切断工具ってぶっちゃけどれも同じに見える。こんなことを思ったことはありませんか。
事実ジグソー・丸ノコ・電動ノコギリ。ぱっと思いつくだけでもこれだけの種類があります。切るだけならどれを使っても同じと考えてしまうのも、仕方ないことかもしれません。
それでもあえておすすめしたいのが『ジグソー』。ほかの切断工具と比べても、さまざまな面で使い勝手がよいのが特徴です。
今回はそんなジグソーの特徴から選ぶ際のポイントまでお伝えしていきます。おすすめの商品ランキングも記事後半でご紹介していますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
ジグソーとは
『ジグソー』とは、ミシンのように刃を上下させて木材を切断する工具です。
丸ノコとよく混同されますが、丸のこは切断速度が早く、きれいに直線を切れる一方で、正しい使い方をしないと、切っている最中に破片が強く飛ぶ危険があります。
一方でジグソーは、丸ノコより安全で曲線切りが得意でな一方で、切断速度が比較的遅いのが特徴。刃が小く扱いやすいという点で、初心者に非常のおすすめの電動工具です。
ジグソーのブレードとは
ジグソーは、『刃 (ブレード)』を変えることでさまざまなものを切れるようになります。
ブレードは根本部分に穴が空いている『旧タイプ』と、『Bタイプ』と呼ばれるものの2種類に分けられます。
『旧タイプ』は、六角レンチでブレードを固定しているボルト緩めて、ブレードを交換してからボルトを締めるタイプです。
旧タイプの交換作業をなくすため、進化したのが『Bタイプ』。Bは、『BOSCH (ボッシュ)』のB。ワンタッチでブレードを交換できるのが魅力です。
Bタイプと表記されていればどのメーカーも規格が同じなので、高い互換性があります。
ジグソーのブレードの種類
ブレードの種類は、大きく分けて以下の通り。
・木材を主にカットする木工用のジグソーブレード
・金属などを主にカットする金工用ジグソーブレード
・プラスチックを主にカットするプラスチック用ジグソーブレード
・特殊材料をカットする特殊材料用ジグソーブレード
4種類あるジグソーブレードの中でもサイズや刃の山の数、ジグソーブレードの特徴などさまざまな規格があります。
たとえばプラスチックを切りたいときは、プラスチック用のジグソーブレードを使用してカットしないと、切断面がきれいにならずブレードの破損の原因にもなります。切りたい素材に合わせて、専用のブレードを用意しておきましょう。
おすすめのジグソーの選び方
電源コードの種類で選ぶ
ジグソーには、『バッテリー式』と『電源コード式』があります。電源コードが届かない場所で作業するときは、『バッテリー式』が便利です。
注意したいのは、バッテリー自体の値段が高いためバッテリー式は高価になってしまう点。
延長コードなどで電源を確保できる場合が多いので、一般的には『電源コード式』を選択される人が多いです。
切断能力で選ぶ
ジグソーを切断能力で決めるとき、どんな素材をどのくらいの厚さまで切りたいか、が重要になります。『切断能力』として商品説明に記載されているので、これを参考に選ぶのがおすすめです。
切断能力は、『ストローク数』や『ストローク長 (ストローク幅)』などの数値で表すこともあります。ただしこれらの数値は、ブレードの速度などを表す場合が多く、切れ味を表しているとは言い難いところがあるので注意が必要です。
またブレード自体も木材用・金属用だけでなく、直線用・曲線用・仕上げ用など、さまざまなタイプが販売されているので、目的に合ったものを選びましょう。
オービタル機構で選ぶ
『オービタル機構』とは、ブレードの上下の動きに前後の動きも加えたものです。ブレードの先端が楕円を描くような動きになるため、刃が素材に斜めに切り込んでいくようになり切断スピードが上がります。
作業効率があがる機能ですが、切断面が荒くなるというデメリットがあります。作業量が多くない場合や、切断面を重視する場合はオービタル機能を使わない方がよいことが多いです。
おすすめはオービタルオフも含めた切替えができるタイプ。オービタル機構は3段階に切り替えられる機種が多いですが、オンとオフを切り替えられる機種ならば、使い方が広がります。
ブロワ機能で選ぶ
『ブロワ機能』とは、本体から空気を吹き出す機能。切断時に出た切りくずなどを吹き飛ばせるので、『ケガキ線』という切断の目印となる線が隠れてしまうことを防げます。いちいち切りくずを払いのける手間が省けるので、切断作業に集中できるというメリットがあります。
ないと困る機能ではありませんが、あると便利なので予算に余裕があるときは検討してみてもよいでしょう。
ジグソーの重量とサイズで選ぶ
ジグソーは作業時に振動が生じるため、あまりに軽量だと切断時にブレやすくなる一方で、重すぎると取り回しが大変なだけでなく、長時間作業になると疲れやすくなるというデメリットがあります。
またメーカーによって形状に若干のちがいがあるので、自分の手に合う大きさを選ぶのがおすすめです。基本的には、小さく軽いものを選ぶと便利です。
ブレード交換性能で選ぶ
ジグソーを使う際、ブレード交換は必須となるので交換のしやすさが気になるところです。
あまりおすすめできないのは、『ボルト固定タイプ』。いちいちボルトを回す作業は意外と手間になりやすいです。加えてもしボルトの締めが甘かったとき、作業中の振動でボルトがゆるみブレードが飛んでしまう危険性があります。
その点『ワンタッチタイプ』は、しっかり固定されますのでブレードが飛ぶ心配はありません。またすばやく交換できるので、ジグソーをセッティングする時間が最小限に抑えられるのも魅力です。