揚げ物調理をした後に便利なのが『オイルポット』。繰り返し油が使えるので環境にも優しいです。無駄に油を捨てずに済み、経済的にもメリットになります。容量や形などさまざまなタイプがあり、使いやすいものを選ぶようにしましょう。
今回は『オイルポット』について紹介していきます。ただ油を濾すだけではありません。匂いや汚れも除去できるものが多数あります。デザイン性が高くおしゃれなのもありますよ。購入の予定がある人はぜひ、参考にしてください。
オイルポットとは
オイルポットとは一度利用した油を再利用するためのキッチングッズです。揚げカスなどを付属の網やフィルターでろ過します。衛生的に保管ができますよ。再利用できるのでエコで経済的なのが良い点。油がきれいなうちは何回も揚げ物調理に使えます。
素材もステンレスからホーローなど種類が豊富。フィルターやカートリッジ仕様のものもあります。おしゃれなデザインのものも多いです。キッチンのアクセントにもなります。家庭用では800ml~1200ml程度のサイズがぴったりです。
オイルポットのおすすめポイント
油を再利用できる
揚げ物などで使用した油は、オイルポットで保管すれば再利用が可能。網やフィルターで揚げカスを取り除けば衛生的に保てるからです。油を再利用できる回数は3~4回。保存期間は2週間程度が一般的な目安となります。
油は高温なので他の容器では代用が難しいもの。オイルポットなら高温に強く、安全に使えます。使った油をろ過する際も、注ぐだけでOK。揚げ物用鍋に入れるときもスムーズに入れられます。使い勝手が良いので揚げ物が手軽にできますよ。
油の劣化を遅らせられる
オイルポットを使用する最大のメリットは油の劣化を遅らせることです。オイルポットに入れてふたをすると、空気が入らず酸化がしにくいからです。また揚げカスなどをろ過するので、きれいな状態で品質が保てます。
オイルポットに入れて熱が冷めたら冷暗所に保管しましょう。温度変化が激しい場所に置くと、酸化してしまうおそれがあるからです。酸化した油で揚げると体にも良くありません。保管場所にはくれぐれも気を付けましょう。
油のろ過ができる
オイルポットには網やフィルターが付いており油をろ過できます。揚げカスを取り除けるので便利。フィルターなら揚げカスだけでなく匂いも取り除けます。オイルポットの第一の目的は油をろ過すること。これにより一度使った油でも、ある程度の品質を保てるからです。
油をろ過すると再利用ができるので経済的にもメリット。揚げ物を何回しても油の量が抑えられます。一度使ってすぐに捨ててしまうのはもったいないもの。きれいなうちは何回も使ってしまいましょう。
ゴミを減らせる
使用済みの油の処理にはさまざまな方法があります。凝固剤で固めたり、パッドや新聞紙で吸わせたりする方法もその中の1つ。いずれの方法も処理するごとにゴミが発生します。揚げ物調理をするたびにゴミの処理をするのは面倒なもの。何回か再利用すればゴミの出る回数も少なくなり、手間がかかりません。
ゴミを減らすことはエコな観点からもおすすめです。オイルポットを上手に活用して、油の処理の回数を抑えると良いでしょう。
オイルポットのおすすめの選び方
ろ過の方法で選ぶ
網タイプ
最も販売されているのが網でろ過するオイルポットです。使用後の油を網の上から流し、揚げカスを取り除きます。昔ながらの方法で手間がかかりません。ランニングコストもかからないので経済的です。
できるだけ網の目が細かいものがおすすめ。小さなカスまで取れてきれいになるからです。網の目より細かいカスや汚れは通りぬけてしまいます。匂いが気になる場合は、油濾し紙を併用しましょう。多少はカバーができます。
フィルター・カートリッジタイプ
揚げカスだけでなく、匂いも取り除きたい場合におすすめです。専用の『フィルター』や『カートリッジ』で油をろ過すると、匂いが取れるからです。網タイプでは取り切れない小さな不純物も取り除けます。一度使った油が、きれいにろ過されますよ。
本体の価格は網タイプより高めになります。フィルターも消耗品なので買い足さなければいけません。油は長持ちしますが、ランニングコストがかかります。かなりきれいな油になるので、揚げ物をカラッと美味しく食べたい人におすすめです。
ろ過パウダー
きれいにろ過できるのが、フィルターに『ろ過パウダー』を入れる方法です。ろ過用パウダーが汚れを吸着し、よりクリアな品質の油にします。フィルターを通すので細かい汚れもキャッチ。気になる匂いもしっかり取れます。油のろ過では一番きれいにできる方法です。
ろ過パウダーも消耗品なのでランニングコストがかかります。しかしいつでもクリアで質の良い油が使えますよ。油の質にこだわりたい人におすすめです。
形で選ぶ
ポット型
最も家庭で使われているタイプが『ポット型』。サイズ的にちょうどよい大きさのオイルポットが多いです。ベーシックなステンレス製のものから、おしゃれなホーロー製のものまで色々とあります。見た目がおしゃれで、様々な色や素材のものも販売されていますよ。油を注ぎやすい形なので使い勝手は抜群です。
