天候に関わらず、健康に手軽に有酸素運動ができる『エアロバイク』。自宅でテレビを見たり、音楽を聞いたりしながら体を動かせるので、とても便利です。
エアロバイクを有効活用してエクササイズしている人がいる反面、期待していたものと違ってすぐに使わなくなってしまう人も少なくないのではないでしょうか。エアロバイクを有効活用するために、事前に特徴や選び方を知っておきましょう。
今回はエアロバイクの種類による違いを解説した上で、おすすめのエアロバイクを10機紹介します。エアロバイク選びに迷っている方、エアロバイクに興味のある方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
エアロバイクの効果とは
一般的に30分間『エアロバイク』に乗ると平均200〜300キロカロリーを消費できると言われており、全身の脂肪燃焼に役立ちます。
特にエアロバイクでは、脚やせしやすいのが特徴です。脚をよく使う運動方法のため、筋肉で太くなると心配する方もいるでしょう。ですがエアロバイクの負荷をよっぽど重くしない限りは、そのような問題はありません。特に女性は筋肥大しにくい体質のため、エアロバイクで筋肉をつけることで脚が引き締まっていく効果が期待されています。
おすすめのエアロバイクの種類
エアロバイクの形状と特徴
アップライトタイプ
『アップライトタイプ』は自転車に一番近い乗り心地で、一般的に普及している形状です。自転車のようにサドルに跨って上半身を起こした状態で運動します。
アップライトタイプは自転車と同じように乗れるので、使いはじめの違和感がないのがメリットでしょう。運動時間や消費カロリーが表示されるタイプのものもあり、運動中もハンドルの間から確認できるのでやる気も保ちやすいのが特徴です。
リカンベントタイプ
サドルの代わりに背もたれ付きのイスが付いていて、後ろにもたれかかって漕ぐのが『リカンベントタイプ』です。普通の自転車が脚の上下運動でペダルを漕ぐのに対し、リカンベントタイプは前方に脚を曲げ伸ばししてペダルを漕いでいきます。
シートにもたれかかった状態で運動するため、上半身への負担が少ないのが特徴です。また心臓負担も軽いので高齢者の方のリハビリにもおすすめです。
一方でリカンベントタイプは、エアロバイクの4タイプの中で最も大きな形状をしており、重量もあるため、設置場所を考える必要があるのがデメリットです。リカンベントタイプが欲しい方は、購入する前に置き場所を考えておきましょう。
スピンバイクタイプ
ロードバイクの経験者や、元々スポーツをやっていたアスリート向けモデルが『スピンバイクタイプ』です。前傾姿勢で漕ぐタイプで、高負荷でトレーニングをするのに適しています。ロードレース向けのトレーニングや、ハードな運動を求める人向けのタイプです。
運動初心者未経験者には、負荷が強すぎるため向いていません。サドルとハンドルの高さが同じぐらいのところにあり、慣れるまでは乗るのが難しいのもデメリットです。人を選ぶタイプのバイクといえるでしょう。
折りたたみタイプ
本体の支柱がクロスになっていて、『折りたたみタイプ』のエアロバイクです。シンプルな形状が多く、複雑な操作がないため機械が苦手な人にもおすすめできます。また他のタイプに比べて軽量でコンパクトなので、置く場所を選びません。
ただし他のタイプに比べ、漕ぐときの安定性がやや悪い点は注意が必要です。サドルの高さが高めのものや調整が細かく効かないものもあるため、特に身長が低い人は買うときに詳細を確認しましょう。
負荷方式
ベルト式
『ベルト式』は『テンションベルト』というゴム製のベルトでフライホイールを押さえつけて、その摩擦力で負荷をかける方法です。ベルトの押さえつけの強弱で負荷をかけるため、全体的に運動の負荷が弱いのが特徴です。はじめてエアロバイクを使う方も無理なく使える方式でしょう。
家庭用に採用されている低価格のタイプは、ベルト式のものが多くなっています。そのためベルトの擦れ音が気になるのがデメリットです。またベルトが切れやすいためメンテナンスの手間がかかることにも注意が必要です。
