近年急速に市場を拡大してきたソシャゲ業界。主にスマホユーザーをターゲットとしているソシャゲですが、スマホよりももっと大きな画面でプレイしたいと思った時に候補に挙がるのが『ゲーミングタブレット』です。
ゲーミングタブレットはスマホと同様に、各メーカーからたくさんの種類が出ているので、どれを購入すればよいのか分からない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ゲーミングタブレットを選ぶ際の注目点やおすすめ商品を紹介していきます。
ゲーミングタブレットとは
『ゲーミングタブレット』とは、ゲームをプレイすることに特化したタブレットのことで、一般的なタブレットよりもスペックが高いのが特徴です。スペックが高いとゲームプレイ時に処理落ちするリスクを抑え、快適にプレイできるようになります。
シンプルなゲームではゲーミングタブレットのメリットを感じにくいですが、FPSやアクションなど複雑なゲームをプレイする際に効果を実感できるでしょう。また、スマホよりも大きな画面でゲームがプレイできるのも魅力といえます。
ゲーミングタブレットのおすすめポイント
ゲーミングタブレットをおすすめする理由は2点あります。以下で、それぞれについて詳しく解説していきます。
重いゲームもサクサク進む
ゲーミングタブレットはスマホに比べてハイスペックに作られているので、処理落ちが少なく快適にゲームをプレイできます。複雑な操作や処理がないパズルゲームなどはスマホでも十分ですが、FPSなど処理速度が重要なゲームになるとスペックが重要。
その点、ゲーミングタブレットはゲームをすることに特化しているため、処理の重いゲームでもサクサク進みます。スマホとゲーミングタブレットとでは快適さが全く違うので、FPSやアクションゲームなどを気軽にプレイしたい方は、ゲーミングタブレットの導入がおすすめです。
大画面で持ち運びもできる
ゲーミングタブレットを使うもう1つのメリットは、スマホに比べて画面が大きいこと。一般的なスマホが5~6インチなのに対して、ゲーミングタブレットは最低でも7インチ、大きいものでは12インチを超えるものもあります。
画面サイズが大きい分スマホよりは重いですが、ノートパソコンと比べるとかなり軽いので、持ち運びにも便利です。
ゲーミングタブレットのおすすめの選び方
ゲーミングタブレットを選ぶ際に注目したいポイントが複数あります。以下で、それぞれ解説していくので、ゲーミングタブレット選びの参考にしてください。
OSで選ぶ
OSはタブレットを操作するためのソフトウェアで、大きく分けて3種類の『OS』があります。それぞれのOSでできることが異なるので、自分の用途に合ったOSが搭載されているものを選ぶようにしましょう。
Android
Googleが提供しているOS・『Android』。スマホにも普及しているのでご存知の方も多いかもしれません。他のOSに比べて細かく設定を変更できることが魅力ですが、ある程度の知識をないと使いこなすのは難しいです。
各メーカーからAndroidを搭載したゲーミングタブレットが販売されているので、商品ラインナップは他のOSよりも充実しています。ただ、機種によっては動作が不安定になるなど気になる報告もあるため、購入する際に注意が必要です。
iOS
Appleが提供している『iOS』。細かい設定変更などはできませんが、直感的に操作ができるため、機械が苦手という方でも使いやすいOSです。OSアップデートがかなり長い期間行われるので、古めの機種でも買い替えをせずに使い続けられるのが魅力。
iOSを搭載しているゲーミングタブレットは、Appleが提供するiPadシリーズしかなく、価格が高いのがネックです。しかし、Androidのようにゲームが不安定になることがほぼなく、ゲームを快適にプレイしたいならおすすめのOSです。
Windows
パソコンなどでおなじみのMicrosoftが提供する『Windows』。パソコンで使用できるソフトやアプリがそのまま使え、マウスやキーボードを用意すればノートパソコンのような使い方もできます。
