部屋を明るくしてくれる照明。主流は『電球』から、『蛍光灯』と流れ、現代では『LEDシーリングライト』がメインになっています。寿命が長く、耐久性にも優れているので、非常に経済的です。
一見すると難しい工事が必要そうなLEDシーリングライトですが、工事が必要ない場面も実はたくさんあります。
この記事では、LEDシーリングライトの概要や、選び方、使い方を解説していきますので、ぜひ毎日を明るく彩るLEDシーリングライトの導入を検討してみてください。
LEDシーリングライトとは
『LEDシーリングライト』とは、天井に直接取り付けるタイプの照明器具です。室内全体を明るくできるので、リビングや事務所などに用いられています。
そんなシーリングライトの中でも、2010年に発売されたのが、LEDタイプです。環境の光と合わせて自動的に発光するので、省電力でエコなライト。寿命も蛍光灯と比べて長いので、メンテナンスも少なくてすむのがポイントです。
そういったメリットが認められ、2012年にはシーリングライト市場で蛍光灯をうわまわりました。
LEDシーリングライトのおすすめポイント
寿命が長い
LEDのメリットで、メインとも言えるのが寿命の長さです。一般的な電球と比べるとこうなります。
・LED:約4万時間
・蛍光灯:約6千~1万2千時間
・白熱球;約千~2千時間
4万時間とは、つけっぱなしで、約4年半。1日8時間つけていれば、12年以上持続する耐久力です。ちなみに蛍光灯では、1日8時間点灯で約4年と、3倍程度の違いがあります。
短期的に使いたい場合は蛍光灯、長く使いたい場合はLEDシーリングライトを使うと良いでしょう。
価格が安い
LEDシーリングライトは、継続使用のコストと、導入のコストが安いのも特徴です。ランプを交換するタイプのものは、LEDランプが高額になりますが、チップ型のものを選べば、低価格で済みます。
場合によっては、LEDランプを2、3本購入する金額で、LEDシーリングライトを購入できるのです。LEDランプ2、3本の値段は一見すると高額ですが、耐久性を考えれば、十分にもとが取れます。長期的に使う場合、シーリングライトはぴったりなのです。
電気代が安い
LEDはとても省エネで、電気代が安いのです。全面LEDを採用している東京スカイツリーは、1日の電気代が2万円ほど。あれだけの施設で1日2万円はかなり安いといえます。
ちなみに8畳用の蛍光灯の消費電力は、約80W。LEDだと半分の40Wです。すると1部屋で1年4000円ほどの節約になります。1部屋で4000円なので、4部屋あると1万6000円。電球の交換もないので、かなり経済的です。
明るい
LEDは、かなり明るい照明器具です。LEDランプが出はじめのころは、かなり暗いものでした。しかし改良に改良がかさなったことで、当時の暗かったものとは比べられないほど明るくなったのです。
発売当初のイメージを引きずっている方が、『LEDは暗い』という情報を流しているために、暗いというイメージが広がっていますが、実際はかなり明るくなっています。一度、電気屋さんなどでみたり実際に試してみるとわかりやすいでしょう。
器具自体が軽い
LEDシーリングライトは、かなり軽い照明器具です。蛍光灯のように、電球がついていなく、カバーも薄いのがポイント。扱いやすく、柔軟性が高いライトなのです。そのため取り付けの際にも腕が疲れない構造になっています。また自信の際に落下しても、破片でケガをするリスクが少ないのです。
軽いというメリットは、普段に使う際にも、いざというときにも役に立つメリットといえるでしょう。
調光ができる
LEDは、とても明るい照明器具です。そのため『調光機能』がないと明るすぎてしまうこともあります。光を調節できる機能は、特に夜、役に立ちます。夜は光の強さを自然と感じやすいので、目に優しい光を出せる調光機能は、必須と言えるでしょう。
調光機能がついていても、極端に値上がりするわけではないので、できるだけ付属しているものを選ぶと良いでしょう。LEDシーリングライトを快適に使うためにも、調光機能にこだわってみてはいかがでしょうか。
電球交換が不要でメンテナンスが楽
LEDは、なんとなく難しい、扱いが簡単ではないと思う方もいるでしょうが、現在発売されているLEDシーリングライトは、LEDチップが並んでいるものがほとんどですので、電球のようなシステムではないので、電球交換の必要がありません。
要するに、一度取り付ければノーメンテで済みます。カバーの取り外しの必要もないのです。一応、取り外しの仕方は確認しておきましょう。メンテナンスをする必要がない、楽なライトといえます。
虫が寄り付きにくい
LEDライトは、虫から嫌われている電球です。夏場に、蛍光灯の周りに虫が集まりますが、LED電球には集まってきません。
