生活に必要不可欠な家電といえば『冷蔵庫』。ひとり暮らしや少人数世帯だと、大きな冷蔵庫はいらないかもしれませんが、ないと困ることはたしかです。そんなときには、小型冷蔵庫を活用しましょう。
今回の記事では、小型冷蔵庫の特徴や人気商品ランキングを紹介しています。現在冷蔵庫選びで悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。
小型冷蔵庫のおすすめポイント
スペースを取らない
容量が少ない小型冷蔵庫は、当然サイズもコンパクト。キッチンのスペースを圧迫しませんし、リビングに置いても主張が控えめになります。どこでも設置しやすいため、引っ越しのときにも便利です。
50L以下の容量なら、寝る前の水分を用意しておきたい寝室にもラクラク設置できます。風呂上がりに冷たいドリンクを補給できれば、熱中症に気をつけたい季節も安心です。
小型冷蔵庫は静音性にも優れているので、キッチン以外のスペースで冷蔵庫を使いたい方にはメリットだらけとなっています。
サブ冷蔵庫としても使える
小型冷蔵庫は、もう1台冷蔵庫が欲しいときにも役立ちます。1階キッチンに大型冷蔵庫を設置している家庭でも、2階の部屋に小型冷蔵庫があれば、わざわざドリンクやアイスを取りに1階へ行く手間が省けて非常に便利。
必ず飲まなければいけない常備薬がある方は、小型冷蔵庫1台で薬を安全に保管できます。その他の冷暗所で保管するアイテムを持っている方にも、小型冷蔵庫は頼れる家電です。
リーズナブルなモデルが多い小型冷蔵庫は、コスパの面も優しくなっています。
小型冷蔵庫のおすすめの選び方
容量で選ぶ
~50L
さすがに50L未満の冷蔵庫は、ひとり暮らしの生活でも容量が心もとないです。上述のように、コンパクトサイズで設置場所を選ばずに使えるため、用途はサブ冷蔵庫が向いています。
50L未満は縦横どちらもサイズが小さく、別の部屋に移動させたいときの持ち運びも比較的カンタン。冷蔵室だけの1ドアタイプが多いので、すぐ飲めるドリンクやカンタンなおつまみを入れておきたい方におすすめです。
50L~150L
食べ物がそこそこ入る容量になっているため、買いだめをしない家庭ならメイン冷蔵庫でも通用します。冷蔵室と冷凍室を一緒に備えた2ドアタイプのモデルが選べるようになるので、冷蔵庫の活躍シーンを増やせるでしょう。
サイズが大きくなると気軽に移動できませんから、設置スペースを決めるときは気をつけてください。
150L~200L
内部スペースが広くなったことで、食べ物も飲み物も多めに入ります。自炊のための食材をストックしたり、チルド食品を多めに買い込む家庭でもフル活用できる容量です。
冷凍室も広くなるので、ご飯や食材を冷凍したいときも活躍します。150Lまでの容量に比べて背が高いモデルが多いため、ロフト下のような天井の高さが限られるスペースに設置する際は気をつけましょう。
ドア数で選ぶ
1ドア
上述のように、『1ドアタイプ』の主流は冷凍室がないモデルになります。家での自炊は一切しない生活をする場合や、飲み物や食べ物を冷やしておくだけの用途に割り切りましょう。
リーズナブルに購入できるモデルが充実しているため、冷蔵庫を複数台揃えたいときもおすすめ。アイスや冷凍食品だけを保存したい方は、1ドアタイプの冷凍庫を購入してください。
2ドア
冷蔵庫の機能性を重視するなら、冷凍室つきの『2ドアタイプ』を選択したほうが確実です。必然的に50L以上のモデルがメインになりますから、用途や世帯人数に合わせた適切な容量を選んでください。
小型冷蔵庫の縦サイズが大きくなる目安は100L前後なので、設置スペースによっては容量を調節したほうがいいでしょう。
ドアの開閉方向で選ぶ
