仕事やプライベートでデスクトップパソコンを使う場合、スペースが小さくて便利なのが一体型タイプです。画面と本体が一緒になっているため、置くスペースが狭くても収まります。
ここでは『一体型デスクトップパソコン』の選び方やスペックから、おすすめの機種ランキングまで紹介していきます。どのパソコンを選んだらいいのか分からないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
一体型デスクトップパソコンとは
『一体型デスクトップパソコン』は、パソコンのディスプレイと本体が一体になったタイプの機種です。通常のパソコンはそれぞれ別に設置するため場所をとりますが、一体型であれば狭いスペースでも置けるのがメリットでしょう。
見た目がすっきりするため、おしゃれにまとめたい方にもおすすめです。ノートパソコンよりもディスプレイ画面が大きいため、動画やテレビの視聴にも向いています。
一体型デスクトップパソコンのおすすめポイント
ここでは一体型デスクトップパソコンのおすすめポイントを紹介していきます。通常のパソコンと迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
場所をとらない
一体型デスクトップパソコンは、本体とディスプレイが一体になっています。そのため設置スペースが少なくて済むのが特徴です。デスクトップパソコンのディスプレイ部分単体と同じくらいのスペースがあれば設置できるので、家庭に設置する場合にもおすすめです。
小さめのパソコンにはノートパソコンもあり、一体型と似ています。ノートパソコンは持ち運びに便利ですが、機能が限られるのがデメリットでしょう。その点一体型デスクトップパソコンであれば、本体の容量や処理能力が高くビジネスにも使えます。
接続ケーブルが少なく済む
通常のデスクトップパソコンは本体とディスプレイを接続するために、ケーブルが数本必要です。さらにそれぞれを電源につなぐコンセントも必要なので、合計で5~6本は必要になってきます。
その点一体型デスクトップパソコンであれば、電源と接続するケーブル1本で済みます。ケーブルの接続作業自体はそれほど難しくはありませんが、よけいな作業が不要な分使いやすいのが特徴です。
パソコンの移動がしやすい
一体型デスクトップパソコンは、パソコンの移動が簡単にできます。本体とディスプレイが一体になっているので、ケーブルの着脱作業が不要です。
また移動する部品も少ないため、作業自体が短時間で終わるのがメリットでしょう。オフィスでの席替えが頻繁にある場合や、家庭用として使っていて引越しの予定がある場合などに便利なポイントです。
チューナーをつなげればTVに
一体型デスクトップパソコンは、チューナーを接続すればTVとしても使えます。ただしNECや富士通の機種でしか、TVチューナーの接続はできないため注意しましょう。一体型デスクトップパソコンは画面が大きく高画質なので、通常のテレビと同じように使えます。DVDディスクで映画などの観賞も可能です。
またパソコンにデータの保存も可能なため、TV番組の録画やDVDへの焼き増しもできます。一人暮らしなどで、何台も家電を持ちたくない場合にはとくにおすすめです。
一体型デスクトップパソコンのおすすめの選び方
ここでは一体型デスクトップパソコンの、選び方のポイントを紹介していきます。具体的なスペックを詳しくまとめているので、パソコン選びの初心者の方にもおすすめです。購入を検討している方は、ぜひチェックしてみてください。
画面サイズと解像度から選ぶ
一体型デスクトップパソコンの画面サイズは、基本的に大きいほうが使いやすいです。21~27インチのサイズが一般的で、スペースに合わせて選べます。一体型は本体を設置する必要が無いため、通常のデスクトップパソコンよりも大きい画面を選べるのがメリットです。
また美しい映像を楽しむのであれば、高解像度の機種を選ぶのもポイントでしょう。4K、5Kといった解像度のタイプも増えているため、TV視聴などにおすすめです。解像度が高いとより細かい文字や画像が表現できるため、画面上で図面を書くなどの作業をする場合にもぴったりとなっています。
CPUで選ぶ
『CPU』の性能が高い機種であれば、高解像度の映像もスムーズに再生できます。また重い動画の編集作業もサクサク進むため、仕事で使う場合にもおすすめです。
一般的にはインテルのCoreシリーズを搭載しているモデルが多く、上位モデルほど性能のよいCPUが使われています。『Core i7』や『Core i5』など、必要に応じて選び分けましょう。数字が大きいほうが新しいモデルとなるため、選ぶ際の目安にしてみてください。
ハードディスクは容量・速度、どちらかを重視して選ぶ
一体型デスクトップパソコンには、『ハードディスク』と『SSD』のどちらかが使われています。一般的には、大容量データが処理できるハードディスクの方が使われています。容量を重視するならハードディスクがおすすめです。1TB以上のタイプであれば、写真や動画などのデータが増えても安心でしょう。
また速度を重視するなら、SSD採用のモデルがおすすめです。メモリからデータを読むため動作が速く、スピーディーに処理できます。ただし容量は、ハードディスクの半分程度となってしまう点に注意が必要です。容量も速度も重視したいという場合には、『SSHD』が向いています。保存するデータが大きいけれど高速処理もしてほしいという方は、ぜひ選んでみてください。
光学ドライブの有無で選ぶ
