梅雨や花粉の時期に重宝する『布団クリーナー』。布団は湿気を含むと菌が繁殖して寝心地が悪くなるだけでなく、体に悪影響を及ぼす可能性も。毎日体に触れるものは清潔にしておきたいところです。
そこで今回は布団クリーナーの特徴や選び方、スペックや口コミまで徹底比較した上で、最後に編集部おすすめの布団クリーナーをランキング形式でご紹介。自分に合った製品を選び快適な朝を迎えましょう。
目次
布団用の掃除機『布団クリーナー』とは?
布団クリーナーは布団のダニや花粉を取り除くのに特化した掃除機です。PM2.5の影響で天日干しの効果に疑問が生まれ、室内で布団をキレイにできる方法として考案されたのが普及のきっかけ。
家庭用掃除機で吸い取れないダニやハウスダストを取り除く力を持っており、ダニ対策としてUV照射機能やセンサーを搭載した製品も展開されています。メーカーによって形やウリとしている機能がまったく異なるのが布団クリーナーの面白い点です。
布団クリーナー (布団用掃除機) のメリット・デメリット
メリット
布団クリーナーのメリットは天日干し以上の殺菌効果を得られること。天日干しをするとダニは日陰へ逃げてしまいますが、クリーナーは狙った場所に当てられるためダニの除去率が高いです。
温風の出る製品を選べば湿気が取れてフカフカの布団を維持。ハンディタイプで軽い製品が多く、女性や子供も簡単に使えます。重くて布団を持てない、悪天候でベランダに干せない、そんな悩みを解消してくれるのが布団クリーナーです。
デメリット
専用タイプの吸引口は単純構造のため目詰まりを起こしやすいのが弱点。目詰まり解消の手間や普段のお手入れの頻度が多くなるのを覚えておきましょう。
兼用タイプは家庭用掃除機として使え、一台で家中を清潔に保てるためコストの面で優れています。しかしノズル交換の手間や、他の場所で吸い取ったゴミや菌を布団に付着させてしまう可能性も。清潔の感覚は人それぞれですがデメリットといえるでしょう。
おすすめの布団クリーナー (布団用掃除機) の選び方
衛生的な『専用』かコスパのいい『兼用』か
専用タイプは布団掃除に特化したデザインと機能性に優れています。扱いやすい設計はもちろんのこと、UV除菌やたたき出しなどダニの除去対策が充実。ヘッドの付け替えがないためダニやホコリを移す可能性は低く衛生面でも安心です。
兼用タイプはヘッドを付け替えることで布団以外の場所を掃除できます。一台あれば家庭用掃除機を買う必要がないことも。モノを少なくしたい人やコスパを重視したい人に適しています。
掃除の仕方
布団をたたいた後に吸引する掃除方法が一般的。細かいゴミやハウスダストは布団に挟まっているので、ダニを浮かび上がらせた後にする必要があります。『布団たたき機能』を搭載した製品であれば1分間に多くの振動を与えられて効率的です。
一方強力な吸引力でゴミやハウスダストを除去する製品も発売されています。製品を選ぶ際は『たたき機能』と『吸引力』のどちらをウリにしているか確認しましょう。
集じん方式の違い
紙パック式
『紙パック式』は吸引したゴミやダニがゴミパックに溜まります。ゴミ捨て時にハウスダストの舞い上がりをおさえられて衛生的。ダストボックスに多くのゴミを溜められるので頻繁にゴミを捨てる必要はありません。
一方でゴミが溜まってくると吸引力は落ちます。紙パックの購入費用がかかることも頭に入れておきましょう。紙パック式はゴミ捨てに手間をかけたくない人、衛生面にこだわりたい人に適しています。
サイクロン式
ゴミと空気を分離させ、ゴミだけをダストボックスに集めるのが『サイクロン式』。ゴミの溜まり具合に関係なく吸引力を保てるのが特徴です。また紙パックなどの消耗品を購入する必要はないためコスト面でも優れています。
溜まったゴミを簡単に捨てられますが定期的なフィルター清掃は必須。お手入れが楽な水洗い可能モデルも発売されているので、掃除方法を踏まえた上で製品を選びましょう。
紙パックレス式・フィルター式
『紙パックレス式』・『フィルター式』は目の細かいフィルターでゴミを塞ぎ、空気だけを流す集じん方法。細かいゴミをキャッチしやすい点は紙パック式と同じですが、消耗品を必要としないのはメリットです。
