『リクライニングチェア』はゆったりと腰かけ、背もたれを倒してリラックスできます。ゆったりとした時間を過ごしたい場合には欠かせないアイテムの1つですが、実はさまざまな使い方ができる万能な椅子としての側面もあります。リクライニングチェアの特徴や種類、選び方を確認します。
おすすめのブランドも紹介していきますので、迷った場合にはぜひ参考にしてください。
リクライニングチェアのおすすめポイント
背もたれを倒してリラックスできる
普通の椅子は背もたれが固定されていますので、仮に疲れて体を伸ばしたかったとしても限度があります。しかしリクライニングチェアは背もたれを倒せるので、疲れたときでもリラックスできます。
多くの場合、段階式に背もたれの角度を変更できるため、用途に応じて好みの角度を選択できるのがおすすめです。集中するときは背もたれを立てて、読書するときは少し倒し、ゆっくりしたいならしっかり倒す。有意義な使い方ができます。
少し横になりたいときの簡易ベッド
リクライニングチェアの種類によっては、オットマンとよばれる脚載せが付いていることがあります。脚を上げることで、血流を解消し、むくみを改善できる可能性があるので注目でしょう。さらに背もたれを深く倒せれば、リクライニングチェア上で横になることも可能で、いざというときには簡易ベッドとしても活躍します。
いずれもすべてのリクライニングチェアに付いているわけではなく、価格帯の高い商品に搭載されている機能です。
おすすめのリクライニングチェアの種類
ノーマルタイプ
普通の椅子と同じような座面の高さで、多くの場合キャスターや手すりが付いているのが『ノーマルタイプ』です。キャスターや手すりは付いていないものもあります。リクライニングチェアとしてはもっともオーソドックスなタイプで、材質や背もたれの調整できる幅、手すりの有無など選択肢が多いのが特徴です。
設置スペースや価格は抑えめにしたいけれど、仕事用にも仕事後のリラックス用にも1つの椅子で、いろいろな使い方をしたい人におすすめのタイプです。
ロータイプ
椅子の脚がなく床の近くに座面があるタイプのことを、『ロータイプ』のリクライニングチェアと呼びます。一般的には『座椅子』と呼ばれて販売されていることが多いです。リビングで高さの低いリビングテーブルと組み合わせたり、こたつと組み合わせて使えます。
オットマンが不要なので、それほど価格が高くないものであっても背もたれさえ倒してしまえば脚を伸ばして体を横にできるので、リラックスタイムにおすすめのリクライニングチェアです。
オットマン付きタイプ
ノーマルタイプやロータイプに比べると価格帯が高くなりますが、脚置きとして使える『オットマン』がセットになったタイプもあります。オットマンには椅子と一体になって格納され、必要なときだけ出すタイプと、そもそも椅子部分と別れていますがセットとして販売されているものがあります。
分割されているものはしっかりしていますが、収納性の悪さがデメリット。一方で一体式のものは格納しやすいですが、簡易的です。好みによって選びましょう。
おすすめのリクライニングチェアの選び方
材質から選ぶ
肌触りが優しい『布製タイプ』
リクライニングチェアといえば革製の高級感溢れるものをイメージするかもしれませんが、予算がそれほど多くない場合には『布製』も選択可能です。安い革製の製品は地肌が直接触れているとくっついてしまいますが、布製であればそんな心配はありません。
デメリットとしては、見た目の高級感が革製に比べて劣るのと、汚れの浸透が早く、カバーだけ外して選択をすることも難しいため、飲食をする際には注意が必要な点です。
高級感・防汚性の『革製タイプ』
リクライニングチェアの定番といえば社長椅子と呼ばれることもあるほど、高級感溢れる『革製』です。布製では汚れに敏感にならないといけませんでしたが、表面加工してある革製であれば多少何かをこぼしてしまってもすぐに拭き取れば問題ありません。また使っていくうちに革が柔らかくなり馴染んでいくのも魅力的です。
一方で、通気性がよくないため湿度が高い時期や夏場などには、座っていること自体がストレスになってしまう可能性もあります。
オットマンの有無で選ぶ
リクライニングチェアを完全にリラックスモードで使いたいなら、『オットマン』が付いているものがおすすめです。格納式と別置き式がありますが、よりゆったりする為にはオットマンの部分がしっかりしている別置き式を選択しましょう。ただし置き場所に困る場合があるので、設置スペースを確認しておく必要があります。
もしスペースがないなら、一体式を選べば使用していないときは収納できるので、椅子自体が他の邪魔にならずに置ければ問題ありません。
ひじ掛けの有無で選ぶ
