VRを体験するために必要な『VRゴーグル』。お手軽に仮想現実を体験できるということから近年人気を集めています。
今回はVRを楽しむために必要なVRゴーグルの選び方を分かりやすくご紹介していきます。おすすめのVRゴーグルもランキング形式でご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめのVRゴーグル4種
外部機器付属のVRゴーグル
外部機器に接続するタイプのVRゴーグルです。このタイプでVRを楽しむためにはVRゴーグル以外にスマホやPCなどが必要になります。処理が外部機器で行われているため、より質のよいVR体験が可能です。
ただし有線ケーブルで接続されている場合、使用する際に邪魔になってしまい集中できないこともありますし、設定の際にたくさんのコードに手間取ることも多いので注意してください。
本格的にVRを楽しみたいという方に特におすすめできるタイプです。具体的に言うと『スマホ用VRゴーグル』『Oculus Rift』『HTC Vive』『PSVR』といったVRゴーグルがこのタイプになります。
単体使用可能なVRゴーグル
VR体験に必要な機能が本体内に全て内蔵されており、VRゴーグル本体だけでVR体験が可能です。プレイする際、邪魔になるケーブルがないため、ストレスなくVRを楽しめます。有線の商品のように設定に手間がかからず、大変お手軽にVR体験を始めらることも魅力の一つです。
最近では外部機器としてのVRゴーグルに匹敵する性能を持つ商品も増えてきており、質の高いVRコンテンツを楽しめます。具体的には『Oculus Quest』『Oculus Go』『Mirage Solo』などのVRゴーグルがこのタイプの商品です。
お手軽に導入できるため、初心者の方にもおすすめできるタイプになります。
ポジショントラッキング機能付き『6Dof』VRゴーグル
『ポジショントラッキング機能』とは、プレイヤーの動作を検知し、それをリアルタイムでVRの中に反映する機能です。
トラッキング機能には、『6Dof』と『3Dof』の2種類の方式があり、『ポジショントラッキング機能があるVRゴーグル』というのは『6Dof』のタイプのことを指します。6Dofの商品は、さまざまな動き、位置を調べて、分析してくれます。
具体的には頭の左右回転、前後左右の傾きや、体の前後左右上下の位置を調べることが可能です。このことによってプレイヤーの歩く、しゃがむなどの動作をVR映像の中に反映することができます。
4.ポジショントラッキング機能なし『3Dof』VRゴーグル
『ポジショントラッキング機能がないVRゴーグル』というのは、『3Dof方式』のVRゴーグルのことを指します。このタイプの商品は頭の回転、傾きなどを調べ、頭の上げ下げの動作でVR映像の中で周囲を見渡すことが可能です。
ただし6Dof方式の商品のように体の動作は検知せず、歩く、しゃがむなどの動作はVRに反映されないので注意してください。
おすすめのVRゴーグルの選び方のポイント
価格で選ぶ
~1万円
1万円以下で探そうと考えている方には、『スマホVR』がおすすめです。スマホVRは比較的お手軽な値段で販売されていることが多く、種類もたくさんあるので選択の幅が広くなるというメリットもあります。
1万円~5万円
1万円以上5万円以下の商品をお考えの方には、ハイエンドモデルの『スマホVR』、もしくは『一体型VR』がおすすめです。一体型VRの中では、対応するコンテンツと、コストパフォーマンスが特に優れている『Oculus Quest』をおすすめします。
5万円
5万円以上でお探しの方には、『PCタイプ』の商品をおすすめします。PCに接続するタイプの商品は安くて5万円ほどから、10万円以上するさらに高品質の商品まであります。
PCに接続して利用するタイプの商品は対応するゲームやコンテンツが多く、快適にプレイできるというところが魅力的です。
視野角
アイトラッキング機能
『アイトラッキング機能』とは眼球の動作をトラッキングして、VRの中に反映する機能です。まばたきや視線をVRの中に反映することによって、頭を動かすことなく視線だけずらした際にも感知してくれます。
