ノートパソコンの小型化にともない、キーボードから『テンキー』が省略されることが増えてきました。ですが表計算ソフトなどで、数値を連続して入力する際は、まだまだテンキーは必要です。
そこで活躍するのが外付けのテンキーです。キーボードに備え付けのテンキーとは違い、より入力に特化した、便利な機能が搭載されたものも多く選ぶのに迷ってしまいます。今回はテンキーのタイプや機能の解説、各メーカーから販売されているテンキーをランキング形式で紹介します。
テンキーとは
『テンキー』とは0~9までの数字のボタンと四則演算の記号、小数点が配列されたキーのこと。デスクトップパソコンや大きめのノートパソコンでは、キーボードの右側に配置されていますが、通常ノートパソコンだと省略されていることがほとんどです。
エクセルなどの表計算ソフトなどで、数値入力が多い場合はテンキーのほうが便利ですが、テンキーレスキーボードの場合は、外付けテンキーを購入しなくてはなりません。『00』や『000』などのキーが、追加されているものもありますので、必要に応じて選択しましょう。
テンキーを外付けするメリット
テンキーを外付けするメリットは好きなところに配置できることです。普通はキーボードの右側に配置されているテンキーですが、外付けのテンキーなら左側に配置できます。こうすることで左利きの人も使いやすくなり、作業効率も上がります。
ソフトや環境によっては、文字入力をせずマウスとテンキーの操作がメインになるケースも。このような場合も左利きに限らず、テンキーが左側にあったほうが作業効率は良くなります。
テンキーのおすすめの選び方
対応のOSで選ぶ
テンキーを買う際は自分の使っているOSに対応したテンキーか確認しましょう。特にWindows以外のOSを使っている人は注意が必要です。MacOSやLinuxOSは対応しているテンキーが少なく、使えないことが多々あります。
Windowsは大抵の場合心配はいりませんが、OSのバージョンによっては対応していないこともまれにあるので、必ず確認しましょう。
接続方法で選ぶ
有線接続
デスクトップパソコンや決まった場所でしか使わない方におすすめなのが、『有線接続』のテンキーです。有線接続のメリットは断線しない限り入力でき、電池切れの心配がないことです。
人によってはケーブルがわずらわしく感じる方もいますが、自宅やオフィスの場合、机の上である程度作業スペースが確保できるため、それほど気になることはありません。
ワイヤレス接続
ノートパソコンがメインで持ち運びの多い方には、『ワイヤレス接続』のテンキーがおすすめです。ケーブルがない分、少ないスペースでも作業できます。そのため場所を選ばず使用できます。
デメリットは電池が必要なところです。万が一のために予備の電池を持ち歩くなどの対策が必要です。
キータッチのタイプで選ぶ
メンブレン
『メンブレン』はデスクトップパソコンのキーボードに多いタイプです。しっかりとした打鍵感が特徴。反発が強く、指への負担が大きいので長時間の作業には向いていません。安価なものが多いので、予算を抑えたい方におすすめです。
パンタグラフ
『パンタグラフ』はノートパソコンのキーボードに多いタイプです。軽いタッチでキーが垂直に沈むため、タイプミスが少なくなります。反発も少なく指への負担も軽いので、長時間作業しても苦になりません。
メカニカル
『メカニカルキーボード』は正確な入力と耐久性を求めるヘビーユーザーにおすすめです。もしキーに不具合がでても全部を交換する必要がなく、該当のキーを交換するだけなので長く使えます。
打鍵感は軸の種類によって反発の強さなどが変わるので、自分好みにカスタマイズできるのも特徴です。
静電容量無接点
静かなタイピング音と耐久性に優れたのが静電容量無接点方式です。他のタイプとは違い、キーを押してもスイッチが接触しないので、打鍵の音が静か。またパーツの磨耗が少ないため、耐久性に優れているタイプです。価格が高くなりがちな点に注意が必要です。
キーピッチのサイズで選ぶ
キーピッチとはキーの中央から隣のキーの中央までの距離のこと。18.5~19mmが『フルサイズ』と呼ばれ、もっとも打鍵しやすいキーピッチです。17mmより狭いキーピッチになると、持ち運びには便利ですが窮屈になり打鍵しにくくなります。
コンパクトなサイズでもキーピッチはフルサイズになるように、各社努力はしていますが、配列が独特になり、使いづらくなってしまうものもあるようです。
機能性で選ぶ
USBハブ機能
USBハブ機能はテンキーそのものにUSBの接続ポートの付いたものです。小型や薄型のノートパソコンの場合、USBポートが限られているため有線接続のテンキーを接続すると他のものが挿せなくなる可能性があります。
USBハブ機能の付いたテンキーであれば、ポートを1つ塞いでも本体にUSBメモリーなどを接続できるため便利です。
NumLock非連動機能
NumLock非連動機能はパソコンのキーボードと外付けテンキーのNumLockを連動させず、入力できるようにする機能です。
テンキーレスキーボードの場合、NumLockを押すとキーボードの一部が、テンキーの役割をします。しかし外付けのテンキーでNumLockをオンにすると、キーボードと連動してテンキーの入力が制限される不具合が発生します。
『Tab』『00』キーの有無
エクセルなどの表計算ソフトをよく使う方は、『Tabキー』や『00キー』の着いたテンキーがおすすめです。
数字を連続して入力する時は、Tabキーを使うとセルの移動をスムーズになり、入力する桁数が大きい場合は00キーがあると時間を短縮できます。いずれも作業効率を上げる、使用頻度の高いキーなので、表計算ソフトの入力スピードアップを目指す方は検討してみてもよいでしょう。
ボタン割り当て機能
ショートカットを使いこなす方は、ボタン割り当て機能の付いたテンキーがおすすめです。専用のキーにショートカットやファンクションキー、数字キーなどに別の機能を割り当てられるものがあります。
数値入力以外の面でも効率アップが図れるため、表計算ソフト以外でも入力スピードのアップを目指す方におすすめです。
テンキーのおすすめのメーカー
エレコム
『エレコム』は商品ラインナップの豊富さで人気のメーカーです。1000万回の打鍵に耐えられる頑丈なテンキーやエクセル専用ホットキーの付いたテンキーなど、ユニークな商品があります。無線接続も使用環境にあわせて、Bluetooth接続と2.4GHz接続の2タイプから選択可能。
BUFFALO
『BUFFALO』のテンキーは使い勝手の良さで高い評価を受けています。爪の長い女性にも配慮したアイソレーションタイプという、それぞれのキーが独立した配列でタイプミスを防止。他にも持ち運びに便利な7mmの薄い製品など、さまざまな機能を持つテンキーを製造しています。
サンワサプライ
『サンワサプライ』はマウスとテンキーが一体型になったアイディア製品など、あらゆるユーザーのニーズに応えるメーカーです。打鍵のしやすさを追求し、製品のほとんどがフルサイズで制作されています。