皆さんは『はちみつ』に色々な種類があるのをご存じですか。「そもそもはちみつに種類があるの?」と思う方もいるかと思います。しかしはちみつは、蜜が採れる花ごとにいろいろな違いがあるのです。
この記事では皆さんにはちみつのことを知ってもらうために、花の種類や選び方を中心に紹介します。そして最後には編集部おすすめのはちみつ10選も紹介するので購入する際にはぜひ参考にしてみてください。
はちみつのおすすめの選び方
原料の花で選ぶ
レンゲ
『レンゲ』は中国が原産の柔らかい花です。レンゲの蜜は濃厚でコクと甘さが強いので、多くの人から人気があり『はちみつの王様』とも呼ばれています。レンゲ畑が減ってきたことから年々貴重なはちみつになりつつあります。
そんなレンゲのはちみつは、生で食べてもパンやヨーグルトと食べてもおいしいです。ほんのり酸味もあるため、柑橘系の紅茶と合わせても邪魔をしません。色んな食べ物や飲み物とアレンジできます。
アカシア
『アカシア』のはちみつはほかと比べてさっぱりとしていて食べやすいのが特徴です。香りも柔らかいためはちみつが苦手な方にもおすすめ。
日本で作られているアカシアのはちみつは、半分以上が『ニセアカシア』です。ニセアカシアの花は白くとても上品なので鑑賞用として使われることが多いです。アカシアとは違う種類になります。
トチノキ
『トチノキ』はマロニエとしても知られている花です。温かく湿気のある地域で育ち、ふわふわとした花を咲かせます。見かけからは意外にも時には樹高が20㎝を超えるほどの大木から咲く花です。
トチノキの蜜は少し渋みもありさっぱりとしている大人な味わいがあります。そのためパンやヨーグルトなどのオーソドックスなデザートに使うだけでなく、料理にもよく使われています。
みかんの花
『みかんの花』のはちみつはフルーティです。柑橘系の風味や香りが特徴的で、しつこくありません。フルーツティーなどと合わせても良いでしょう。
またみかんのはちみつで漬けた梅干しも人気があります。さっぱりとしたフルーティーな甘みが好きな方におすすめです。
コーヒーの花
『コーヒーの花』は真っ白なのが特徴。開花の期間はおよそ2日程度で、本場ブラジルでも中々見られないレアな花です。
そんなコーヒーの花の蜜は、色味や風味もコーヒー風のはちみつになります。バニラアイスにかけたり、ラテに入れたりするのもおすすめです。
マヌカの花
『マヌカの花』のはちみつは殺菌・薬用効果があることで人気があります。マヌカハニーとも呼ばれます。普通のはちみつと違い、苦甘い独特な味です。初めて食べる方は驚くかもしれません。
マヌカハニーは風邪を引いた時にそのまま食べて喉を癒したり、ホットドリンクと混ぜて飲んだりするのがおすすめです。熱に強いため、温めても効果が消えづらいのも特徴。
産地で選ぶ
国産
日本国内で作られたはちみつは、海外のものと比べると濃度が高かく、柔らかい香りのものが多いです。ある国では花の蜜をそのままはちみつとしているところもあるので、水分量が多いこともあります。
しかし日本国内で作られるものは、採れた花の蜜を濃縮するため、より濃厚なはちみつになるのです。国産は希少なため高値なものが多いですが、きちんとしたはちみつを食べたい方にはおすすめです。
ニュージーランド
ニュージーランドでは養蜂家を守るための厳しい管理規制が進んでいます。そのためはちみつを作る環境がかなり整っており、品質も高めです。輸入時もニュージーランドから来るはちみつは関税が高いです。はちみつにかけている情熱はどの国よりも強いと言えるかもしれません。
このような理由から国内で販売される時は値段が高くなりますが、品質は輸入されるはちみつの中でもトップクラスなので、選んで損はありません。
ドイツ
ドイツははちみつ産業がかなり盛んな国です。そのためドイツから来るはちみつの中には、珍しい種類のものもあります。たとえば『木の蜜から作るハチミツ』や『ラベンダーのはちみつ』、『スパイスを使ったはちみつ』など。見ているだけで楽しくなるような商品が豊富。
なのでいつもとは違うはちみつを試したい方はドイツ産がおすすめです。またドイツならではの酸っぱい『ドイツパン』もあるのでこちらもチェックしてみてください。
中国
中国では昔からはちみつを薬代わりとして使ってきた歴史があります。広大な国土を利用した養蜂が得意なため、量も日本や他の国とは比べられないほど多く、価格が安いのも特徴です。
