『ぶら下がり健康器』は自宅で簡単に筋トレができるアイテムで、健康志向のユーザーの間で人気が高まっています。ここではおすすめのぶら下がり健康器ランキング10選を紹介するほか、器具の選び方、おすすめの使い方などについても紹介していきます。
ちょっとした空き時間があれば簡単に筋トレができるので、ダイエット中の方にもおすすめです。製品によって機能や価格はさまざまなので、ぜひ自分に合ったものを選んでみてください。
ぶら下がり健康器とは
『ぶら下がり健康器』とは、その名の通りぶら下がってトレーニングする健康器具を指します。棒に掴まってぶら下がることで、全身の血行をよくしてトレーニング効果を高められるでしょう。少し前まではぶら下がるだけの機能のタイプが主流でしたが、最近では懸垂などのトレーニングも併せて行えるものも登場しています。
効果的にストレッチやトレーニングができるため、健康志向の方やダイエット中の方におすすめです。
ぶら下がり健康器の種類
『ぶら下がり健康器』には、種類によってさまざまなタイプがあります。使用する目的によって適した器具は異なるため、どのように使いたいのかイメージしてから選ぶようにしましょう。
スタンドタイプ
『スタンドタイプ』は自立型のぶら下がり健康器です。初期からあるタイプの形式で、単体で使えるのが特徴です。ぶら下がって懸垂などをするだけでなく、ダイナミックな動きにも対応できるでしょう。
ただし設置にはある程度の広さが必要なので、ワンルームなどの部屋には向いていません。価格も比較的高価となっており、本格的にトレーニングをしたい人におすすめです。
ドア枠掛けタイプ
『ドア枠掛けタイプ』は、ドア枠に引っ掛けて使用します。ドアで体重を支えることになるため、使い方としては懸垂やぶら下がりなどのトレーニングに限られます。スタンドタイプのように高さがないため、ダイナミックなトレーニングには使えないのがデメリットでしょう。
ただし器具本体の大きさは小さめで、使わないときにはしまっておけます。そのためインテリアの邪魔をせず、すっきりと使えて人気です。引っ越しの際にも楽に運べるので、一人暮らしの方にもおすすめできます。
懸垂バータイプ
『懸垂バータイプ』は、突っ張り棒のようにドア枠等に設置して使うタイプです。価格がリーズナブルで器具本体が最も小さく、設置が楽なのがメリットでしょう。簡単に持ち運べるため、外出先でも使えます。懸垂や腕立て伏せ、腹筋などに応用して使うことも可能です。
ただし強い力が加わるとドア枠が変形する恐れもあるので、使い方には注意しましょう。
ぶら下がり健康器のおすすめポイント
ぶら下がり健康器を使うと、簡単に本格的な運動ができます。ジムに通うよりも自宅で行う方が手軽なので、筋肉を鍛えたい方やダイエットをしたい方などにおすすめです。
簡単にストレッチができる
ぶら下がり健康器は、単純にぶら下がっているだけでも筋肉に刺激を与えられます。日常的にデスクワークが多い方はとくに、背中や肩が凝り固まっているケースが多いです。しかしぶら下がり健康器を使うことで、自然に筋肉が伸びてストレッチになります。
急に激しい運動をすると筋肉を傷めてしまいますが、ぶら下がり健康器であれば無理なく続けられるでしょう。テレビを見ながら、音楽を聴きながらなど気軽に行えるのもメリットです。
広い範囲の筋肉を鍛えられる
ぶら下がり健康器を使ってトレーニングを行えば、効率的に筋肉を鍛えられるでしょう。とくに懸垂は背中、腕、肩などの筋肉増強に効果的です。器具のバーにはゴム製のグリップがつけられていることが多く、すべらず安全に使えます。
また応用編として、ぶら下がったまま足を上げる方法もおすすめです。腹筋や脚の筋肉を同時に鍛えられるため、毎日続ければ体力が付くこと間違いなしでしょう。
いつでも好きなときにトレーニングできる
自宅に設置すれば、いつでも好きなときにトレーニングが可能です。ジムでも同じような器具はありますが、通うのに時間がかかったり料金が発生したりする点がデメリットでしょう。
