車内を掃除するのに役立つ『車用掃除機』。家族や友人を車に乗せる機会が多かったり、子供がすぐに車内を汚してしまったりする方には重宝するアイテムです。ですが車用掃除機はさまざまなタイプがあるのでどれを選べば良いのか迷ってしまいます。
今回は車用掃除機を選ぶポイントとおすすめ製品のランキングをご紹介。集じん方式や吸引力などタイプによって使い勝手も異なるので、ぜひ参考にして自分の車にぴったりな1台をみつけましょう。
車用掃除機のおすすめポイント
『車用掃除機』はサイズがコンパクトなので、せまい車内の掃除には最適な製品です。車内は座席の隙間やドアポケットなど、掃除の行き届かない場所は多いですが車用掃除機があれば細かなところの掃除が簡単。
車内に置いておいてもスペースは取りませんし、好きなときに使うことができるのも大きな魅力です。車内の掃除に家庭用の掃除機を使ったり、わざわざ洗車場に行って面倒だと感じている方におすすめできる製品です。
おすすめの車用掃除機の選び方
集じん方式
紙パック式
ゴミ捨ての手間を少しでも少なくするなら、『紙パック式』の車用掃除機を選びましょう。紙パック式は吸い取ったゴミが、備え付きの紙パックに集められるタイプのものです。
紙パックの中がゴミでいっぱいになったら、そのまま捨てることができるので手を汚さずに処理できるのが大きな特徴。ただし紙パックは容量が少なくなると吸引力が弱くなるので、ゴミはこまめに捨てるようにしましょう。
サイクロン式
掃除機を使ったときの臭いが気になる方には『サイクロン式』がおすすめ。せまい車内はなおさら臭いが気になります。サイクロン式は遠心力でゴミと空気が分離され重さのあるゴミを下に落とし、きれいな空気を排出するので気になる臭いがでません。
ゴミはダストカップにたまるのでゴミ捨てがらく、紙パックを購入する必要がないのでランニングコストは抜群。こまめにゴミを捨てることで吸引力が持続します。
フィルター式
目にみえない小さな埃や塵が気になる方は『フィルター式』を選びましょう。フィルター式は目が細かいフィルターが付いているので、排気の中に埃や塵が混じらないところが大きな特徴。
車内のせまい空間を掃除するなら排気は気になりますが、フィルター式なら排気がクリーン。フィルターが目詰まりを起こしてしまうと吸引力が落ちてしまうため、定期的なお手入れが必要です。
吸引力
吸込仕事率
車用掃除機を選ぶ際に重要なのは『吸込仕事率』。吸込仕事率とは吸引力の強さを示す数値で、製品の風量と圧力を元に計算され数値が大きいほど吸引力に優れた製品となり、数値はW数で表されます。車内のゴミをしっかりときれいにするなら、吸込仕事率が50W前後の製品を選ぶのがおすすめ。
食べ残しや細かな砂利など小さなゴミを掃除するだけなら25Wくらいの製品で問題ありません。取りずらいゴミや埃マットに絡みついた髪の毛などをしっかりと掃除するなら、50Wくらいの吸込仕事率がある製品を選びましょう。。
ただし単純に吸込仕事率が高ければ多くのゴミを吸い取るわけではなく、掃除機のブラシの作りによって吸引力が異なる場合も。また吸込仕事率が高く吸引力が強い製品はバッテリーの消費率も高く、高価な製品が多くなります。
ダストピックアップ率
『ダストピックアップ率』とは『国際電気標準会議 (IEC)』によって定められた数値です。吸込仕事率とは別の基準で吸引力を表す規格となり、%で数値が表記されています。
ダストピックアップ率を目安に選ぶならより100%に近い製品を選びましょう。比較的新しい基準なので国内メーカーでダストピックアップ率が表記されている製品は少ないですが、海外メーカーのほとんどの製品には採用されています。
電源方式
コード付き
車内のすみずみまで掃除して比較的長時間の使用を考えるなら『コード付き』がおすすめ。バッテリーが切れる心配がなく、電源もシガーソケットから引っ張ることができるので時間を気にせず掃除ができます。
製品によってコードの長さが異なるので、コードの長さと車の大きさによっては車内全体を掃除できない場合があります。大きな車に乗っている方は、コードの長さもしっかりとチェックしましょう。
コードレス