しかし中国のはちみつは純度が高いとは言えず、水飴や砂糖を混ぜていることが多いです。そのため購入の時には、慎重に見極める必要があります。
中国産のはちみつを選ぶ時には『加工がされていない淡い色』『結晶化する』『泡立たない』を基準に選ぶのをおすすめします。
旧ソ連地域
旧ソ連地域は『ウクライナ』『ベラルーシ』『ロシア』などを指します。また『キルギス』もはちみつの名産地です。全て合わせると生産量は年間20万トンにもなります。種類も豊富で、日本ではなかなか使われない花のはちみつが多いです。
特にロシアでは、はちみつの専門店があるほど養蜂が盛んに行われています。材料も『りんごの花』や『ベリー類』などさまざまです。
アメリカ
アメリカにはなんと『300種類以上』のはちみつが存在します。主な産地はカリフォルニア州、テキサス州、オハイオ州など暖かい地域。広大な大地を活かして養蜂をしています。
またアメリカはオーガニック認定を受けたはちみつを多く売り出しています。健康はもちろん、自然のことも気にかけている方にもおすすめです。
栄養成分で選ぶ
はちみつは自然の糖分で、ドリンクやデザートと合わせて食べれています。純粋なはちみつであれば良いですが、安価で売られているものには添加物や人工糖類が含まれていることもあります。
自然の糖分だからと言っても、添加物入りのものを食べていれば元も子もありません。なのではちみつを購入する時は、しっかりと成分表を確認するのをおすすめします。
香りで選ぶ
『花』の種類で紹介したように、はちみつは使われた花によって香りがまったく違ってきます。花の匂いが強い『フローラル』や『フルーティ』、『コーヒー』などもあります。
匂いにこだわりがある方は、はちみつを選ぶときにどんな花が使われているかを確認しておきましょう。何を選べば良いかわからない場合は、癖の少ないレンゲの花を使ったはちみつがおすすめです。
種類で選ぶ
純粋はちみつ
純粋はちみつは「無加工」のものを指します。この純粋はちみつはミツバチが自分たちで管理を行ったもので、栄養価や濃度が高いのが特徴です。
そのため加工されているはちみつと比べると少し高値になりますが、純度を比べると十分買う価値があるでしょう。添加物が一切入っていないはちみつを食べたい方におすすめです。
加糖はちみつ
加糖はちみつはブドウ糖やショ糖、水飴などを入れて甘くしたタイプです。特徴は純粋なはちみつよりも甘く、親しみやすい味わいがあることですが、人工の糖分が入っているため健康には良くありません。
毎日食べる方には純粋なはちみつをおすすめします。
精製はちみつ
精製はちみつは独特の甘さや匂いを抑えるために、加熱処理を施したもののこと。はちみつ独特の風味が抜けるため、苦手な方でも食べやすいのが特徴です。
しかし精製の際にはちみつに含まれている栄養も抜けてしまいます。なので健康に気を使ってはちみつを摂っている方にはおすすめできません。純粋なはちみつがどうしても苦手な方には、精製はちみつも良いかと思います。
価格で選ぶ
はちみつは特に輸入品であれば、高価なものほど純度も高い傾向にあります。そのため国産以外では安値のものは避けるのが良いでしょう。国産の場合、価格を決めるのは養蜂家の方たちなので、値段は気にしなくても良いかと思います。
中には人工的な糖分が入っている場合もあるので、安いはちみつを買う前にはきちんと成分表を見るクセをつけておきましょう。
濁り具合で選ぶ
純粋はちみつの中には『純粋』と記載しておきながら、加熱処理をしているものも少なくありません。そんな時ははちみつの濁り具合を見ることをおすすめします。なぜなら純粋なはちみつには花粉などがそのまま入っているからです。
なので純粋なはちみつか分からない時は、透明度が低く中が濁っているものを選びましょう。
はちみつのおすすめメーカー
かの蜂
自然の多い福岡県八女市で作られている、100%天然のはちみつが売りの専門店です。世界数カ国から輸入したはちみつも豊富に揃えてあります。中にはインド産の珍しいはちみつも。
小松養蜂場
秋田県にある小松養蜂場は、自然の中で育てたジューシーな巣みつなど、はちみつ好きにはたまらない商品が揃えてあります。それだけでなく、蜂の子カプセルなど、珍しいものも売っています。
サクラ印
スーパーなどで必ず見かけるサクラのマークが特徴の『サクラ印』は、オーソドックスな純粋はちみつがメイン。クセが強くなく、親しみやすいはちみつもサクラ印の特徴です。