花粉や大気汚染などの影響により、『空気清浄機』の必要性が高まっています。24時間稼働させることを考えると、タフさはもちろん高性能かどうかも選ぶ際の重要な基準ですよね。ただ昨今は多くのメーカーからさまざまな商品が展開し、どれを選べばいいか迷っている方も多いのではないでしょうか?
この記事ではリーズナブルで高性能な空気清浄機の選び方を解説します。またコスパがいいおすすめの商品も最後に紹介するため、ぜひチェックしてみてください。
安い空気清浄機選びのおすすめポイント
高品質ながらも低価格で入手するために重視すべきポイントを解説します。
適応畳数をみる
空気清浄機にはどの商品にも、清浄できる部屋の広さを表した数値の記載が。たいていの場合、『適応床面積』という30分で効果を見込める広さの表示があります。対応する範囲が広くなるほどパワーが必要なため、価格が上がり消費電力も多く必要に。
注意したいのがメーカー記載の適応畳数は、物がなにもない部屋での効果だということです。実際に家庭で使う際は家具などの障害物があるぶん、空気の循環がスムーズに行えません。そのため使用する部屋よりも広い適応畳数の空気清浄機を選ぶことがおすすめです。
型落ちモデルを探す
最新モデルの空気清浄機は新しい機能が加わって魅力的にみえますが、高価格なのはネックですよね。そこでおすすめしたいのは型落ちしたモデルに着目すること。最新モデルの1~2つ前のモデルであれば、十分な機能が備わっているものがほとんどですし価格も抑えられます。
ただ同じモデルでも古すぎる型だと万が一商品に不具合があった場合、保証の対象外になってしまうこともあるため注意が必要です。またフィルターの交換が必要な商品だと、替えフィルターの販売がないという可能性もあるため、こちらも気をつけてくださいね。
低価格空気清浄機のおすすめの選び方
価格は抑えつつも高い清浄機能をもつ空気清浄機を選ぶためのポイントを紹介します。
空気洗浄機のタイプで選ぶ
汚れた空気を除去し清潔な空気を作り出すという空気清浄機に欠かせない機能は、商品により仕組みが異なります。それぞれの特徴を説明するためご自身に合うタイプを探してみてください。
ファン式
空気清浄機の中で各メーカーから発売されており商品数が多い『ファン式』。内蔵するファンが回転して汚れた空気を吸引する仕組みで、他のタイプと比べると大きめの運転音が特徴です。
商品の種類が豊富なぶんリーズナブルなものを見つけやすく、いくつかの部屋に置きたい場合も複数購入できるというメリットがあります。ただ運転音が気になる方やお手入れの手間を抑えたい方へは不向きかもしれません。
電気式
『電気式』は電気の力を集塵に応用することで、ホコリやウイルスなどの超微細な有害物質までも除去できます。また音が発生しないため運転時の静寂さもメリットの一つ。ただ高性能なぶん高価格なものが多く、リーズナブルな商品は見つけずらいのがデメリットといえます。
赤ちゃんのいる部屋や寝室などに設置したい方へおすすめするタイプです。
イオン発生器
空調メーカーなどが独自技術として用いるイオンも、高い清浄・脱臭機能があります。イオンタイプの特徴はイオン濃度を調整することで、プラスアルファの機能が搭載できること。中には空気中の汚れだけでなく家具に付着したアレル物質を取り除いたり、排出する空気の質を上げる機能が搭載している商品もあります。
さまざまな機能がついているためお得感があるのはメリットですが、技術力を求められるため高価格なのはデメリットといえます。ただモデルの入れ替わりが多いタイプでもあるので、型落ち品が狙い目ですよ。
消費電力で選ぶ
空気清浄機は24時間ずっと稼働させるのが基本的な使い方です。つけっぱなしだと電気代の心配をされる方がいるかもしれませんが、空気清浄機は多くのエネルギーを必要としないため、電気代はそれほどかかりません。
一か月フルパワーで使ったとしてもたいていの場合は1000円以内で収まります。また商品によってはセンサーで空気の汚れ具合を検知し、自動でその場に応じた運転モードに切り替わったり省エネ運転機能が備わった商品もあるため、より電気代を抑えられますよ。
フィルター性能で選ぶ
フィルターの性能は空気清浄機の要となる機能なため重視したいポイント。高性能な商品によく採用されているのは『HEPAフィルター』といい、高い清浄環境が求められるクリーンルームなどでも使われるフィルターです。
HEPAフィルターは花粉やPM2.5などよりも細かい0.3㎛ほどの粒子を、99.97%以上の確率で集塵するとしてJIS規格で規定されています。HEPAフィルターとイオンの力を組み合わせることで、より細かい粒子を集塵するハイブリッドなフィルターもありますよ。
ホコリセンサー機能の有無で選ぶ
フィルターの性能にプラスしてよりホコリなどの集塵を重視したい方へは、ホコリセンサー機能に注目するのがおすすめ。メーカーによってホコリセンサーの感度は変わりますが、ほとんどが花粉やPM2.5などのアレル物質を検知して除去する働きをします。
ホコリは人が立ち上がったり窓を開けた時に舞いやすく、また床にたまりやすい特徴を押さえ、センサーが効率よくスピーディーに排除してくれますよ。
加湿・除湿機能の有無で選ぶ
購入費用を抑えたい方はもちろん部屋を広く使いたい方にもおすすめなのが、空気清浄機能に加えて加湿・除湿機能も搭載しているものを選ぶこと。空気清浄機は季節に関係なく通年で使うため、一台で加湿・除湿もまかなえたら嬉しいですよね。
イオンを発生させる商品は肌をうるおす効果があったり、ファンヒーターとしても使えるなど商品によって特徴はさまざまです。スペースが広くなるばかりか、追加機能によって生活がより豊かになります。
静音性で選ぶ
一般的に対応する部屋の広さが大きくなるほど多くの風量が必要になるため、音は大きくなります。ただ部屋の大きさに合った風量のため、それほど音の大きさは気にならないでしょう。
気をつけたいのは性能の面で、高性能な商品であれば自動運転や弱運転で十分に清浄が可能。一方性能の低い商品だとずっとフルパワーで稼働させなければならないため、運転音が大きくなってしまいます。
低価格な空気清浄機のおすすめメーカー
高品質かつ低価格な空気清浄機を多数展開するおすすめのメーカーを紹介します。
SHARP (シャープ)
『SHARP』のプラズマクラスターという技術を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
自然界に存在するプラスとマイナスのイオンを、空気の清浄や加湿に応用したのがプラズマクラスター技術。カビ菌・アレル物質などの作用抑制や、ニオイを分解し除去する効果などがあります。
ダイキン
空調専業メーカーとして快適な空気作りを目指す『ダイキン』は、もちろん空気清浄機の性能に定評があります。ダイキンも独自のイオン技術であるストリーマ機能を空気清浄機に搭載。高い集塵効果をはじめとし、カビ菌の分解・抑制や脱臭効果などさまざまな効果が期待できます。
Blueair(ブルーエア)
デザイン性の高さ・使いやすさ・高性能と欲しい機能を備えているのが『Blueair』の特徴。
商品数が豊富でどれも高い集塵・脱臭機能を搭載しています。また運転時の切り替えはボタン一つでできるなど、操作のシンプルさも魅力。Blueairはスウェーデンの空調専業メーカーのため、北欧らしいスタイリッシュなデザインも素敵です。