ぶら下がり健康器は、自宅の好きな場所に置いておけるためいつでも利用可能です。また初期費用はかかりますが、一度購入すればずっと使い続けられます。ジムに行く時間やお金の節約になるため、長い目で見るとお得でしょう。
ぶら下がり健康器のおすすめの選び方
ここではぶら下がり健康器のおすすめの選び方を紹介していきます。使う人の属性や目的によっておすすめのタイプは異なるので、具体的な使い方をイメージして選ぶようにしましょう。
ぶら下がり健康器の耐荷重で選ぶ
安全に使用するために、耐荷重をチェックするようにしましょう。基準より低いものは故障の恐れがあって危険なため、大きめのタイプを選んでおくと安心です。
耐荷重量100kg
耐荷重量100kgのタイプは、体重が軽い方や女性におすすめです。最も低い基準のタイプですが、懸垂や脚上げなどのトレーニングを行っても十分耐えられます。逆に耐荷重量が大きいタイプは器具本体の重量も重くなってしまうため、組み立てが大変です。
自宅に設置する場合には、設置や移動作業を無理なく行えるかどうかも考慮するようにしましょう。
耐荷重量150kg
男性は比較的体重が重く、トレーニング時の衝撃も大きいため耐荷重量150kg程度がおすすめです。懸垂やスクワット、ベンチプレスといったトレーニングでは器具にかかる荷重が大きくなるため、耐えられる強度があるものを選びましょう。
使い続けているうちに筋肉が増え、体重が重くなることも考えられます。耐荷重量が大きいタイプはその分器具本体も重くなるので、設置の際には床の強度も確認するのがおすすめです。
ぶら下がり健康器の安定感で選ぶ
ぶら下がり健康器には全身の体重がかかるため、安定感を重視して選びましょう。組み立て式のタイプはとくに、骨組みがしっかりしているものがおすすめです。ぶら下がるだけでなく筋トレも行う場合、ぐらついてしまうと危険なため注意しましょう。
ぶら下がり健康器の設置スペースで選ぶ
スタンドタイプのぶら下がり健康器は、ある程度の設置スペースが必要です。部屋の空きスペースがあるかどうか、トレーニングで動いても危険でないかなどをよく確認しましょう。またドア掛けタイプ、懸垂バータイプは比較的省スペースで使えますが、設置場所の強度が重要です。ドア枠に十分な強度があるか確かめてから設置しましょう。
スペースに余裕がある場合
部屋に広いスペースが取れる場合、大きめのぶら下がり健康器も設置できるでしょう。大きい器具のほうが幅広いトレーニングが可能なので、より本格的な動作をしたい方におすすめです。ただしスペースギリギリに設置するのでは使いづらいため注意しましょう。天井の照明器具、周囲の家具、壁との距離なども考慮して、大きな動きをしてもぶつからないようにするのがおすすめです。
スペースに余裕がない場合
ワンルームマンションなどに設置する場合、あまり大きな器具は置けません。そういうときはドア掛けタイプ、懸垂バータイプがおすすめです。すでに部屋にあるドア枠などを使って設置できるため、スペースが少なくて済みます。さらに使った後は収納して置けるので、インテリアの雰囲気を損ないません。
またスタンドタイプでも、折り畳み式の小さい製品が登場しています。使うときにだけ組み立てられるため、狭い部屋でも問題なく置けるでしょう。
ぶら下がり健康器の組み立てやすさで選ぶ
スタンド式のぶら下がり健康器は、たいていの場合自分で組み立てて使います。ねじやボルトで固定する仕組みのため、2人以上で行うのがおすすめです。しっかり組み立てられていないと事故の原因にもなってしまうため、組み立てやすいタイプを選ぶのがよいでしょう。購入の際には、組み立てやすいかどうか手順書を見てチェックするのも大切です。
トレーニング内容で選ぶ
ぶら下がり健康器で筋トレを行う場合、鍛えたい部位やどの程度まで鍛えるのかを考慮して器具を選びましょう。またトレーニングをしていくうちに上級レベルに挑戦したくなる場合もあるので、多機能なタイプを選んでおくとよいでしょう。
ノーマルタイプ
『ノーマルタイプ』のぶら下がり健康器は、ぶら下がり運動や懸垂などのトレーニングが可能です。そのため上腕部や背中の筋肉を鍛えるのに向いています。
