お使いのヘッドホンやイヤホンで迫力のある音楽を楽しみたいなら、『ヘッドホンアンプ』が非常におすすめ。
一般的なアンプは信号をただ増幅させることで音量を上げますが、一方ヘッドホンアンプは微弱な電流・電圧のコントロールが可能になっており、高音質かつノイズ低減の大迫力なサウンドを実現!日頃の音楽・映画鑑賞はもちろん、パソコンやスマートフォンゲームを臨場感たっぷりに味わえます。
ヘッドホンアンプとは?
ヘッドホンアンプとは、ヘッドホン専用の『アンプ搭載型オーディオ機器』のことです。
『アンプ搭載型』という言葉自体からは一般的なアンプとの違いをイメージしづらいため、具体的なメリットと詳しい機能をみていきながらその違いを理解していきましょう。
ヘッドホンアンプのメリット
ヘッドホンアンプには、『音質』と『音量』を調整するという大きく2つの役割があります。
1. 音質がよくなる
ヘッドホンアンプの1つ目のメリットは、『音質が良くなる』点です。
音の解像度が高いヘッドホンアンプを使用すると、お手持ちのヘッドホンやイヤホン実力を十二分に引き出すことが可能です。締まりの良い重低音や、繊細に響き渡る高音によって、従来の音よりもよりダイナミックでクリアな音を楽しめます。
2. 幅広く音量調整ができる
ヘッドホンアンプの2つ目のメリットは、『幅広く音量調整ができる』点です。
スマートフォンや携帯型のポータブル音楽プレーヤーは、本体サイズがコンパクトなため、それに比例して出力音量自体にも限界があり、とくにイヤホン以外を活用する屋外使用にはあまり適していません。ところがそんな場合にもヘッドホンアンプを活用すれば、携帯型のポータブルプレーヤーなどでは出せないレベルまで音量調整ができ、屋外でも聞き応えのある大音量を引き出せます。
友人との集まりで大会場で音楽を流したいとき、ピクニックで屋外で気持ちよく音楽を聴きながら食事を楽しみたいとき、のようにさまざまな状況や場所に合わせて最適な音量調整ができるのもヘッドホンアンプのメリットの一つです。
またヘッドホンアンプのなかには、スピーカーや外部アンプへの出力が可能なものもあります。出力端子数がお手持ちのスピーカーと合えば、デジタル出力をアナログ出力に変える『DAC』の役割も果たします。
ヘッドホンアンプの選び方
ヘッドホンアンプは、各メーカーから実にさまざまな特徴をもった商品モデルが発売されています。
自分の求める音楽ライフスタイル、サウンド感、に照らし合わせて、満足のいくヘッドホンアンプを見つけるための選び方をみていきましょう。
タイプで選ぶ
ヘッドホンアンプは『ポータブルタイプ』と『据え置きタイプ』の大きく2つのタイプに分けられます。
2つのタイプは使用目的や場所が異なるため、求められている機能性やそれに応じて使われるパーツも大きく異なります。
あなたにとって、気になるヘッドホンアンプがどちらのタイプなのかをあらかじめイメージしておくと良いでしょう。
ポータブルタイプ
『ポータブルタイプ』は手のひらほどのサイズ感で持ち運びしやすいヘッドホンアンプ。
お使いのスマートフォンと接続すれば、通勤通学の移動時間、待ち合わせの時間つぶしなど、外出先どこでも高音質のサウンドを楽しめます。これまで通り、スマートフォンや音楽プレーヤーから手軽に音楽を楽しみたいという方におすすめです。
価格帯は数千円のものから数万円ほどで、イヤホンやヘッドホンの買い替えだけでは満足できない、限界を感じてきている方はぜひポータブルタイプのヘッドホンアンプをお試しください。
据え置きタイプ
『据え置きタイプ』は室内使用を前提に設計されたヘッドホンアンプ。
ポータブルタイプに比べてサイズは大きいですが、その分機能性がより高いのが特徴的です。各メーカーごとに独自の回路を組み込んでいるため、より高音質なサウンドを楽しめます。PCやテレビに接続すれば、映画・動画鑑賞、ゲームもよりダイナミックな音で楽しめます。
価格帯は数千円のものから数十万円のものまで、かなりの幅があります。機能性を重視するとその分価格も上がるため、求めるスペックと価格のバランスを見ながらお気に入りのヘッドホンアンプを見つけましょう。
接続方法で選ぶ
ヘッドホンアンプを接続方法で選ぶには、主に、入出力端子を確認する必要があります。
ヘッドホンアンプの音声入力には『デジタル入力』と『アナログ入力』の2種類が存在します。主流はデジタル入力で、USBタイプのデジタル接続は、PCやスマートフォンとの接続に便利です。
また一般的なヘッドホンは左右で異なるサウンドを作り出す『バランス出力』を採用しており、ヘッドホンアンプもそれらに対応したモデルがあります。お使いのヘッドホンの本来の魅力を引き出すためには、同じ『バランス入力』に対応している必要があります。
そのほかに接続端子も確認しておきましょう。ヘッドホンアンプの出力端子で主流なのは、『3.5mmステレオミニ』と『6.3mmステレオ標準』の2つの端子を使った『ヘッドホン端子』です。
『光デジタル端子』はケーブルに光ファイバーを使用し、ノイズに強く音質劣化がしにくい特徴があります。『同軸デジタル端子』と『アナログ端子』はRCA端子を使用しています。同軸デジタル端子は光デジタル端子よりも音質が上とされています。
求める入出力端子があるか、接続方法についてしっかり確認しておきましょう。
予算から選ぶ
ヘッドホンアンプの価格帯は、数千円のものから数十万円のものまで価格幅が非常に広いのが特徴です。もちろん機能性を求めると価格帯は上がり、価格帯を下げると機能面で妥協しなければならない点も出てきます。
予算が数千円〜数万円という方は、主に求める機能と用途をある程度絞る必要がありますが、予算が10万円以上になってくると求める機能レベルや用途の数を増やすことができるでしょう。
まずは予算を決めるに当たり、求める機能と用途の数を考えて、ご自身の予算にあったヘッドホンアンプを見つけましょう。