ただ、AndroidやiOSのようにスマホゲームには対応しておらず、PCゲームしかできないのでPCゲームしかプレイしないという方におすすめです。ゲーミングタブレットとしては、画面サイズが大きく重さも結構あるので、持ち運びがネックになることもあるかもしれません。
CPUで選ぶ
『CPU』とはコンピューターの演算や情報転送を行うパーツで、人に例えるなら脳の役割を果たすものです。CPUのスペックはゲーミングタブレットの性能に直結するパーツなので、しっかりと見極める必要があります。
性能を確認する方法の中で、コア数・クロック周波数は割と簡単に調べられるポイントなので、ゲーミングタブレットを購入する際はそちらの2点に注目してみましょう。
コア数
『コア』とはCPUの中で演算処理などを行っている場所のことで、コアの数が多ければ多いほど処理能力が向上していきます。コア数はゲームを快適にプレイするうえで重要な要素です。
8コア・10コアなどのハイエンドCPUなら快適にゲームをプレイできますが、その分価格も跳ね上がります。4コア・6コアになると価格もお手頃になるので、コストパフォーマンスを重視する方におすすめ。ゲーミングタブレットを選ぶ際はコア数に注目してみましょう。
クロック周波数
『クロック周波数』とは1つのコアがどれだけの処理できるかを示した数値のことで、GHzという単位で表されます。単純にこの数値が大きくなるほど、処理能力が上がると覚えておけばよいでしょう。
ゲーミングタブレットを選ぶ際には、クロック周波数の大きさも重要。処理の軽いゲームをするなら2.0GHz以上、処理の重いゲームをするなら2.5GHz以上はほしいところです。ただ、クロック周波数が大きくなると、価格高騰やバッテリーの消耗が激しい点が気になります。
メモリで選ぶ
『メモリ』はデータを一時保存するためのパーツで、GBという単位で表されています。この数字の大きさで快適さが変わり、ゲームによって推奨されているメモリ量が異なるので、ゲーミングタブレットに搭載されているメモリ数を把握するのが重要です。
処理の軽いゲームなら4GBあれば十分ですが、FPSなど処理の重いゲームをするなら4GB~8GB以上、PCゲームともなると8GB以上は必要。メモリ容量が少なくてもプレイ自体はできるものもありますが、動作が遅かったり、不安定になったりするので、メモリに余裕をもって購入するのがおすすめです。
ストレージで選ぶ
『ストレージ』はゲームやアプリ、写真などあらゆるデータを保存するパーツです。ストレージもメモリと同様でGBと表記されており、この数値が大きいほどたくさんのデータを保存できます。
ゲームによって必要ストレージ量が異なりますが、グラフィックがきれいだったり、処理が多いゲームだったりすると必要量が多くなるので、大きめサイズを選ぶのがおすすめ。プレイするゲームがあらかじめ決まっているなら16~32GB、やりたいゲームが多いなら32GB以上を選びましょう。
また、本体のストレージ容量とは別にmicroSDなど外部ストレージに対応している端末もあるので、購入後でも対応ができます。
サイズで選ぶ
ゲーミングタブレットはさまざまなサイズで商品展開しています。以下で詳しく解説していくので、サイズで選ぶ際の参考にしてください。
7~8インチ
コンパクトなサイズで、持ち運びにも便利なのが7~8インチのゲーミングタブレットです。スマホより少し大きいくらいの大きさなので、家でも外出先でもスマホ感覚で使いたいという方におすすめ。
また、縦に大きくなったことで縦向きゲームとの相性が良く、縦向きゲームばかりをプレイしているという方はより快適にプレイできます。タブレットを持ってよくお出かけするという方は、重さもカバンのかさばりも気になりにくい7~8インチを選ぶとよいでしょう。
10インチ
じっくりとゲームを楽しみたいなら画面の見やすい10インチのゲーミングタブレットがおすすめです。7~8インチのものに比べると格段に大きくなっているため、持ち運びには少々不便になりましたが、まだ持ち運びやすい部類といえます。
また、横向きゲームとの相性が良く、近年人気のFPSゲームなどを楽しみたい方におすすめのサイズです。画面全体が大きくなって視界が広がっているので、ゲームの快適さは格段に向上しています。