『ひじ掛け』もリクライニングチェアを選ぶうえで、非常に重要なポイントです。ひじ掛けがあった方がゆったりリラックスできますが、もし机に向かって作業をする可能性があるならば、机の淵に椅子のひじ掛けがぶつかって希望のポジションを取れない可能性もあります。
ひじ掛けが付いているものを選ぶ場合には、その高さと長さ、どれくらい体重をかけても大丈夫かという点に着目すれば、大きな失敗はしません。中には着脱式もありますので、有効な選択肢となります。
用途に応じて適したサイズで選ぶ
勉強や作業用の椅子として使いたい
勉強や何かの作業でリクライニングチェアに座りながら机に向かうことが多いなら、座面の高さには配慮することが必要です。机の天板と座面の高さの関係、また身体的な特徴から適切な高さは変わりますが、それが合っていないと姿勢が悪くなり変な癖がついたり、体を痛める原因となります。
最近は、リーズナブルな価格帯でも、レバー式で座面の高さを調節できるものが発売されていますので、適切な高さがわからない場合には高さ調節をしながら見つけていきましょう。
より一層くつろぎたい
作業中は机に向かっているため、背もたれがあってもなくてもそれほど変わりませんが、休憩中やそもそもリラックス用に購入している場合には、背もたれの高さも重要なポイントです。座高に合った背もたれの高さがないと、背もたれにもたれかかったときに頭と首を支えられず、負担が大きくなる可能性があります。
最近はヘッドレスト付きで位置調整ができるものも増えていますが、そもそも背もたれが背中の途中までしかないものも多くありますので、注意しましょう。
収納スペースや使用する場所で選ぶ
収納スペースが限られているなら折りたたみ式
リクライニングチェアは普通の椅子よりもサイズが大きい場合が多いため、使用中は問題ありませんが使用していないときには邪魔になってしまうこともあります。
設置場所のスペース次第ですが、十分に取れない場合には折り畳み式のリクライニングチェアを選択し、余裕がある場合には、別置きオットマン付きのしっかりしたものを選ぶと満足感が上がります。折り畳み式のものは座りやすさが犠牲になっている場合もあるため、実際に座って確認しましょう。
アウトドアで使うならポリエステルやナイロン素材がおすすめ
屋外でリクライニングチェアを使用するニーズがあり、屋外用も発売されています。ポリエステルやナイロンといった化学繊維で座面が作られており、軽量で携帯性が考慮されており、強度もあります。ただし座り心地は屋内で使うものと比べると劣りますので、アウトドア専用です。
また通気性があまり良くない革製や布製に対して、長時間や夏場の作業に向いたメッシュ素材の座面が魅力的なリクライニングチェアも多く発売されています。
リクライニングチェアのおすすめブランド・メーカー
LOWYA(ロウヤ)
座面の低いものから、リラックス用の革製、通気性のよいメッシュ性にオットマン、さらに豊富なカラー展開と魅力的な製品の選択肢が豊富なのが『LOWYA』です。デザインの主張が強めな製品が多いので、コンセプトを持った部屋に導入したい場合にはおすすめです。もちろんシンプルなデザインのものも豊富に取り揃えています。
山善
関西の大手専門商社で、家具だけでなく家電も取り扱っている『山善』では、全体的にリーズナブルな価格設定でしっかりした製品品質を確保している点が魅力的です。遊び心が詰まったような特徴的なデザインはそれほどありませんが、ラインナップも豊富でコストパフォーマンスに優れているので、安く質の高い製品を導入したい場合にはおすすめです。
ニトリ
『ニトリ』はCMでもよく見ますし、店舗も全国展開されていますので知らない人はほとんどいないでしょう。家庭用の家具や収納なリーズナブルな価格で購入できるニトリにもリクライニングチェアが販売されています。選択肢は多くありませんが、品質の高い製品を他社よりもずっと安く購入できるので、人気を集めています。
Coleman (コールマン)
『Coleman』はキャンプ用品メーカーなので屋内用のリクライニングチェア購入には適していませんが、アウトドア用であればそのノウハウを最大限に生かした製品を販売しています。特に、持ち運んで移動することの多いアウトドアで、リクライニングチェアとしてのリラックス機能と携帯性を両立する工夫はアウトドアブランドならではです。
大川家具
ここまでリーズナブルな製品を中心に紹介してきましたが、『大川家具』のリクライニングチェアは一味違います。老舗家具ブランドとして高品質で体を休める機能に重点を置いたリクライニングチェアを販売しています。作業用との兼用ではなく、純粋にリラックスできるものを探している場合には、おすすめのブランドです。