一体型デスクトップパソコンには、光学ドライブが搭載されているものとそうでないものがあります。光学ドライブがあればDVDにデータを焼くことができるため、動画や写真データをよく扱うという場合には重要なポイントです。またパソコンで映画やコンサート映像を見ることが多い場合にも必須となります。
ただし後付けの光学ドライブも販売されているので、必要になったら買い足すという方法でも間に合うでしょう。
用途に合わせて選ぶ
ゲーミング
オンラインゲームでよく遊ぶのであれば、ゲーミングに特化したパソコンがおすすめです。ゲーム用のパソコンはスペックが高く、重い動画もサクサク視聴できます。
CPUのCoreはi5以上、メモリ8GB以上など、情報処理能力が通常のパソコンよりも優れているのが特徴です。とくにメモリの容量が大きいことで、快適なゲーム環境を作り出しています。ただし本体価格が高めで、消費電力も大きい点はデメリットでしょう。
画像・動画編集
趣味や仕事で画像・動画編集をするのであれば、ハイスペックなモデルがおすすめです。動画などの処理にはメモリやハードディスクを使用するため、容量が小さいと作業が進みません。
最低でも16GB以上のメモリがあると安心でしょう。4Kなどの高画質な映像を処理するのであれば、32GBは必要です。またグラフィックカードを搭載したモデルは、動画編集に向いています。
一体型デスクトップパソコンのおすすめメーカー
ここでは一体型デスクトップパソコンのおすすめメーカーについて紹介していきます。国内外の代表的なメーカーなので、どれを選んでも安心です。メーカーごとに特色やおすすめのポイントが異なるため、ぜひ自分の用途に合ったものを選んでみてください。
DELL
アメリカに本社を置くPCメーカー『DELL』です。初期のころからBTOという生産方式を採用しています。
これは在庫を極力持たずに注文を受けてから製造する方式で、効率よく利益を上げられるのです。PCのブランド種類が多く、リーズナブルな価格の『Inspiron』、ハイスペックな『XPS』などさまざまです。ニーズに合ったモデルが見つかるため、誰にでもおすすめできるメーカーとなっています。
NEC
『NEC』は国内メーカーで、パソコンから各種部品などあらゆる製品を手掛けています。パソコンの種類も豊富で、一体型デスクトップパソコンからノートパソコン、液晶画面などさまざまな製品をラインナップしています。
国内メーカーのため、購入後のサポートが充実しているのもポイントです。初期設定の方法からトラブル対処法など、初心者がつまづきやすい点も手厚くサポートしてくれます。
富士通
老舗の国内メーカー『富士通』。『FMV LIFEBOOK』などのブランドで有名で、国内外で幅広く使われています。リーズナブルな機種も多数揃えているので、パソコンの初心者が最初に持つ一台としてもおすすめです。
ASUS
『ASUS』は台湾のPCメーカーです。最小限の機能を備えたシンプルなパソコン『ネットブック』の分野で有名となりました。薄型で軽量化されたパソコンが多く、価格もリーズナブルなためシェアを伸ばしています。パソコンで動画編集などをせず、ネットができれば十分というユーザーにぴったりのメーカーです。
HP
『HP』はアメリカに本社を置くパソコンメーカーで、世界的にシェアを持っています。『Pavilion』シリーズは基本的なモデルで、リーズナブルに購入できます。また『OMEN by HP』といったゲーミング専門のモデルもあり、幅広い用途にぴったりの機種が見つかるでしょう。オフィスでの利用から家庭用まで揃っており、選びやすいのが特徴です。
Microsoft
世界トップのシェアを誇るメーカー『Microsoft』。パソコンなどのハードウェアだけでなく、マイクロソフトオフィスといったソフトウェアも開発しています。特定のハードウェアに依存しないため、世界中で使われています。
Apple
iPhoneやMacなどの機器で有名なメーカー『Apple』。使い心地を考慮して設計されており、洗練されたデザインが特徴となっています。一体型デスクトップパソコンは『iMac』が有名で、デザインや設計系の業務でよく使われているのが特徴です。
さらにクリエイティブな使い方をする場合には、『Mac Pro』といったハイエンドモデルも用意されています。
一体型デスクトップパソコンの注意点
ここでは一体型デスクトップパソコンの注意点を紹介していきます。使いやすい点も多いですが、スペック面でのデメリットも多いです。購入する前には、必ず確認するようにしてみてください。
持ち運びは難しい
一体型デスクトップパソコンは、基本的にデスクに設置して使うものです。そのため持ち運び前提に設計されておらず、衝撃にも弱くなっています。もし外出先でも使うのであれば、ノートパソコンなどの小型タイプを選ぶのがおすすめです。
価格は割高
通常のパソコンに比べて、一体型デスクトップパソコンの価格は高めになっています。たいてい10~20万円前後はかかるため、コストパフォーマンスは低めです。一体型デスクトップパソコンにはオフィス系ソフト、高画質液晶などの機能があらかじめ付加されており、その分の価格が上乗せされているのです。
パーツの増設や交換はほぼ不可能
一体型デスクトップパソコンは、パーツの交換が不可のケースが多いです。通常のパソコンであればディスプレイやスピーカーなど単体の部品が故障すれば、それだけ交換できます。しかし一体型はすべて組み込まれてしまっているため、どこかが壊れたらすべて交換になってしまいます。