テレビ番組の録画やパソコン本体のデータがたまったときなど、容量が足りなくて困ったことはありませんか?ここではそんな場合に便利な「外付けHDD」を紹介していきます。平日のドラマなどを撮りためて後でまとめて観る方などは、容量が多い方が安心です。現在使用しているレコーダーとUSBケーブル1本で接続できるタイプであれば、取り付けも簡単で便利でしょう。おすすめのHDD種類やメーカーごとの違いなど、購入の際にはぜひ参考にしてみてください。
テレビ録画におすすめの外付けHDDとは
「外付けHDD」とはデータの蓄積、バックアップなどに使用する機器のことを指します。パソコンやビデオレコーダー、スマホなどの容量を後付けで増やせるツールです。HDDとパソコン等の機器を、ケーブルやネットで接続するだけでデータが増やせます。
対応している容量によって価格や大きさが異なるので、使用用途に応じて合ったものを選びましょう。
テレビ録画におすすめの外付けHDDの種類
据え置き型
「据え置き型のHDD」は、一定の場所に設置して使います。比較的サイズは大きめですが、大容量でコストパフォーマンスがよいのが特徴です。家庭用のパソコンや仕事場など、あらゆるケースで使えます。据え置きして使用するため、コンセントの近くに置くと便利です。家庭のリビングで使用する場合などは、深夜の駆動音が気になる場合があります。そのため駆動時の音が静かな、ファンのついていないタイプがおすすめでしょう。
ポータブル型
「ポータブル型」は、持ち運び可能なHDDレコーダーです。コンパクトで軽いので、ビジネスで移動が多いという方にも便利でしょう。ノートパソコンにも使われている2.5インチのHDDドライブのため、小さくても大容量のデータが保存できるのが特徴です。USBポートから電源がとれることから、移動中なども気兼ねなく使えます。ただし持ち運びの際に衝撃を受けると壊れやすいため、HDD専用のケースなどで保護するのがおすすめです。
テレビ録画におすすめの外付けHDDのおすすめの選び方
「据え置き型」と「ポータブルHDD」のタイプで選ぶ
外付けHDDには「据え置き型」と「ポータブル型」があるため、使用シーンに応じて選ぶのがおすすめです。テレビ録画メインで使うのであれば移動はほぼないため、コストパフォーマンスのよい据え置き型を選びましょう。またビジネスの出張や営業先などで使うのであれば、持ち運べるポータブル型がおすすめです。ただしポータブル型は同じ容量でも少々高額なので、念のため持ち運べるようにしておくという選び方はしない方がよいでしょう。
外付けHDDの用途で選ぶ
外付けHDDは、大多数に人気の機種が必ずしも自分に合っているとは限りません。家庭でのテレビ録画用かビジネス用かなど、用途によっておすすめのポイントが変わってきます。そのため購入する前には、どんなシーンで使用するのかしっかりイメージを持っておきましょう。
テレビ録画用
「テレビ番組の録画」は、家庭用として一般的な使われ方です。テレビ本体に、ケーブル等でHDDを接続することにより使用します。ドラマを撮りためてまとめて観る場合や、長期の外出で録画したい番組がある場合などに便利でしょう。
基本的に据え置きタイプのHDDレコーダーでよいため、大容量で低価格なモデルから選べます。地上デジタル放送の場合、「SeeQVault」(シーキューボルト)に対応しているモデルを選ぶと、録画したテレビ以外のモニターでも観られるようになります。
PCデータのバックアップ用
パソコンを使い続けていると、本体の容量がいっぱいになってしまうことはよくあります。そういったケースでは、1TB以上の大容量外付けHDDがおすすめです。自宅やオフィスのパソコンに使うのであれば、据え置きタイプがよいでしょう。据え置きには縦置きと横置きがあるので、スペースの空きに合わせて選べます。またビジネスで移動して使う場合には、ポータブルが便利です。
携帯用
スマホやタブレット端末の容量を増やすのにも、外付けHDDは便利に使えます。写真や動画などを撮影するのが好きな方や、映画をよくダウンロードする場合などにおすすめです。最近ではクラウドサービスも広まっていますが、インターネット上にデータを保存するためオフラインでは使えません。HDDであれば安定した環境で使えるので、保存データをどんな状況でも見られるようにしたいという方におすすめです。
PS4などのゲーム機器用
ゲームは意外と容量を使います。プレイステーションはシステムで100GBを使うほか、ソフトも数十GB消費するものが多いです。外付けHDDを併用することで動作が軽くなり、ゲームを快適にプレイできるでしょう。またデータの保存もできるので、画面を録画してあとで楽しむことも可能です。複数のゲームデータを同時に保存しておきたい場合などには、ぜひおすすめです。
外付けHDDの容量で選ぶ
大容量の外付けHDDであれば、長時間の録画やデータ保存が可能です。目安としては、容量1TBで125時間の録画ができます。ただし4Kなど高画質の映像の場合は、データが大きくなるため65時間と短くなる点には注意が必要です。高画質で長時間録画するなら、2TB以上のモデルが向いています。
録画した番組をすぐに消去するのであれば1TBでも十分ですが、保存用として残しておきたい場合には4TB程度あるほうがよいでしょう。自分の使い方に合った容量モデルを選ぶのがおすすめです。
接続先のテレビの規格に合わせて選ぶ
