公共施設の掃除でよく利用される『ブロワー』は大きなゴミを風で吹き飛ばし、綺麗にしてくれる便利なアイテムです。
家庭ではパソコンのゴミを吹き飛ばしたり、車を洗った後の水を吹き飛ばしたりしてくれるので、1家に1台あると重宝します。そこで今回は『ブロワー』の選び方を詳しく解説。おすすめの商品や使用用途も詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ブロワーのおすすめの選び方
ブロワーの電源方式で選ぶ
AC電源方式
『AC電源方式』はコンセントを必要とするタイプのこと。安定した電気供給で作業をスムーズに行えるのがメリットです。コンパクト設計の商品が多く、収納に場所をとらないところも魅力。外で使用する場合、電源の位置によっては延長コードの必要があるため、コンセントの長さは購入する際チェックしてください。
バッテリー式
家の中はもちろん、外でも使いやすいのが『バッテリー方式』。コードがなく、充電して使用するタイプです。小回りがきくため、車を洗った後の水を吹き飛ばしたり、パソコンのほこりを綺麗に掃除したりと、さまざまな場面で重宝します。
しかしAC電源方式と比べるとパワーが劣る点がデメリット。またバッテリーをすでに持っている場合は、ブロワー本体のみを購入すればよいので、リーズナブルな価格で購入できる場合もあります。
エンジン式
『AC電源方式』やバッテリー式と比較すると、最もパワフルで吹き飛ばす力が強いのが『エンジン式』です。ガソリンを使ってブロワーを動かします。大量のゴミを効率よく綺麗に掃除したい場合には特におすすめです。
長時間掃除する場合も、安定した稼働をしてくれるので重宝します。ただし大きな音が出るため室内で使うときは注意が必要。また排気ガスが発生するため屋外での使用に最適なタイプです。
ブロワーのタイプで選ぶ
手持ち式のブロワー
コンパクトで軽量設計の手持ち式は、女性でも使いやすいのが魅力です。パソコンのほこりを吹き飛ばしたり、窓のサッシを掃除したりと小回りがききやすく家庭内の掃除でも重宝します。置く場所をとらず、収納場所にも困りません。またリーズナブルな価格で購入しやすいブロワーが多く、ブロワーを初めて購入する方にもおすすめです。
背負式のブロワー
エンジンタイプのブロワーを背負って使用するのが背負い式です。手持ち式に比べ重量があるため、女性は使う際注意してください。本体を背負って、ノズルを手に持ちゴミを吹き飛ばします。パワーがあるため、雨や水で湿った落ち葉など簡単に吹き飛ばせるのが特徴。
家庭で使うというよりは会社や作業場での掃除に重宝します。効率よく作業したい方におすすめです。ただし価格が少しお高めなので、失敗しないよう他の商品とよく比較検討して購入してみてください。
ブロワーの風圧・風力で選ぶ
風圧
吹き飛ばす力の強さはブロワーを選ぶ上で重要なポイントです。単位は『Pa (パスカル)』で示される風圧は、4.0kpa前後を目安に選びましょう。また説明書には最大風速として記載されている場合もあります。7.0kpa以上になると、かなり風圧が強く大量の落ち葉を簡単に吹き飛ばせます。
効率よく掃除をしたい方は6.0〜7.0kpa前後を選ぶのがおすすめです。パソコンのほこりを吹き飛ばしたい場合は、3.0kpa〜4.0kpaでも十分対応できます。
風量
一定時間内に、ファンがどれくらい空気を送出するかを示す風量もチェックしましょう。単位は『m3/h(m)』で表現されます。ブロワーの風量は、2.0m3/m前後が一般的です。
3.0m3/m以上になるとハイパワーモデルとなり、作業効率がぐっとアップします。短時間で効率的に作業をしたい方は、3.0m3/m以上のモデルを選びましょう。
ブロワーの機能で選ぶ
風量調節機能
『風量調節機能付き』のブロワーは汎用性がきくのでとても便利です。3段階調節でざっくり調節できるタイプから、1〜6段階と細かく調節できるタイプまで発売されています。
パソコンや窓のサッシなど家庭内を掃除するときは優しく、洗車後の水を吹き飛ばしたい場合は最大風量にして効率的に作業するなど風量調節機能が付いていれば、さまざまな用途で重宝すること間違いなしです。
静音機能
