「小型のゲーミングPCが欲しい」「ゲーミングPCはどうやって選んだらいいの?」
こんなお悩みをお持ちの方には、この記事はぴったりです。
ゲーミングPCのおすすめポイントからメリット・デメリット、小型ゲーミングPCの選び方まで一挙にご紹介していますので、PC選びで必要以上に迷うことはなくなるでしょう。
記事の後半ではおすすめの小型ゲーミングPCもご紹介していますので、ぜひPC選びの参考にしてみてください!
ゲーミングPCのおすすめポイント
グラフィックカード搭載
ゲームPCの魅力は、なんといってもゲーム専用のグラフィックカード(グラフィックボード)が搭載されているところ。NVIDIAから発売されている「GeForce GTXシリーズ」が有名でしょう。グラフィックカードが優秀だとグラフィックを表現する性能が高いということです。3次元の美しい映像をスムーズに描画するためには、ゲームPCのようなハイスペックなグラフィックカードが必要なのです。
冷却性能の高さ
高度なグラフィックを表現するとPCに負荷がかかり、PC本体がかなり熱くなります。ゲーミングPCにはこの熱への対策もほどこされています。本体ケースがメッシュ構造になっていたり高性能のクーラーが搭載されていたりと、冷却性能の高さが魅力です。
デザイン性
一般的なPCにはないビジュアルを持っているのも、ゲーミングPCのおすすめポイントです。たとえばLEDライトで装飾されているものも少なくありません。なかにはパーツ自体が発光するものも。近未来的なビジュアルやモダンさが演出されています。もちろんシンプルなデザインのゲームPCもありますよ。
LEDライトに限らずゲームに没頭できる自分だけの空間が欲しいなら、PCのデザインにもこだわってみましょう。
小型ゲーミングPCに該当するサイズ
小型ゲーミングPCに該当するサイズ(目安)は次の3つです。
まずは高さが390~400mm、幅が110~150mm、奥行が370~450mmの「スリムタワー」。
次に高さが330~350mm、幅が330~350mm、奥行が440~430mmの「キューブ型/小型」。
そして高さが30~80mm、幅が110~150mm、奥行が150~430mmの「超小型」。
ちなみに「ミドルタワー」「ミニタワー」という名称が付いたものは小型ゲーミングPCに該当しません。
小型のゲーミングPCのメリット・デメリット
メリット
省スペース
やはり「小型」というだけあって、省スペースなのが大きなメリットでしょう。なかには直径がキーボード幅の半分ほどのゲーミングPCもあるほど。従来のゲーミングPCは本体サイズが大きいものが主流でした。机の上に置けるほど小型化されて、喜んでいるゲームユーザーも少なくありません。
ゲーミングPCとしての性能
小型ゲーミングPCでも、3Dグラフィックを描画するための十分な性能を持っている場合がほとんどです。もちろん値段によってピンキリですが、高性能なCPUやグラフィックカードを搭載しているモデルも数多く販売されています。
デメリット
コスパ
良い部分も多い小型ゲーミングPCですが、小型化するためには高い技術が必要です。そのためコスパはある程度の妥協が必要でしょう。PCの核となる基盤「マザーボード」が、小型化されると高価になってしうデメリットがあるのです。
熱への耐性
小型化されたゲーミングPCは、熱による性能低下の影響を受けやすいといわれています。それは小さいスペースにPCのパーツが密集しているのが原因です。カクつきなどが起こらないよう熱対策がほどこされているモデルもありますが、値段が高くなりがちに。やはり大型のゲーミングPCのほうが、本体の冷却が有利な傾向にあります。
BTOメーカーのラインナップが少ない
見出しと本文の間に「BTOとは……」という文章を入れてください
BTOとは「Build To Order」の略で、受注生産という意味。何GBのメモリを取り付けるか、ブルーレイ・ドライブを設置するかなど、自分好みにカスタマイズしてお店に注文する方法です。
ゲーミングPC自体は人気がありますが、小型のゲーミングPCとなると選択肢が限られてきます。上位クラスのグラフィックカードが搭載されている機種は少ないでしょう。「GTX1060」など中位クラスのグラフックボードが中心です。
やはり種類が少ない小型となると、自由なBTOよりも、ある程度はメーカーのラインナップに合わせる必要があります。
おすすめの小型ゲーミングPCの選び方
CPU
映像の表現に関わるグラフィックカードはCPUの影響を受けやすいのが特徴です。いくら高性能なグラフィックカードを使っても、CPUの性能が低い場合はグラフィックカードの能力が発揮されません。もちろん高性能なCPUは値段も高くなります。しかし最新のPCゲームを思う存分楽しみたいなら、お財布と相談しながら、なるべく高性能なCPUを選びましょう。
CPUクーラー
CPUクーラーには、水冷式と空冷式の2種類があります。水冷式のほうが音が静かだといわれることもありますが、最近は空冷式も改良されてきて、水冷式とそこまでの違いはありません。
