『ワイヤレスキーボード』は、タブレット端末などと一緒に使えて便利なツールです。薄型で軽いタイプが多く販売されており、持ち運びにぴったりで人気を集めています。
しかし種類が多すぎて、どの機種を選べばいいのか分からないと迷ってしまった経験はありませんか?
ここではおすすめの選び方、メーカー、機種などを紹介していくので、初心者の方もぜひ参考にしてみてください。
ワイヤレスキーボードのおすすめの選び方
接続方法で選ぶ
Bluetooth
『Bluetooth』は、近距離で使える無線通信のことを指します。スマートフォンやスマートスピーカーなど、あらゆるデバイスで採用されている国際規格です。ワイヤレスキーボードと、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などをペアリングして使用します。無線通信の中でも消費電力が小さく、長時間に渡って使用できるのがメリットでしょう。外出先でキーボードを使うにもシーンにぴったりです。
USBワイヤレスレシーバー
ワイヤレスキーボードに付属している小型の『USBレシーバー』を、使用したいパソコンに接続して使用するタイプです。パソコンがBluetoohtに対応していなくても、USBを差すだけでOKなので便利に使えます。ただしUSBポートがないスマートフォンなどの端末では使えない点には、注意が必要です。
キーピッチで選ぶ
『キーピッチ』とは、キーの中心から隣のキーの中心までの距離を表します。一般的には19mmのタイプが『フルサイズキーボード』とされています。デスクトップパソコンで使うのと同じサイズがよければ、フルサイズキーボードがおすすめです。また外出先でもキーボードを使う場合などは、持ち運びに便利な小型タイプがよいでしょう。ただしその分キーピッチも短くなるので、注意が必要です。店頭やショールームで実際に打ってみて、違和感がないか確かめてみましょう。
キーストロークで選ぶ
『キーストローク』とは、キーを押したときに沈み込む深さを表します。一般的には3mmが最も入力しやすいとされています。キーストロークが深すぎると入力に時間が掛かってしまいますし、逆に浅すぎると押したときの手ごたえがなくミスをしやすくなるでしょう。プログラミングなど文字入力が多い業務で使う場合には、キーストロークが作業効率に大きく関わります。そのため自分に合ったキーストロークかどうか、購入前にチェックするのがおすすめです。
バッテリーで選ぶ
ワイヤレスキーボードのバッテリーは、1回の充電で10日以上使えることが目安となります。具体的には、1日2~3時間の使用であれば連続20~30時間駆動するものがおすすめです。さらに長時間使用する場合には、より持ちのよいものが向いています。ちなみにタブレット本体から給電するSmartconnector対応タイプであれば、タブレットの充電が切れない限り使い続けられます。
キーの種類で選ぶ
メンブレン式
シリコンキャップでキーを押し戻すタイプの『メンブレン式』。独特の感触があり、キーの中央部分をしっかりと押し込む必要があります。比較的安価なので、多くのキーボードで採用されている方式となっています。ただしキーを打つのに力が必要なので、長時間入力すると指が疲れやすいのがデメリットです。メールで文章を打つ程度の使い方がメインであれば、問題なく使えるでしょう。
パンタグラフ式
『パンタグラフ式』はシリコンキャップの周りに、パンタグラフを設置したタイプのキーボードです。軽快な感触で打てるのが特徴で、多くのノートパソコンの薄型キーボードでも採用されています。キーの端を少し押すだけでも正しく認識してくれるため、素早く入力するときにも使いやすくなっています。薄型スリムタイプのキーボードなど、外出先に持ち運んで使うシーンが多い人におすすめです。
接点接触式
『接点接触式』はキーボードの下に金属のバネがあり、押し戻す際に独特の打鍵感があります。シリコンとは違って明快な打ち心地があるので、カチカチとした感触が好みという人は多いです。耐久性が高く、仮に壊れたとしても部品の交換で修理が可能です。ただし価格は比較的高価なので、コスト重視の人には避けられがちとなっています。また入力時の音が気になることも多い点に注意が必要です。
静電容量無接点式
静電気で入力を検知する仕組みとなっており、機械的な接点がないのが特徴の『静電容量無接点式』。スプリングを使用しているので打ち心地は軽めで、入力音がほとんどなく上品な印象を与えるでしょう。キーボードを打つ音を目立たせたくない場合におすすめです。また劣化がほとんどなく、キーボードの中では最も耐久性に優れたタイプとなっています。ただし価格は高価なので、キーボードにこだわりのある人や仕事で使う人などに多く愛用されています。
配列で選ぶ
キーボードの配列には『日本語配列(JIS)』と『英語配列(US)』の2種類があります。一般的には、『全角/半角』や『変換』などを備えた日本語配列タイプのキーボードが多く採用されています。一方で英語配列は、かな表記がないため見た目がすっきりしているのが特徴です。エンターキーの場所も近いので、効率よくタイピングしたい人にはおすすめでしょう。配列はやはり長年使っているタイプが使いやすいため、自分が使い慣れているタイプを選ぶのがおすすめです。
用途で選ぶ
キーボードは使う場面によって向いているタイプが異なります。デスクトップパソコンで使う場合には、フルサイズのキーボードが使いやすいでしょう。またスマートフォンやタブレットと一緒に使うのであれば、折りたたんで使えるスリムなタイプがおすすめです。文書作成が多い業務なら、素早く入力できるパンタグラフ方式が向いています。プログラミング業務で本格的に使うのであれば、壊れにくいメカニカル方式がぴったりです。
テンキーの有無で選ぶ
経理などの事務作業で使うのであれば、『テンキー』つきのキーボードがおすすめです。電卓と同じように使えるため、数字入力が効率よくできます。ただしテンキーがついている分、キーボードの横幅が長くなってしまう点には注意が必要です。デスクのスペースが限られている場合には、置けるかどうかサイズ感を確認してから購入しましょう。
防水性で選ぶ
キーボードには、『防水機能』がついたタイプも多いです。飲み物や加湿器の水など、デスク周りには意外と水濡れの危険が潜んでいます。万一水濡れしてしまった場合でも液体が本体から排出されるように設計されたモデルなら、ほとんど故障する心配がありません。中にはキーボードを丸洗いできるタイプもあるので、アウトドアでキーボードを持参するといったケースでも使えるでしょう。
ワイヤレスキーボードのおすすめメーカー
Logicool (ロジクール)
『Logicool』はキーボードやマウス、USBなど、デジタルデバイスの周辺機器を製造しているメーカーです。高品質で低価格なので、世界中で使われています。ワイヤレスキーボードにも多数の種類が出ているので、デスクトップやタブレットなど幅広い使い方に対応できるでしょう。
ELECOM (エレコム)
大阪に本社を置く日本のメーカー『ELECOM』。ワイヤレスキーボードのほか、パソコンの周辺機器などを多く製造しています。国内メーカーなので、保証がしっかりしている点も魅力です。折りたたみ可能な薄型キーボードなど、外出先でも使いたい人向けの商品も多く取り扱っています。