外付けHDDは、「テレビの規格」によっても選び方が変わります。一般的に高画質の映像の方がデータ量が大きいため、同じ容量でも録画できる時間が短くなります。1TBの外付けHDDの場合フルハイビジョンで120時間、4Kで40~50時間と倍以上の違いです。高画質の4Kテレビを使っているなら1TBではすぐにいっぱいになってしまうため、2TB以上のモデルを選ぶと安心です。
24時間耐久の性能があるかどうかで選ぶ
テレビ録画用の外付けHDDの場合、深夜の時間帯でも稼働することがあるでしょう。さらにオンオフを繰り返すので、どうしても劣化のスピードが速くなります。そのため長時間連続して使っても大丈夫なタイプを選ぶのがおすすめです。
「24時間耐久モデル」の場合、連続して稼働しても壊れにくい設計となっています。毎日ドラマを録画する場合や、細切れに稼働することが多い場合におすすめです。
静音性能の高さで選ぶ
外付けHDDは意外と稼働音が気になりますが、「静音タイプ」だと音が最小限に抑えられます。静音性能を左右するのは、ファンの有無です。ファンは機械内部で発生する熱を冷却するための部品で、駆動時には「ブーン」という音がします。それほど騒々しい音ではありませんが、深夜の時間帯など周囲が静かな状況ではどうしても気になります。
しかしファンの付いていない静音タイプであれば音がほとんどなく、快適に使えます。とくにワンルームマンションなどで、機器と寝る場所が近い場合などにおすすめです。
ミラーリング機能があるかどうかで選ぶ
「ミラーリング機能」があると、万が一の故障でもデータが残ります。2台のHDDに同じデータを複製する機能がついているため、片方に不具合があってももう片方にバックアップされているのです。家庭用のテレビ録画であればそれほど必要ありませんが、ビジネスで使うデータなどにはつけておいた方が安心でしょう。
SeeQVault対応機器かどうかで選ぶ
録画したテレビ以外の機器でデータを再生したい場合には、「SeeQVault(シーキューボルト)」対応のモデルがおすすめです。
基本的にデジタルテレビは、録画したテレビでしか再生できない仕様になっています。そのため新しいテレビを購入した場合、接続しても再生できないのです。しかしSeeQVault対応機器であれば、スムーズに再生可能です。
テレビ録画におすすめの外付けHDDのおすすめメーカー
ここでは外付けHDDのおすすめメーカーを紹介します。国内外のメーカーから販売されており、価格帯もスペックもさまざまです。ぜひ自分に合ったメーカーを選んでみましょう。
BUFFALO(バッファロー)
「BUFFALO(バッファロー)」は、主にパソコン周辺機器を扱うメーカーです。USBやHDDなどのデータメモリを扱う製品に強みがあり、広く使われています。
ハード面の製品はもちろんですが、ソフト面のサービスにも定評があります。古いHDDに録画した番組を新しいHDDに移行してくれる「録画番組引越しサービス」や、機器の初期設定をすべて代行してくれる「バッファロー訪問設定サービス」など初心者に優しいサービスが充実しているのが特徴です。
I-O DATA(アイ・オー・データ)
「I-O DATA(アイ・オー・データ)」は、石川県に本社を置く国内メーカーです。スマホやパソコンの周辺機器を製造・販売しています。テレビにUSBケーブルをつなぐだけで録画できる簡単なモデルなど、使いやすい機器の評価が高いメーカーです。ほかにもPC不要でゲームの録画ができるタイプなど、家庭用の機器に特色があります。
Elecom(エレコム)
大阪に本社を置く「Elecom(エレコム)」は、コンピューター関連の周辺機器を取り扱っているメーカーです。HDDやケーブル類など、リーズナブルでコストパフォーマンスのよい製品が多いのが特徴となっています。家庭用、ビジネス用ともにHDDレコーダーを販売しており、用途に合わせて選べます。
Seagate(シーゲイト)
「Seagate(シーゲイト)」は、アメリカに本社がある世界最大規模のHDDメーカーです。自社生産でコストを抑え、品質の高い製品をリーズナブルに提供しています。有名なBarracuda(バラクーダ)シリーズは、大容量で世界的に人気のHDDです。またUSB1本で接続可能なHDDなど、初心者でも簡単に増設できるタイプも人気です。
MARSHAL(マーシャル)
「MARSHAL(マーシャル)」は自社製品を販売しているメーカーではなく、「リファービッシュ品」を扱う形態をとっています。リファービッシュ品とは、他メーカーの中古品を新品の状態に再生したものを指します。まっさらの新品ではないのでメーカー保証は効きませんが、リーズナブルで購入しやすいのがメリットです。ただし何らかの不具合でデータ復旧する際は、新品より難易度が高くなってしまう点には注意が必要でしょう。
東芝(TOSHIBA)
「東芝」は家電全般を手掛けるメーカーです。「レグザ」などのテレビシリーズが人気で、純正HDDを使いたいという人にはとくにおすすめとなっています。外付けHDDは1TBから4TBまでラインナップがあり、最長で521時間の録画が可能です。また時間を遡って録画できる「タイムシフトマシン」といった機能もあり、充実したテレビライフを送るのにぴったりの機器となっています。
Logitec(ロジテック)
「Logitec(ロジテック)」 は長野に本社を置くメーカーで、コンピューター周辺機器の製造・販売を行っています。HDDは種類が豊富で、据え置きタイプからポータブルタイプまで幅広く取り扱っているのが特徴です。外付けHDDには5年間の保証が付いており、安心して使えます。また自社でデータ復旧技術センターを持っており、他メーカーのHDDデータも復旧可能です。