購入の際は注ぎ口が油が垂れにくいものを選びましょう。素材やろ過機能もしっかりチェック。デザイン性も高いものだと使うたびに楽しい気分になれます。
鍋型
処理する油の量が多い場合は『鍋型』のオイルポットがおすすめです。容量が大きいものが多く、楽に油を入れられます。そのまま揚げ物鍋として使えるものもありますよ。揚げ物の量が多い家庭には便利なオイルポットです。調理と油の保存に手間がかかりません。
網でろ過するものが多いのが特徴です。デメリットはポットタイプのように小さな不純物まで取り除けないこと。メリットは一度にたくさんの量が処理できる点です。ろ過に時間がかかりません。手軽に早く使いたい人におすすめです。
素材で選ぶ
ステンレス製
『ステンレス』は錆びにくく耐久性が抜群。長持ちするので一度購入したらしばらく使えます。油の酸化や劣化を防止するので安心して再利用できますよ。手入れもかんたんなので清潔に使いたい人におすすめです。
軽いので取り扱いしやすいのが良い点。油を入れても持ち運びがかんたんです。シンプルでおしゃれなオイルポットも販売されています。そのまま鍋として使える商品もありますよ。耐熱温度が高くオイルポットの素材として最適です。
ホーロー製
素材が『ホーロー製』のオイルポットは匂いがつきにくいのがメリット。油の匂いに敏感な人におすすめです。錆にも強く手入れもかんたんですよ。ホーローは金属製の下地にガラスでコーティングされています。衝撃に弱いので取り扱いには注意が必要です。
ホーロー製のオイルポットはカラーバリエーションが豊富。デザイン性も高いものが多いです。キッチンのアクセントにしても楽しめます。おしゃれなキッチングッズにこだわる人におすすめの素材です。
フッ素・シリコンコート済みの鉄製
一般家庭で最も普及しているのが『フッ素・シリコンコート』済みの鉄製オイルポット。耐熱性が高く安心して使えます。汚れが落ちやすいのが良い点です。シリコンよりフッ素の方が耐久性が高くなります。シリコンは使っているうちにコーティングが剥がれてしまうからです。長く使用したい場合はフッ素コーティングを選びましょう。
他の素材よりリーズナブルなので気軽に購入できます。グレーのものが多いですが、カラフルな色合いのものもあります。手頃な価格で買いたい人におすすめです。
液だれしにくさで選ぶ
オイルポットを購入の際には注ぎ口の確認も必要。注ぎ口が付いていないと液だれの原因になるからです。油が垂れると掃除が大変。ポットも汚れてしまうので、事前にチェックしてから買いましょう。
注ぎ口の形状もいろいろな工夫がされています。口が広いものや二重口になっているものなど種類もさまざま。油を注ぐときに垂れにくい仕様になっています。口が細いタイプは注ぎたい場所に油を入れられて便利です。
耐熱性で選ぶ
オイルポットは油を入れるため耐熱性はあります。ただ素材により耐熱温度が違うので、購入の際にはチェックしておくと安心です。基本的にオイルポットに揚げ物直後の油を入れるのはおすすめできません。ある程度、低温になってから入れるようにしましょう。
素材的に耐熱温度が高いのはステンレスです。ステンレスは最高180度まで対応できるものもあります。次に高いのがホーロー、フッ素コーティング済みの鉄製。最高150度まで対応できるものが多いです。早く処理を済ませたい人は、耐熱温度が高い商品を選ぶのをおすすします。
サイズや容量で選ぶ
オイルポットを購入する際にはサイズや容量のチェックが必要です。通常の揚げ物に使う油の量は800ml程度。一般の家庭では1Lくらいのものが適しています。一人暮らしや家族の人数が少ない場合は、小さめのものでもOKです。家庭にあった容量のオイルポットを選びましょう。
保管場所にぴったり収まるサイズであるかも重要です。油は品質保持のため冷暗所に置く必要があります。事前に保管場所の広さを確認して、きちんと収納できるサイズのものを選ぶと使いやすいですよ。
オイルポットのおすすめメーカー
アイリスオーヤマ
『アイリスオーヤマ』は生活用品を開発製造している大手メーカーです。家電や照明器具などさまざまな商品を展開しています。調理器具でもコスパが良い商品がたくさん。使いやすくて高性能なキッチングッズが人気です。
貝印
『貝印』は刃物を中心とし調理用品や化粧道具などを販売しています。品質が良く使いやすい道具に定評があります。キッチングッズのラインナップが豊富。料理やお菓子作りの道具なら、ほぼすべての種類があります。ビューティーケアの道具も好評です。
高木金属
『高木金属』は家庭用金物製品の製造や販売をしているメーカーです。各種プレス加工などの製造販売が主力となっています。調理器具でもさまざまな商品を展開。オイルポットやグリルプレートなどが販売されています。
パール金属
『パール金属』は金属製のキッチングッズなどを製造しています。主な商品はフライパンや圧力鍋など。キッチングッズのラインナップも多岐にわたります。使いやすくて値段が手頃な購入しやすい商品が多いです。