ただし水冷式のほうが設置スペースを取らないので、PC自体のデザイン性を重視する方にはおすすめです。ちなみに空冷式はリーズナブルな傾向にあるので、費用を抑えたい方に向いています。
CPUクーラーの問題点としては、冷却能力が高いクーラーほどサイズが大きくなるということ。「本体が大きいPCは買いたくない」という方は、ワンランク上の性能を持つゲーミングPCを購入するのがおすすめです。高性能なグラフィックカードは排熱量が多い傾向があるのです、しかも元の性能が高いので、熱で一時的に性能が落ちたとしても、まだまだ性能に余裕があるでしょう。
グラフィックカード (GPU)
グラフィックカードはNVIDIAから発売されている「GeForceシリーズ」が有名です。基本は値段が高いものほど、高画質の映像をなめらかに表現できます。グラフィックカードを2枚搭載できる「マルチGPU」なんていうのもあります。ただしマルチGPUはその分のスペースを取りますので、小型のPCにはなかなか使われていません。しかも値段が高くなる傾向に。
たとえばNVIDIAのグラフィックカードには、リーズナブルなGTX 1650、少し余裕のある方はGTX 1650 SUPERやGTX 1660。さらに高性能なGTX 1660Tiなどがあります。GTX1650は15,000円前後でGTX 1660Tiが30,000円前後です。2倍ほどの値段の開きがあるので、自分のお財布と相談して決めましょう。
メモリ
メモリは容量が大きいに越したことはありません。最低でも8GBのPCを選びましょう。ちなみにゲーミングPCはメモリが大きいものが多いです。16GB、32GBとメモリが増えるにつれ、PCの性能が全体的に向上したように感じるでしょう。
ただし専用のグラフィックカードが搭載されているPCは、メモリが少なめでも十分にゲームを楽しめる場合が多いです。メモリは交換しやすいパーツなので、実際にゲームをプレイしてみて違和感があるようなら、あとからメモリを追加したり交換したりもできますよ。
ストレージ
「ストレージ」と呼ばれるSSDやHDDは、データを保存しておく記憶装置の役割があります。
おすすめなのはSSD。HDDはゲームのロードやインストールに時間がかかります。値段はHDDのほうが安いですが、ストレスなくゲームをプレイしたいならSSDを選びましょう。
ただしSSDやHDDは外付けもできます。まずはHDD搭載のリーズナブルな小型ゲーミングPCを買い、あとからSSDドライブを買い足す、というのもアリでしょう。
電源ユニット
軽視されがちな電源ユニットですが、高性能なゲーミングPCほど大容量で安定した電源供給が必要になります。
リーズナブルなCPUである「GTX 1650」なら300Wでも悪くはありません。しかしミドルスペックなら500W以上、ハイスペックなら700W以上の電源ユニットが必要でしょう。グラフィックカードを2枚以上搭載する場合は、1000~1200Wは必要です。
PCケース
PCケースはサイズが大きいほど拡張性が高く、内部に空間も多いので、冷却の面でメリットがあります。小型ゲーミングPCは省スペースな分、拡張性や冷却性は低いでしょう。
小型で性能の良いPCケースをチェックするポイントとして、「ケースのサイズ」はもちろん、「振動を吸収するゴム足になっているか」「騒音が小さいか」といった点も挙げられます。
小型ゲーミングPCの人気おすすめメーカー
MSI (エムエスアイ)
MSIは、ゲームユーザー向けのグラフィックカードやマザーボードを製造・販売しているメーカーです。小型のゲーミングPCから大型のゲーミングPC、ゲーミングノートPCまで、幅広いラインナップがあります。
小型のデスクトップをお探しなら、薄型のTridentシリーズがおすすめ。ゲームの大会として有名な「eスポーツ」でも使われており、自宅でゲームを楽しむのには十分すぎるスペックを持っています。
Dell (デル)
「Gaming シリーズ」と「ALIENWARE シリーズ」、2種類のラインナップがあります。ALIENWARE シリーズは値段が高い分ハイスペックで、近未来的なデザインも人気があります。
ちなみにALIENWARE シリーズのゲーミングノートパソコンなどは、フタを閉じた時の薄さが約18mm。重量も2kgほどなので、持ち運びもラクラクです。
ASUS (エイスース)
台湾に本社を置くASUSは、一般的なPCだけでなくゲーミングPCの「R.O.G.シリーズ」でも知られているメーカーです。現在、ASUSに小型ゲーミングPCのラインナップはありませんが、一般のPCに高性能なミニPCがラインナップされています。
ちなみにASUSのゲーミングPCは8万円ほどの値段からが買えるので、コストパフォーマンスを求める方におすすめです。
マウスコンピューター
ハイエンド・ゲーミングPCである「G-Tune」ブランドで有名なマウスコンピューター。BTOのシェアが国内1位のメーカーです。マウスコンピューターのゲーミングPCは、コストパフォーマンスが高さとバランスが良さが魅力です。デスクトップからゲーミングノートまでラインナップも多いので、自分の好みに合わせた小型ゲーミングPCが手に入るでしょう。