自宅やジムでトレーニングをするときは『トレーニングマット』がおすすめ。固い床の上に横になっても痛くなりにくく、使用後はコンパクトに収納できるすぐれものです。
トレーニングマットの中でもさまざまな種類があり、厚みや収納方法や素材に違いがあります。今回はトレーニングマットの選び方をはじめ、編集部が選んだおすすめ商品をランキング形式で紹介します。自分に合ったトレーニングマットを見つけてください。
トレーニングマットのおすすめポイント
身体への負荷を軽減する
トレーニングをするとき、固い床の上に直接横になると、床と体が接している面に過度な体重がかかってしまいます。トレーニングマットは床とのクッション材の役割があり、体への負担を軽減してくれるのです。
トレーニングだけでなく、複雑なポーズをとるヨガやストレッチにも効果的。適度な薄さのトレーニングマットは、自宅でトレーニングやヨガを始めるときに購入しておくと安心です。
防音効果がある
アパートやマンションなどの集合住宅では、階下や隣への騒音が気になるもの。自分では気を付けていても意外に響いていることもあるため、騒音トラブルに発展しないよう気を付けたいものです。
トレーニングマットは床と体との衝撃を緩和する効果があるため、完全にとはいきませんがある程度の振動は和らげてくれます。とくに深夜・早朝のトレーニングは気をつかうもの。騒音対策のためにもトレーニングマットを使うメリットがあるのです。
正しい姿勢でトレーニングをしやすくなる
トレーニングマットは滑り止め効果も期待できます。ツルツルとした床の上で複雑な動きをすると、手足が滑ることも。トレーニングマットは滑り止め効果のある素材を使っているため、正しいフォームのサポート役として活躍します。
正しいフォームでの運動は大切です。トレーニング効果アップはもちろん、ケガのリスクが減るというメリットもあります。もはやトレーニングマットは必須アイテムといっても過言ではありません。
トレーニング器具で床を傷つけにくくなる
ダンベルなどのトレーニング器具を使うときに誤って落としてしまった場合、床を傷つける原因になりかねません。トレーニングマットはやわらかくて厚みのある素材なので、クッション材の役割もあります。
またエアロバイクなどの床に置いて繰り返し使うトレーニング器具は、気づかないうちに少しずつ傷が付いてしまうもの。薄手のトレーニングマットを下に敷いて使うだけで、傷や摩耗から床を守ってくれます。
トレーニングマットのおすすめの選び方
素材で選ぶ
ポリ塩化ビニル
『ポリ塩化ビニル』は『PVC』aとも呼ばれていて、トレーニングマットによく使われている素材です。価格が安いのが特徴で多くのメーカーから販売されており、カラーも豊富で選択肢が広がります。
ただし水に弱いため、水洗いができないところが難点。お手入れをするときは固くしぼった濡れタオルなどでやさしく拭きとりましょう。また独特の臭いが気になる人もいます。使い始めは広げて日陰に干しておくと臭いが和らぐので、気になる人は試してみてください。
ポリマー環境樹脂
環境にやさしい素材で、燃やしても有害なダイオキシンが発生しません。また水洗いが可能で、ポリ塩化ビニルのような臭いがしないといった特徴も持ち合わせています。
しかし価格が比較的高価だということや、ポリマー環境樹脂を使ったトレーニングマットが数多く販売されていないことがデメリット。環境問題を気にする人や素材の臭いが気になる人におすすめです。
天然ゴム
ゴムの木から作られる天然素材で環境に優しいのはもちろん、滑りにくく強度が強いといったメリットがあります。小さな子どもやペットがいる家庭では、誤ってなめてしまっても安心です。
デメリットは重い・水洗いができないという点です。またゴムアレルギーの人が使用すると体に影響が出ることも。トレーニングマットを持ち歩かない人や、天然素材にこだわりたい人におすすめです。
二トリルゴム
ポリ塩化ビニルに続いて、トレーニングマットに多く使われている素材です。弾力性と耐久性が高く、使い勝手がよいのが特徴。価格が高く、水洗いができないことが難点です。
しかし使用感のよさから、ニトリルゴム製のトレーニングマットは多く愛用されています。価格は少し高めでもよいものを長く使いたい、激しいトレーニングをのために耐久性がよいものを使いたい人におすすめです。
マイクロファイバー
吸水性と速乾性にすぐれた素材で、水洗いができます。デザイン性が高く、カラーバリエーションも豊富。ジムに持ち歩くため見た目を気にする人や、水洗いができるトレーニングマットが欲しい人におすすめです。
しかし他の素材と比べると厚みがなく、床の固さを感じやすいという点もあります。激しい運動をする人には注意が必要です。
熱可塑性エラストマー
燃やしてもダイオキシンが発生しない素材で、弾力性もクッション性も高いのが特徴です。いやな臭いがほとんどなく、水洗い可能というメリットも持ち合わせています。価格は高めですが使い勝手がよいので、価格に関係なくよいものを選びたい人におすすめです。
厚さで選ぶ
トレーニングマットはそれぞれ厚さが違います。3mm程度の薄いものから10mm程度の厚いものまでさまざまです。運動ごとに推奨されている厚さは以下のとおりです。
・ストレッチ 3~6mm
・ヨガ 6mm
・筋トレや体幹トレーニング 10mm
ストレッチは体への負担が少ないので薄手でかまいませんが、心配な人は6mmを選んでおきましょう。
10mm以上はハードな筋トレや体幹トレーニング向けです。腰や尾てい骨に負担がかかるので、厚手のトレーニングマットを使いましょう。また重いダンベルやトレーニング器具を使う場合も、床に与える衝撃をやわらげる厚手がおすすめです。
使う場所で選ぶ
自宅用
自宅で使用するなら折りたたみタイプやロールアップタイプがおすすめ。どちらもコンパクトにたためて置き場所に困りません。
折りたたみタイプは厚みがスリムになるため、狭いすき間の間に収納する場合に便利。丸めるタイプは厚みはありますが、円柱状になり比較的コンパクトな収納が可能です。
持ち運び用
トレーニングジムやヨガ教室に持っていくなら、コンパクトなロールアップタイプがおすすめ。さらに持ち運びができる収納袋や取っ手が付いているものを選びましょう。
価格が安いものは付属品がなく持ち運びがしにくいことがあるので、購入前に取っ手や収納袋が付属しているかを確認してください。
滑り止めの有無で選ぶ
トレーニングマットには、滑り止め加工がされていないものがあります。マットの素材自体は滑りにくいものを使用しているのですが、滑り止め加工が施されたものならより安全です。
激しい動きや複雑な動きをする場合、体をさずけられるマットならケガのリスクが減ります。価格が安すぎるものは滑り止め加工がされていないことが多いので、購入前にチェックしておきましょう。
トレーニングマットのおすすめメーカー
Reebok
フィットネス用品を多く手がけるイギリスのメーカー。スポーツ用品店でも見かけることが多いのではないでしょうか。現在はアディダスの傘下となっており、低価格で品質のよい商品が得意です。
アルインコ
フィットネス用品をはじめ、介護や建築用品といった幅広いジャンルで手がける日本のメーカーです。スポーツ用品専門メーカーではないものの、フィットネス器具やエアロバイクといった大型器具まで販売しています。
YUREN
トレーニング用品を中心に販売しています。トレーニングマットをはじめ、ウェアや器具も取り扱いがあり、デザインは比較的シンプルでクールなものが中心。年齢性別を問わず使えるところがおすすめです。