設置した冷蔵庫が壁などと接している場合、ドアの『開閉方向』が重要です。多くの冷蔵庫に採用されている『右開き』、左利きの人も開けやすい『左開き』、ネジの付け替えで開閉方向を変更可能な『両開き』、仏壇のように左右2枚のドアが配置されている『観音開き』があります。
小型冷蔵庫では左右どちらかの『片開きタイプ』、あるいは『両開きタイプ』のドアなので、使いやすさ重視でドアの開閉方向を決めてください。
設置場所で選ぶ
冷蔵庫は、冷却を十分に行うための放熱スペースを確保しておくことも重要です。設置スペースギリギリに収まるサイズではなく、上部に50mm以上、左右に5mm以上のスキマが空けられるモデルを探すようにしましょう。
内部構造で選ぶ
ドアポケットには、どれくらいのペットボトルやパック飲料を立てておけるかチェックすると、収納の目安がわかってオトクです。卵を保存するなら、買ってきたパックからラクに移せる卵ポケットもあれば便利。
野菜や冷凍食品を細かく整理できるトレーなど、付属品にも目を向けると冷蔵庫の利便性がアップします。
省エネ性能で選ぶ
当然ながら冷蔵庫は1年中フル稼働させるため、小型であっても年間の消費電力は高くなっています。家電をオトクに使うための指標である省エネ性能は、店頭にある統一省エネルギーラベルに記載された星の数で判断しましょう。星の数が多いほど、省エネ性能は優秀ということになります。
通販サイトの商品ページでも、省エネ基準達成率をパーセンテージで表記してあるモデルが多いので、省エネ性能を気にする場合はチェックしてみてください。
霜取り機能で選ぶ
冷蔵庫に発生しがちな霜は運転効率を低下させるため、『自動霜取り機能』を備えたモデルのほうが便利です。ただし自動霜取り機能は、冷蔵庫に必ず搭載されている機能ではないので、欲しい場合はチェックを怠らないようにしてください。
冷蔵庫の霜は扉を頻繁に開け閉めすることで、庫内に侵入した外気が固まるとできてしまいます。省エネも兼ねて、冷蔵庫は最小限の回数で開け閉めするようにしましょう。
静音性で選ぶ
テレビを見る部屋、赤ちゃんも一緒に生活するような部屋には、なるべく静かな冷蔵庫を設置したくなります。小型冷蔵庫の冷却方式には直冷式とペルチェ式があり、より静かなほうがペルチェ式です。
ペルチェ式冷蔵庫の運転音は、静かとされる目安の30dBを大きく下回る15~20dBなので、寝室などに置いてもバッチリ。ただペルチェ式は冷却性能で直冷式に劣るため、残念ながらカンペキとまではいきません。
もともと小型冷蔵庫は静音性に優れたモデルが多いので、強力な冷却性能も欲しいなら直冷式がおすすめです。
耐熱タイプを選ぶ
天板に物が置ける『耐熱タイプ』なら、冷蔵庫の上のスペースを有効利用できます。耐熱タイプは冷蔵庫の上に電子レンジを直接置けるので、キッチンの広さが限られるワンルーム物件でも大活躍。
リビングに設置する冷蔵庫も耐熱タイプにしておけば、周囲の家具に紛れるように冷蔵庫の上部をコーディネートできます。実用性以外にインテリアとしての価値を求める場合、冷蔵庫が耐熱タイプであることは欠かせません。
耐熱タイプ以外の冷蔵庫は、基本的に上に物を置いてはいけないため、ムダな故障を回避するためにも気をつけましょう。
脱臭機能で選ぶ
ふとしたときに、冷蔵庫の内部から漂うニオイが気になる方は多いかもしれません。内部が密閉された空間に食品などを詰め込む都合上、冷蔵庫のニオイはどうしても発生してしまいます。
近年は各メーカーが脱臭に配慮したモデルを販売しているため、ニオイに敏感な方は脱臭機能つきの小型冷蔵庫を探しましょう。冷蔵庫に脱臭機能があればニオイの強い食材や、余らせてしまったニオイがきついおかずの保存もラクチンです。