さらに最近のシーリングライトは、カバーと本体の隙間をなくしており、虫の侵入を許さないタイプになっています。
蛍光灯の交換の際にみなければならない、虫がたくさんいる恐ろしさを感じなくて済みます。夏の快適な生活の大敵、虫を寄せ付けないので、大変便利です。
おすすめLEDシーリングライトの選び方
せっかく、シーリングライトを導入するのですから、目的や状況に合わせたものを選びたいところです。
LEDシーリングライトの選び方としては、
・部屋の大きさ
・機能
・デザイン
の3つのポイントを抑えて選ぶと良いでしょう。
しっかりと基準を抑えて選ぶことで、部屋を快適に明るくすることができます。使い方、環境によって選ぶことで、毎日の生活を明るくしてくれます。少し面倒に感じるかもしれませんが、購入の前に知っておきましょう。
お部屋の大きさ (畳数)と明るさ (ルーメン)で選ぶ
選び方のポイント、1つ目は、部屋の『大きさ』と『明るさ』で選ぶことです。
たとえばリビングはいろいろなことをして過ごす部屋です。そのため使用用途よって、明るさや色を切り替えられるライトを選びましょう。
また部屋の広さによって選択するのも大切です。部屋に対して明るすぎれば、眩しすぎて過ごせませんし、暗いと不便です。そのため今の部屋の広さに対応しているライトを選びましょう。
機能を選ぶ
いろいろな部屋で使うLEDシーリングライト。勉強したりのんびりしたりと、たくさんの使い方をする子供部屋やリビングでは、『調光』や『色の変更』ができるものがおすすめです。
また寝室で使いたい場合は、『タイマー機能』があるものを選ぶと、非常に便利といえます。使い方、シーンによって必要な機能が異なるので、しっかりと考えて決めましょう。
じっくりと探すことで、きっとあなたの部屋にピッタリのLEDシーリングライトが見つかります。
デザインを選ぶ
LED照明には、『昼光色』、『昼白色』、『電球色』という色があります。それぞれの光のデザインは、得意とするシーンが異なるのです。
たとえば『昼光色』は子供部屋や作業デスクなどの作業スペース、『昼白色』は、外の明かりに近く、洋服やメイクを選ぶのに適しています。このように部屋にあった光を選ぶことで、よりおしゃれになりますし、部屋のデザインを構成する要素の一つになってくれます。
つまりデザインとは、光のデザインのこと。部屋のイメージによって光を選ぶのも面白いでしょう。
おすすめのLEDシーリングライトの取り付け方法
シーリングライトは自分で交換できる
お得で便利なLEDシーリングライト。取り付けしたくても自分でできるかと不安に思う方もいるでしょう。工事が絶対必要だと思う方もいるかも知れませんが、自分で取り付けられるのです。
条件としては、今のシーリングライトが配線器具をつかって天井についていること。きちんと配線されていれば、大丈夫ですが、もし、器具がついていなければ、工事を呼ぶしかありません。
まずはしっかりと自分で取り付け可能かチェックしましょう。
シーリングライトを交換する前に確認すること
新しいシーリングライトを購入したい場合、一旦古いライトを外し、確認しましょう。確認するポイントとしては、配線器具がついていること、配線器具の形状、傷がないこと。
もし配線器具の形状がわからない場合は、写真を撮るなどして、電気屋さんに持ち込むのも良いでしょう。また天井の形もチェックしましょう。凹凸や突起物があると、取り付けが難しくなります。
もし自分で取り付けができない場合は、業者を呼んで工事をしてもらいましょう。
古いシーリングライトの外し方
シーリングライトの外し方は、以下のとおりです。
1.まずは電源を切ります。
2.シーリングライトのカバーを外します。
その際は、脚立の天板に乗らないことに注意です。
3.少し持ち上げて反時計回りに回せば、外れます。
4.カバー内には虫の死骸があ可能性もあるので、両手で持って水平におろしましょう。
5.蛍光灯を外します。
6.シーリングライト本体を外します。
その際、コネクタの外側のツメを引き抜いたあと、アダプターのレバーを動かしてロックを解除しましょう。
7.最後にアダプターを外して完成です。
LEDシーリングライトを取り付けよう
取り付けは、まずアダプターを設置します。アダプターの金属凸2箇所を、配線器具の2箇所に差し込みます。
カチッと音がするまで時計回りに回し、固定。そしてシーリングライト本体を取り付けます。
取り付けた後は本体を軽く引っ張り、はずれないことを確認しましょう。
最後にコネクタをつないで完了です。丁寧に取り付けることで、きちんと使えるようになります。不安定にならないように、1つずつ確認しながら設置しましょう。