『コードレスタイプ』の車用掃除機はコードがないので使い勝手が良く、手軽にいつでも使えるのが魅力的。車内のどんな場所でも自由に動かせるのは大きなメリットです。
コード付きとは違いバッテリーが切れてしまうので、長時間の稼働には向いていません。充電時間も長く稼働時間が15分~20分に対して6時間以上の充電が必要な製品もあります。軽い掃除には最適ですが、がっつりとした掃除には向かないでしょう。
重量
車用掃除機で手軽に車内を掃除するなら、できるだけ重量の軽い製品を選ぶのがおすすめ。女性でも片手で扱える製品の目安は1kgほどですが、もっと軽量な製品もあります。
重量だけではなく本体の重心も重要で、重心が手元にある製品は持ちやすく動かしやすいのが特徴です。重量を目安に選ぶ場合は実際に手に持って確認することをおすすめします。
静音性
掃除機の稼働音が気になる方は『静音性』を重視して選びましょう。一般的な車用掃除機の稼働音は数値にすると50デシベル前後、50デシベルは換気扇やエアコンの室外機と同じくらいの稼働音です。
市場に出回っている車用掃除機は静音性に優れた製品も多数ラインナップされています。しかし基本的に吸引力が高い製品ほど稼働音が大きくなるので、注意が必要です。
付属品
性能が同じくらいの車用掃除機で迷った場合、『付属品』の充実度で選ぶのがおすすめ。細かい場所を掃除するなら細口ノズルが付いたタイプが便利ですし、ブラシノズルが付いていればマットの掃除もらくです。
製品によって付属品が異なり種類が豊富なほど掃除が快適になります。手軽な掃除だけではなく、社内の清潔さにしっかりとこだわるなら付属品の有無をしっかりと確認するようにしましょう。
LEDライト
シートの下など昼間でも暗くてみえにくい場所を掃除するなら、『LEDライト』付きのタイプがおすすめ。ライトで照らしながら掃除ができるので、より清潔な車内を保つことができます。
湿乾両用モデル
雨の日や雪が降った後などはフロアマットが濡れてしまい、車用掃除機での掃除ができなくなることも。『湿乾両用モデル』を選べば、乾きを待たずに掃除ができるので便利です。
お子さんが座席で飲み物をこぼしてしまった場合、タオルなどで拭き取るのが一般的です。湿乾両用モデルならわざわざ拭く必要はなく、水分ごと吸い取るタイプなので非常に使い勝手が良い。
車用掃除機の人気おすすめメーカー
dyson (ダイソン)
吸引力が売りの掃除機を発売していることで有名な『dyson』。一般的な家庭で利用されている、人気の高いキャニスター型掃除機を取り揃えていますが車用掃除機にも人気の高い製品が多いです。
吸引力を売りにしているだけあって、吸込仕事率に優れた製品が多く発売されています。吸引力だけではなく用途に合わせた製品も幅広く取り揃えているので、ぴったりな車用掃除機がみつかるでしょう。
マキタ
本拠が愛知県の『マキタ』は業務用掃除機を取り扱うメーカーとして知名度が高いです。車用掃除機の注目度が高まっており、吸引力と使い勝手の良さが人気の理由で愛用者が増えています。
価格も安価な製品が多くコスパに優れているのですが、稼働時間が短いのは気になるところ。安くて性能の高い車用掃除機を探している方におすすめできるメーカーになっています。
ツインバード
他メーカーよりもリーズナブルな価格帯にこだわった製品を発売するのは『ツインバード』。調理家電や照明器具を製造販売しているメーカーとして有名で本社は新潟にあります。
性能面では他メーカーの製品よりも劣るものの、手軽に使う車用掃除機としての吸引力などは申しぶんありません。性能に特化していないぶん、軽量で価格が安いのでシンプルな製品を好むユーザーからの人気が高いです。
ブラック・アンド・デッカー (BLACK+DECKER)
海外メーカーでおすすめなのは『ブラック・アンド・デッカー』、電動工具を製造販売しているアメリカのメーカーです。電動工具だけではなく幅広い種類の家電製品も発売しています。
1979年にはコードレスハンディクリーナーを発売してクリーニングの分野へ進出。コードレス式製品の評価が高く、車用掃除機でコードレス式を選ぶならブラック・アンド・デッカーの製品がおすすめです。