家庭のテレビも大画面で見られるようになり、『音響もよかったらもっと楽しめるな』と思った経験はありませんか?そんなときは『センタースピーカー』がおすすめ。映画からスポーツ観戦までより臨場感を持って楽しむことができます。
今回はそんなセンタースピーカーの魅力や選び方を解説します。低価格で導入しやすいものから、音質にこだわった高性能なものまでランキング形式でまとめましたのでぜひ参考にしてみてください。
そもそもセンタースピーカーとは?
センタースピーカーとはホームシアター用のサラウンドシステムの1つであり、テレビの中央に置いて音声をよりクリアにしてくれます。
サラウンドシステムとは?
『サラウンドシステム』とは前後左右にスピーカーを設置し、立体的で臨場感のある音を作り出す立体音響のことです。
立体音響であれば、しかるべき位置からベストなタイミングで音が出るので映画のセリフもよく聴こえ、家にいながらでもまるで映画館のような迫力で映画を楽しめます。
5.1chシステムの構成
サラウンドシステムの種類は1ch、2ch、2.1chと表します。たとえば古い電化製品や小さいラジオなどはスピーカーが1つなので1ch、テレビなどの2つスピーカーがついているものは2ch、2つのスピーカーに加えて重低音を出すウーファーを入れているものが2.1chとなります。
ホームシアターなどのサラウンドシステムは『5.1ch』が主流であり、ローコストのモデルも出ているのでコストをかけずに揃えられると人気です。5.1chはフロントに真ん中、右、左と3つのスピーカーを置き、サブとしてウーファーを設置するスタイルで構成されています。これで単一の音ではなく部屋全体から音が聴こえてくるので立体的な音響にすることができます。
なおこの真ん中に設置するスピーカーを『センタースピーカー』と呼びます。
センタースピーカーの必要性・効果
テレビについているスピーカーでは、セリフが聞き取りづらかったり、映像と音のズレが生じることがあります。そのズレがなくなることを『定位感が増す』と言いますが、定位感が増せばまるで映像ではないような臨場感のあるサウンド感になります。
5.1chのようなサラウンドシステムにすれば臨場感溢れる音響環境を作れることは間違いないですが、そこまでの音響は必要ない、なるべく低コストで抑えたい方はセンタースピーカーだけでも今より十分によい音響環境にできます。
取り付ける位置について
センタースピーカーはテレビの真ん中、より高い位置に取り付けるのが理想ですが、専用のテレビ棚または台がないと置けません。そのため多くの場合はテレビラックの下に設置することになります。
使っているラックに置き場所がない場合はテレビの前に置くことになりますが、映像を見る際に少し邪魔に感じてしまうので、その場合は専用の台を1台購入して設置した方が見栄えもよくなりますし、センタースピーカーの本来のパフォーマンスも発揮できるのでおすすめです。
おすすめのセンタースピーカーの選び方
センタースピーカーを選ぶときにどの点にポイントを置いて選べばよいのか、そのポイントによってセンタースピーカーも違ってきます。センタースピーカーそれぞれの特徴をチェックし、自分の利用シーンにあったものを選びましょう。
スピーカーのユニット数で選ぶ
スピーカーを構成する音響パーツの種類のことを『スピーカーユニット』といいます。
スピーカーのユニットの種類は全部で4つあり、それぞれの出る音の高さが違います。高音域を再生できる『トゥイーター』、3WAY以上のスピーカーを搭載する際に中音域を再生する『ミッドレンジ』、低音域を再生する『ウーファー』、重低音を再生する『サブウーファー』の4種類です。
これらの組み合わせ方の違いで、『フルレンジスピーカー』、『2WAYスピーカー』、『3WAYスピーカー』の3種類に大別されます。
フルレンジスピーカー
フルレンジスピーカーはスピーカー1つで低音から高音まで全ての音域が再生されるスピーカーです。
シンプルな構造でコンパクト。値段は安く、初心者にもおすすめです。1つのスピーカーのみで再生するため、2WAYのものと比べると音域が狭くなるというデメリットもありますが、特にこだわりがなく、音の再生ができればいいという方は問題なく使えます。
2WAYスピーカー
センタースピーカーでは『2WAYスピーカー』がスタンダードです。2WAYスピーカーは高音域を再生する『トゥイーター』と低音域を再生する『ウーファー』が組み合わさったスピーカーです。
ラインナップも豊富にありますので自分に合ったセンタースピーカーを選ぶことができます。
3WAYスピーカー
3WAYスピーカーは2WAYスピーカーの高音域・低音域スピーカーに加え中音域のスピーカーを足したものです。中音域が加わることで広い音域の音を出すことが可能です。
従来は大型で値段も高いものが多かったのですが、最近では1万5千円程度から手に入れられるようになりました。
インピーダンスで選ぶ
スピーカーの性能を表すものとしてインピーダンスというものがあります。インピーダンスは値が低いほど電気が流れやすく、出せる音も大きくなります。
スピーカーのインピーダンスは『Ω』という記号で表され、日本語では『交流電気抵抗』や『電気抵抗』と呼ばれています。
またスピーカーのインピーダンスが低すぎると接続されたアンプに負担をかけることもありますので注意しましょう。
出力音圧レベルで選ぶ
出力音圧レベルはスピーカーの性能を示す指標です。単位は『db (デシベル)』で、入力された音の信号をどれだけの音の大きさで出力できるかを表します。
出力音圧とは、テレビやスマホのボリュームに左右されず、スピーカー単体から大きなボリュームを出せるようになること。これにより音が太くなり、臨場感が生まれます。
スピーカーを選ぶ際には、考慮に入れておきたい要素の1つです。
センタースピーカーのおすすめのメーカー
センタースピーカーの主要なメーカーとそれぞれの特徴をご紹介します。
YAMAHA (ヤマハ)
『YAMAHA』は日本でも代表格の楽器メーカーです。『YAMAHA』と言えば楽器というイメージですが、実は楽器をはじめ、ネットワーク機器・ゴルフ用品・原動付自転車などさまざまな製品も販売しています。
その中でもオーディオ関連は、音楽に関係するということでYAMAHAも大きな強みを持っています。特徴は豊富な種類とそのクオリティで、決して低価格ではないですが値段相当、またはそれ以上のスピーカーだと幅広い層からの人気を獲得しています。
ONKYO (オンキヨー)
『ONKYO』も日本を代表するメーカーの1つです。東芝のテレビ『REGZA』にはONKYOのスピーカーが使用されています。
馴染みのあるミニコンポからホームシアターのオーディオ類まで幅広く展開しており、技術革新を重ねた結果、世界中で人気のあるメーカーになりました。
そんなONKYOはまさにオーディオの専門家です。スピーカーも取り入れやすいバータイプから本格的なシアターセットまで種類も豊富にあります。
DALI
『DALI』はデンマークのメーカーであり、創業以来スピーカーの製造を本格的に行なっているメーカーです。初心者でも導入しやすいエントリーなモデルから本格的なハイエンドのモデルまで幅広いラインナップを揃えているDALI。
デザインもシンプルで落ち着いたデザインなので部屋の雰囲気や他のオーディオと合わせやすいのも特徴です。