音声を記録する『ボイスレコーダー』は会議の議事録、取材の記録、音楽の練習、学習など様々なシーンで活躍します。
そこで今回はボイスレコーダーについて、最適なボイスレコーダーの選び方や、おすすめ商品をランキング形式でご紹介していきますので、どれを選んだら良いか悩んでいる方は参考にしてみてください。
ボイスレコーダーとは
音声などを録音できる機器のことをボイスレコーダーといいます。会議やセミナー、トークショーなどで利用したり、インタビューや授業の内容など書き取りが間に合わないものを録音するのに便利です。またアイディアなどを記録するボイスメモとして使うなど、いろいろな場面で利用できます。
用途別おすすめボイスレコーダー
語学に向いているボイスレコーダー
ラジオで放送される英語の講座などを録音し、語学学習に活用したいと考えている方は音質そのものよりも、『再生機能』を重視しましょう。
また、発音をしっかりと確認したい場合は音の高さを変更することなく、再生速度を遅くできる機能が搭載されていれば、聞き取りやすい速度で発音の練習を行うことができます。
取材やインタビューに向いているボイスレコーダー
取材やインタビューなどでボイスレコーダーを活用する場合は、ポケットに入れて携帯しても違和感のない、軽量でコンパクトなモデルを選ぶのがおすすめです。
また、機能性としては、音声を感知することで録音を開始してくれる『音声起動録音』機能が搭載されているモデルであればより便利に活用できます。「録音を忘れてしまう」といったミスも発生しにくいので人為的ミス回避に役立ちます。
議事録や講演記録に向いているボイスレコーダー
会議や講義を録音する用途でボイスレコーダーを使用したい方は、『連続使用可能時間』をチェックしましょう。
長時間の講義に集中してしまい気付いた時には充電が切れていた、といった事態はよく起こるので、リスクの少ない長時間対応型のボイスレコーダーがおすすめです。
演奏会や自然音の録音に向いているボイスレコーダー
演奏会や自然の音を録音する目的であれば『録音フォーマット』に注目しましょう。
ボイスレコーダーの録音フォーマットはMP3やWMAといったものが一般的です。これらのフォーマットは長時間の録音ができますが、一方で音声データを圧縮して録音を行うことにより音質が悪化してしまうという難点があります。
そこで、音質にこだわって選ぶ場合はリニアPCMで録音できる機種を選ぶようにしましょう。
リニアPCMは音声を圧縮せずに録音できるため音質の低下が発生せず、綺麗な音質で録音できます。最近ではハイレゾに対応しているモデルも展開されています。高音質で録音するとファイルのサイズが大きくなってしまうので、内蔵ストレージ容量や外部ストレージが十分にあるかどうかの確認も忘れずに行いましょう。
おすすめボイスレコーダーの選び方
録音方法で選ぶ
ボイスレコーダーには『ステレオ録音』が可能なモデルと『モノラル録音』が可能なモデルがあります。この2種類は特徴が大きく異なっているため、用途や目的に応じてタイプを選ぶ必要があります。それぞれの違いを見ていきましょう。
高品質なステレオ録音
音質にこだわってボイスレコーダーを選ぶのであれば『ステレオ録音タイプ』を選びましょう。ステレオ録音であれば音に左右差がはっきりと出るため発言者の位置を把握しやすくなり、音声に臨場感が出やすくなります。音楽や議事録を録音する際など幅広い用途で使用できます。
価格が安いモノラル録音
『モノラル録音タイプ』は比較的本体価格が安いので、なるべく出費を抑えたいという方におすすめです。注意点としてモノラル録音は「距離感のない音を録音する」という点が挙げられます。たとえば会議を録音する際、誰の発言か分からなくなってしまうといったことが起こりえます。複数人の発言を録音する用途でなければ十分に活用できるでしょう。
記録媒体で選ぶ
ボイスレコーダーを購入する際は録音したデータを保存しておくための記録媒体も確認しておきましょう。特に頻繁に使用する方にとっては非常に重要なポイントになります。
『内部ストレージ型』か『SDカード対応』か
ボイスレコーダーの記録媒体として『内部ストレージ』と『SDカード』の2種類があります。
