男性はメイクをしないので顔の手入れは必要ない、顔の手入れなんて女性みたいで抵抗がある、と思ってはいませんか?実は、男性も女性とおなじく顔の手入れが必要です。
この記事では、男性でもスキンケアが必要な理由やスキンケアの方法、選び方、おすすめのスキンケアのタイプなどを紹介します。あわせておすすめのケア用品ベスト10も紹介するので、スキンケア選びの参考にしてください。
メンズスキンケアの基礎知識
男性でもスキンケアは必要なのか?
男性は、女性とは違う理由でスキンケアを必要としています。男性がスキンケアを必要とする理由は次の4つです。
男性は女性より皮脂量が約3倍も多いので、ニキビができやすい
男性の肌は女性より水分量が少ないのでカサつきやすい
毎日のシェービングで荒れやすい
日焼け対策をしないので紫外線ダメージを受けやすい
スキンケアの基本の3ステップ
ステップ1. 洗顔
スキンケアの最初のステップは『洗顔』。洗顔は顔に付着した汚れやほこり、余分な皮脂、汗、古い角質などを落とし、化粧水や乳液の浸透率を高くする働きがあります。
注意点はやりすぎないこと。必要以上に洗顔をすると必要な脂まで落とし、乾燥やダメージを受けやすくしてしまいます。
ステップ2. 化粧水
『化粧水』の成分のほとんどは水です。化粧水は肌に水分を補給し、保湿成分でうるおいを保って肌の調子を整える働きがあります。
使い方のコツは叩きつけるようにしないこと。叩きつけると肌にダメージを与えます。化粧水は優しくなじませるようにつけましょう。目元口元はとくに丁寧に。重ねつけてもいいでしょう。
ステップ3. 乳液
『乳液』は水分と油分でできており、そのうちの20%~30%が油分です。油分で膜をつくり化粧水で得た水分や、保湿成分を肌に閉じ込める働きがあります。
化粧水で保湿しても乳液でふたをしないと効果は半減するので、化粧水と乳液はセットで使いましょう。カサつきがちな目元や口元はとくに丁寧につけましょう。
スキンケアのメンズとレディースの違い
メンズとレディースのスキンケアは、成分や目的が違います。
メンズ
水分を補給して肌を整えるのが目的
レディース
・美容や美白目的なので、男性用にはない成分がいろいろ入っている
・低刺激、無添加の製品が多い
レディーススキンケアで代用はできる?
スキンケアを切らしてしまった場合は、レディーススキンケアで代用はできます。
ですが、レディーススキンケアは低刺激にこだわっているので、効果や浸透率は低いことが多いです。男性は肌の水分量が少なく保湿効果を求めているので、メンズ専用のスキンケアを使用した方がより高い効果が得られます。
ただし、敏感肌の男性には、刺激が少ないレディーススキンケアの方が良い場合もあります。
おすすめのメンズスキンケアの選び方
洗顔料は洗浄力と肌への優しさのバランスで選ぶ
洗浄力が強すぎると、必要な皮脂や角質も落としてしまう場合があります。逆に低刺激のものは、汚れが落ちにくく感じることも。自分の肌質に合ったものを選ぶことが大切です。
『脂性肌』
ある程度洗浄力があるものを選ぶ。洗浄力が高いと乾燥しやすいので保湿力も必要
『乾燥肌』
洗浄力は普通、保湿力が高いものを選ぶ
『敏感肌』
界面活性剤・香料・防腐剤・アルコール・香料・パラペンなどの添加物が少ない、もしくはないものを選ぶ
『ニキビ肌』
ニキビ菌の繁殖を防ぐ働きがあるサリチル酸配合など、アクネケアがあるものを選ぶ
界面活性剤の種類に注目しよう
界面活性剤は肌の脂分の汚れを包んで浮き上がらせ、汚れを落とす働きがあります。
界面活性剤には、洗浄力が強く刺激が強めなタイプや、安全性が高く肌への刺激が弱いタイプなどがあります。スキンケアを購入する際にはよく確認して、自分に合ったものを選びましょう。
『強め』
・ステアリル硫酸Na
・ラウリル硫酸Na
・ラウレス硫酸Na
『弱め』
・ココイルグルタミン酸Na
・ココアンホ酢酸Na
添加物にも注意しよう
石油由来の添加物は、アレルギーや皮膚炎の原因になる場合があります。アレルギー体質や敏感肌の人、安全性にこだわりたい人はとくに注意しましょう。
『合成香料』
くすみ、色素沈着、アレルギーの原因となる可能性がある
『酸化防止剤』
アレルギーや皮膚への刺激の原因となる
『アルコール・エタノール』
バリア機能を低下
『鉱物油』
肌への刺激が強いものがある
『防腐剤』
パラベンは接触性皮膚炎の原因となる
常駐菌を殺し乾燥肌になる
化粧水と乳液は保湿力の高いものを選ぶ
男性の肌は油分が多いためテカりやすいですが、テカっているから肌はうるおっているのか、というとそうではありません。肌は水分が足りないと、水分を補うために皮脂を分泌して肌を乾燥から守っています。
洗顔で余分な脂分を落としたあとになんのケアもしないと肌の乾燥は止まらないので、再びテカったり肌がゴワゴワになったりします。洗顔後には保湿力の高い化粧水と乳液を選んで、肌のうるおいを保ちましょう。
保湿成分にはどんなものがある?
セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンは3大保湿成分と呼ばれおり、高い保湿作用があります。また、これらの保湿成分の他に、独自に開発した保湿成分を使用しているメーカーもあります
『セラミド』
・バリア機能を助ける
・角質の水分が逃げないようにする
『ヒアルロン酸』
・高い保湿力がある
『コラーゲン』
・皮膚の水分を保つ
・皮膚に弾力を与える
簡単なオールインワンなら初めてのスキンケアにもおすすめ
オールインワンとは、一本で化粧水・乳液・美容液の働きをする化粧品のことです。
オールインワンには、
経済的負担が減る
スキンケアの時間を短縮できる
一回のケアで終わるので肌への負担が減る
などのメリットがあるので、初めての人や忙しい人におすすめです。
毎日使い続けるものだからコスパは重要
どんなに効果が高いスキンケア用品でも、毎日続けて使わないと効果は半減します。そのため、負担にならずに買い続けることができるものを選ぶことが重要です。
また、化粧水はたっぷり使うことも大事。高価だとつい少量しか使わなくなって効果が減ることがあります。
タイプ別のおすすめメンズスキンケア
乾燥肌
乾燥肌とは
乾燥肌とは、肌の水分やうるおいが不足してカサカサ、ザラザラしている肌のこと。角質層の水分が20%以下の状態が続いていて、ひどい場合は粉を吹くこともあります。
乾燥肌になると肌のバリア機能が低下し、ターンオーバーが乱れて肌の老化を早めてしまいます。自分が乾燥肌かどうかを見分けるには、洗顔後、顔を拭き、何もしないで5~15分ほど様子を見ます。15分以内に肌がつっぱるようなら乾燥肌です。
乾燥肌の方はこんなスキンケア商品がおすすめ
乾燥肌の方は肌にうるおいを与えるだけでなく、うるおいを維持する効果が高いコラーゲン・ヒアルロン酸・セラミドが多く配合されているものを選びましょう。
また、肌への浸透力が高いものは、角質層にまでしっかりと保湿成分が届きます。成分がナノ化されているものや、浸透率にこだわりがあるスキンケア商品を選ぶといいでしょう。
脂性肌 (オイリー肌)
脂性肌 (オイリー肌) とは
脂性肌は、肌の水分と脂分がどちらも多い状態の肌。テカテカ・ベタベタしており、ニキビや吹き出物ができやすくなっています。
脂性肌の人は、洗顔後5~10分で肌にべたつきを感じます。
脂性肌 (オイリー肌) の方はこんなスキンケア商品がおすすめ
脂性肌の方には、さっぱりした使いごこちでとろみが少ないタイプの商品をおすすめします。皮脂の分泌を抑える働きがあるビタミンC誘導体や、肌をひきしめる働きがあるクエン酸・クエン酸Na・エタノールなどが配合されたものを選ぶといいでしょう。
ただし洗顔後しっかり保湿しないとかえって皮脂が分泌されるので、保湿成分もしっかり配合されているものを選びましょう。油分補給はあまり必要ありません。
混合肌
混合肌とは
混合肌はカサカサする箇所とベタベタする箇所がある肌のこと。日本人の7割は混合肌だといわれています。
ケアの際は余分な皮脂は取り除きますが、水分はしっかり補給することが大切です。
混合肌の方はこんなスキンケア商品がおすすめ
水分が不足すると皮脂が増えてしまうので、混合肌の方は保湿成分が高いタイプのスキンケア商品を選びましょう。
部分別に水分の多いタイプのものと、油分も補給するタイプのものを使い分けてもいいですが、費用がかかります。ですので、水分と油分のバランスがとれているオールインワンのものがおすすめです。
敏感肌
敏感肌とは
化粧品や洗剤を使用すると肌がピリピリする、かゆくなる、赤くなるなどの症状がでる方は敏感肌です。
アレルギー体質の人は敏感肌になりやすいですが、誤った方法でスキンケアを行ったり、肌に合っていない化粧品を使ったりしてもなることがあります。
敏感肌の方はこんなスキンケア商品がおすすめ
敏感肌の方は添加物を使用していない商品や、刺激が少ない商品がおすすめです。
バリア機能が低く刺激に反応しやすくなっているので、保湿を維持し、バリア機能を回復する働きが強いコラーゲン・セラミド・ヒアルロン酸が配合されている商品で、添加物や刺激が少ない、もしくは入っていないものを選ぶといいでしょう。
ニキビを繰り返す肌
ノンコメドジェニック化粧品は、ニキビができやすくなると考えられている成分をできるだけ使わずに作られています。ニキビを繰り返す方は、ノンコメドジェニックテスト済み、または処方、と書かれているものがおすすめです。
ただし、すべての人に効いたり必ずニキビができにくくなったりする、というわけではないことに注意しましょう。
ひげ剃りによってダメージを受けた肌
ひげ剃りによってダメージを受けた肌はピリピリしたり、乾燥した感じがしたりします。理由は、角質や皮脂がはがされ傷がついて炎症をおこしているから。
髭剃り後は、すぐに化粧水や乳液で水分・油分を補給することが重要。化粧水・乳液は保湿力の高いものを選びましょう。アルコールが入っているとヒリヒリすることがあるので、入っていない商品を選ぶことをおすすめします。