食材そのものが持つ油分や水分を使ってじっくり時間をかけて揚げるため、ヘルシーな揚げ物ができると人気の『ノンフライヤー』。揚げ物を健康的に食べられるという画期的な家電製品として人気を博していますが、どれを選べばいいのかいまいちわからない方も多いでしょう。
そこでこの記事ではノンフライヤーのメリット・デメリット、選び方やお手入れ方法などを紹介します。ノンフライヤーに興味がある方はぜひ参考にしてみてください。
ノンフライヤーとは
ノンフライヤーのメリット
ヘルシーな揚げ物を作れる
ノンフライヤーは食品そのものが本来持っている油分を使うため、通常のフライヤーよりも余分な油をカットでき、ダイエットをする方にもおすすめです。
コロッケや唐揚げ、ポテトなどの揚げ物をヘルシーに味わえることに加えて、お弁当に入れてもべたつくことが少ないなどのメリットもあります。
火を使わないから安全性が高い
ノンフライヤーは食材を入れて蓋を閉めスイッチを押せば自動で作ってくれるので、火傷や火事が生じるリスクを減らせます。
台所で様子を見続ける必要のないノンフライヤーがあれば、暑い夏場でも快適に揚げ物が作れます。
揚げ物以外にも使える
ノンフライヤーは実は温めにも向いていて、冷凍の餃子や冷めたおかずを入れるとカラッと美味しく仕上がります。
ピザや焼き鳥、焼き魚などの焼き系は大得意でパンを焼いたり温泉卵まで作ったりすることもでき、1台で2役、3役活躍してくれる代物です。
揚げ物の調理や後片付けが簡単にできる
ノンフライヤーはたしかに洗う作業は必要ですが、付属のバスケットやネットを外して洗えばいいだけなのでお手入れがとても楽です。揚げ物へのハードルが下がるでしょう。
ノンフライヤーのデメリット
調理に時間がかかる
ノンフライヤーは予熱する時間も必要な上、温風でじっくりと加熱するため、油で揚げるより調理時間が長くかかります。
時間にある程度の余裕がないと、料理を出したい時間に出すのは難しいでしょう。
大きいのでスペースを確保する必要がある
ノンフライヤーのデメリットの1つに大きさがあります。1升炊きの炊飯器に近い大きさがあり、周囲10cmにはものを置けないのでスペースを開けておく必要もあります。購入前にはしっかりスペースの確保をしておきましょう。
ノンフライヤーの選び方
必要な容量で選ぶ
家族の食事を作るなら2L以上
一般的なノンフライヤーの容量は2~3Lほどです。3人以上の家族なら大きめを買っておきましょう。
唐揚げなら7〜8個、ポテトフライやチキンナゲットなど小さな食べ物なら1度にある程度の数が調理可能な一方で、とんかつのように大きさのあるものは1度に2枚ほどしか作れません。最近では3.5Lの大容量タイプも販売されているので、頻繁に使用するようでしたら検討してみましょう。
1人暮らしやお弁当用にはコンパクトタイプ
ノンフライヤーは1人暮らしの方向けのコンパクトタイプも販売されています。1人分のおかずを調理したり、お弁当に少し使ったりするくらいなら、1L程度のミニサイズでも十分です。
価格帯で選ぶ
低価格帯の特徴
低価格帯のノンフライヤーに有名メーカーはほとんどありません。はじめて知るメーカーが多いでしょう。
5〜6千円の価格帯ではサイズは1L~2Lが主流で、1人暮らしの方やお弁当の1品に加えたい方にピッタリのコンパクトモデルばかり。シンプルなデザインで、ツマミを回すだけで操作できる簡単なモデルが多いです。
高価格帯の特徴
高価格帯のノンフライヤーは有名メーカーが多いです。製品の保証期間が長く安心して使用できるのが特徴です。
価格帯は2〜3万円台が多いですが高いものだと7万円代までと幅があり、サイズは2~3Lほどが主流で1世帯家族におすすめです。
機能面が充実しており、温度や調理時間の表示はLEDディスプレイがメインです。食材の重さや調理の好みによって温度や調理時間を細かく設定できますし、中には1度で2種類のメニューを同時に調理できるモデルも存在します。
調理可能な料理で選ぶ
先ほども述べたとおり、ノンフライヤーの中には揚げ物だけではなく焼き物や温泉卵が作れるモデルもあります。
焼き魚や焼き鳥、パンなども作れれば一気に料理の幅が広がります。
お手入れのしやすさで選ぶ
ノンフライヤーはお手入れが楽で、パーツを取り出して洗えるモデルが豊富です。中にはまるまる食洗機に入れられるモデルも存在します。食洗機をお持ちの方はぜひ丸洗い可能なモデルも検討してみてください。
洗うパーツも小さく済むモデルなどは洗浄後に乾燥させるときにスペースを取らずに済むので、1人暮らしの方におすすめです。
付属や別売りのオプションで選ぶ
レパートリーが増える丸型鍋
ノンフライヤーの中には、揚げ物に加えてケーキや蒸し料理が作れる『丸型鍋』がオプションで付いているモデルもあります。毎日揚げ物を食べることがなくても、ほかの料理に活かせるなら買って損することはないでしょう。
綺麗に仕上がって美味しくなるオイルスプレー
ノンフライヤーを使って揚げ物をする際、素材自身の油が足りないことがあります。そこで重宝するのが『オイルスプレー』。最初にオイルを少しだけかけてあげると問題なく仕上がります。
スプレータイプなので油が余分に出ることもなく、食材全体に油がかかるので美しく仕上がります。オイルスプレーはノンフライヤーのオプションで販売されている場合もあるので、オイルスプレーを持っていない方はあわせて購入するとよいでしょう。