『内部ストレージ』は一般的に2GBや4GBといった容量で、これは低音質であれば200時間程度の録音が可能です。高音質で録音する必要がない場合は内部ストレージで十分事足りるでしょう。
一方高音質での録音や長時間の録音を頻繁に行うという方は『SDカード』に対応しているモデルを購入するようにしましょう。SDカード対応モデルであれば容量がいっぱいになってもカードを差し替えるだけで済むので、大切なデータを消去せずに手軽に新しい録音を開始できます。
『充電式』か『電池式』か
ボイスレコーダーの電源方式には『充電式』と『電池式』があります。
『充電式』は別途電池を用意する必要がないため、頻繁に利用する方にとっては使いやすいタイプになります。充電式にはUSBタイプやACアダプタータイプなどの種類があるので、使用環境に応じて使いやすいタイプを選ぶと良いでしょう。
『電池式』は乾電池を使用して利用するタイプで、簡単に電源が確保できます。万が一ボイスレコーダーの電池が切れてしまってもすぐに対応ができるので安心して使用できます。しかし乾電池を入れる仕様上、小型化が難しくサイズが大きい製品が多いことも覚えておきましょう。
そのほかの便利な機能で選ぶ
機能性はボイスレコーダーを便利に活用していく上で非常に重要なポイントになります。ストレージや連続使用可能時間に差異のない複数のモデルで悩んだ場合は機能性が決め手となります。
ノイズカット機能
ボイスレコーダーには音声を綺麗に録音するための機能が搭載されていることがあります。
『ノイズカット機能』はその代表格で、マイクに接触した際に生じるノイズや、エアコンなどの動作音を自動でカットし、音声を際立たせて記録できます。クリアに録音を行いたい場合はこの機能が搭載されているか必ずチェックしましょう。
リピート機能
語学学習やインタビューしたデータの文字起こしなどを行う場合は『リピート機能』に特化しているモデルを選ぶのがおすすめです。リピート機能には録音したデータを繰り返す一般的な『リピート再生』機能と聞きたい箇所を繰り返してくれる『2地点間リピート再生』機能があります。
再生速度調整機能
語学学習やインタビューの文字起こしなどに便利な機能として『再生速度調整機能』という機能があります。聞き取りにくい部分をゆっくりと再生することができる「スロー再生機能」が搭載されていれば簡単に聞き返すことができ、学習が効率よく行えるでしょう。
他にも『シャドーイング再生』という聞こえた音を同時に繰り返して発音し、その音声を録音できる機能があります。この機能が搭載されている製品はリスニング力とスピーキング力を同時に向上させられるので非常におすすめです。
ボイスレコーダーでおすすめのメーカー
ボイスレコーダーを展開している主要なメーカーはいくつかあり、そのメーカーごとに異なる特色を持っています。ここでは各メーカーの特色を見ていきましょう。
TEAC (ティアック)
TEACはエレクトロニクスメーカーとして長年オーディオ、レコーディング機器の製品開発販売を行ってきたメーカーです。
CD音質を越える高音質リニアPCM録音と長時間録音の可能なMP3録音機能を併せ持ち、用途に応じた切り替えが可能になっています。
SONY (ソニー)
様々なデジタル機器を展開し、世界的に有名なメーカーであるSONYのボイスレコーダーは幅広いラインナップが特徴です。ハイレゾ対応のPCM録音が可能なモデルはもちろん、マイクの感度を高めた指向性マイクユニットを搭載モデルなど、どんな状況でも綺麗に録音できるモデルが人気を集めています。
オリンパス
カメラメーカーとして有名なオリンパスが展開しているボイスレコーダーは会議などの録音や学習向け、音楽向けなど幅広い商品展開が行われています。手頃な価格を実現しつつもスマートフォンとの連携など機能性の充実した、コストパフォーマンスの高さもオリンパスの魅力です。
Panasonic (パナソニック)
Panasonicのボイスレコーダーはビジネスユースに適した機能充実モデルや、音楽のプロモーションに使用するPCM対応モデルなど、ラインナップの豊富さが特徴です。特に人気な製品はポケットに入れても違和感のないコンパクトでスマートなシリーズや初心者の方でも使いやすいシリーズです。