マグネット式
フライホイールに永久磁石を近づけたり遠くしたりすることで負荷をかけるのが、『マグネット負荷方式』です。ベルト式に比べ負荷が強くなるのが特徴で、フライホイールに直接接触させるわけではないため、摩擦音がしないのもメリットといえます。
長く使うと発熱してしまうため、連続使用時間の制限があるのがデメリットです。また負荷は比較的軽めなので、ハードな運動を求めている人にも向いていません。負荷は段階的に変化せず、ある時点で急に重くなったり軽くなったりするため、筋肉に負荷がかかりやすい方式です。
電磁石式
電磁石でフライホイールに負荷をかけ、電圧を変えることで強弱を変える仕組みの『電磁石式』。マグネット方式よりもさらに強い負荷をかけることができ、負荷調整をしやすいのが特徴です。また連続使用時間も長めで、ハードな運動をしたい人にも向いています。
業務用としてジムで使われているものは電磁負荷方式が多いです。家庭用の場合はかなり高額になるでしょう。使用には100ボルトの電源が必須で、エアロバイク自体の重量もあります。家庭用で使う場合は、設置場所を十分に考慮しなければなりません。
摩擦式
『摩擦式』は主にスピンバイクに搭載されている負荷方式です。フライホイールにフェルトを挟んでいて、ブレーキ調整をすることで負荷を発生させます。調整次第でかなり強い負荷をかけることができるため、ハードなトレーニングをしたい人に向いています。
負荷をかけすぎると発熱をしてしまうため、連続使用の時間を守らなければなりません。また高負荷になるので、初心者や運動が苦手な方は避けた方がよいでしょう。
おすすめのエアロバイクの選び方
連続稼働時間で選ぶ
エアロバイクによっては『連続稼働時間』が決まっています。短いものでは30分程しか利用できないので、事前に確認しておきましょう。時間を守らないと、エアロバイクの劣化が早くなります。
連続使用時間が決まっている理由は、エアロバイクの負荷をかけるときに摩擦によって熱が発生するためです。この熱を放熱するための時間が必要になるため、使用時間を確認した上で守るようにしましょう。
静音性で選ぶ
マンションで使いたい方や、テレビを見ながら使用したい方は『静音性』にもこだわりましょう。ベルト付きのエアロバイクは漕いでいる間はずっと音がしてしまうのがデメリットなので、『マグネット式』のものを選ぶとよいでしょう。
音がうるさすぎて使わなくなったということがないように、事前に確認しておきましょう。なお使用中の音を和らげるためには、下にヨガマットをひくのもおすすめです。
機能性で選ぶ
エアロバイクごとに心拍数を表示したり、走行距離を表示したりするという付加機能が付いています。単調に漕いでいるだけでは飽きてしまいそうだという方は、これらの機能にも着目しましょう。
消費カロリーが表示されるものは、モチベーションを保ちやすくなります。目的に合わせた機能が付いているものを選ぶと、健康管理にも役立ちます。
サイズで選ぶ
置き場所に困ってしまうことのないように、サイズはあらかじめ確認しておきましょう。省スペースで使いたいという方には『折りたたみ式』がおすすめです。使用中も場所を取らず、使わないときは閉じて立てかけておけるので置き場所に困らないでしょう。
狭いスペースに大きいエアロバイクを置いて、物置にしてしまっては意味がありません。エアロバイクを置こうと思っている場所のサイズを測り、そのサイズ以内のものを選ぶようにするとよいでしょう。
サドルの高さで選ぶ
サドルの高さが体に合っていないと、体に負担をかける原因になります。サドルの調整範囲内に、自分の適切な高さがあるかどうかを確認しておきましょう。
一般的に『地面からのサドルの高さの目安=股下の長さ×0.85+24(cm)』といわれています。エアロバイクの中でも適切な高さにサドルが調整できるものを選ぶと失敗がないのでおすすめです。