最近のテレビはベゼルの薄い画面占有率の高いものが主流となってきて、スピーカーも小さいものが多くなってきています。スピーカーが小さいと、それに伴って音質も貧弱になってしまいます。
少しでも良い音質でテレビや映画を楽しみたいという方は別途スピーカーを購入することをおすすめします。しかし初めてだと、どれを買ったら良いのかわからないし、何より安く済ませたいと思うのではないでしょうか。
そんな方に向けて、今回は『安いテレビスピーカー』の選び方とともに。おすすめのスピーカー10選をご紹介します。この記事を読めば、お手頃な価格でお気に入りのスピーカーを見つけられるかもしれませんよ。
安いテレビスピーカーのおすすめの選び方
種類で選ぶ
サウンドバー
「サウンドバー」は横長の形状をしたスピーカーで、名前の通り棒のような形をしています。細長く場所を取らないので、ホームシアターシステムと違い、テレビの前の空いたスペースに置けるため、設置も簡単です。
音質も広い範囲をカバーしているものが多く、サウンドバー単体でも使用できます。またサブウーファーを別にした2ユニット型は、臨場感のある重低音を楽しめます。テレビのスピーカーからの音しか聞いたことがない方は、その音質の良さに驚くこと間違いなしです。
センタースピーカー
「センタースピーカー」をテレビ下などに設置することで、正面からの音源が増え、テレビの音声が聞き取りやすくなります。
世の中のテレビのほぼ全てがステレオスピーカーを搭載しており、左右にスピーカーが別れて設置されているため、音の中抜け感が生じてしまう場合があります。テレビの正面で視聴する場合は問題ありませんが、テレビは大抵家族で楽しむものですので、左右のどちらかによってしまう場合がほとんどです。
しかしセンタースピーカーを使用すれば、どこにいてもテレビの音声が聞きやすい環境をつくれるのです。そのためどの位置からも良い音質でテレビを楽しみたい方には、センタースピーカーをおすすめします。
手元スピーカー
「手元スピーカー」は文字通り手元に置いて使う小型のスピーカーです。手元で音がなるため、深夜など音量をおさえたい時や、台所仕事などで音が聞き取りづらい場合におすすめです。
無線のものと有線のものがあるので、お好きなものをご購入ください。
値段は有線タイプは数100円から、無線タイプは数1,000円からのものが主流です。ただし有線タイプの場合、あまり安いものだとアンプの性能が低く、十分な音量が得られない場合があるので注意しましょう。
インターフェースで選ぶ
「インターフェース」とは、AV機器の場合、規格を指す言葉でケーブルをつなぐ端子の形のことをいいます。
今では音声の信号を送る方式がデジタルになっているので、どのケーブルを使っても一定以上の音質で出力されます。しかしわずかですが、ケーブルによって音質も変わります。音質に強いこだわりを持っている場合は確実にチェックしておきたい部分の1つです。
テレビによっては対応していない端子のものもあるので、テレビとつなぐ際にどのようなケーブルが使えるのか確認しておきましょう。
HDMI入力端子
液晶テレビならほぼ確実に使える端子で、映像と音声が1本のケーブルで出力できるケーブルです。デジタル信号で出力されるため、音質も画質もよく、値段も安価なためもっとも定番な端子です。
光デジタル端子
「光デジタル端子」はケーブルに光ファイバーが使われており、信号の減衰が少なく、一般的にHDMI端子よりも音質が良いです。オーディオプレイヤーに搭載されていることが多いですが、テレビによっては光デジタル端子があるものもあります。
同軸端子
光デジタル端子よりもさらに音質が良いといわれているのが、コアキャシルともいわれる「同軸デジタル端子」です。同軸デジタル端子はオーディオ機器の中でも高価なモデルに搭載されていることが多く、安いスピーカーやテレビではあまり見ることはありません。
チャンネル数で選ぶ
2.0ch
スピーカーが2台のみのステレオスピーカーで、サブウーファーはついていないものです。機能がシンプルなものが多いため、初めての方でも操作しやすいのが特徴。テレビからの音質を上げたいのであれば十分な性能です。
値段も安いものが多いのでコストを抑えたい方におすすめです。大きさもコンパクトなものが多いため、設置スペースが限られた場所にも設置できます。
5.1ch
スピーカーが5台にサブウーファーが1台で構成されています。左右に2台のスピーカーと中央にセンタースピーカーを設置し、後方の左右にもそれぞれ2台のスピーカーを設置します。
設置した5つのスピーカーにサブウーファーで重低音を補う、ホームシアターシステムの基本ともいえる形です。前後左右から音が出るサラウンドシステムなので、映画やライブ映像を臨場感溢れる音響で楽しめます。
7.1ch