たとえばアバターに目の動きを反映すると、さらにリアルな表情をさせることができ、より一層VRを楽しむことが可能です。
解像度
『解像度』はもちろん高いものを選ぶことをおすすめします。解像度が低いものだと画像が粗くなり、現実世界との見え方のギャップによってVR酔いを起こしてしまうかもしれません。快適にVR映像を楽しめなくなってしまいます。
平衡感覚を失っているVR酔いの状態は大変危険ですので、少し価格が高めでも解像度の高いものを選ぶのがおすすめです。
リフレッシュレート
『リフレッシュレート』とは、1秒間に画面を描きかえることのできる回数を表すものです。この値が低いと、カクカクした映像になり、これもVR酔いを起こす原因になります。
逆にこの値が高いほど、映像はなめらかになり快適に視聴することが可能です。
人間の脳が必要とするリフレッシュレートは最低90Hzといわれているため、それ以上の性能の商品を選びましょう。
最新機種対応かどうか
VRゴーグルでは、それぞれ対応できる画面のサイズが決まっています。たとえばiPhoneの最新機種でVRゴーグルを使いたいときも、古いiPhoneの画面サイズにしか対応していないVRゴーグルだと、利用することができません。
購入を検討しているVRゴーグルが、自分の機種に対応しているかどうかもきちんと確認しましょう。
ヘッドホンが内臓されているか
VRゴーグルの中には、ヘッドホンが内蔵されているタイプもあります。外部のヘッドホンを使う場合には設定の手間がありますが、ヘッドホンが内蔵されている場合には別で設定する必要がないため、より簡単にVRを楽しみたい方にはヘッドホン内蔵タイプの商品がおすすめです。
ただし内蔵されているヘッドホンスピーカーの多くは、あまり音質がよくありません。音質にこだわるのであれば、別途購入したヘッドホンを使うのがよいでしょう。
メガネをかけたままでの使用できるか
VRゴーグルにはメガネをかけたまま使えるタイプと、メガネを外さないと使えないタイプがあります。視力が弱く、メガネをかけたまま使用したいという方におすすめです。
また中には焦点距離を調整してくれるためメガネが不要になるVRゴーグルもあります。ぜひ検討してみましょう。
ゲームやコンテンツの充実度
高品質ゲームのプレイ
PC用のVRゲームを快適にプレイするためには、ある程度のスペックがあるPCとVRゴーグルが必要になります。特にSteamで提供されているゲームなどは、ハイスペックのグラフィックボードが必要になることがあるので注意してください。
比較的費用を抑えてVRゴーグル、PCを揃えたい場合には5万円ほどのVRゴーグルに、10万ほどのPC、それなりに高性能なものを揃えたい場合には15万ほどのVRゴーグル、PCは17万円程度が価格の目安になります。
この値段を目安にすると、値段を抑えすぎてストレスのあるVR体験になることは少ないでしょう。
映画やドラマなどのVRを大画面で
映画やドラマをVRゴーグルで楽しむためには、単体で動作するVRゴーグルがおすすめです。VRゴーグル単体を用意するだけでVR体験ができ、初期費用も安く済むのがポイント。
対してPCに接続するタイプのVRゴーグルは、比較的価格が高く、設定などが面倒だという欠点もありますが、性能を重視したい方にはおすすめです。
VRを体感できるゲームを手軽に楽しみたい
VR初心者の方には、『単体で動作するタイプ』と『スマホをセットして利用するタイプ』のどちらかのVRゴーグルを選ぶのがおすすめです。どちらのタイプでも、ゲームやコンテンツは同じほど充実しています。予算とのバランスを考えて選びましょう。
360°で撮影されたコンテンツを鑑賞したい
360°撮影されたコンテンツがあり、鑑賞の際には視点を上下左右に動かすと、周りの景色も見えるようになっています。こうしたコンテンツを楽しむには、スマホVRを使用すると自分が本当にその場所にいるかのような、VR体験が可能です。
専用コントローラーの有無
VRゴーグルの中には、手で操作できるジョイスティックや、ボタンがある専用のコントローラーが付いているタイプがあります。VRゴーグルを装着したまま操作ができるのでとても便利です。
動画の再生・停止、音量調整、マウスカーソルの移動などは、専用コントローラーによって操作ができます。