まで、幅広く活躍します。
SONY
日本を代表する家電メーカー『SONY』。これまでにウォークマンやプロフィールなど革新的な電化製品を生み出してきたメーカーですが、ビデオカメラ市場においても、代表作であるハンディカムをひっさげ常に売れ筋上位にランクインしています。
画質や音質などにこだわった仕様になっているのが特徴で、その分価格も高い傾向がありますが、より美しく臨場感のある映像を求めているなら候補に入れておきたいメーカーです。
### GoPro
アメリカ生まれの『GoPro』は、2002年創業の比較的新しいメーカーで、アクションカメラの代表的存在。
日本のメーカーの製品と比べると機能はシンプルですが、スポーツやサイクリング、レジャーなどのアクティブシーンをダイナミックに表現することができるとして人気です。専用アプリを利用すれば、動画の編集やSNSへのアップも思いのまま。世界各国で愛用されています。