左右に2台のスピーカーと中央にセンタースピーカーを設置し、後方の左右にもそれぞれ2台のスピーカーを設置し。さらに後方にも2台のスピーカーを設置します。さらにサブウーファーを1台設置し重低音を補う、大迫力のサラウンドシステムです。
「7.1ch」で映画を見ると、奥行きと立体感たっぷりの音響に感動することでしょう。さらに上位の9.1chやさらにサブウーファーを追加した7.2chといった構成もありますが、高価なモデルがほとんどのため、安い価格帯のものは少ないです。
機能性で選ぶ
Bluetooth
「Bluetooth」は近距離無線通信の規格の1つす。スマホやミュージックプレイヤーはBluetoothでスピーカーと接続できるものがほとんどです。手元スピーカーであれば、離れた場所からBluetoothを接続した状態でテレビの音声を聞けます。
BluetoothだけでなくWi-Fiに対応したモデルであれば、圧縮されていない高音質でPCやミュージックプレイヤーの音楽をスピーカーで楽しむことも可能です。
ARC対応
「ARC対応」とはテレビとスピーカーをHDMIケーブルでつなぐだけで、お互いが連動する機能のことです。テレビの電源をONにすれば、スピーカの電源も連動してONになり、音量の上げ下げも連動するため、操作が1つのリモコンで完結します。
これは最近のサウンドバーであればほとんどの商品についている機能です。テレビとスピーカーのリモコンを別々に操作するというわずらわしさから開放されるのは嬉しいところ。
4Kパススルー
高画質のゲーム機やHDDで録画した音声をテレビスピーカーで高音質で楽しみたい場合は必須の機能です。つなぎ方はゲーム機・HDDからスピーカー、最後にテレビの順番でつなぎます。
「4Kパススルー機能」がない場合、上記のつなぎ方だとゲーム機やHDDの映像をテレビに送ることができません。その場合は、ゲーム機・HDDからテレビ、最後にスピーカーという順番につなぎます。
この順番でつなぐと、テレビから出力した質の良くない音をスピーカーで再生することになってしまいます。そのため直接ゲーム機やHDDと接続したときと比べると、音質に差ができてしまいます。
テレビとお部屋の大きさに合わせて選ぶ
サウンドバーは横に長くなればなるほどステレオ感を得やすくなります。しかしスピーカーの距離が離れてしまうため、中抜け感が強くなってしまいます。
テレビの幅より大きくなってしまうとインテリア性も損なわれてしまうため、テレビの幅と同じか、小さめのものがおすすめです。
部屋の大きさやテレビボードのサイズによっては設置場所が確保できない場合もあります。そのような場合は壁掛けタイプのサウンドバーを検討するのも1つの選択肢です。
音質で選ぶ
音質の良いスピーカーと一口にいっても目的によって評価基準は様々です。
たとえば、映画やドラマなどの様にセリフを聞くことに重点をおきたいなら中音域から高音域がきれいに鳴るスピーカーが良いでしょう。
音質を重視する際は必ず店頭で試聴をしてください。店頭にない場合は、ネットの口コミを参考にすると良いでしょう。
デザインで選ぶ
サウンドバーやセンタースピーカーは、テレビの前と目に入りやすい位置に置きます。部屋の雰囲気やテレビのデザインと合わせることも大切ですが、光沢のあるデザインのものを買ってしまうと、視聴中に光の反射が気になってしまいます。
光の反射を防ぐために、木目調やヘアライン加工された光沢のないデザインのものを選ぶのがおすすめです。
自分の予算に合わせて選ぶ
テレビスピーカーは値段がピンからキリまであります。安すぎるものは性能が悪いものも多いです。高いものは機能も充実して音質も良いのですが、値段が10万円を超えてしまうことも。
自分の中で「予算」を決め、必要な機能を絞り込んでからスピーカーを選ぶと良いかもしれません。
安いテレビスピーカーのおすすめメーカー
YAMAHA
世界的に有名な楽器やオーディオを作っているメーカーで、ほかのメーカーに先駆けてホームシアターを本格的に生産したパイオニア的メーカーです。壁に音を反射させることで正面のスピーカーだけでサラウンドを表現するなど、独自の技術を使った「YSPシリーズ」が人気です。
SONY
オーディオ界では常に最先端・最高品質を行くのが「SONY」です。Bluetoothを経由した際の音質劣化を防ぐ技術を開発したり、通常音源をハイレゾ音源に変換する技術を開発したりと、音質に妥協することのない信頼できるメーカーです。
Bose
高級車の車載スピーカーに採用されるなど、高級ブランドなイメージのある「Bose」ですが、実は一般的な価格のスピーカーも出しています。重低音にこだわりをもった音質は「Boseサウンド」といわれるほど。歴史・信頼・実績、どれをとってもトップクラスのオーディオ機器メーカーです。