構造がシンプルなのでダイナミックなトレーニングには不向きですが、余計な機能が無い分スペースがコンパクトで済み、経済的です。またぶら下がり健康器を始めて購入する方など、初心者が購入しやすいのもメリットでしょう。
マルチタイプ
腹筋などの全身運動も行いたい場合には、『マルチタイプ』のぶら下がり健康器がおすすめです。ノーマルタイプと同様に懸垂やぶら下がりができるほか、バーの高さを変えることで腕立て伏せや腹筋運動も可能になっています。1台でさまざまなトレーニングができるため、本格的に筋トレを始めたいという方におすすめです。
ただし複数のトレーニングができる分、必要な設置スペースも広くなる点には注意しましょう。器具本体がギリギリ置けたとしても、トレーニング中に周囲の家具が邪魔になってしまっては意味がありません。さらにマルチタイプは本体の重量が重めなので、床が耐えられるかどうかもチェックしましょう。床梁の上に設置するなど、重さを支えられるように工夫が必要です。
バーベルスタンド付きのタイプ
『バーベルスタンド』付きのタイプを使えば、ジムで行うようなベンチプレス、デッドリフトといったトレーニングが可能です。耐荷重量が150~200kgの器具も多く、体格のよい男性が使っても安全でしょう。上腕筋だけでなく大胸筋、大腿筋なども鍛えられるため、トレーニングがレベルアップしても長く愛用できそうです。
また『揺れ防止機能』、『高さ調節機能』がついているタイプであれば、より本格的なトレーニングができるでしょう。アクロバットなトレーニングにも耐えられるほうが、安心して使えます。
ぶら下がり健康器のおすすめの使い方
ぶら下がり健康器はシンプルな構造のトレーニングマシンですが、使い方の工夫次第でさまざまなトレーニングに活用できます。ここではおすすめの活用法を紹介していくので、ぜひ取り入れてみてください。
順手懸垂
『順手懸垂』は、最もシンプルなトレーニング法です。グリップバーを正面から両手で握り、ひじを曲げる運動で全身を引き上げます。このとき、腕だけで引き上げるのではなく肩甲骨や広背筋を使うことを意識するのがポイントです。
上体を安定させた状態で行うと、より筋肉への効果が高まります。トレーニングを続けることで背中や肩の筋肉が引き締まり、がっちりした印象になっていきます。
逆手懸垂
『逆手懸垂』は、グリップバーを逆手で握って行います。順手懸垂と同じように見えますが、効果が全く異なります。逆手にすることで上腕二頭筋に負荷をかけられるため、腕のトレーニングに効果的です。
男性らしい太い腕になりたい方は、毎日続けて行うのがおすすめでしょう。このとき背中の筋肉を使うと楽なのですが、それでは効果が半減してしまいます。なるべく腕だけの力で全身を引き上げるように心がけましょう。
L字懸垂
『L字懸垂』はまずグリップバーを握った状態で両脚を上げ、90度の状態に保ちます。そして体をL字にキープしながら懸垂を行うトレーニング方法です。
通常の懸垂よりも腹筋、背筋、上腕二頭筋などが鍛えられます。全身を使うためハードですが、効率よく鍛えられておすすめの方法です。このとき、脚が下がらないように腹筋に力を込めるのがポイントです。1セット5~10回を目安に行い、毎日続けるとよいでしょう。
ディップス
『ディップス』は「上半身のスクワット」といわれるトレーニングで、腕立て伏せのように上腕部に効果的な方法です。まずディップスバーを両腕で握り、身体を浮かします。
足は後ろで組み、そのままひじを曲げ伸ばしして全身を上下させましょう。全身の体重が腕にかかるためハードですが、回数を重ねることで効率よく鍛えられます。初心者は続けて行うのは難しいですが、10回程度を1セットにするのがおすすめです。
ナローグリップ懸垂
『ナローグリップ懸垂』はグリップバーを握る際に、両手をこぶし1個分程度の幅に近づけて懸垂を行うトレーニングです。これにより大胸筋や背筋を鍛えることができ、女性の場合はバストアップにも効果があるとされています。
手の幅を広げて行う懸垂よりも難易度が高いですが、効果的に筋肉を大きくできると人気です。トレーニングの際には、上腕二頭筋や背筋の筋肉を意識しながら行うのがおすすめでしょう。