弱点はゴミが溜まると吸引力が落ちること。そのため定期的なお手入れは必要になります。お手入れに手間がかかってもいいからゴミは逃したくない、そんな人におすすめです。
電源方式
電源方式は『コード式』と『充電式』の2タイプあり、一度に掃除する布団の枚数で選ぶのが一般的。充電式の連続稼働時間は6〜25分。クリーナーはゆっくり動かす必要があるので、一度に2、3枚の布団を掃除するなら20分以上稼働する充電式、もしくは充電切れのないコード式を選びましょう。
一人暮らしの人は充電式で十分な一方で、家族で使用する場合は充電を気にせず使えるコード式が合っています。家族構成や一度に使用する布団の枚数を考えて選ぶようにしましょう。
ダニへの対策性能
『ダニ対策』としては『UVライト機能』があります。ライト照射によりダニや菌が繁殖しにくい環境を作れ、天日干しと同様の効果を得られます。どの程度効果があるのかはメーカーや製品によって異なり、人気メーカーの『レイコップ』は99.9%の菌を除去できるとのこと。小まめにクリーナーをかけることでより効果を期待できます。
温風の出る機種を使えば湿気が取れてフカフカな布団に。ダニ対策に力を入れたい人はUVライト機能や温風の有無を確認しましょう。
センサー機能
布団の中にあるゴミやダニの存在を教えてくれるのが『センサー機能』。人の目に見えるゴミの大きさは約70μmといわれていますが、布団クリーナーのセンサーはさらに小さい20μmまで検知可能です。
ゴミやダニが溜まっている場所がわかるため、掃除の時間短縮とキレイさを実感できます。ゴミ以外を感知すると紫外線にさらさないよう運転が停止する製品も発売されています。センサーは心配性でクリーナーをかけ過ぎてしまう人にもおすすめの機能です。
ゴミタンク容量の大きさ
『ゴミタンク容量』の大きさはチェックすべきポイント。ゴミタンクは水中で洗浄する必要があり、お手入れに手間がかかります。面倒だからと放置しておくと吸引力が弱まってモーターの故障に繋がることも。
お手入れの頻度を少なくしたいのであれば容量の大きなゴミタンクを選びましょう。分解の簡単な製品はさらにお手入れが楽になるので確認してみてください。
布団クリーナー (布団用掃除機) の人気おすすめメーカー
RAYCOP (レイコップ)
布団クリーナーのパイオニア的存在である『RAYCOP』。機種によって独自の機能を搭載しているのが特徴です。布団たたき機能や、99.9%の除菌を可能にしたUVライトなどの基本性能を備えており、ダニの繁殖しやすい環境を作らせません。
非常に軽く布団の上でも滑らかに動いてくれるので、男女年齢問わず使いやすいのも魅力。シンプルでわかりやすい機能とダニやホコリなどの除去に特化したメーカーです。
dyson (ダイソン)
ハンディクリーナーでありながら吸引力のある製品が多い『dyson』。おなじみのスティッククリーナーに布団用アタッチメントを付ける兼用タイプが基本です。毎分10万回転以上の吸引を実現し、細かいゴミを逃さず吸い取れるのは魅力。
コードレスでも20分以上の連続使用が可能で、布団の多い家庭でも安心して使えます。特有の高い運転音をおさえたモデルも登場しました。強力な吸引力でダニを除去したい人におすすめのメーカーです。
Panasonic (パナソニック)
さまざまな電化製品を取り扱っている『Panasonic』は業界初の紙パック式を採用したことで有名です。専用と兼用の2タイプを発売しており、用途に合わせて選べるのが魅力。
紙パックだけでなく、布団たたき機能などの基本性能やクリーンセンサーを含む補助機能も充実しています。布団への吸い付きをおさえる『抗菌W回転ローラー』という独自機能を搭載したモデルも展開。兼用モデルはノズルやホースなどのアタッチメントが多彩で、家中をキレイにできるアイテムを揃えています。
アイリスオーヤマ
『アイリスオーヤマ』はリーズナブルな価格で必要機能を備えた製品を発売しているメーカーです。小型でありながら布団たたきやダニちりセンサー機能もしっかり搭載。温風を送り込む機種もあり、ダニの発生しにくい環境作りや湿気を取るのに活躍します。
立てたままで収納できスペースを取らないのも魅力。女性や子供が扱いやすいコンパクト製品が多いメーカーです。