12インチ以上
ゲーミングタブレットの中でも最も大きなサイズが12インチを超えます。ここまで大きなものとなると、小さめのノートパソコンと変わらない大きさのため、持ち運びには少々不便を感じることも。
外で使うというよりも、家で腰を据えてじっくりとプレイをすることが多いという方におすすめのサイズです。手で持ってプレイするには少し重いので、シチュエーションが限られてきます。家庭用ゲーム機などと同じような感覚で使用する方が使いやすいかもしれません。
バッテリーの持続時間で選ぶ
ゲーミングタブレットを選ぶうえで、どれだけ連続して遊べるかも重要になってきます。持続時間はmAhという単位で表され、数値が大きくなるほど時間が長くなるので、購入する際はどれくらいの容量が搭載されているかもチェックしましょう。
一般的には5000mAhあれば十分ですが、外出先でもプレイしたいとなると8000mAh以上はほしくなります。ただ、どれだけ大容量のバッテリーを搭載していても、CPU性能が高かったり、画面サイズが大きかったりすると消費が激しくなり、持続時間が短くなるので注意してください。
ゲーミングタブレットのおすすめメーカー
2020年1月現在、ゲーミングタブレットはさまざまなメーカーから販売されています。以下では、特におすすめなメーカーを5社紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Microsoft (マイクロソフト)
パソコン用OS・Windowsを提供している『Microsoft』。持ち運びができるパソコンをコンセプトにしており、ビジネス・プライベートな両面で活躍できるハイスペックなタブレットを販売しています。
Microsoftのタブレットの中でも、Surfece Proは破格のハイスペックとなっており、重いゲームでもサクサク快適にプレイできるのが特徴です。画面サイズが大きく高性能なため、価格が高めなのが難点ですが、パフォーマンス重視の方におすすめ。
Acer (エイサー)
台湾に本社を置くパソコン関連機器メーカーの『Acer』。一般的な機能を備えたタブレットから、ゲームに適したゲーミングタブレットまで扱っているのが特徴の会社です。特にゲーミング仕様のタブレットは、ゲームに関係ない機能をバッサリと削っているので、他メーカーよりもゲームに特化しています。
ゲーム愛好者からプロゲーマーまで幅広く愛用しているので、本格的なゲーミングタブレットの導入を考えているなら候補に入れたいメーカーです。
ASUS (エイスース)
台湾に本拠を構えるパソコン関連機器の製造・販売を手がける『ASUS』。創業当初からコスパが高く高品質な製品を製造し、一流メーカーに供給していたことで有名なメーカーなので、技術力には定評があります。
ASUSのゲーミングタブレットは基本性能や処理性能が高いのに、価格がリーズナブルなのが特徴です。また、高負荷でも耐えられる大容量バッテリーを搭載しているものもあり、外出先でもストレスなく使えます。コストパフォーマンスを重視している方におすすめのメーカーです。
HUAWEI (ファーウェイ)
中国に本拠を構える通信機器メーカーである『HUAWEI』。中国系メーカーにあまり良いイメージを持っている方もいるかもしれませんが、HUAWEIはコストパフォーマンスに優れた良品を数多く世に送り出しています。
一般的なタブレットからハイスペックモデル、ゲーミングタブレットなど幅広く展開し、いずれも低価格を実現しているので、購入費用を抑えたい方におすすめ。ゲーミングタブレットがほしいけど、少しでも安いものがいいという方は候補に入れてみてください。
NVIDIA
アメリカ合衆国カリフォルニア州にある半導体メーカー『NVIDIA』。ゲームをプレイするのに特化したゲーミングタブレットをいち早く導入し、ハイスペックな製品を世に送り出してきました。
タブレットとしては高画質な映像に迫力あるサウンドも楽しめ、専用コントローラーなどの周辺機器も充実しています。スマホゲームを大画面でプレイするという用途だけでなく、クオリティの高いゲーム体験ができるタブレットをお探しなら、候補に入れたいメーカーです。