この記事では省エネ冷蔵庫の選び方と、省エネ冷蔵庫のおすすめランキングをご紹介しています。
『具体的にどの程度の電力量と電気代がかかるの?』といった疑問にもお答えしていくので、ぜひ最後まで読んでみてください!
近年の省エネ冷蔵庫の性能
近年、冷蔵庫はますます省エネになってきています。これは経済産業省の資源エネルギー庁が発表している『省エネ性能カタログ』で確認できます。
2020年1月の『省エネ性能カタログ電子版』を見てみましょう。この資料によると、東芝やPanasonicなど大手の家電メーカーの冷蔵庫は、年間消費電力量が250~300kWh/年。電気代に換算すると7,000円~8,000円ほどです。これに対して、2008年に発表されたPanasonicの冷蔵庫の年間消費電力量は350kWh/年ほど。約20%省エネになっています。
同じメーカーの冷蔵庫でも機種によって消費電力量は上下しますが、省エネ性能が進化してきているのがお分かりいただけるでしょう。
省エネ冷蔵庫のおすすめの選び方
電気代・消費電力で選ぶ
電気代や消費電力量を抑えたいなら、大きめの冷蔵庫を選びましょう。
実は400Lよりも大きい冷蔵庫のほうが、省エネ性能が良いのです。400L未満の冷蔵庫は価格が抑えられているのですが、省エネ性能に力を入れていない傾向に。もちろん例外もあるので、気に入った冷蔵庫の消費電力量を事前に確認することも大切です。一般的には300L~400Lの冷蔵庫だと年間1万円以上、400L~500Lだと1万円以内で収まるでしょう。
設置場所と搬入経路で選ぶ
冷蔵庫を購入する際には、設置場所や搬入経路についてもチェックしましょう。チェックしなかったばかりに、冷蔵庫がドアや廊下を通れず、返品が必要になる場合があるのです。
冷蔵庫の幅は、多くが60cm、65cm、68.5cmの3パターンです。ドアを通れるか、エレベーターに入るか、廊下を曲がれるか、集合住宅の場合は階段を通れるかなど、配送ルートの通り道の幅を測っておく必要があります。配送業者は冷蔵庫を2人で運ぶので、人がちゃんと通れるかも考慮しましょう。
容量で選ぶ
400L
400Lの冷蔵庫は3~4人家族向け。
冷蔵庫の容量は、家族の人数で選ぶのがおすすめです。目安としては、1人あたり100~150L。3人家族なら300L~450L程度の冷蔵庫を、5人家族なら500L以上の冷蔵庫を選択しましょう。
400L~500Lの冷蔵庫には幅60cmのスリムタイプもあるので、マンションやアパートなど集合住宅にお住まいの方は重宝するでしょう。省エネ性能も申し分なく、240kWh/年~280kWh/年前後の消費電力量です。電気代は年間7,000円~8,000円ほどで収まるでしょう。
500L
500Lの冷蔵庫は4~5人家族向け。
ただしマンションやアパートなど集合住宅にお住まいの方は要注意。500L以上の冷蔵庫は幅が大きくなりがちで、一般的には幅が60cmサイズものはないので注意しましょう。
省エネ性能は400Lの冷蔵庫と同等です。
ドアの開閉方向で選ぶ
右開き・左開き
冷蔵庫に向かって右側に壁がある場合は右開き、左側に壁がある場合は左開きの冷蔵庫を選びましょう。
壁際にない場合は『冷蔵庫→流し台→コンロ』という料理の動線の順番に配置すると、おのずと冷蔵庫の場所が決まってきます。キッチンがある方向に冷蔵庫の前面を向けるというのも、大切なポイントですね。
観音開き
冷蔵庫前のスペースがあまりない場合は、扉の真ん中から両側に開く『観音開き(フレンチドアともいう)』の冷蔵庫があります。冷蔵庫幅が65cm以上のモデルに多い傾向があります。
両開き
SHARPから両開きの冷蔵庫が販売されています。両開きのメリットは『リビングとキッチンの両方から冷蔵庫が使える』『引っ越しで部屋の間取りが変わっても安心』ということ。