野外で使う場合は特に近所迷惑にならないよう、『静音機能』付きがおすすめです。特にエンジン式はAC電源方式 やバッテリー式と比較して、パワフルな分音が大きめ。静音や振動を抑えてくれるモデルを選べば、周りを気にせず気軽に使えます。最近では静音機能付きモデルも多数発売されているので、チェックしてみてください。
吸引・集塵機能
『吸引』・『集塵』機能付きモデルのブロワーなら、ちりとりを使ってゴミを集めなくてよいのでとても便利です。特に大量の落ち葉や枯れ葉を収集するときに重宝します。家庭内で窓のサッシやパソコンのほこりを吹き飛ばす際にはあまり必要ない機能ですが、業務で大量のゴミを片付けなけらばならない場合は、吸引・集塵機能付きがおすすめです。
ノズル伸縮機能
ブロワーをさまざまな用途で使用したい場合は、『ノズル伸縮機能』付きモデルを選びましょう。パソコンのちりやほこりを吹き飛ばす際はノズルを縮めてコンパクトに、洗車後の水を吹き飛ばしたい場合はノズルを伸ばして効率よく作業することができます。
ブロワーはメーカーや商品によってノズルの長さが決まっていることが多いです。そのため使用用途を限定したくない場合は、ノズル収縮機能付きモデルがおすすめです。
ブロワーのおすすめの使い方
落ち葉掃除に使う
台風の後や、秋が終わり冬が近く頃には大量の落ち葉や枯れ葉に頭を悩まされた経験はありませんか。ほうきとちりとりだと時間も手間もかかります。ブロワーなら枯れ葉や落ち葉を吹き飛ばし、作業効率がぐっとアップ。
吸引・集塵機能付きならちりとりいらずで、さらに便利です。吸引・集塵機能が付いていなくても、ほうきで収集するよりはるかに手間や時間がかかりません。
パソコン・キーボードの掃除に使う
パソコンのキーボードは細かいゴミやほこりがたまりがち。爪楊枝や綿棒で掃除しようとすると、ゴミが奥まで入り込んでしまうことも。そんなときにブロワーが活躍します。
細かいちりやゴミを吹き飛ばしてくれるため、パソコンのキーボードを綺麗な状態に保つことが可能です。ちりやほこりは接触不良など不具合の原因となるので、こまめにブロワーで掃除するのがおすすめです。
洗車後の水滴取りで使う
洗車後の水を吹き飛ばしたいときもブロワーが活躍します。スポンジやタオルで水を吸い取ると時間も手間もかかりますよね。ブロワーなら一気に水を吹き飛ばしてくれるため、効率がアップ。
またブロワーである程度水を吹き飛ばして、タオルで仕上げたほうが窓ガラスが綺麗になります。労力や作業効率のアップだけでなく、仕上がりが綺麗になるのもブロワーの魅力です。
ブロワーを使うときの注意点
風は斜め上からあてる
垂直にブロワーをあてて、ちりや落ち葉を吹き飛ばそうとすると風圧で押し戻されたり、ゴミが散らばってしまったりします。ブロワーを使うときは、ゴミを集めたい方向に向かって斜め上からあてるのがコツです。ゴミとブロワーのノズルは1〜3cm程度離すと、ブロワーの風力を最大限に活かし効率的にゴミを吹き飛ばすことができます。
状況に応じてノズルを付け替える
使用シーンや状況に応じてノズルを交換すれば、作業効率がアップします。フレキシブルノズルは、木工機械や農業機械の裏など手の届きにくい部分を掃除するときに重宝します。
細かい部分を強い風圧でゴミを吹き飛ばして綺麗にしたい場合は、小口ノズルがおすすめです。また大量の落ち葉を効率的に吹き飛ばしたい場合などには、斜めカットされた広口タイプが適しています。
ひじを伸ばして使用する
ブロワーを長時間使うと、腕や肩に負担がかかります。公園や家の庭の落ち葉や枯れ葉を掃除するときは、ひじを伸ばすことを意識すると腕が疲れにくいので試してみてください。また長時間使用する際は、肩紐が付いたブロワーがおすすめです。太めの肩紐なら肩や腕が痛くなりにくく、長時間の作業が効率的に行えます。
状況に応じて風量を変える
ブロワーを使いこなすには、風量調節が重要です。道路や芝生の上の枯れ葉や落ち葉を吹き飛ばしたいときは、強い風を必要とします。
また砂埃が多い場所を掃除するときは砂が舞ってしまう可能性があるため、弱い風で丁寧に掃除するのがコツです。あらゆるシーンでブロワーを使いたい場合や掃除を効率よく進めたいときは、風量調節付きモデルを選びましょう。
室内で使用するときは必ず換気する
室内でブロワーを使用する際は、窓を開けて必ず換気をしましょう。ちりやほこりが舞って吸い込んでしまうと体に毒です。外で使うのが最もベストですが、室内でブロワーを使う際は、ほこりやちりが飛び散らないように注意しながら使用しましょう。