『DDR4メモリ』が今や主流になりつつあり、現在ではDDR3を使っていた多くの人が移行しています。時代の移り変わりによってさまざまなメモリが登場していますが、そもそもDDR4とは一体どういった商品化を知らない人も少なくありません。
そこで今回は、DDR4メモリとDDR3メモリの違いやメモリの選び方、さらに利用時に注意するべきポイントやおすすめのメーカーなどについて紹介していきます。興味のある方、購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
『DDR4メモリ』と『DDR3メモリ』との違いをチェック
『DDR4メモリ』が普及する前に、多くの人が使用していたのが『DDR3メモリ』です。では、両者には一体どのような違いがあるのでしょうか。ここからは、まずDDR3メモリとDDR4メモリの違いを知るために、それぞれの特徴を紹介していきます。
DDR3メモリとは
『DDR3メモリ』とは、2007年頃からコンピュータの主記憶装置などに用いられ、大きく2つに分けることができ、『チップ規格』と『モジュール規格』があります。
DDR3以前に用いられていたDDR2と比較すると、転送能力は2倍に進化しており、省エネかつ低発熱であることも特徴です。定格電圧は1.5Vで消費電力は1.9W、クロック周波数には上限があります。
現在でも販売はされており、時代が変わったとはいえ需要がなくなったわけではありません。
DDR4メモリとは
一方で『DDR4メモリ』ですが、2015年以降のメジャーチェンジに伴い登場したもので、今では大半のパソコンに導入されているメモリとなります。
DDRに比べて消費電力がエコとなり、DDR3メモリが1.9Wなのに対して、DDR4メモリは1.5Wです。定格電圧もDDR3メモリは1.5Vですが、DDR4メモリは1.2Vとなっています。クロック周波数の上限もなく、機能面でDDR3とは一線を画しているのが特徴です。
当然価格は上がりますが、現在の主流であることからシェア率は非常に高くなっています。
おすすめのDDR4メモリの選び方
DDR3メモリとDDR4メモリの違いがわかりましたが、おすすめのDDR4メモリを選ぶには、どのような点に注目すれば良いのでしょうか。ここからは、DDR4メモリの選び方について紹介していきます。
メモリクロックで選ぶ
DDR4メモリに限らず、すべてのメモリには『クロック周波数』が設定されています。クロック周波数とは、回路が処理の歩調を合わせるために使用する信号が、1秒間でどれくらい発生するかを示す値です。つまりクロック周波数のスピードが速ければ速いほど高性能なメモリであるといえます。
多くのDDR4メモリのクロック周波数は2133MHz〜2666MHzとなりますが、高性能なDDR4メモリになると4000MHzを超えてくるものもあります。処理の速さは機能面のなかでも重きに置く人が多いため、選ぶ際はぜひ着目してください。
メモリーの容量で選ぶ
メモリを選ぶ際に、意識するべき重要なポイントが『容量』です。
容量が大きければコストだけがかかってしまい、結局持て余してしまうことにもなりかねません。そのため、メモリを選ぶ際は自分に適した容量のものを選ぶことが大切です。
用途によっても必要とする容量は異なりますが、例としてフルHDの動画を視聴する場合や、3Dゲーミングをプレイする際は最低でも8GBは必要です。重めのマルチタスクを使用したり、3DやVRのゲーミングをプレイする場合は16GBが目安となります。
ヒートシンクの有無で選ぶ
『ヒートシンク』とはDDR4メモリ自体に被さっている金属の板のことで、基盤を守る目的があります。基板からは熱が発せられるため、効率よく放出する役割を担っています。安いDDR4メモリにはヒートシンクがない場合が多く、高価なものほど付帯されているので、安定した動作を求めるうえでヒートシンクの有無は重要なポイントです。
オーバークロックメモリを購入する際は、発熱が大きくなるためヒートシンクが付いているものを選ぶように心がけてください。
価格で選ぶ
何を購入するにおいても、最近ではコストパフォーマンスの高い商品を選ぼうと意識している人が多いです。当然DDR4メモリも商品によって価格は大きく異なるため、自分が使用するうえで適している性能のメモリであり、かつ価格が安いものを選ぶことがベストといえます。
上記でもあったように、安いとヒートシンクが付いていなかったりとパフォーマンスに欠ける部分もありますが、例えば定格運用をするのであればヒートシンクがない低価格のメモリでも問題ありません。高価なメモリを購入すれば良いとは限らないので、自分の用途などに合わせた価格帯のDDR4メモリを購入してください。
DDR4メモリでおすすめのメーカー
DDR4メモリには、おすすめのメーカーがあります。せっかく購入するのであれば、多くの人から選ばれている人気商品を知りたいのは当然です。ここからは、DDR4メモリでおすすめのメーカーをいくつか紹介していきます。
SanMax
『SanMax』はモデル毎にDRAMを明記している点が多くの人に評価されている人気メーカーです。メモリの種類は豊富に揃っており、数あるなかでもMicronが最も選ばれています。在庫がないことも珍しくないため、見つけたら即購入がおすすめです。
Century Micro
『Century Micro』は日本のメーカーで、価格こそ高いですが品質は業界トップといわれています。5万円を超えてくる高価なメモリもありますが、なかには数千円で購入できるものもあるため、根気よく自分にあったDDR4メモリを探してみてください。
Kingston
品質と価格のバランスが良いDDR4メモリを販売しているメーカー『Kingston』。大きな特徴としては永年保証が付いている点です。品切れ状態が続いていることも珍しくないため、随時ネットの情報はチェックしておいた方がよいでしょう。
Crucial
『Crucial』はアメリカの半導体製造企業である『Micron Technology』ブランドのひとつです。国内でもシェア率が高く、永久保証付きという点も安心できます。どのメーカーのDDR4メモリにしようか悩んだ場合、選んでおけば無難な世界的にも有名な商品を販売しています。